
世界には数多くのラグジュアリーブランドが存在しますが、その中でもZILLIは、少し異質な存在と言えるでしょう。 1965年にその歩みを始め、1970年にAlain Schimelが工房を引き継ぎ、ラグジュアリーブランドとして発展していったZILLI。 1970年にはラグジュアリー・レザーブルゾンを打ち出し、当時まだ存在していなかったラグジュアリーとスポーティーを融合させた独自の領域を切り拓いていきました。 その後、レザーウェアだけに留まらず、スーツ、シャツ、ニット、シューズ、ファー、革小物に至るまでメンズウェアを展開。 1980年代にはロンドン、1990年代にはパリ、そして1993年にはモスクワへ進出するなど、早くから世界の富裕層を顧客としてきました。 Alain Schimelは、あるインタビューで自身の顧客について「men with power」と語っています。決して大衆に向けて作られた服ではなく、世界の中でもごく限られた、本物を知る人間のための服。 ブランドが掲げる言葉は、 “The finest garment in the world” ──世界で最高の衣。 この言葉を単なるキャッチコピーで終わらせず、素材、技術、仕立て、そのすべてにおいて突き詰めてきたZILLI。 まさに、他の追随を許さない圧倒的な存在です。




襟には古くから最高級の毛皮のひとつとして扱われてきたミンクを贅沢に使用し、ボディにはわずか0.4mmまで薄く仕上げられた「glacé lambskin」を使用。艶やかな表情を持つ極薄のラムスキンは、シルクを思わせる比類なき軽さと光沢を備えています。 さらに裏地にはシルクを用い、その中間部分にはレザーによるパイピングを施すなど、表からは見えない部分にまで細かな仕事が施されています。 そして目を惹くのが、ボディにドッキングされた約1cmにも及ぶ巨大なpique。素材の選定だけでなく、こうしたディテールにまで徹底してこだわるところに、ものづくりに対する姿勢と凄みを感じます。


これだけ贅沢な素材と緻密なディテールを備えながら、袖を通してみると驚くほど自然な着心地。 肩に余計な張りがなく、身体のラインに沿ってすっと馴染むため、見た目の重厚さとは裏腹に、驚くほど着やすい1着です

New 90s Zilli crazy wide pique docking pure silk lining leather design jacket
この1着に出会うのは、稀です。
唯一無二と呼ぶに相応しい、圧倒的な存在感です。
SURR 古川
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弊店ではこれまでにも何度もご紹介してきた、最早説明不要とも言えるジョルジオ・アルマーニですが、毎度のことながら新しい発見があります。 年代やライン、生地、シルエットなどに目を向けてみると、見慣れているはずのアルマーニでも、まだまだ新鮮な発見があるものです。 勿論、今回ご紹介するこちらの1本も初見でした。




New 90s Armani Jeans wide cotton pique five pocket pants
80年代後半頃に、テキスタイルに焦点を当てて展開されていたライン「H.P.F(High Performance Fabric)」。 恐らくCotton 100%と思われる、上質な太畝コーデュロイを使用しており、太畝ならではの立体感のある表情に加え、しっかりとした生地感も魅力的。テキスタイルに焦点を当てていたH.P.Fという背景を知ったうえで見ると、こうした素材選びにも当時のアルマーニらしさを感じます。 この年代のアルマーニのパンツは、テーパードが強く、裾にかけて細くなるシルエットのものが多いですが、こちらは裾幅20.5cmと程よくゆとりがあり、今の感覚で穿いても非常にバランスが良いです。 初期ならではのレザーパッチやピスネームタグもポイントで、年代を感じさせるディテールが残っているのも嬉しいところです。 そして個人的に面白いと思ったのが、前の持ち主によって裾がシングル仕立てにされていること。 アルマーニのパンツでありながら、こうした仕立てを見ると、前の持ち主はスラックスのような感覚で穿いていたのかもしれません。誰かが実際に穿いて、手を加えて、その人なりの一本になっていった過程を想像できるのも、面白いですよね。

生地の質感、ディテールだけで十分に魅力的ですが、何よりこのカラーリングがとにかく良いです。

サイズ36,W34,L30.5inches
猛烈に欲しいです。
SURR 古川
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昔から秋冬になると、自然と古着屋に並ぶイメージのあるネルシャツ。 柔らかなウールフランネルの質感や、チェックの色合わせ、ボタンや襟のディテールなど、シンプルなシャツだからこそ、年代や生産背景によってさまざまな個性があるように思います。 アメリカらしい素朴さを感じるものから、少し変化のあるディテールを持つものまで、ネルシャツと一括りにしても、その表情は実にさまざま。 王道のネルシャツはひとまず他所にお任せして、今回は少し捻りがあり、それぞれに個性を感じる2着をご用意致しました。



90s Valentino Jeans work-style wool flannel shirt
サイズ表記は43、身幅は74cmと、かなりゆったりとした設計。 フロントにはダブルポケットを配したワークウェアらしいディテールが見られる一方、襟裏と袖裏にはさりげなくチェック柄を覗かせる仕様に。 一見するとベーシックなネルシャツですが、細部に目を向けると、随所にちょっとした遊びが。 ゆったりとしたシルエットも相まって、シャツとしてはもちろん、軽いアウター感覚でざっくり羽織るのも良さそうです。



90s Valentino Jeans cotton flannel shirt collar cut-off custom
サイズ表記は37で170cm細身の私が着用して丁度良いサイズ感です。 ネルシャツに猫目ボタンをあしらった、いかにもアメリカらしい雰囲気のシャツ。その襟をあえてカットし、カラーレスへとカスタムされています。 バンドカラーに憧れたのか、あるいは単純にこの形が好みだったのか。その理由は分かりませんが、こうして誰かの手によって加えられた小さな変化には面白さがあり、大好物です。 何を思ってこのカスタムを施したのかを想像しながら着るのも、楽しみのひとつ。完成されたデザインだけではなく、持ち主の感性や時間まで含めて楽しめる1着です。
最後に、ネルシャツの羽織としても相性の良い、テーラードジャケットをご紹介致します。





90s Giorgio Armani wool viscose tailored jacket
柔らかなグレージュの色味に対して、肩はしっかりとした構築的なシルエット。相反する要素がうまく共存した、アルマーニらしさを感じられるテーラードジャケットです。 ウールとビスコースを混紡した生地は、ウールならではの温かみと程よいハリを持ちながら、ビスコースが加わることで滑らかな質感と自然な落ち感も感じられます。 柔らかな色味と生地のしなやかさに対して、肩のラインはしっかりと存在感を残しており、羽織ることで自然とシルエットが整うのも魅力のひとつです


個人的には、どちらの合わせ方も好みですし、とても素敵だと思います。

インナー何着ようって考えてる瞬間が、秋冬の始まりな気がして好きなんですよね。
と言うことで秋の始まりにふさわしいシャツ2着とテーラードジャケットのご紹介でした。
SURR 古川
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