再び東京 / Diary1451
16.10.2026

いつも御愛顧くださりありがとうございます、SURR福留です。この度も数日間ヨーロッパを巡る買い付けの旅順を全工程を終えて帰国便を待つ15日朝9時のシャルルドゴール空港にてジェイZを聴きながらこのDiaryを書いています。

ですが普段より1時間遅い便とあってか、もしくは明日?からパリ各所で大規模ストライキが始まるからか(ミンティアをくれたタクシードライバーAlbionさん情報)とてつもなく混んでおり搭乗時間の直前になってしまいました、多分5分以内に搭乗が始まりますので取り急ぎ17日土曜日よりヨーロッパ各所からセレクションした品々をしっかりと御披露目しますことを御報告です。当日は私も店頭に戻っておりますので宜しくお願い致しますね、慣れ親しんだ空間と空気が一新されて心から新鮮に思えるというのはなんと役得たるか。

 

 

 

ここからは古川が明日お披露目する品々をご紹介致します。

 

 

 

明日お披露目です。 

機会ございましたら、是非宜しくお願い致します。 

 

 

SURR 福留

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秋のスリーブレス / Diary1450
15.10.2026

Loro Pianaといえば、カシミヤやビキューナをはじめとする最高級素材を思い浮かべますが、その魅力は必ずしも繊維の希少性や滑らかさだけにあるわけではありません。 もともと高級服地の製造を背景に発展してきたメーカーだからこそ、素材の特性を理解し、それを衣服としてどのように表現するかという点にも、確かな魅力を感じます。 今回ご紹介するのは、そんなロロ・ピアーナのスリーブレスジャケット。

 

 

一見するとオーソドックスなキルティングベストですが、実際に触れてみると、その印象は少し変わります。 表地にはウール75%、コットン25%の混紡生地を採用。 細かな綾目が浮かぶ表面には、わずかにざらつきを感じるドライな質感があり、一般的に想像するロロ・ピアーナの滑らかな生地とは一味違った魅力を感じます。 ウールの持つ自然な温もりと、コットンの素朴な風合いが組み合わさり、上質でありながらも気取らない、どこかカントリーウェアを思わせる表情に仕上がっています。 全体を覆うのは、規則正しく配されたダイヤ状のキルティング。 ふっくらとしたキルティングと、ドライな質感のウール混生地。その組み合わせが、独特の風合いを生み出しています。 落ち着いたベージュの色調も相まって、素朴さの中に品の良さが感じられる仕上がりです。 首元には柔らかなリブカラー、フロントには金属製のLampoジップ。 両脇には斜めに配されたポケットを備え、袖ぐりには細かなギャザーを施すなど、随所に工夫が見られます。 特に袖ぐりは、肩先に生地を寄せることで柔らかな丸みを持たせ、直線的になりがちなスリーブレスジャケットに独特のシルエットを与えています。 内側には、アイボリーを基調としたチェック柄の裏地。 赤やグレーのラインが走るクラシックな配色は、表地のベージュとも自然に馴染み、控えめな外観にさりげないアクセントを添えています。 普段はほとんど見えない部分にまで行き届いた、こうした意匠にも惹かれます。 袖を持たないことで腕周りの動きを妨げにくく、シャツやニットの上からはもちろん、ジャケットやコートとの重ね着にも取り入れやすいスリーブレスジャケット。

 

 

New 90s Loro Piana wool cotton minimum sleeveless jacket

 

 

華美な装飾に頼ることなく、生地の風合いと細部の仕立てによって魅力を伝えてくれる、そんな一着だと思います。

 

 

SURR 古川

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ウールの底力 / Diary1449
14.10.2026

BALLANTYNEといえば、まず思い浮かぶのはカシミヤニット。 その上質な肌触りや繊細な風合いに注目が集まることが多いですが、決してそれだけが同ブランドの魅力ではありません。 長年ニットウェアを手掛けてきたメーカーだからこそ、素材の持つ特性や、編み地が生み出す表情にも目を向けたいところ。 今回ご紹介するのは、そんなバランタインの中でも、少し変わった表情を持つ1着です。

 

 

サイズ表記はUK48、3XLに相当する大きなサイズですが、実寸の身幅は約60cmと、表記から想像するほどのボリュームはありません。 特に興味深いのが、その独特な生地の質感。 おそらく以前の持ち主による洗濯や乾燥の影響で、縦方向に収縮するとともに編み目が密集し、通常のニットとは異なる、肉厚で目の詰まった風合いへと変化しています。 編み目の存在はかすかに感じられるものの、表面には起毛した繊維が重なり、まるでスウェット生地のような均一な表情。一般的なセーターに見られる柔らかな編み地とは一線を画す、ボイルドウールを思わせる質感です。 ウールは水分や熱、摩擦が加わることで繊維同士が絡み合い、生地の密度が高まる性質を持っています。 こうした変化は本来、衣服の縮みとして捉えられるものですが、今回に限っては、それが偶然にも魅力的な個性を生み出しているように感じます。 目が詰まることで空気が通り抜ける隙間が小さくなり、一般的なローゲージニットに比べて風を通しにくそうな、目の詰まった構造に。ウール本来の保温性と相まって、冬場にも頼もしい存在になってくれそうです。 そして何より、この深みのあるグリーンと、表面を覆う柔らかな毛羽立ちが実に良いです。

 

 

New E00s Ballantyne Cashmere pure super geelong lambwool green sweater

 

 

カシミヤ特有の繊細さや滑らかさとはまた違った、ウールならではの力強さと温もり。 素材の優劣ではなく、それぞれが持つ魅力を改めて感じさせてくれる、そんなニットだと思います。

 個人的には、さらっとジーンズに合わせるくらいの気負わない着こなしが今の気分です。

 

 

SURR 古川

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