ヴェロニク・ニシャニアンが参入する以前のHermesハウスメンバーで製作されていた時代のHermes hommeクリエイション。ヴェロニクはその基盤ごと受け継いだので昨今のデザイナー交代劇のようなコントラストはなく事実彼女も後に違った形で何度かレザーシャツを手掛けていたりもするのですが、弊店はやはり区別して捉えて然るべきと考えます。
それにしてもレザーシャツってプルオーヴァー型のレザーポロシャツって、最高に最高に最高に格好良過ぎるでしょ。ラムレザーヌバックにはやはり特にヴィンテージな年代ならではの風合いが生じていますが至極当然にラグジュアリーだし,でも同時にTHEヴィンテージなコクと奥行きもあるし,惚けてしまうほどのトロトロのテクスチャーには“Maison”Hermesの圧倒的なプライドと自信と確信がみなぎってるし,胸元とポケットにチラリと覗くカレのテキスタイルが身悶えするほどに粋だし洒落てるし,唯一主張するいわゆるロゴは水牛の角ボタンの彫りだけというサイレント感が堪らないし,なのでアノニマスだけど結局のところ圧倒的な王者の存在感だし,グレーとブルーの中間色+角度と光量によってはミクロな緑味を感じられる何色と問われたら困るような絶妙なカラーリングだし。もう。
New 80s Hermes homme pure ramb leather nubuck polo shirt
TOP OF 着るファッションプロダクトと言って差し支えないレザーウェアでHermesクオリティで、しかもレザージャケットでもレザーコートでもレザーパンツでもなくシャツ、プルオーヴァー型のレザーポロシャツ。もう、楽し過ぎるってば。
SURR 福留
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店舗運営における様々をやらせてもらっている中でも御客様方とフェイストゥフェイスで交流できる“接客“という内容は単純にかなり好きなこともあって接客されることも好きでして、真面目というわけではないのですが常に勉強したいなと思っているし素敵な接客体験があったらすぐに参考にしたいなと思っている(私は意識的に 機会ございましたら と言うようにしているのですが、それは10年以上前に訪れた長崎の料理屋さんのおかみさんが放った帰り際の一言で、キュンときたのでずっと真似しています)ものの、いかんせんこんな面構えなものですからこれまで生きてきて積極的な接客体験をほとんどしてこなかった私。先日ふと“長財布より大きいけどポーチよりも小さくて、とにかく収納口が沢山あるプロダクト”の必要性を感じたので、かねてよりそういった時に懇意にしている某ショップに伺ったところやっぱり流石っすとその目的にかなり沿った一つがあったので手にとってジッパーを開けたり閉めたり収納を確認したりとしていたところ、さすがに店員さんが丁寧にも話しかけてくれて開口一番に“よかったら!”と言われて私はフリーズ。既に手に取っているし着るものでも履くものでもないプロダクトと向き合っている私に“よかったら!”とは!?冷や汗を流しながら数秒停止した私に対して店員さんからの二の矢は“日本語大丈夫ですか?”でした。その時に思ったんです、あぁ私は接客されイップスになっているなぁと。
おかげさまで最近は今まで以上に接客されたい欲が高まっています。と言っても本当に接客されないからなぁーすっかり足が遠のいてしまっているけど久しぶりにあそこのBarでも行こうかなー、でも出来ればファッションカルチャーで接客されたいんだよなー。いっそのことちょっと茶髪とかにしたら少しは印象明るくなるかしら?いやいや依然ちょい変形系ウルヴァリン型髭を蓄えてたら意味ないか。
2年ぶり結構久しぶりなHermes hommeのレザープロダクト、HermesではなくHermes hommeのクリエイションです。あー楽しい。
対してこちらはHermes hommeではなくHermesのレザープロダクト、2001年のお品です。これまた今まで通り抜群にアノニマスなうえに今まで以上の抜け感が漂うのですがもちろん申し分なくもれなく抜群に美しく格好良い。いわゆるバケツバッグ系統に属する系統ですが一線を画します、Hermesのプロダクト感は本当に秀逸。
弊店が得意としないスウェットですがBest Companyは別。発泡プリントのライトウェイトと刺繍のスタンダードウェイトです。
彼女の青春時代と呼応するサイケデリック2002SS!ミウッチャは本当にセブンティーズの世界観好きですねぇ。例えばウッドストックフェスティバルの頃はちょうど二十歳くらいで政治活動やパントマイムに勤しんでいた頃かしら。そこから家業を継ぐまで10年弱の期間は彼女に取ってかけがえない時代だったのでしょうね。
ARNYSの設計美意識&色彩感覚meets英国的なレインコート&ヘヴィーデューティー概念。このベクトルに向けられるとこれまたキュンキュンしちゃいますね。屈強だけどエレガントで機能的だけどファンシー、特に軽めの生地感というのがまた堪らない。
内モンゴル産カシミアの上質で屈強な素材感とアランニットの王道感とやっぱ格好良いじゃんなネイビーカラーが紡ぎ出す貴方の人生を豊かにすることお約束な2000年代初頭ブルネロ・クチネリのニットジャケット。厚過ぎず薄くないインナーにもアウターにもなってくれるバランス感、欲しー。
以上が今週の新作群でした。お披露目は8日土曜日、機会ございましたら宜しくお願い致します。
SURR 福留
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先日から都内はだいぶと暖かくなりましたねぇ。道端の梅もちょこんと白い花を咲かせていたりちょっとした日中のお散歩だったらカシミアセーター1枚でちょうど気持ち良い感じだったりと、やっとこさ春がしっかりと感じられるようになりました。この時期になると個人的に特に楽しみたいのがカシミアセーターに軽い羽織り,なんだったらサマージャケットくらい軽やかな羽織りの組み合わせでして、以前の買付時に道端で見かけたおじいちゃんのカシミアセーター×サマージャケットというなんとも小粋なスタイルに衝撃を受けてしまいまして、そっか暖かみのあるテクスチャーと涼しいテクスチャーをドッキングしても良いんだ と、なんだったらそのコントラストがとてもセクシーじゃあないか と固定概念を覆されてしまったものですから、以降かなり気に入った着方なんですカシミアセーター×サマージャケット。なので小春めいてきた今もまだまだカシミアセーターが旬ですし、早くもサマージャケットが着られるという楽しい楽しい季節。もっと暖かくなったらカシミアセーター1枚でもっともっとサラリですね、ヨシヨシ。
でも来週?からまたしっかり寒くなるという予報に戦々恐々。きっとそれが冬との真の最終決戦だと信じて備えましょうね皆さま。
ということでスプリングPure Scotlandカシミア、ジーロングウール、メリノウールのヴィンテージ・バランタインプロダクト。本当にずっっっっーっとやってるセーター1枚にジーンズおよびファイヴポケットパンツの組み合わせ、今年もたっぷりと楽しみますよ私は。あとヴィンテージ・バランタインはしっかりと常にSURRに用意しておきたい存在です。
今年初の新作シャツはヴィンテージ・シャルべで始めさせて頂きました。これもSURR最初期の定番メンバーだったんですけどねぇ、バランタインと同じくすぐに安定した出逢いが難しくなってしまいました。これもしっかりと御提案したいのに とそれこそこんなにも綺麗な不変的サックスブルーを目の前にすると溜息が止まりません。そういえばだいぶと以前にひっそりとオリジナルのプレーンシャツを作ったのですが、その際に御協力頂いた恩年70代の熟練中の熟練職人にヴィンテージシャルべを見てもらったところこんな風に2mm幅で縫えるミシンは日本に存在しない ってキッパリと言い切られたっけなぁ。
新作シャツ2枚目、このロゴとSURRのロゴの並びは今だに慣れません。でも実はひっそりとかなり不定期ながら御提案させて頂いている王道における非王道のプロダクトシリーズ、一説によるとラルフさん当人も気に入っていなかったとか。そこがまた好き。
サファリ調×デザインシルエット×リネン&ポリエステルのフュチャリスティック感MIXのエレガントテクスチャー。ミウッチャさんのデザイン哲学とクラッシック美意識がちょうど半々で調和したなかなかどうして出逢えないバランスの一着。
極めて稀にトムフォードさんによるGucciのプレーン(特に)テーラードジャケットと出逢えますが異常なまでのクオリティの高さに変な言い方ですが引くレベルで驚かされます。不変を踏襲しながらもシルエットやボタン配列などに注がれる異常なエレガンス,各所において文字通り光る職人技術が結集したハンドステッチ,それこそ引くくらい上質な素材感。簡単に言えないし言っちゃいけない表現ですが、究極のテーラードジャケットです。このムードに関してはマジで現代のそれと肩を並べられる、どころか勝っていると思う。
バルカラーでラグランスリーヴだけどエポレット付きでベルト付きでレインヨーク付きでウールギャバジン素材、わーいヴィンテージ・バーバリーの非王道(弊店が一番好物な)個体だー。
タフなピュアナイロンの表地に繊細なカシミアシルクのライニング、このリアルとロマンのマリアージュもまたロロピアーナの真髄なんだよなぁ。パデッドヴェストは様々ありますがこちらはPRADAやラング(ほとんど同じスタイルバランスのパデッドヴェストがあった、確か2000年代最初頭頃)と言われた方が納得な素晴らしくミニマムなプロダクトバランス、でもPRADAやラングと違ってミニマムモード全開よりもクラッシックに向いてる感じだから絶妙に着こなしやすいし合わせやすいんですよねぇ。あと着てみて思ったんですけどこのソリッドでヘヴィーデューティーな感のベストって一部のカルチャーにおいて流行ってる感じですかね(それこそスウェットと的な?)、個人的にはそれの研ぎ澄ました版というか上品な大人版というかな感じも好き。今っぽさってのも時には良いものですからねぇ。
以上が今週の新作群です。機会ございましたら御縁ございましたら宜しくお願い致します。
SURR 福留
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