弊店は基本的に毎週何かしらの新作を御提案しておりまして、鞄一つの時もあればレザージャケット十点の時もあればセーター八点の時もあったりと様々なアイテムと区分で1年間,約52週を過ごしているのですが、2024年の最終営業日が28日(土)になりますので今回が今年最後の新作御披露目になるかもしれません。楽しい楽しいアラカルトです。
先日お客様から好きなジーンズメーカーを聞かれた時にValentino Jeansと即決した通り私的感情においても今Valentino Garavaniのヴィンテージクリエイションにハマっていることをはっきりと自覚しているのですが、なかなか国内で濃いそれらに触れる機会ってないんですよね、残念。こちらもハッとしてしまう素晴らしいプロダクト、フランネルとキルティングの美しいグリーンカラーが際立つオーヴァーサイズリバーシブルコートです。
こんな素敵なデザインセーターにはついぞお目にかかったことがありません。現代のモード感満載のイタリーアノニマスクリエイション。
久方ぶりにピュアレザートラウザーのハントに成功。親愛なるヴィンテージトラサルディによる上質なヌバックレザーのタック設計で。54表記としっかりとしたサイズ感、御縁ある方に是非。
こちらもイタリーアノニマスながらアヴィエイターSTYLEプラスもっちりとした肉厚上質なレザーと各所において言う事無し、シルエットバランスも抜群です。
対してこちらはフランスのレザークリエイター,アイザック・セラムの00sプロダクト、贅沢にもカシミアライニングを配置したドライバーハットです。帽子は(道具として)好きなので様々見てきましたが、このような本格性を深掘りした本格的な構築は初めて出逢いました。これは格好良い。
これはちょっと…今年一年間を見返してもトップクラスにちょっとやばいヤツですね…ラグジュアリーを極め過ぎて逆に頭おかしく(最高の褒め言葉です)なった存在ならでは。
ヴィンテージ・ミッソーニにおいては言うまでもなくニットプロダクトが大定番大正義ですが、かぶりセーターに出逢える確率とカーディガンに出逢える確率には雲泥の差があります。そしてこちらのニットジャケット,ポケット付きニットジャケットとなると出逢える確率は更に降下でして、しかも裏地付きはこれが初めてです。
皆様カシミアコートはお持ちですか?残念ながら私はまだ所有できていません。まぁどこでも出逢えるようなプロダクトではありませんもんねぇいつか私も欲しいのですが、と言うかこれが欲しいのですが。超絶古典と思わせて襟のサイズを拡大しゴージを下げてVゾーンを下げてボタンを大きくすることによって産まれる王道ディティールでありながら圧倒的なデザイン哲学、アルマーニ先生御馴染みの超絶古典と思わせてのモードスタイルがカシミアコートとなるととんでもない破壊力です。私の人生におけるカシミアコートはこれに着地したい→でも御客様に御提案するものなので叶わない→自分で探す→どこにもない。こればっかりです。
New.楽しい楽しいアラカルト
さぁ今年も終わりが見えてきましたよ。
SURR 福留
△
まず初めに年末年始の店舗営業に関しまして。2024年は12月28日(土)まで、2025年は1月6日(月)より店舗営業を開始致しますので御認識のほどお願い申しあげます。年内最終営業日までまだ少々日がございますので引き続き機会ございましたら宜しくお願い致します。
Rose
Snake
9k Chain
Opal flower
Emerald / Diamond
Opal / Diamond
Peridot
苺の季節になると紅まどんなの季節になると牡蠣や白菜がスーパーに並ぶと頭に浮かぶ、弊店でほぼ慣習化しつつある年の瀬アンティークファインジュエリーの御披露目です。今年も御馴染み親愛なる敬愛なる英国の熟練おばあちゃまコレクターのもとを尋ねて一点一点セレクション、言うまでもなく毎回彼女のコレクション内容は異なりますので数量はもちろんデザイン面であったり個体性であったりが著しく変化するのですが、それ以上に私の趣味嗜好の変遷が実は如実に反映されるのがアンティークファインジュエリーでして前回と今回は違うな感が実は洋服系統よりも顕著だったりします。今回は特に個性が濃いぞというのが結果論的な個人的感想、ミニマムなものもシックなものもデコラティヴなものもあるうえで、なんとなし濃いというか。派手ってわけではないんですけどね、とにかく濃いゾって感じで今回の面々もとっても気に入っています。ここまで満足できるピアスなんかも初めてですしね。
New.年の瀬Antique Fine Jewelry
人の手って良いよね。手ってパーツそのものが私はだいぶと好きです。
SURR 福留
△
60年代のフレンチプロダクト。親愛なるコレクターいわくスポーツジャケットの一種とのことですがこんなデザインのバランスと言うかスタイルのバランス、フレンチウェアやフレンチワークのカルチャーどころか全てのファッションカテゴリーにおいてこれまでに見たことがありません。ウールとピケのコンビネーションで色味もさりげなく確実に洒落ていて,ちょっとバイカージャケットっぽい前立てに胸元のフラップレスポケット(しかも内側にしっかりとピケを配置という粋),ダブルアクセスのサイドポケット,これまた洒落た配色のウールライニング。シルエットもテーラー仕立てで猛烈に綺麗でトドメは着用感が極めて少ないフレッシュなコンディション。格好良過ぎる。
KIMONOを連想させる極端に造形的なデザインシルエットは80−90年代のウィメンズモードシーンにおいて定番的な世界観で様々なデザイナーによるアプローチが散見しますが、それが純男性用,しかもLoro Pianaのウールカシミアマテリアル(生地感トロットロ)を用いるというクラッシックカルチャーから発されたというのはこれまたかなりかなり稀なこと。デザイナーやヒストリー不明なイタリーアノニマスのプロダクトですが、根幹には抜群の鮮度と感性が光りまくりです。こういうのが時たま“実は⚪︎⚪︎がデザイナーを務めていました”みたいなローカルでしか出回らなかったような事実が発覚することがあってまた抜群に楽しい。
“招かれた際に家主の空間を汚さないようアウターを裏返しにする”というヨーロピアンカルチャーにも確かに根付いた素敵な素敵な他者への配慮によって時たま存在するなんで?というほどに美しいライニングの数々、Valentino Uomoの初期クリエイションであるこちらの艶やかなペイズリー柄も見事です。あとタータンチェックのウールコートなんて素敵過ぎ、あとサイズ表記44なんてコートじゃ初めてなんじゃない?というレベルで稀有過ぎ。
2010年代とヴィンテージと呼びきるには少々若いですがこの面構えですから、そんなん関係ありません。フランス海軍におけるデッキジャケット、屈強な防水の素材感に“国そのものがデザイナーである”という純然たる事実と“まず軍など国の機関のために設計や開発がなされて、時間が経ってから一般的な企業もそれを流用することができる”という社会の縮図を改めて思い出させてくれる究極的なプロダクトデザイン感。男前過ぎます。着脱式ライニングも嬉しい限りで年代うんぬん以上に弊店にとって歴代トップクラスにモダンな感性と存在価値が詰まった一着です。
実は というわけではないのですが、私全然馴染みがないんですよローデンコート的なプロダクト。2年前くらいだったかな、Burberryのそれを御提案したのが初めてで最後だったと思います。実は というわけではないのですが、なんだか食指が動かず今に至るんです。でもこれはなんだかとても素敵に感じました、セレクションの場にある程度の数が揃っていたのですが選んだのはこの一着のみでして見比べて初めて分かったのですがマフポケット付きの個体はこれのみ、確かにかなり好きですマフポケット。あとフランス産のローデンコートってあるんですね、珍しいのでしょうか?教えてフレンチマニアさん。
これ滅茶苦茶綺麗です、つぶつぶの色味が散りばめられたなんとまぁカラフルな肉厚ツイード。50年代フランスの仕立てなのでヴィンテージらしいぎゅっとしたある程度の質量があるコートなのですが、本体が丸みを帯びたパターンメイクなのと着丈が長過ぎないこともあって、個人的には重いと感じず“しっかり適切に暖かいんだろうな”っていう安心感が先立ちました。あと細かいんですが肩線と袖の縫い合わせが連結されていまして、これって個人的には地味ながら実はあまり出逢えない構築な印象なんです。1995年に首後ろチョンチョンチョンチョンのあの人が人形の服をテーマにクリエイションした際シンボリックに取り入れた構築でして、以来出逢っては地味にテンション上がるようになってしまいました。肩線と袖の縫い合わせが連結されているの、結構際立つんですよね。
New. Winter product
都内もそろそろしっかりと寒くなってくれそうな気配、嬉しい冬ですね。
SURR 福留
△