買収が発表された2019年に芽生え買収が完了した2021年に確固となり、年々強まっているのが“弊店が扱っているのはTiffanyではなくVintage Tiffanyなんだ“という意識。去年末なんかもそりゃあもう猛烈に強まりましたね、そして同時に思うんですTiffanyではないVintage Tiffanyを大切にしなくてはいけない と。
私にとってアンティークファインジュエリーとVintage Tiffanyを筆頭とするデザインジュエリーには大きな隔たりがあります。前者がより内面(アイデンティティ)的なパーソナルを現すのに対して後者は外面(ファッション)的なパーソナルを現すといった感じで、一言でジュエリーといっても完全に棲み分けが確立された全く別の存在価値として捉えています。当然どちらが偉いなどの優劣は一欠片もございませんで単純明快に異なる二つの味わいを楽しめると思っていますし、人によっては前者のみ/後者のみ、人によっては両方を日替わりで/MIXでと様々な向き合い方が有るし有って然るべき。ジュエリーにもコーディネートの概念がありセンスと度胸が如実に必要とされますが、御愛顧くださるジュエリー愛好家の皆様方はいずれも自由にカオティックに楽しまれているようにお見受けでき心が癒されます。ちなみに私は洋服だけでなくジュエリーでもコーディネート感性が著しく欠如しているという残念極まりない販売員ですので、特に自由にMIXされている猛者を目の間にすると尊敬と畏怖の念が止まりません。
New arrivl Vintage Tiffany Selection
これでまた一層夏を楽しみましょう とかなんとか取って付けたようなこと言ってますけどいずれのジュエリーも春夏だけでなく秋冬も猛烈に楽しいんですよね、温かみに溢れる洋服の素材感に冷たい金属がチラリと覗く感じなんて最高にエレガントでセクシー。結局のところ一年中際立ってくれるのがジュエリーなんで、有意義。
SURR 福留
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