Hermes by Pierre Hardy / Diary1323
8.8.2025

“当時Hermes femmeに在籍していたマルタン・マルジェラがシューズデザイナーのピエール・アルディに依頼しイタリア屈指の革靴ファクトリーSantoniとの協業によって1998年に産まれた”、なんとまぁ蠱惑的な秘話を有するのがHermesにおける一番最初のスニーカープロダクトの特徴です。そう、Hermesのプレタポルテクリエイションにおいて“一番最初のスニーカー”、これ以前にスニーカーはなくこれ以降にスニーカーは当たり前、きっと昨今においては重要な存在の一つになっていることでしょう(パリ本店でもシューズエリアは人が多い気がします)、スニーカー好き多いですものね。

 

 

シューレースモデルがブラックとコルクとブラウン、ローファーモデルがブラックを御用意、サイズも全て異なります。ちなみに表がレザーなのはもちろんのこと裏地もレザーなのですが、この場合ってスニーカーって言うより硬質ガムソールの革靴って捉えるべきなのではと度々思うのですがどうなんですか?スニーカー全くもって詳しくないので知りません。数年前に思い立ってスニーカーを学ぼうと思い色々と試行錯誤してN○KEのアプリもダウンロードして眺めたりしたのですが、自分なりに向き合ってみて去年くらいに思いました“自分は革靴の方が好きだな”って。と言うことでアプリも消しました。スニーカーの定義ってなんだろうか。

 

 

 

 

 

New late90-early00s Hermes by Pierre Hardy leather sneaker

 

スニーカーの定義は分かりませんがこれは好き。なんとも言えないボリューム,それに伴うスタイル性(独特ないなたさが本当に現代的なんだ),細部に漂うマニファクチュアールの上質さ,それに伴う自然体なオーラ,Hのロゴはあるけれど良い意味で“っぽく”ない。やっぱりプロダクトデザインとして特段に優れているよなぁ。

疾風怒濤に余談ですが少し前に発表された“アレ?この人デザイナーじゃなくて音楽家じゃないっけ”で御馴染みの某ファッションブランドのスニーカーは見た瞬間にHermesのこれらを思い浮かべました。それを手掛けた人物のみならず、この“Hermes一番最初のスニーカー”に影響を受けたデザイナーやクリエイターは数えきれないほど存在することは疑う余地がありませんし、きっと昨今のスニーカーウェーヴにおいても目を凝らせばDNAを感じるプロダクトが数多くあることでしょうし、結局のところそれは2000年代スタイルのアイコニックな足元の世界観ですから前述の通りスタイル性がなんとまぁ現代的ですし。と、今の空気やトレンド感で捉えても良し単純にプロダクトとしての秀逸さで捉えても良し(私はやはり後者ですが)で結局のところどう捉えても成立するので必然的に残る とここにもまた名作の要因と因果を感じる次第であります。引き続きモードカルチャーは脈々と受け継がれ続けますね。

 

 

SURR 福留

真夏を楽しくⅡ / Diary1322
1.8.2025

昨日古川がショーツを御提案したの続いて私はフルレングスのトラウザー、とは言え純然たるサマープロダクトでして一括りでそれと言ってもある程度様々存在する中でも“特段”に涼しい。これまたある程度製作され続けて現代に至るプロダクトの類ですがヴィンテージカルチャーないしデザイナーズヴィンテージカルチャーにおいてここまで軽量で清涼で単純明快に涼しいフルレングスのトラウザーというのは私たちの環境においては稀有です。きっと皆んなにとって有益であり続けて今に至っているはずだし、何といってもサマープロダクトあるあるで服単体の強度をある程度までしか上げられないのでワンオーナーで終わりがちという宿命がこれまた付き纏います。とはいえ夏が長い昨今においては本当に有益で優秀で最良、これからの人生においても間違いなく。なので特に追求し続けなければいけない存在の一つとして優先順位の高さを胸に刻みましたが、これからどれくらい出逢えるかは私の生業としての精進を最大限にこなした上でそれ以上に神のみぞ知るシリーズの一つであり、出逢いの機会が特に少なくて探せない存在の一つなんです、これら良いと思える特段に涼しいサマートラウザーって。

 

 

 

サマートラウザーと言えば?の画像検索で一枚目に出てくる御手本のような一本。80年代Valentinoによるど真ん中のトラディショナル・エレガンス・スタンダード感と各所手縫いという粋な贅沢を。

 

 

ウール×レーヨンの信じられないほどにトロトロのテクスチャーで真っ白という2000年代初頭アルマーニの真夏の提案。ファイヴポケットパンツとドレストラウザーのちょうど真ん中くらいのスタイル性も良い個性。

 

 

ellesseとの協業によって産まれたValentino Sportsの極薄コットンタックトラウザー。良き時代と文化の爽やかな風が吹く一本です。

 

 

いわゆるオーセンティックでスタンダードな時代を越えるファイヴポケットパンツ系統の中でこれが歴代一位の涼しさですおそらく。レーヨン×リネン、鋭いヴェルサーチェの世界観。

 

 

一見するとチノパンですがその実はサラッサラとろっとろの極薄サマーウールのドレストラウザー。これが神のみぞ知る出逢い確率で探せない存在の弊店が良いと思える特段に涼しいサマートラウザーの御手本個体かもしれません。

 

 

これは特段に涼しいサマートラウザーではないのでおまけの御披露目ということで。

 

 

 

 

 

New Vintage Midsummer Short Pants & Trouser Selection

 

本人は現実的に涼しくて楽しいし周囲の人々もその姿を見て“涼しそうだなー”と思える,思わせることができてちょっと爽やかな気分になる。引き続き夏を思い切り楽しむべきな8月も“夏、楽しんでる野郎”で宜しくお願い致します。

ということで今週の新作は特段に涼しいパンツ類でした。

 

 

SURR 福留

真夏を楽しく / Diary1322
31.7.2025

梅雨も明けて、夏本番ですね。 気温が上がってくると、パンツの選び方が変わってきますよね、ジーンズ?ちょっとキツいですよね、そんな季節に、迷いなく手が伸びるのがショーツで、暑くなってきたらやっぱり履きたくなりますよね。 夏の服って、見た目も大事なんですが、どれだけ涼しく過ごせるか、どれだけ快適でいられるかってのも超大事だと思います。 そのうえで、ちゃんと洒落てる。手抜きじゃない、そういうテンションのショーツを履きたいですよね。 今年の夏は、ただ“涼しい”だけじゃなく、“気分が上がる”ショーツを。 今回は、色も形もバラバラだけど、それぞれちゃんと“キャラ立ち”してて、真夏でも快適にファッションを楽しめるショーツを紹介していきます。

 

 

アルマーニのひざ下あたりで、履いていただけるワイドシルエットのショーツで、私の感覚的に今季、気分な方が多いシルエットかなと思います。イメージとしては、ストリート色が強い印象だったんですが、2タックでネイビーってのが良くて、全然ドレスにも振れるなと思いました。 

 

 

色味はただのベージュではなく軽く色落ち加工がされており、ユーズド感のあるワイドシルエットで、先程紹介したショーツよりは生地は堅めなんですが、その分シルエットが立体的に見えるのがいいですよね。トップスによっては、堅めの生地を持ってきた方はメリハリがでていい気がします。 

 

 

VersaceのセカンドラインのVersusのリネンワイドショーツ。この素材のナチュラルな抜け感と、装飾のゴールドが絶妙でリラックスしすぎない理想バランスですし、リネンのショーツなんて今時期が一番最高だと思います。

 

コットンベースの軽くてハリにある若干テーパードの効いたmaloのナイロンショーツ。生地は軽いんですが丈夫なので、町履きはもちろん、リゾートやアウトドアにも、色見込みでピッタリですね。

 

一見堅そうに見えるのですが、触れると生地の伸縮性に驚きました。ハリ感のあるしっかりした素材なのに、動きを邪魔しない柔軟さで、腰回りや太ももに無理なテンションがかからず、座っても歩いてもストレスフリーです。タフさとしなやかさのバランスを突き詰めたミウッチャならではの仕立てだなと思います。

 

Pradaの赤白ストライプで膝上で履けるショーツなんて最高に気分です。ベルトループにまでストライプをきっちり通し、ラインの流れを乱さない設計には、こだわりを感じますし、真夏の湿気に対応する快適さを備えながら、決してラフになりすぎない質感が最高にいい。

 

Pradaらしい洗練されたスラックス地のショーツで、落ち着いたグレーに、タック入りの立体的な腰回りで、裾はダブル仕上げで、ドレスパンツをそのままショーツにしたかのような仕立て。

 

 

 

続きまして。 

 

 

 

今時期の参考になればと思い3スタイル組んでみました。

パンツの素材・カラー的に重心が下にいくと思ったので、オーバーサイズのパッキっとしたホワイトでバランスを取れば、浮いたりせず自然に馴染むので、普段落ち着いたトーンのパンツを好まれる方でも、新しさを楽しむ、攻めの一手になると思います。

 

パンツのナチュラルな風合いが、シャツの知的な印象を程よく中和してくれてたので構えすぎずリラックスした印象を与えてくれますし、袖をまくってよりラフさ、季節感をだしてもいいなと思います。このパンツの生地特有のハリから生まれる立体感がいい意味で無骨ですよね。

 

このストライプで統一してるようで、してない感じが新鮮でいいですよね。今日は少し遊びたいなって日におススメです。

 

 

夏の装いをもっと自由に、もっと楽しく。

 

 

 

 

 

SURR 古川

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