
New 1995-2014SS PRADA Uomo Selection
今回は最初期から2014SSコレクションまでとなりました。これは結果論ではあるのですが、ミウッチャ・プラダのランウェイ表現歴を今まで以上に振り返ることができるセレクションになったのは個人的にとっても嬉しい限りで、もっと彼女のキャリアハイである(私が勝手にそう定めました)2018YEARに近づきたいとすら思った次第です。“6年前の2018年を扱ってヴィンテージショップって言って良いの?”となるかもしれませんがこれに関してはその論点は関係ありません。
あとこれも結果論なのですが、今回は今まで以上にしっかりとした数量のご用意が叶いました。となると概算ではありますが三年とか五年とか御披露目しなければSURRの空間全てをPRADA Uomo Selectionで埋め尽くすことができるかもしれなくて、それって私にとってかなり夢の風景なので猛烈に惹かれるのですがまぁ我慢できんだろうなぁ。





ランウェイを行わずプレゼンテーション形式で発表されていたので資料そのものがほとんど残っておらずルックという概念も基本的にない時代からランウェイを行なって徐々に男性用のモードブランドとしての側面を強化してゆく時代まで。古典的な紳士服の要素性を色濃く残した時代から徐々に特に研ぎ澄ましたミニマムモードの要素性を反映させてゆく過程の各時代まで。それぞれに様々な角度と側面がありますが言うまでもなくいずれも等しくミウッチャ・プラダの哲学そのもので今回のセレクション過程でも改めて思いましたがなんとまぁ最初期から既に完成されまくっていたか。あの時代とあの時代が時を越えて繋がって、それぞれに違った良さがあるといった彼女なりのヘリテージの連なりはきっと新体制になった2021年以降も多々あるんだろうなと思います。
このDiaryは悲しくも私にとって現時点で最後となった“最新のコレクションをオンタイムでワクワクドキドキしながら買う=ファッションを楽しむ上で最上の幸せ”体験である2018AWコレクションのナイロンコートを着ながら書いています。その年はランウェイ画像とキャンペーンビジュアルを見た時点で個人的に堪らないコレクションだったので絶対に何か買いたいと息巻いていたのですが(その時点では外部デザイナーを招集するニュースは発表されておらず、彼女のキャリアハイになるなんてつゆ知らず)買い付け旅順の隙間時間にパリのSaint-Honore店にふらりと立ち寄った時に見つけた一着で“ちょうど今日入荷したんだよ”って言われちゃったもんですから御縁として購入。6年経ちますが今でも新鮮さを味わえる大切な存在で今年は特にジーンズとの組み合わせが楽しそうだなって。
そういう存在になり得る一着を弊店のPRADA Uomo Selectionから御提案できたら幸せですねぇ。
SURR 福留
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皆さんは、スウェットって着られますか。
私はかなり好きで、普段からよく着用します。寝巻きから近所のスーパーに行く時、店頭ではテーラードジャケットのインナーとしてなど、この利便性の高さに惚れています。 今年もすでに3着以上は購入しています。ただ、気がつけばほとんどが無骨なものばかりで、1枚で楽しめるくらいの迫力と、アヴァンギャルドな1着も欲しいなと思っております。
察しの良い方は、本日ご紹介する商品がなんとなく想像できたかなと思います。
そうです、今回はスウェットです。


2014SS PRADA
このシーズンは、リゾートを軸にイタリアンクラシックやアメリカンを融合させたミクスチャースタイルで、明るく開放的なリゾートというより、どこか陰のあるムードが印象的。深みのある色使いや無造作な着こなしも魅力的で、私自身もすごく好きなコレクションの一つです。


2014SS PRADA Uomo Aloha Sweat shirt
リゾートと聞くと明るく華やかなイメージですが、良い意味でイメージを壊されました。このスウェットは黒ベースに赤のハイビスカスが散りばめられていて、一見すると分かりやすいリゾートのモチーフですが、どこか無機質で、少し距離のある見え方をするのが面白く、少しひねりの効いた1着です

海辺で騒いでいるっていうよりかは、陰でビールを飲んで楽しんでいる感じ。
全然難しくなく、いつものパンツにさらっと合わせるだけで楽しんでいただけます。
19日(土)12:00、オープンと同時にお披露目です。
SURR 古川
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店頭で御挨拶させて頂いた方々は御存知の通り少し前よりSURRに弊社新人が研修で滞在しているのですが、その際は優しく御話してくださり誠にありがとうございました。彼や彼女にとって何よりも良き経験になりました。
そのような時にはこれまでに会社が取り組んできたことなどを振り返って案内するのですがその過程でおのずとSURRに関しても振り返ることがほとんどで、“そういえばこの考えを言葉にするの久しぶりだな”みたいなことが多々あると自分の中で既に何周もしたことを改めて考えさせられたりして、それが今だとまた違った角度の気付きや閃きがあったりして研修を受けてもらっているスタッフよりも私が有意義な気分になったりします。“どうすればこの服の良さを相手に伝えられるか?” これってなかなかどうして改めて思い浮かべられることではありませんし、一番最初の論点であり最後に辿り着く論点なので五年経とうが十年経とうが二十年経とうがしっかりと考えることができる、そしてその議論を私は楽しいと思える。ちなみに研修そのものは私はだいぶと思い悩見ます、教えてもらっていないことを教えるのは極めて難解です。
なのでここ半月くらいで改めてSURRの設立当初に掲げていた考えなどを説明する機会が何度かありまして、それは時々店頭で御客様型に問うて頂く時の受け答えよりも必然的に細かく深くなるので度々“そういえばそうだったなぁ”とぼんやり思っていたのですが、その一つが例えば50年代のクラッシックなコートとそれに近しい70年代のデザイナーズコートを横並びにしてどちらが好きか選んでもらいたい という考え方。男性のためのファッションカルチャーは横の広がりが乏しい替わりに縦の繋がりが太いため時代が変わっても似たようなプロダクトが製作され続ける傾向にあり、例えばAの時代だとモードやハイファッションではない古典的な紳士服でBの時代だとAを御手本にしたデザイナーによるモードアプローチの一着で、どちらも異なる良さが同じくらい在って根幹では繋がっているからこそ今の時代の今の目線でどちらが好きか自分で判断して欲しい、そしてそれはどちらを選んでも100%正解だ。更に言えばAとBの時代を踏まえた上でそれと連なった今の服を選んでも良い という考え方を最近研修スタッフに改めて言葉にして伝えて、そういえばこういう話久しぶりにしたなぁって、多分最初の頃のDiaryにも何度か書いているだろうなぁって。まぁ自分でDiary見返すこと一切無いから定かではないけれど、多分書いているはず。
だから私も自分の服選びとかその日に何着るかって時にAの時代Bの時代理論は考えるんですよ、もはや自動的に。言うまでもなくAもBも等しく好きだし尊敬しているし、更にはAとBも踏まえた今の(近年の)服,Cも存在するわけですが、意識するのは全身Aにならないこと/Bにならないこと/Cにならないことでして、それは上下同世界観でまとめるのを好まないのとまぁ同じ気分です。あと基本的にコーディネートが考えずに着たい服を着たいように組み合わせるのですが、まず何を着たいかのメインを思い浮かべた時にそれがAなのかBなのかCなのかである程度それ以外が決まっていきます。
それでですね、基本的にずっとBとたまにCがメインだったのですが、ここ一年ちょっとくらいでしょうか、Aがメインになることが多いんですよ。BとCは基本的にデザイナーズプロダクトなのですが、Aは何かというとデザイナーが御手本にする時代や文化のプロダクトでして、いわゆるオリジンのカルチャーになるわけです。






オリジンとなるとやはり時代もだいぶと遡りますからすべからく特有の濃度が高まりまして、それは時に上質なシックさに時に特有の土臭さに時に圧倒的なプロダクトデザイン感に変換され、それはどのような器が身に付けるかによっても効能が変わります。いずれも素敵ではあるのですが効能はしっかりと把握して活用することに最大の意義がありますので、その使い方と使いどころは極めて重要です。さて、今回の話では私が自分が関わる服ではなく自分が着る服としてオリジンの気分が高まっているということはそのシックさや土臭さに興味を抱いているということになるのだろうか?だいぶと長い期間デザイナーズカルチャーがメインで自分なりにしっかりとだいぶと楽しんできたうえで、よりヴィンテージとしての定番性と“らしさ”が色濃いオリジンに惹かれているということか?私の感覚的な捉え方でそれは“戻っている”ことなのですが、それと同時になんとなく今の自分の気分は必然でもあるように思っています。
だから先日のハンティングジャケットもこのレザーコートも例年以上に惹かれます。元々心から好きだし尊敬していたけれど、気分だからもっともっと。数年連続で御提案が叶っているフレンチワークにおける政府関連企業用最上質レザープロダクトシリーズですが名門アドルフ・ラフォン社製は存在の認識そのものが初めて、楽しい楽しいこんなんあったんだシリーズです。アドルフ・ラフォンだからと行って決定的に徹底的にここが違うといった仰々しいアイキャッチはなく大筋はFrench Goverment Workerシリーズと同じくですが、革質,それ以外の素材性,立体構築,縫製,哲学などプロダクトの品質における全ての側面においてポジティヴな要素性しかありませんでして、事実シリーズとは袖のライニングとポケット内側の素材が決定的に異なり従来は化繊的な屈強なテクスチャーに対しこちらはコットンを基調としたよりクラシックで滑らかな素材感になります。

New 50s French Government Worker leather half coat by Adolphe Lafont
フィッティングもどこかドレスコートを思わせる肩の吸い付きで、ガバッと羽織る防寒着らしいノリがほとんどだった中でこちらは独特の凛々しさがあります。でも決して細身だとか小さい感じではありません、なんというか凛としているんです。それもきっと名門だからこその矜持かと。
あと過去に扱ったFrench Government Workerレザープロダクトを全て見返したのですが厳密に同じデザインの個体はありませんでした。セットインスリーブ、両サイドポケットのみ、フロントボタン仕様、フラットカフス、胸部の切り替え、ハーフコートのバランス。これらの条件が揃ったのはこの一着のみでした。
SURR 福留
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