
イタリアの上質なセーター文化には時代性を反映させた“当時の普通”というスタイルの要素が際立つのですが、時代を経ることによってそれらの普通が個性となり結果的にデザインスタイルと成るのは弊店にとって何より興味深く楽しく思えること。昨今のブルネロ・クチネリは御存知の通り総合的なファッションブランドの位置付けですが、この頃は御存知の通り純然かつ素朴なニットメーカーでしたから前述の要素性は顕著でして、特有のボンバーシルエットはまさに近代におけるデザイン性豊かなセータースタイル。ところでニットポロで首元のボタン一つってだけでこんなにもコンテンポラリーな雰囲気漂うって知ってました?

これはもっと遡って80年代のイタリーセーター文化、maloでここまで古い一着の御提案は弊店でも当たり前ではありません。よりボリューミーでよりボンバーで大胆なオーヴァーサイズ設計に心なしかいつもよりトロトロな内モンゴル産カシミアのモッタリとした肌触り、毛量もすんごいです。深いながら鮮やかな緑も良過ぎるなぁ。

こちらは90sなのでボリューム感も近代的なスタンダードに寄っているかもしれませんが今のそれよりもやはりデザインなスタイルバランス。しかしながらタートルネックでスプリングカシミアと呼べるほどのライトさって絶妙な存在価値かつ絶妙に出逢え無さ。タートルなのにスプリングカシミアって?ってティーンネイジャーの福留だったら問うていたかもしれないし場合によっては失笑していたかもしれない、そんな昔の自分を叱りたい首根っこ掴んで小一時間正座させるか代々木公園でバトミントンしながら説きたい、だってこんなにも有益なライフスタイルプロダクトなのだから。カシミアセーターの重ね着を昨年習得したからこそ尚更です。

細くなく太くもなく、どちらかと言えばハイウエスト気味でクラッシックながら腰回りの設計がコンパクトなので足の付け根にしっかりと太さがあったとてシュッとしたレッグラインになる。誤解を恐れずに言えばデザイナーズジーンズにおけるリーバイス501的存在感なこちらは、一見すると超絶普通ながら普通ではない“ファッションデザイナーによる設計”という意義が隅々にまで注がれています。なんせ32インチ表記にも関わらず実寸がウエスト29.9インチなのですから。デニムブルーも濃いったらないしレングスバランスも良くて満遍なく軽いエイジングがあるので裾の仕上げも最近ではないことが分かりますから、おそらくというか間違いなくこれはいわゆる“相当に良い個体”でしょう。

茄子っぽい色合いのいわゆるコットンツイル素材もまた如実なアメリカンカルチャー,デニムカルチャーの反映であると同時にカジュアルモードに相応しい個性と品の良さ。というかことコットンツイルに関してはオリジンのそれらが既に十分に品が良いのでファッションデザイナーの解釈が加わればそりゃ良いよな、と私は思います。でもあまりと言うかほとんど御提案したことがありませんのでなんと言うか当たりな印象、と言うかシンプルに洒落てるしスタイル表現の幅は正直ほぼ無限だと思うし季節の幅も広いし絶対良いっしょ、と私は思います。

胸元ポケット,マフポケット,サイドポケットが二重,そんでアヴィエイター的スリーヴポケットという有りそうでなかったマルチ構築かつハーフコートスタイルで少しだけバイカー感が香り立つ補強的なデザインスパイスという各所がかなり“キテ”るこちらは90年代頃と推測されるヨーロピアンアノニマス、匿名特有の何コレ感ギンギンであり稀に出逢えるもしかしたら○○が手掛けたんじゃ!?という不毛で楽しい妄想をギンギンに掻き立ててくれる感性ギンギンなレザープロダクトです。

ニット専門メーカーから総合的ファッションブランドに推移したからこそ如実となった“あれ、クチネリさんってレザージャケットめちゃ好きなんじゃない?”というフェチズム的な傾向、これもまた私がブルネロ・クチネリという存在を心から愛する要素性の一つです。私は良い意味で思うんですよ、ブルネロ・クチネリってデザイナーズブランドではないなって、創造するデザインスタイルではなく過去から現代に繋がり続ける文化を継承した真のコンサヴァティヴだなって、だから時に逆に新鮮だし徹底して素敵だなって。真のコンサヴァティヴ哲学によるフェチズムのレザージャケットってやっぱり凄い、猛烈にド直球だから猛烈に無骨で、だからこそ異常なまでの色気が漂うんですもん。これこそガンガンに着倒して相棒に仕上げてほしいレザージャケットだなぁ。
以上、私見と偏見による新作群のハイライトでした。
SURR 福留
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アウターはだいぶ揃ってきたが、ふとクローゼットを見ると「インナーが足りないな」と感じる方も多いのではないでしょうか。実際、私自身も今の時期になると、何を中に着るかで悩むことが増えてきました。 そこで今回は、今はアウターのインナーとして、春先には一枚でさらっと着られるカシミヤセーターを2点ご紹介します。


New 00s German pure cashmere turtle neck sweater
New 00s Cristiano Fissore cashmere zipper neck sweater
カシミヤにカシミヤを重ねる、今の時期だからこそ楽しめるレイヤードですし、上質で軽い素材同士だからこそ成立し、シンプルながらも奥行きのあるスタイルに仕上がってくれます。 それぞれ単体でも十分に活躍しながら、重ねることで保温性と表情が増し、今時期は、特に重宝する組み合わせです。

アウターを羽織ることで、スタイリング全体に立体感が生まれますし、インナーがシンプルだからこそアウターの存在感が引き立ちつつも、決して主張しすぎることなく、全体がバランス良くまとまり、首元から覗くタートルと、ハーフジップのレイヤーが、しっかりと表情を作ってくれる点もいいですよね。

これは個人的に気分な合わせですね。レザージャケットは、スタイリング全体を引き締め、程よい緊張感を与えてくれます。レザー特有のハードさに対して、内側はすべてカシミヤという柔軟な素材でまとめているため、見た目と着心地のギャップを楽しめます。
皆さんのインナー不足が少しでも解決されたらと思いまして、優秀な2着をご紹介させていただきました。
気になりましたら是非に。
SURR 古川
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九日経ってしまいましたが、新年あけましておめでとうございます。今年は三が日に土曜日でしたから早速のお出掛けになられた方も多かったのではないでしょうか、弊店はややばかりのんびりと四日から通常営業となりましたが既に本日までに沢山の御挨拶をさせて頂け嬉しい限りでした。今年もSURRらしい流れと空気で皆様方を御迎えできたらと思いますのでどうぞ宜しくお願い致します。
そういえば昨年最後のDiaryにて2026年の目標を綴りましたが一つ書き忘れていました、それはSURR ONLINEの再始動です。不可抗力含む諸々によって昨年の3月末から一時停止していましたが御客様方に再開を問うて頂く機会がなんだかんだで度々ありましたので今年からまた定期更新を再開致します、ちゃんと。現時点だと土曜のアップデートを基本に考えておりますのでDiaryと同じく機会ございましたら覗いてくださいませ。ちなみに実は商品テキストの意義を自問自答しながら数年過ごしてきまして、場合によっては簡易版が時代の在り方なのだろうかなんて想いながらも変わらず内容の薄い文章を綴っており、年々“ONLINEにおける商品説明”という定義を満たさない=商品を説明していないような傾向にありましたが、それはおそらく加速する可能性というか現時点での私の気分ですので解りにくいやらそもそもにおいて意味を成していないなど御意見ございましたら御気軽にお寄せくださいませ、SURRの空間と同じく良い意味で柔軟に変化させられたらと思います。
ということで2026年最初の新作の御案内として二つの“変な鞄”を抜粋致しました。変って何さって話ですが直感的に変って感じです、色とか形状とか、背負い方とかギミックとか。これにはヴィンテージHermesのバッグプロダクトにおいて変わり種という意味も含まれますので極めてポジティヴかつ敬意を込めた“変”表現でして、本当に共に流石な抜群の存在意義と実用性を個性と求心力です。ちなみに共に90年代の終わりなのですが改めて鳴々やはりモードに,デザインに,ファッションの世界に,職人技術に勢いがあったのだなぁと目を細めて遠くを見つめてしまいますね。
New 1998s&1999s Hermes bag
どちらも大きくはありませんが小さくもありません、その容量の感じも絶妙に変な感じで良い感じ。今年も変だったり珍種だったり王道だったりのヴィンテージHermesバッグをひっそりとコツコツ御提案叶うよう頑張りますね。
SURR 福留
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