
服飾史目線においてもスタイル文化において重要であり個人的にも物凄く好きではあるのですが、いや、だからこそ御提案を諦めるに至ってだいぶと,おそらくは10年ほど経つのがヴィンテージ・ルイスレザーという存在でして、前回幸いにもセレクションできたのが5年前でそれははっきりと申し上げてコロナ禍という世界的に特殊な状況だったからこそ叶った,端的に申しあげて“特殊な状況”だったからこそ従来であれば出回るはずがないもが出回ってくれたという特別な特殊な御縁だったわけで以降も変な言い方にはなってしまいますが探すことすらしていない、でもずっと好きだし格好良いなと思い続けていて,極稀にお召しの御客様がいらしたら反応せざるを得ないし,って言ってもそんな機会ほとんどないけど,そして猛烈に幸いなことにだいぶと昔に自分用と出逢えたこともあって毎年袖を通して愛でられているし,この前なんかも出勤中に道端で外国人にスナップ撮られちゃったりして“あぁやっぱり俺ってこれ超似合ってるよな”ってニヤニヤしたりなんかして,でも買い付けの旅順でも昔から全然出逢えないし出逢えたとしても服飾史目線においてもスタイル文化においても重要であることに相応しい存在価値だし,さらにそのカルチャー特有の特に強いヴィンテージ感有りがほとんどだから色々な意味合いにおいて“難しい”し,でも超格好良いのは永遠に事実だし,でも追い求めるのは本当にリアルじゃない。御提案を諦めてからずっとその繰り返しなんですよ私ってば。




あーもうマジで格好良いぜ。バイクも乗らないし特段UKオタクでもないしロックンローラーでもないしシド・ヴィシャスも別に好きじゃないし昔聴いてたSEX PISTOLSを今聴いても間違いなく刺さらないしカムデンでモヒカン達を見かけてもなんとも思わないけど、あーもう本当に格好良いぜヴィンテージ・ルイスレザー。色々なデザインコンセプトやスタイルの方向性がありますが、私が本当に運良く出逢えた個体が“ルイスレザーが当時のアメリカ市場を意識して製作したモデル”でこれも同コンセプトという点も堪らなさ過ぎる、本場で本粋だけど本筋から意図的に外されてるって最高じゃない?
あとコンディションが本当に良くって嬉し過ぎる。バイカーにとっては防護服だしロックンローラーにとっては破壊の対象なので変な言い方ですがボロボロの方が正解みたいな存在ですから、でもボロボロってやっぱり弊店にとっては難しいですよ自分でそうさせるのは全く問題ないのですが、ボロボロが格好良い美しいって相当難しい存在確率ですから。ちなみにMYバディはもう何年着ているか分かりませんが全然余裕でリアルに着用が叶うコンディションを維持しまくってくれています。もうレザーケアなんか全然していないけどヴィンテージ風合いも最高だし、本当に頑丈で良い服なんだなって毎年ハッとさせてくれる存在です。んで私は超似合っていると、最高じゃな?

New 70s Lewis Leather double breasted leather jacket
この一着も俺って超似合ってんじゃんって最高に胸を張れてテンションが上がりまくって一人で幸せに成りまくれる誰かにとって最高なヴィンテージレザージャケットになってほしいなぁ。
SURR 福留
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数年以上前のことになりますが、私は元々「ミリタリー」というジャンルの洋服があまり得意ではありませんでした。どこか無骨で、強さが前に出すぎている印象があり、自分のスタイルとは少し距離のある存在だったように思います。そんな価値観が大きく変わるきっかけになったのが、French Air Forceとの出会いでした、初めて袖を通したとき、無骨すぎるという先入観が一気に覆され、ただ純粋に「カッコイイ」と驚いた記憶が、今でも強く残っています。 機能服でありながら、どこか品があり、空気感はむしろモードに近い、その佇まいに、自然と惹き込まれていきました。元々デザイナーズカルチャーが好きだったこともあり、その相性の良さは想像以上でしたし、構築的なシルエットや素材選び、スタイリングの自由度は、デザイナーズの洋服と組み合わせることで一層際立ち、気がつけばほぼ毎日のように着ていた時期もありました。ミリタリーでありながら、スタイリング次第で表情が大きく変わる。改めて服の面白さを教えられた気がします。 今回は、そんな自身の体験も踏まえながら、ミリタリー × デザイナーズという組み合わせを提案させていただきます。


装飾も必要な分だけで、過不足がありません。「足す」よりも「揃える」ことで形を作っている印象で、色は深く、少し鈍さのあるグリーンで、明るさや鮮やかさはなく、その分、全体の印象を落ち着かせていて、背景を加味したイメージと自然につながり、違和感が残らない色です。 着ていて目立つというよりは、ふと目に入ったときに「いいな」と思わせる何かがある。そんな魅力があるなと毎度思います。


Louis Vuittonからショールカラースタイルのスカーフ。一般的な「巻くためのスカーフ」とは発想が大きく異なります。最大の特徴は、首に巻く行為そのものをデザインの中心に置いていない点です。むしろ、首元に預けるような感覚で成立する、極めて構築的なスカーフと言えます。首に触れる部分は柔らかく、圧迫感を感じさせない一方で、前に垂れるパネル部分はニットの目がしっかり立っています。これにより、無造作に掛けただけでも自然とVラインが整い、スタイリングに品と奥行きが生まれます。

全く文脈の違うもの同士を合わせることで、それぞれが持つ良さは削がれるどころか、むしろ輪郭がはっきりと浮かび上がり、ミリタリーの文脈は、スカーフよって中和され、反対にこのスカーフの持つ上質さは、ミリタリーウェアの実用的な空気感によって過剰にならず、自然に日常へと引き戻されます。全く文脈の違うもの程よりマッチする気がします。

インナーはお好みで。
どちらも手元にあれば、スタイルの幅を広げてくれると思いますし、何かときっかけを作ってくれるかと。
SURR 古川
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イタリアの上質なセーター文化には時代性を反映させた“当時の普通”というスタイルの要素が際立つのですが、時代を経ることによってそれらの普通が個性となり結果的にデザインスタイルと成るのは弊店にとって何より興味深く楽しく思えること。昨今のブルネロ・クチネリは御存知の通り総合的なファッションブランドの位置付けですが、この頃は御存知の通り純然かつ素朴なニットメーカーでしたから前述の要素性は顕著でして、特有のボンバーシルエットはまさに近代におけるデザイン性豊かなセータースタイル。ところでニットポロで首元のボタン一つってだけでこんなにもコンテンポラリーな雰囲気漂うって知ってました?

これはもっと遡って80年代のイタリーセーター文化、maloでここまで古い一着の御提案は弊店でも当たり前ではありません。よりボリューミーでよりボンバーで大胆なオーヴァーサイズ設計に心なしかいつもよりトロトロな内モンゴル産カシミアのモッタリとした肌触り、毛量もすんごいです。深いながら鮮やかな緑も良過ぎるなぁ。

こちらは90sなのでボリューム感も近代的なスタンダードに寄っているかもしれませんが今のそれよりもやはりデザインなスタイルバランス。しかしながらタートルネックでスプリングカシミアと呼べるほどのライトさって絶妙な存在価値かつ絶妙に出逢え無さ。タートルなのにスプリングカシミアって?ってティーンネイジャーの福留だったら問うていたかもしれないし場合によっては失笑していたかもしれない、そんな昔の自分を叱りたい首根っこ掴んで小一時間正座させるか代々木公園でバトミントンしながら説きたい、だってこんなにも有益なライフスタイルプロダクトなのだから。カシミアセーターの重ね着を昨年習得したからこそ尚更です。

細くなく太くもなく、どちらかと言えばハイウエスト気味でクラッシックながら腰回りの設計がコンパクトなので足の付け根にしっかりと太さがあったとてシュッとしたレッグラインになる。誤解を恐れずに言えばデザイナーズジーンズにおけるリーバイス501的存在感なこちらは、一見すると超絶普通ながら普通ではない“ファッションデザイナーによる設計”という意義が隅々にまで注がれています。なんせ32インチ表記にも関わらず実寸がウエスト29.9インチなのですから。デニムブルーも濃いったらないしレングスバランスも良くて満遍なく軽いエイジングがあるので裾の仕上げも最近ではないことが分かりますから、おそらくというか間違いなくこれはいわゆる“相当に良い個体”でしょう。

茄子っぽい色合いのいわゆるコットンツイル素材もまた如実なアメリカンカルチャー,デニムカルチャーの反映であると同時にカジュアルモードに相応しい個性と品の良さ。というかことコットンツイルに関してはオリジンのそれらが既に十分に品が良いのでファッションデザイナーの解釈が加わればそりゃ良いよな、と私は思います。でもあまりと言うかほとんど御提案したことがありませんのでなんと言うか当たりな印象、と言うかシンプルに洒落てるしスタイル表現の幅は正直ほぼ無限だと思うし季節の幅も広いし絶対良いっしょ、と私は思います。

胸元ポケット,マフポケット,サイドポケットが二重,そんでアヴィエイター的スリーヴポケットという有りそうでなかったマルチ構築かつハーフコートスタイルで少しだけバイカー感が香り立つ補強的なデザインスパイスという各所がかなり“キテ”るこちらは90年代頃と推測されるヨーロピアンアノニマス、匿名特有の何コレ感ギンギンであり稀に出逢えるもしかしたら○○が手掛けたんじゃ!?という不毛で楽しい妄想をギンギンに掻き立ててくれる感性ギンギンなレザープロダクトです。

ニット専門メーカーから総合的ファッションブランドに推移したからこそ如実となった“あれ、クチネリさんってレザージャケットめちゃ好きなんじゃない?”というフェチズム的な傾向、これもまた私がブルネロ・クチネリという存在を心から愛する要素性の一つです。私は良い意味で思うんですよ、ブルネロ・クチネリってデザイナーズブランドではないなって、創造するデザインスタイルではなく過去から現代に繋がり続ける文化を継承した真のコンサヴァティヴだなって、だから時に逆に新鮮だし徹底して素敵だなって。真のコンサヴァティヴ哲学によるフェチズムのレザージャケットってやっぱり凄い、猛烈にド直球だから猛烈に無骨で、だからこそ異常なまでの色気が漂うんですもん。これこそガンガンに着倒して相棒に仕上げてほしいレザージャケットだなぁ。
以上、私見と偏見による新作群のハイライトでした。
SURR 福留
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