Tailored という言葉は SURR にとってアイデンティティー・ワードの一つ。
身体を包む構築的かつしなやかな造形は、男性性にとって欠かせない要素であり
どのようなトレンド傾向であろうと正統に、時に変則的にご提案したいアウト・フィットです。
今シーズン初のご紹介は大変気分なスリーボタンを選ばせて頂きました。
余談ですが、既にテーラードやセットアップをご所望をいくつか頂いており
大変嬉しく思います。
少しでも沢山の方々に、由緒正しき旨味をじっくり味わって頂きたく思いますので。
1930年頃に仕立てられたこちらは、
歴史ある不動のブランドによる、青年のための贅沢な一着。
用途ゆえの現存数の少なさから、一線異なる価値観で捉えられる Kids モデルや Student モデルは
その名目だけでなく成り立ちも特徴的です。
既存のテーラードと比べると明らかに高い柔軟性がその一つで、
非常にしなやかなでありながら、しっかりと肩に乗ってくれるフィッティングと
柔和なドレープが本当に見事です。
まるでドレステーラーのような優しさが、威風堂々の中に不思議なエレガンスをプラス。
正統派クラシカルでありつつ、そこはかとなくモダンな立ち振る舞いは
Student モデルだからこそ、ある種予期せず成り立ったスペシャリティ。
半世紀以上前に構築された美学ですがラペルのバランスはパーフェクト。
今の織り機では表現不可能な、この時代特有の生地感は上質以外の何者でもありません。
30s Brooks Brothers, three button tailored
Student モデルのシルエットはやはり眉目秀麗。
アンティークの重厚感と共に、モダンな着こなしをお楽しみ頂ける逸品です。
アンダーボタン・ルールを忘れずにご着用頂ければと思います。
P.S. John Herring 様
君が着ていたテーラードは流れ流れて北青山のマンションの一室に辿り着きました。
素敵なご縁を、どうもありがとう。
SURR by LAILA 福留
//
14-15 A/W の立ち上がりに際しましてご来店くださった皆様、お問い合わせくださった皆様
本当にありがとうございました。
ゆっくりお話し出来ませんでした方もいらっしゃり、申し訳なく思います。
きっと次回ご来店頂ける際は、またいつも通りのノンビリとした空間に戻っていると思いますので
その時にまた、宜しくお願い致します。
お陰様で、充実した2日間でした。
やはりシーズンの立ち上がりは大変宜しいものですね。
簡単ながら謝意として。
次回からはまた、各アイテムにフォーカスしたご紹介を。
どれにしようか大変迷いますが、定休日にじっくり考えようと思います。
SURR by LAILA 福留
//
「 ACHROMATIC COLOR 」 と称される
白から黒のかけて、その中間色もふくむ全ての無彩色。
純白から漆黒に至るまで、無彩に秘められた色彩を
各店コンセプトの異なる様々なアイテム=媒体を介して表現するのが、
今シーズンのコレクションテーマとなります。
SURR におきましては、無尽に展開しているヴィンテージの品々をその観点において編集し、
明確な色分けが不可能とも言える “ 時間を吸収したアクロマティック・カラー ” を展開。
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。
SURR by LAILA 福留
//