色々な新作 / Diary1405
8.5.2026

TEEシャツが下手っぴな弊店の今期初ヴィンテージTEEは70年代フランスの中小企業オリジナルプロダクトと相成りました。コンランドリーショップ(向かって左)とレジャー用品メーカー(右)の自社フットボールチーム用のオリジナルユニフォームで文字は全て手刺繍というグッとこずにはいられない個性、同雛型なのでJSCチームのコインランドリー店メンバー用とレジャー用品メーカーメンバー用でしょうか、もしくはJSCという大会用なのでしょうか。サイズ的にティーンというより大人向けなのでこれを着ていた人たちが当時20歳だとしたら今70歳くらい?マジで弊店にとって最高のヴィンテージTEEです。ちなみにシルエットもTHEセブンティーズなのでいわゆる今っぽいヴィンテージTEEのバランス感と全然違いまして、端的に言うと好みを滅茶苦茶に選びます。そこも最高。

 

 

これもTEEシャツに続いて弊店にとっては一足も二足も早いサマープロダクト、これ系のニットプロダクトは今年も可能な限りしっかりと御提案したい所存ですがまずはこれが第一歩です。90年代のValentinoによるコットン×ヴィスコース×シルクの蕩けるようなテクスチャーで過去に一着だけセレクションすることができた構築、当時も超欲しかったのでこれも超欲しいです、だって文句無し過ぎるのだもの。ガンガン汗かいてガンガン吸わせてガンガン洗濯機で洗ってゆるりと自然体なエレガンスでどうぞ、シルエットもやはり気が効いてるんだ。

 

 

これも一足も二足も早いサマープロダクトかつ弊店において特段に稀有な“普通のトラウザー”的バランスの一本、透けるほど軽いヴァージンウールでチャコールグレーでタック構築でCeline hommeで。大当たり。

 

 

上ほどではありませんが十分に軽やかなサマーウールトラウザー、チャコールグレーに対してこちらはランプブラックですから同じく特段に稀有な“普通のトラウザー”的一本。でもこちらはヴェルサーチェのクリエイションなのでエグ味出ちゃうかもですが、それでも弊店だと十分に普通,スタンダードです。

 

 

超色褪せ加工のブラックジーンズ、この個性もモードデザイナーによるジーンズの始祖であるヴァレンティノにおいて大変に貴重です。存在価値以上にメンズスタイルとして抜群に格好良いからねヴァレンティノのスタイルバランスにブラック(これはライトグレーだけど)ジーンズって。この格好良さが自分の普通に成る人生って強いと思います。

 

 

新潟県産コシヒカリの新米に福岡の辛子明太子に豚汁というわけではありませんが、見ていて心が落ち着く癒されるイタリアンクリエイションにおけるアヴィエイターSTYLE設計、なのでナインティーズのボンバーシルエット哲学にピュアシルクの迫力が加わるとまた良きです。帰り辛子明太子買って帰ろうっと、良い感じの売ってるといいなぁ。

 

 

個人的に源流であるニットプロダクトに次いでブランド哲学を的確に現していると思える、そしてきっと当人がフェチズム的に好きなんじゃないかしらと妄想しているブルネロ・クチネリのレザープロダクト。2000年代中期のこちらは良い意味で時代性を反映させた良い意味で今とは異なるスタイルバランスと“らしい”クラッシックで屈強なバイカーデザインが光ります。あと裏地がゼロ、この特に軽量な構築は嬉しいです。ちなみに正確に表現すると海松色(みるいろ)っていうグリーン系統の色名なんですけど写真では全く表現できていないので実物で宜しくお願いします。緑のレザーにキュン。

 

 

ピュアリネン、裏地ゼロ、ポケットいっぱい、WORKのバランス、綺麗なシルエット。2004 Hermes hommeの大々々傑作。

 

 

以上、色々な新作でした。

 

SURR 福留

二度目の1985s Hermes / Diary1404
1.5.2026

ちょっと久しぶりとなった大好き過ぎるHermesバッグモデル、毎回ではないものの積極的にDiaryでも取り上げているのですが御認め頂くタイミングが本当に有難いことにいつも早いので実物を手に取って頂けていない御方がまだまだいらっしゃってもどかしい限りです。とは言え鞄の必要性は人によって人生によって,人生のフェイズによって異なりますのでこのプロダクトを“全て”の御客様が要しているとは思いませんが、要されるのであればひと匙でも御興味頂けるのであればとっても強く背中を押したい気持ちはこれからも変わりません。はてさて今回はどんな御客様の元へと辿り着くのでしょうか。そういえば昨晩スタッフと御飯を食べている時に私はファッションプロダクトに対して“お迎え”という表現を用いるのがどうも苦手という話をしました、だって無機物だぜ?と。今考えるともっと実のある話をすれば良かったかなとも思うのですが仕事が終わって真面目な話をするのはあまり得意ではないタイプなのでしゃあなしですね。真面目な話は仕事中にしましょうぜ、と。

 

 

 

 

 

New 1985s Hermes bicolor leather boston bag

 

二度目となる1985年個体、今回はサイズ50。改めて冷静に思うとちょっと感動するくらいしっかりと古い時代の嬉しい嬉しい大容量でヘヴィーユーズに相応しい型押し牛革ですから引き続き気を使わずガンガン御活用頂きたいと個人的には思いますがもちろん大切に向き合って頂いてもOKですよ、御自身の性格に則ってくださいまし。

 

 

SURR 福留

美の闘士 / Diary1403
28.4.2026

パターンをフランケンシュタインよろしく訝しく繋ぎ合わせたりシームを意図的に分断し裏地を覗かせるという大胆ながらシンプルゆえ仰々しいロゴのように目を引かないモードの概念、この高位な目線もまたティエリー・ミュグレーという服飾史における重要人物の一人からしたら当たり前のものなのでしょうが昨今の多角的なヴィンテージの流れや多角的なアーカイヴという単語表現になるより遥か以前からヴィンテージとして,そして真のアーカイヴとして世界中の愛好家に熱く支持されていたデザイナーの一人であり、例によってウィメンズのオートクチュールやプレタポルテはまだ流通しているもののメンズのプレタポルテがほぼ皆無がゆえに男性に向けられたベクトルのそれを画像で目にしたり実物を目の前にする機会は25年前も今もほとんどなく、時間が経てば経つほど出逢えなくなってしかるべきなヴィンテージの世界でありながら“今も昔も全然ないから逆に今も昔も出逢いの確率が変わらない”という言語化するとちょっと面白い感じになるのがこのような弊店にとっての特級な存在であり、色々と商談がまとまった頃にドヤ顔で裏から出してくる存在であり(こういうことする人、結構多いんですよ。で、それがまた格別に凄いから悔しい)、出逢った次のコレクターに見せたら奪われそうになった存在なんです。まぁ奪おうとする気持ちは分かるけれども。

 

 

ということで90s Thierry Mugler hommeのレザーバイカージャケット。ミュグレーを御提案する機会は弊店においてあまりありませんが店頭においては“服飾を専門的に学ばれている方はきっと御存知”と言った捉え方でお話することが多いデザイナーです、もしくは今日に至るまでどこかで知る機会があったファッションLOVERか。後者は個人的には珍しい事例だしさらにミュグレーが好きという男性が居られたらかなり稀有と言うか“めっちゃ変な人なんですね!”と素直に思いますし口にも出しちゃうかも、だって猛烈に素敵な変な人だから。ミュグレーの本質的な世界観は本当に奇特でありだからこそモードデザインをアップデートさせたし服飾史に名を残すし今なお人々を熱狂させていますから素直にファッションを楽しんでいる過程でミュグレーを知り好きになった男性がいたら私は本当に変で最高に素敵でどんな人生を送ったらそう成るのか気になって仕方がありません。恐らくはとてつもなく純粋で動物的な感性を有していて、それはデザイナーとしての素養に近いのだろうと思うから。なにせ私はそれらを有していない。ちなみに服飾を専門的に学ばれている方は別、その姿勢と環境でミュグレーを好きにならない・尊敬しないことはきっと不可能です。

 

歴史が積み重なれば自ずと多数派と少数派に分けられますから、後者であったミュグレーが1975年に初めて発表した昆虫や獣や合成生物がモティーフとなったコレクションはパリジェンヌやパリジャンにとってそれはそれは奇特に映ったそうですが、自身を“美の闘士”と称した彼はそのまま邁進するどころかドンドンと進化して人々を納得させ熱狂させます。

なのでこのフランケン的であり分断されたレザーバイカージャケットは物凄く優秀。大胆ではありますがシンプルなのでモードデザインとしての尊さと稀有さは充分ながら現代の洋服として捉えた時に“普通さ”も漂ってくれるバランス感なのでシンプルに着易くて着こなし易くてシンプルにとっても格好良い、もう一度言いますがミュグレーの本質的なプロダクトにおいてこのバランス感は物凄く優秀です。

私はこれが生業で服飾を野生で専門的に学んできたので諸々を加味した御提案しか残念ながらできませんが、これは年間において稀に出逢える“そういう背景関係なく滅茶苦茶かっけえじゃん”の拳一本でバッタバッタとなぎ倒せるデザイナーズヴィンテージプロダクト、私なんかは先頭付近で真っ先に吹き飛ばされるモブ、おそらくは1ページの1/10のコマ割り中の隅の1ミリ実寸で書かれたら良い方でしょう。

 

 

 

 

 

New 90s Thierry Mugler homme leather biker desgin jacket

 

こういう存在のデザイナーズヴィンテージの品々をもっと沢山御提案したいし、しなくてはいけないマジで。仕事頑張ります。

 

 

SURR 福留

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