まだまだ寒いですね / Diary1373
29.1.2026

 

少しずつ春物が気になり始める時期ではありますが、実際にはこれからが冬の本番ですよね。まだまだ防寒対策は欠かせず、日々の装いにも冬らしさと実用性の両立が求められるかと。そこで今回は、今まさにオンタイムで活躍する、発色の良さが印象的なコートとニットをご紹介いたします。冬の装いはどうしても色味が落ち着きがちなので、鮮やかさを取り入れることで、重くなりすぎず、気分まで明るくしてくれる気がします。

 

弊店ではお馴染みのBallantyneより、スコットランド製ウールを使用したアーガイルセーターで、サイズ表記は46のリブ部分は強すぎず弱すぎず、全体のバランスが非常に取りやすい一着です。さりげなく寄り添うシンプルなセーターももちろん魅力的ですが、一方で、コーディネートの主役になるような主張のあるデザインにも惹かれるものがあります。このセーターは、伝統的なアーガイル柄が程よい存在感を放ちつつ、品の良さを感じさせてくれます。加えて、Vネックの深さも絶妙で、シャツとのレイヤードを楽しんでいただけます。

1940年代頃から、一般的な軍服にはカーキをはじめとする保護色が用いられていましたが、それとは対照的に、医療スタッフは「ロイヤルブルー」と呼ばれる鮮やかな色が採用されていました。このロイヤルブルーは、英国王室のオフィシャルカラーに由来するもので、戦場において軍医や医療従事者を即座に判別するために選ばれた、きわめて実用的な理由を持つカラーで、混乱の中でも一目で役割が伝わるよう配慮された色使いではありますが、初めて目にした際には、そうした背景を知らずとも、機能性以上に強いファッション性を感じさせる印象的な色でした。

コートは全体的にオーバーサイズなシルエットではありますが、肩まわりに癖のある張り出しはなく、細身の私が着用しても無理のない、自然な馴染み方をしてくれましたし、分量感がありながらも着られている印象にならず、バランスの取りやすさを感じました。そこからふと覗くアーガイルのセーターが、程よいアクセントを添えてくれ、ここで色を逃さず取り入れて良かったと素直に思いました。ブルーとグリーンという近接した二色が重なり合うことで全体に深みと表情を与えてくれます。

 

 

気になりましたら是非に。

 

 

SURR 古川

俺って超似合ってんじゃん / Diary1372
23.1.2026

服飾史目線においてもスタイル文化において重要であり個人的にも物凄く好きではあるのですが、いや、だからこそ御提案を諦めるに至ってだいぶと,おそらくは10年ほど経つのがヴィンテージ・ルイスレザーという存在でして、前回幸いにもセレクションできたのが5年前でそれははっきりと申し上げてコロナ禍という世界的に特殊な状況だったからこそ叶った,端的に申しあげて“特殊な状況”だったからこそ従来であれば出回るはずがないもが出回ってくれたという特別な特殊な御縁だったわけで以降も変な言い方にはなってしまいますが探すことすらしていない、でもずっと好きだし格好良いなと思い続けていて,極稀にお召しの御客様がいらしたら反応せざるを得ないし,って言ってもそんな機会ほとんどないけど,そして猛烈に幸いなことにだいぶと昔に自分用と出逢えたこともあって毎年袖を通して愛でられているし,この前なんかも出勤中に道端で外国人にスナップ撮られちゃったりして“あぁやっぱり俺ってこれ超似合ってるよな”ってニヤニヤしたりなんかして,でも買い付けの旅順でも昔から全然出逢えないし出逢えたとしても服飾史目線においてもスタイル文化においても重要であることに相応しい存在価値だし,さらにそのカルチャー特有の特に強いヴィンテージ感有りがほとんどだから色々な意味合いにおいて“難しい”し,でも超格好良いのは永遠に事実だし,でも追い求めるのは本当にリアルじゃない。御提案を諦めてからずっとその繰り返しなんですよ私ってば。

 

 

あーもうマジで格好良いぜ。バイクも乗らないし特段UKオタクでもないしロックンローラーでもないしシド・ヴィシャスも別に好きじゃないし昔聴いてたSEX PISTOLSを今聴いても間違いなく刺さらないしカムデンでモヒカン達を見かけてもなんとも思わないけど、あーもう本当に格好良いぜヴィンテージ・ルイスレザー。色々なデザインコンセプトやスタイルの方向性がありますが、私が本当に運良く出逢えた個体が“ルイスレザーが当時のアメリカ市場を意識して製作したモデル”でこれも同コンセプトという点も堪らなさ過ぎる、本場で本粋だけど本筋から意図的に外されてるって最高じゃない?

あとコンディションが本当に良くって嬉し過ぎる。バイカーにとっては防護服だしロックンローラーにとっては破壊の対象なので変な言い方ですがボロボロの方が正解みたいな存在ですから、でもボロボロってやっぱり弊店にとっては難しいですよ自分でそうさせるのは全く問題ないのですが、ボロボロが格好良い美しいって相当難しい存在確率ですから。ちなみにMYバディはもう何年着ているか分かりませんが全然余裕でリアルに着用が叶うコンディションを維持しまくってくれています。もうレザーケアなんか全然していないけどヴィンテージ風合いも最高だし、本当に頑丈で良い服なんだなって毎年ハッとさせてくれる存在です。んで私は超似合っていると、最高じゃな?

 

 

 

 

 

New 70s Lewis Leather double breasted leather jacket

 

この一着も俺って超似合ってんじゃんって最高に胸を張れてテンションが上がりまくって一人で幸せに成りまくれる誰かにとって最高なヴィンテージレザージャケットになってほしいなぁ。

 

SURR 福留

ミリタリー×デザイナーズ / Diary1371
22.1.2026

 

数年以上前のことになりますが、私は元々「ミリタリー」というジャンルの洋服があまり得意ではありませんでした。どこか無骨で、強さが前に出すぎている印象があり、自分のスタイルとは少し距離のある存在だったように思います。そんな価値観が大きく変わるきっかけになったのが、French Air Forceとの出会いでした、初めて袖を通したとき、無骨すぎるという先入観が一気に覆され、ただ純粋に「カッコイイ」と驚いた記憶が、今でも強く残っています。 機能服でありながら、どこか品があり、空気感はむしろモードに近い、その佇まいに、自然と惹き込まれていきました。元々デザイナーズカルチャーが好きだったこともあり、その相性の良さは想像以上でしたし、構築的なシルエットや素材選び、スタイリングの自由度は、デザイナーズの洋服と組み合わせることで一層際立ち、気がつけばほぼ毎日のように着ていた時期もありました。ミリタリーでありながら、スタイリング次第で表情が大きく変わる。改めて服の面白さを教えられた気がします。 今回は、そんな自身の体験も踏まえながら、ミリタリー × デザイナーズという組み合わせを提案させていただきます。

 

装飾も必要な分だけで、過不足がありません。「足す」よりも「揃える」ことで形を作っている印象で、色は深く、少し鈍さのあるグリーンで、明るさや鮮やかさはなく、その分、全体の印象を落ち着かせていて、背景を加味したイメージと自然につながり、違和感が残らない色です。 着ていて目立つというよりは、ふと目に入ったときに「いいな」と思わせる何かがある。そんな魅力があるなと毎度思います。

Louis Vuittonからショールカラースタイルのスカーフ。一般的な「巻くためのスカーフ」とは発想が大きく異なります。最大の特徴は、首に巻く行為そのものをデザインの中心に置いていない点です。むしろ、首元に預けるような感覚で成立する、極めて構築的なスカーフと言えます。首に触れる部分は柔らかく、圧迫感を感じさせない一方で、前に垂れるパネル部分はニットの目がしっかり立っています。これにより、無造作に掛けただけでも自然とVラインが整い、スタイリングに品と奥行きが生まれます。

全く文脈の違うもの同士を合わせることで、それぞれが持つ良さは削がれるどころか、むしろ輪郭がはっきりと浮かび上がり、ミリタリーの文脈は、スカーフよって中和され、反対にこのスカーフの持つ上質さは、ミリタリーウェアの実用的な空気感によって過剰にならず、自然に日常へと引き戻されます。全く文脈の違うもの程よりマッチする気がします。

 

 

 

 

インナーはお好みで。

どちらも手元にあれば、スタイルの幅を広げてくれると思いますし、何かときっかけを作ってくれるかと。  

 

 

SURR 古川

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