秋➡冬 / Diary1353
13.11.2025

 

最近は気温も下がってきて、ニットを揃えられた方も多いのではないでしょうか? そろそろ次はコートを探したい、というお声も増えてきました。 そこで今回は、これからの季節におすすめ のウールやカシミヤ素材のコートをいくつかご紹介いたします。 軽くて柔らかな着心地のものから、しっかりとした暖かさを感じられるものまで、豊富に揃っております。 ぜひこの機会に、冬のお出かけがより楽しみになるコートを見つけてください。

 

 

 

 

裏地無しのダッフルコート。 ミッソーニらしいけどらしくないマルチカラーで、個人的に1番好きです。

シルエットは、体のラインは拾わず美しく見えるAラインの、王道でクラシックな1着。

今から70年前のbespokeのコート。 個性全開で好きです、実物はもっといいです。

スコットランド製の特級カシミヤ仕様。 エレガントで知的な雰囲気のあるチェスターフィールドコート。

裏返して着たくなるくらい主張の激しい裏地。 身幅たっぷりでオーバーサイズなんですが、縦にストンっと落ち感のあるコートです。

カシミヤにも匹敵するするほどの保温性と柔らかさのあるキャメルヘアーとピュアウールのコート。”高い防寒性・軽さ・信頼できるネーム”の嬉しい三拍子です。

 

 

全部いいです。是非、着比べてください。

 

 

 

SURR 古川

平置きで肩幅76cm身幅70cm / Diary1352
7.11.2025

となると相当なオーヴァーサイズに感じられるかと思いますし実物を見ても相当にオーヴァーサイズに感じられるのですが、その実サイズ表記46であるこのコートは誰でも着られそうな寸値であるにも関わらず例えば48や50の身体にはしっかりとしっくりこないという的確なサイジングが成立しているのです。肩幅76cmで身幅70cmですからもちろん着ることはできるのですが、ふとした挙動で背中が突っ張ったりINにさほど着込めずざっくりとした羽織りコートとして成立しなかったりと、一見すると戸惑ってしまうかもしれませんが背骨を認識すればしっかりと御理解御納得頂けるはず。天才ジャンニ・ヴァルサーチェのメンズクリエイション最初期である80年代初頭の一着ですから。

 

 

後々に世を席巻したヴェルサーチェ帝国が築かれるより以前の規模が小さくだからこそ濃密かつ徹底的なクオリティー管理によって良い意味で“いわゆる”なGianni Versaceではない印象の最初期Gianni Versaceのメンズクリエイション、天才の略歴の中でも弊店はこの最初期を特に特別に想い扱っています。

強いて称するとしたらPコートと言ったところでしょうか、このウール80%×モヘア20%の上品さと古典感に満ち溢れた獣毛プロダクトは。でも前立ても不可思議過ぎるアシンメトリーだしポケットの位置は造形的だしレザーのボタンホールパイピングは素敵過ぎだしレインヨークはもはやレインヨークではない、本当に“強いて”なだけで完全な別もの,別言語もの,別次元もの。これだから私は想い続けるのです、鳴々ジャン兄が長生きしてくれていたらファッションデザイナーの勢力図はきっと変わっていたのだろうな と、もしかしたら今よりももっと素敵な世界になっていたかもな と。まぁそんなこと言っても仕方ありませんね。

なのでプロダクトで心を満たしましょうぞ。最初期Gianni Versaceのメンズクリエイションでしか得られない栄養素は確かに存在しますから。このコートにおいて語られるオーヴァーサイズは近代のただ大きいだけのオーヴァーサイズとは根本的に異なります。紳士服の歴史にあった重ね着をするため内側に空間を大きく配置するというレイヤードを目的とし哲学と美意識が詰まったオーヴァーサイズの概念に異国の天才,三宅 一生大先生から学んだKIMONOの世界観を注入した服飾史と文化が混ざり合った純然たるモードのオーヴァーサイズなのです。

 

 

 

 

 

New early80s Gianni Versace wool & mohair oversized design coat

 

以上を踏まえたうえで唯一無二のオーヴァーサイズコートとして御提案致します。MYサイズじゃなくて本当に良かったー。

 

 

SURR 福留

ミウッチャの“好き” / Diary1350
31.10.2025

親愛なる敬愛なるミウッチャ・プラダ。一貫した哲学と美意識を貫き続けた彼女,ファッションデザイナーとして才覚を発揮するまでに紆余曲折あった彼女,特有の愛で服飾業界を包み続ける彼女にもまた他の天才や鬼才や奇才と同じく明らかなる“好き”が在りまして、いや彼女のそれは他よりも分かりやすいんじゃないかとすら思ったりすることもしばしばあったりするくらい彼女の“好き”ははっきりしているなぁと、皆様方にVintage PRADA Uomoを御提案するその日のために虎視眈々と文字通り彼女のクリエイションを見続けてきた私は幾度と無く思ったものです。

 

それは例えばイタリアンカルチャーらしくあるものの日本では馴染みの薄い,きっとまだまだ薄いですよね、な半袖セーターを一貫して製作し続ける姿勢に留まらずとあるランウェイのファーストルック採用したりとか、

 

 

これまでのクリエイションにおいて偶然では片付けられない頻度で登場し、今やブランドの象徴の一つと言っても過言ではないスタッズをとあるクリエイションにおいてはタキシードトラウザーの前面に文字通り星のように散りばめたり、

 

 

PRADA Uomo発足にあたり唯一外部職人に学んだ技術と哲学であるテーラーリング、“スーツが着にくいと思うなら我々の工房に来い。寝られるスーツを仕立ててやる”で御馴染みな世界最高峰の職人技術を吸収したうえで再構築されたミウッチャならではの明らかなる柔軟性のデザインテーラードジャケットであったり

 

と、彼女の“好き”は本当に心地良いほどに分かりやすく受け入れやすく、何よりも一貫したモード目線の美しさと格好良さと崇高なまでの上質な水準が秘められていて、いつ見ても着ても捉えても切り取っても成立するし圧倒的な唯一無二で在ってくれます。それらは言うまでもなく彼女が手綱をしっかりと握っていた時代,弊店というか私にとって2018AWまで、は濃い要素性として受け継がれ時にヘリテージ的な安心感と共にクリエイションを文字通り彩ってくれていましたが、それ以降はどうなのでしょうか。私はもう見ていないので分かりません。受け継がれていたらなんとなし嬉しい気持ちではあるのですが。

 

 

 

 

 

New Vintage PRADA Uomo 1998AW fleece wool design tailored jacket,00s Virgin wool short sleeve sweater & 2009AW pure virgin wool studz tuxedo trouser

 

ということでミウッチャの“好き”新作でした。

 

 

SURR 福留

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