パリのコレクターの下で出逢えたこのジャケットには本当に痺れました。親愛なる敬愛なるジャン兄(にい)の1978-early80sクリエイション、それら最初期作品はこれまでも幸いにも何度か御提案させて頂いておりどれもが本当に鋭く美しく“ファッションデザイナーのクリエイション“の本質を濃密に具現化したものばかりでしたが、今回も心の中で拍手喝采。現時点でSURRの空間にある中で圧倒的に最も変態的なプロダクトであることは火を見るより明らかです。
オリエンタリズムの中でも特に着物から着想を得た超絶怒涛の個性。立体感が如実に現れた大胆過ぎるにも程があるボリュームは良い意味で和装にはないヨーロピアンカルチャーならではの構築概念で、ジャン兄が愛した一つにボンバージャケットの設計があるのでこのバランスは“らしい“と言って差し支えないのですが、ここまでのボリューム感は歴代のそれらを遥かに凌駕。着たことがないので想像の域を超えませんが近年のモードカルチャーにおける特に大胆なオーヴァーサイズはきっとこれくらいの大胆さなのではないかと思います。それにしてもなぜエッジの内側にリブを配置してレイヤード仕様にしたのでしょうか、様々な大胆さに目が眩んでしまいますが、そもそもにおいてシャドーテキスタイルも相当に有意義です。
New arrivl 1978-early80s Gianni Versace kimono-style oversized bomber jacket
ちなみにライトなコットン素材でお色味は若干グリーンがかったグレージュといった蠱惑的なカラーリングです。今回も緑味をカメラに収めることができませんでした、大好きな緑なのにクソゥ。私のバディ(カメラ)ないし弊店の環境的に微妙な緑味は表現できないのでしょうか。本当すんごいサマージャケットですよ、こちら。ちなみに私はどう着こなすべきか着崩せる(遊べる)かまだ思いついていませんので、その辺はご興味くださったお客様ご試着くださったお客様のお姿を拝見して構築できたらと思っています。
今回もありがとうジャン兄。
SURR 福留
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