新作と御挨拶 / Diary1302
23.5.2025

直感に寄り添ったらそういえば初めてのセレクションとなったエディ・スリマンによるDior hommeはこれまたアメリカンカルチャーを正面から感じさせながら純真無垢なフレンチモードクリエイションという結局のところ自分がただ単純にツボなだけという楽しさでした。軽やかなスウェットで各所のデストロイ、2025年の今はどう見えるのか受け入れられるのか楽しみ。

 

 

ヴィスコース&リネン個体とコットン個体、文句無しに涼しくて華やかで艶やかで時に怪しげなミッソーニのゆるっとカーディガンは今回の出逢いも抜群の美しさでした。

 

 

“THEアルマーニ”なリネンブレザー。この上質な目線の感性と感度によって当たり前のように行われていた上質さによる迫力と存在感にはいつも感服と敬服で、だからこそ大胆なパワーショルダーにも新たな可能性と価値観を感じることができるというもの。良いものや文化や人々と触れ合ってきたからこそ培えたその感性と感度、これからも追いかけなくてはいけません私は。

 

 

二種のエッジィなイタリーリーバイス。スタッフが羽織って複雑な表情を浮かべての“ヤバイっすね”が出たので、鳴々これは良い買い付けができたなと思いました。いわゆるなリーバイスデザインに注がれるさりげない個性と時代を経ることで結果的に攻めた印象となったスタイル性、初見で解りきらせてくれないプロダクトってとても大切だと思う。あとこの写真で思ったけどポケット部分、口をキュッとすぼめたサイクロプスみたいじゃない?

 

 

2000年初頭にアメリカ海軍から派生して設立された特殊な警備部隊のジャケットには古過ぎない=モダンエイジだからこそのファッションを連想せずにはいられないカラーリングの楽しさとサマージャケットに相応しい涼しげな素材感にミリタリーカルチャーらしいCOOLなアイキャッチと惚れさせ要素が各所に満載でした。The Maritime Expeditionary Security Force、この一着に出逢わなければほぼ間違い無く知らずに過ごしていた存在だな。

 

 

よくよく考えたら純粋に服二着分ってよくよく考えなくても異常に贅沢じゃね?でお馴染みの無双仕立てによる1980年のバーバリーは今回も良いシルエットバランス。ここ数回連続で肩の落ち感が綺麗でモダンでスタイリッシュなヴィンテージバーバリーを御提案できているのですが、そういえば全て英国“外”での出逢いでした。ヨーロッパにはこんな感じで本国にはこんな感じでーといった何かしらの傾向があったのかしら?

 

 

魚の口の形に似ているからフィッシュマウス、コレクターから教えてもらった時に秒で思いました“カーワイイッ”って。おかげさまでそれ以降魚の口にしか見えなくてその度に心の中でニコニコしてしまいます。御愛顧くださる皆様、夏もやっぱり良いもんですから是非に思い切り楽しんで、かついつも通り素敵に粋にいなせに装ってくださいね!とARNYS側が思っていたんだろうなぁって夢想できちゃうくらいサマープロダクトも抜群ですよねARNYSって。あーそう思っていてほしいなー、私も猛烈にそう思うもん御愛顧くださる皆様方に。ということでARNYSの美学と仕立ての文化が融合した純真無垢な涼しい涼しいシアサッカーサマーテーラードジャケットです。

 

 

 

 

 

New 様々。

 

ここまでが新作の御披露目、そしてここからが御挨拶。 

既に幾人もの顧客様方には直接御挨拶させて頂いております通りSURRおよびCHIRICOに新たな人材が加わりましたことをここでも御報告させてください。名は古川 華維(フルカワ カイ)、初めて目にした時なんて素敵な名前だろうと,なんて素敵な名前を付ける御家族のもとで育ったんだろうと即思いましたし直接伝えたと思います@喫茶室ルノアール青山花茂店。

言うなれば彼は獅子,未来を育む若獅子ですので私も色々なことを古川から学びながら改めて切磋琢磨できたらと思います、事実彼との交流で感じていたことや考えていたことでそういえば理論家や言語化できていなかったことが数々浮かんだりして、それはそれで有意義というもの。さて、様々多角的に複合的にまずはどの牙から爪から研ぎ上げていこうかね。

それでは以下、本人コメントです。

はじめまして。古川 華維と申します。こうしてご縁があって、この場に身を置かせていただくことになりました。 この新しい環境に足を踏み入れるのは、正直に申しますと、少しばかりの緊張もあります。ですが、それ以上に、胸を躍らせる期待と感謝の想いで満ちています。

この空間で出会う方々から多くを学び、自分にしか出せない色を添えられるように努力してまいります。私はファッションの柔軟性を伝えていきたいと考えておりますので、ネームに縛られず、その人がその人らしく見える服を御提案させてくださいませ。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

以上、本人のコメントでした。最後に一点だけ。古川には私がこれまでに見たことがないとある物理的な個性がありまして、人体を司る要素性なので私は素晴らしいと感じたのですがそれはいったいどこでしょうか?正解者には自宅近所のとっても美味しいマカロンを贈呈致しますのでインスタグラムアカウント@surr_fukudomeまで御回答くださいませ。

SURR 福留

素敵に感じたので / Diary1301
15.5.2025

SURRでラコステのヴィンテージポロシャツを御提案したことはこれまでに一度たりともございませんで、そもそもにおいてラコステそのものが縁遠く御提案したとてドレッシーなスラックスだったりウールセーターだったりと非定番なプロダクトのみでした。でも街中で着こなす老若男女を見かけると特有の“ポロシャツ着ているぞ”感は素敵に思いますし夏っぽさやスポーティー感における象徴性も好きですし鹿の子素材の涼しさはもちろん有益だしヴィンテージにおけるMADE IN FRANCEの存在価値は認識していましたし。でもこれまでに一度たりともセレクションしたことがありませんでした、きっと,いや間違いなく買い付けの旅順において毎回一度は視界に入っていたにも関わらず。

でも先日の旅順において、あっSURRで御提案したいなって素直に思ったんです。なぜずーーーー〜っと目にしていたにも関わらず2025年の4月になっていきなり手に取ったのか、それは僭越ながらこれまた私の気分以外の何ものでもなく恐縮ながら私感MAX・個人感情MAXが理由。年齢を重ねてふとラコステのヴィンテージポロシャツ着たら“あら猛烈なおじさん感、休日のお父さん感だ”って思ってそのおじさん感と休日のお父さん感がとっても素敵に感じたのでSURRで御提案したいなと思ったのです。ね?私感でしょ?なんなら偏見的とすら思いますよ今回のセレクション理由は、でも素敵に感じたので仕方がありません。

もちろんラコステのヴィンテージポロシャツ姿が一様におじさん感および休日のお父さん感だなんて思いませんからね、これまでお召しの御客様方や街中の人々を見ても人それぞれ違った良さですし、前述の通り老若男女着れますしね。

 

 

 

で、直感赴くままメイザフォースビーウィズユー的な感じで向き合ったら27着のヴィンテージポロシャツをセレクションできたのでこれまた私感MAX・個人感情MAX(もはやフェチズム)な理由で全てのポロシャツにヴィンテージのブローチを付属させることにしました。これも完全に旅順ならではの自律神経リミッター解除の特殊テンションで(そういえば初日の出来事でした)パッと思い付いてよっしゃーやったるぜと秒で決めたのですが私にとって27種のヴィンテージブローチをセレクションするというのは簡単ではないので即座に後悔しましたが、これ以上の自業自得がこの世に存在しないことは自律神経リミッター解除の特殊テンションでも火を見るより明らかだったので自分なりに頑張って目標を達成させましたが一ミリも自分を褒める気分にはなりませんでした、だって超絶自業自得だもの。

で、一番の問題はどう組み合わせるか。こちらで決めるor御客様に選んで頂く、この二択は本当に悩ましくそれこそ買い付けの道中ずっと頭の片隅で考えていましたし帰国してからも考えていましたしスタッフにも相談したのですが、いざSURRの空間で27着のポロシャツと27個のブローチと向き合ってみると意外?や意外このポロシャツにはこのブローチが良いなぁといった感じで組み合わせたい,コーディネートしたいという気持ちに成れたので、ヴィンテージ一点一点をセレクションして御提案したいという気持ちのように一着のポロシャツに対して一つのブローチを組み合わせるところまでを丸っと含めて一種の御提案とさせて頂くことに決めました。このポロシャツが良いけどブローチはこっちが良いというお気持ちに成られる方がおられましたらごめんなさい、先に謝っておきます。あわよくばポロシャツ目線で選ぶorブローチ目線で選ぶの二択からお楽しみ頂けますように。

 

 

 

 

 

New 60-90s French Lacoste Selection with Brooch

 

いざ“SURRを御愛顧くださる皆様に御提案するプロダクト”として向き合ってみて分かったのですが、私ポロシャツSTYLEよく分かりません。厳密には似合う似合わないがないと言うかサイジングも色味もその人それぞれの好みだし嗜好次第だし思考次第なのでどれでも良いと言うかどれでも選べると言うかなんと言うか、まぁそんな感じ。あれですねセーターと似てますね、似合う似合わないじゃなくて着るか着ないかだけ みたいな。ということで今年からヨーロピアンヴィンテージプロダクトにおける超定番のラコステのヴィンテージポロシャツが居を構えて20数年,屋号を改めて10数年のSURRの一員と成りましたので、あーラコステのポロシャツでも買おうかなー的な気分になられた暁には宜しければ見にいらしてくださいませ、いつでもお待ち致しております。なんかよく分からないヴィンテージブローチがどこかに一つ付いている個体しかありませんが。

 

 

SURR 福留

まだまだ羽織りたくない? / Diary1300
9.5.2025

サマースタイルも好きだしやっぱり身軽は気軽だし、ついつい楽ちんなスタイルを選んでしまう気持ちも分かるけど私は初夏の格好はより夏らしくなってから,真夏の格好はもちろん真夏になってからと食材や風物と同じように旬を心がけていますし、そもそもにおいて徹底的に普通の着方(これは私の感覚における“普通”なのでちょっとおかしな物言いだけど)が好きなので何かを羽織っているスタイルと言うか着方と言うか組み合わせが好きなので、5月初旬なんかはまだまだ全然羽織りたい。ねぇ、まだまだ羽織りたくない?

 

 

例えばシャツみたいに軽いコットン,正確には17%のナイロンと10%のレジン(樹脂)が混紡されているので普通のコットンより変な感じ、で裏地が無くて2ndジャケットデザインにサイドポケットもプラスした感性ビンビンでマーヴェルみたいな胸元ロゴデザインがなんともキュートな1995SSのイタリークリエイションLevisとか、

 

 

背抜きでピュアリネンで大人なグレーで大人しいように見せかけて鋭いファッションとしての鋭さを感じざるを得ないブルーとイエローの線が全体を覆った、仕立て文化においてスタンダードなスタイルバランスにさりげなく注入されたヴァレンティノ先生のスタイル美学が堪らないテーラードジャケットとか、

 

 

c

普通くらいの生地感のTHEなデニムジャケットとか、

 

 

トロトロの鹿革かつ裏地ゼロかつ裏に千鳥格子紋様を全面プリントというクレイジー過ぎる感性にAー1スタイルの王道感と老舗メゾンの美意識が光りまくる80s Yves Saint Laurent Hommeのオーヴァーサイズボンバーとか、

俺は全然羽織りたい、羽織って楽しみたい。コットンセーターとか暑かったら半袖ニットとかポロシャツとかの上に。

 

 

 

 

New まだまだ羽織りたい Selection

 

他にも新作御披露目しているシャツセレクション第二弾とかジーンズセレクションとかドレスシューズに併せましてまだまだ楽しい旬真っ盛りな羽織りを四点のみではありますが。機会ございましたら是非に。

 

 

SURR 福留

 

 

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