





人生で初めてちゃんと選んだちゃんとした鞄がメッセンジャーSTYLEであったこともあって、どうやら私は往々にして両手が空くことに優位性を感じる傾向にあるようで、もちろん手ぶらに越したことはないものの仕事道具を省いたとしても何かしらの荷物は日々持ち運ばなくてはならず、もちろん常にポケットいっぱいの装いではないし何故だか年々パンツポケットにスマホやカードケースを入れることすら,その膨らみや重みですら煩わしく感じるようになってしまったので鞄を持たないという判断に無理が生じることが増えてきました。ちなみにここ最近の私の持ち運ばなくてはならない品々は1:カードケースと鍵とスマホ(←これは絶対)、2:イヤホンと水筒と御弁当(←無い時も)、3:ガムやリップクリームやエコバッグ(←これも無くても)で1から3全て揃えても小さいペットボトル二本ちょっとくらいの体積なのでまぁマルチポケットジャケットとかだったらいけるっちゃいけるかな?だいぶとズッシリだけれども。
そう、両手を空けたいがためにジャケットに無理くり入れてズッシリするってのも一体全体どうなのよと自分でも思います、見た目や心地以上にマインド的に。どこかまではいけるんでしょうけど、どこかからは粋じゃない。かと言ってイージーなエコバッグをメインバッグにする気分にはならないし、昔のように“オレの鞄?これ”とタワーレコードのビニールバッグを差し出すわけにはいきませんしね。あの頃は二万円分ポイント貯まるくらい好き好んで足を運んでいたし渋谷109の地下の男子トイレの鏡を使ってファーストピアスを一度に三個まとめて開けることもできたけど、もうタワレコ行ってないしピアスの穴も開いてるしね。
という話とは関係無く一年の間で定期的に,パリやイタリアやイギリスを歩いている時なんかに強く欲しいなと思う機会がありながらも、欲しいと思って各所を訪ねて出逢えるというわけでもないので結果的に出逢えず今に至っている未だクリア出来ていないバッグプロダクト課題の一つがボディバッグなんです。まぁ私の場合は結局のところ他のファッションプロダクトと同じく“まぁこれで良いか”マインドに着地できないのがスタートでありエンドの問題点なのですが、しかしながらそれをやってしまったら全てオシマイみたいな性格なので変える気は無いし変える気があっても変えられないのですが。特に昨今においては適当に石を投げても何かしらにボディバッグにヒットするような世の中かもしれませんがなんでも良いってわけではないですもんね。皆さんはお持ちですか?ボディバッグ。便利でしょうね、便利なんでしょうねぇ。

New Body bag from PRADA
でも便利なだけじゃダメでやっぱり諸々において素敵じゃないとなってなるとミウッチャ・プラダさんがパイオニア、PRADA Uomoよりも遡れる世界観で事実ヴィンテージ年代に限らず近年においてもだいぶと気が利きまくった何より諸々において素敵なボディバッグが揃っていますもんね。もしかしたら彼女が参画してからコンスタントに提案され続けてブランドの顔で在り続けている一つがボディバッグなんじゃないでしょうか。学生時代に街中で政治活動とかする時とかもボディバッグ使ったりしてたのかしら、彼女。そう想像させてくれるくらいパーソナルなLOVEを想像させてくれるプロダクトです。
ちなみに上のとは別でかなりの珍品が一つ。

手首に巻くのもボディバッグって捉え方で合ってる?
SURR 福留
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今年はいつもよりも夏を先行して先攻される方が多い印象だったところで先日の台風でまた涼しくなりましたがサマーニットをたっぷりと御披露目、ONシーズン/ONタイムを基本とする弊店的にはこれで夏,封切り。少し前からスイカも並んでるし今日出勤前に紀伊國屋寄ったらとうもろこしフェアやってたから、もういいよね。無理なくアウター着れる個人的には楽しい涼しい気候で数字的には先々数日もまだまだ涼しそうだけど今日出勤して秀和レジデンスの階段上がって廊下曲がったすぐにピエロの人形が置いてあって、これまでなぜだか分からないけどビックリした時のリアクションが著しく鈍い私ですが思わず“ヒィ”って口に出すほど肝冷やしちゃったから、いいよね。マジでビビったんですけどピエロの人形、ダメじゃない置いといちゃ?同フロアに住んでる画家のおじいちゃんビックリして転んだらどうするのさ。2時前に見たらもう無かったけど、それはそれで怖いんだから。
それが仕事とはいえ今年もせっせと集め廻り巡りましたサマーニット、コットン,リネン,ロウシルク,コットンシルク,コットンカシミア,リネンシルクなど、合計19点は弊店にとってかなりのボリュームです。カシミアをウインターニットと全くもって同じくの熱量で最高に楽しいサマーニット、だって単純明快に心地良いし格好良いんだもの。きっと以前の私はそこの貴方と同じく夏が苦手だったかもしれないし夏を煩わしく思っていたかもしれないけれど、今の私は結構好き。まぁこれに至る要因の一つに“嫌っててもしょうがないし”的なマインドがあったのは事実ですが、それ以上に“これが楽しく着られるから・身に着けられる”という存在のおかげというのが最たる要因で、その大きな一端を担っているのが紛れもなくサマーニットです。結局ニット年中ニット、宜しくどうぞ。



New Summer Knit Selection
まだまだ羽織れる限り羽織りたいけどね?それと同じくらい心地良く汗かいて気兼ねなく洗ってカラリと乾かして自分と他人の肌と心を溶かすほどに心地良いサマーニットを楽しみたいし、御耳拝借できるなら御提案したい。福留 健太でした。
SURR 福留
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フレンチプレタポルテモードのパイオニアからイタリアンモードのパイオニアにバトンを繋げるのは弊店にとってごく自然なことですが、シンボリックなトレンチコートに続くとなると相当な重積であり容易にバトンを繋げるべきではありませんが、幸いそれが叶う一着がありました。まだまだ“男性のモード”という土壌が豊かになる以前の、端的に言えばまだ受け入れる人々が少なかった時代,80年代初頭の一着です。







モードカルチャーと異なる文化要素を取り入れることで新しいスタイルを生み出すロジックは前時代のオートクチュールから定石ですが、フェンシングSTYLEというのは近代に至るまで一貫して新鮮。分野で言うとスポーツカルチャーになるのでしょうか、剣闘という独自の観点からなる様式はこのように当てはめられると驚くほどモードデザインと親和性が高いことが解りますし、ファッションスタイルとしての豊かさを認識できます。
ヴァレンティノ・ガラヴァーニにおけるスポーツジャケットなんて炊き立て新米土鍋ご飯と辛子明太子のごとく絶対的な好相性ですがこちらはスポーティーでありながらドレステーラー的な強い構築でして、カジュアルにあえて振り切らない緊張感もまた特に古いメンズクリエイションならでは。身体に吸い付くようなフィッティングと滑らかなコットンの素材表情,カッティングエッジな機能性意匠,袖付けの大胆さ,ネイビーとブラウンのカラーコントラスト,丸さとコンパクトな収まりのバランス。オリジナリティーと創造性の度合いからフレンチモードと双璧を成すイタリアンモードの祖たるゆえんを改めて御認識頂けることと思います

New early80s Valentino Uomo fencing-style bicolor cotton jacket
イタリアの僻地のコレクターの元で出逢った時に“こりゃとんでもないぞ”と興奮しましたが改めて向き合うとそれどころではなかったです。服飾史と向き合うことを生業とする私としては歴史的観点を踏まえた求心力がありますし拙いながら構築を踏まえた特性の論点が挙げられるものの、着た時にまず服飾史うんぬんも構築特性うんぬんも関係無い,言い方悪いですがそんなんどうでもよくなるほどのシンプルかつ圧倒的な格好良さをストレートに味わえるというのが素晴らしい、先のムッシュのトレンチコートも全くもって同じくでした。
弊店にとってヴァレンティノのメンズクリエイションは主戦力の一つですが、ここまで古い個体はなかなか出逢えず創造性という点においてこれほどの濃度はほとんど皆無、ゆえにこちらも紛れもないCを代表するCです。
SURR 福留
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