New arrival / Diary049
24.9.2014

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知る人ぞ知る Celine Homme

不動のメゾンによる90sアプローチは、現代の彼女のコンセプトに遺憾なくフィット。

その大胆さが極上のクオリティというのがなんだかとっても、何より楽しい。

不変スタイルでありながら、どうしようもなくアヴァンギャルドな傾奇者カーディガン

 

 

 

 

 

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100年以上続くメーカーの、英国的名作。

「 乗馬観戦用 」 に作られた本作は、ブルゾンではなくコートというスタイルが新鮮に感じて頂けると思います。

本当の意味で老若男女から愛される、“ 国民的 ” と称して差し支えないのクオリティは着ればすぐに実感でき、

『 あぁ、だから選ばれてきたのか 』 と呟かれる事でしょう。

そしてこの芸術的な文様ときたら。

 

 

 

 

 

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Blue lens collection.

室内でご着用頂いて差し支えないカラーレンズのラインナップがやっと揃いました。

今回は全て濃さ30%のブルーレンズで統一しているのですが、

フレームによって縦横無尽に変化する色味の印象をお楽しみ頂ければと。

スタイル様々。

 

 

 

 

 

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Authentic trousers collection.

スリム、スキニー、ワイド、バギー etc.

様々選べて楽しい昨今ですが、 SURR にとって一先ずの真ん中は テーパード

ウエストポイントを正しく穿いて最も美しく見える、ある種クラシカルなテーパードです。

ただ細いだけが “ 優秀 ” ではなく、それらの土台となった精密で伝統的なレッグラインというものがございまして。

 

 

 

 

 

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年間、数足のみご紹介するクラークス。

定番だからこそちょっとしたスペシャリティをプラスする事で、結構特別な一足になってくれるものでして。

 

 

 

 

 

などなど。

相変わらず楽しくて溜りませんねヴィンテージ。

 

 

SURR by LAILA 福留

[email protected]

 

 

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Unfashion design 2 / Diary048
19.9.2014

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今回のアンファッション・デザインで行われているのは、

1.ディティールの排除
2.ライナーの排除
3.コーティングの排除

 

ここに至るまでの過程において、名も無きどこかの誰かが手を施した形跡が各所に。元々は東ヨーロッパのボア付きミリタリーコートでしたが、前述によって全く異なる一着に変容させられました。

1 でミニマリズムを、2 でオーバーサイズ・フィッティングを、3 で独創的なテクスチャーをそれぞれ獲得した無名なアノニマスは、どうしようもない程にファッション性を感じさせる驚異的なモードに成りました。ただ邪魔だから排除したのか、目的があって排除したのかは分かりませんが、前者でありば驚異的な必然性ですし、後者であればあっ晴れとしか言いようがありません。

 

しかしながら最大の特徴は、

4.日焼け

 

こちらもカビと同じく環境や時間によって発生する現象。言うなればデザイナーは 『 自然 』 です。通常マイナスとされる要素にも関わらず、まるで陰影を付けて染め上げたかのようなグラデーションを生み出しており、不規則の中の規則性が鋭角に美的感覚を喚起させる驚異的なアンファッション・デザインとなっています。

 

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元々の要素と、無くされた要素と、自然が施した要素。
三位一体が織りなす異常なまでのイマジネーションをお楽しみ頂きたい逸品です。

 

 

 

 

 

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60s Eastern european military, anonymous custom coat

 

メンテナンスという名の整理整頓は必要最低限以上行っておりません。繊細に成り立つアンファッション・デザインを邪魔する事になりそうで、憚られました。

実物をご覧頂けばそれで良かったと思って頂ける。繊細ですが実直です。
是非袖を通しにいらしてみてください。

 

 

SURR by LAILA 福留

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Unfashion design 1 / Diary047
18.9.2014

 

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Diary や Online や店頭で 『 ファッションを目的とせずに、結果 “ ファッション ” に成った 』 という言葉を何度か使わせて頂いていますが、この文言は SURR にとって欠かせない要素を表します。それは生活のため,仕事のために洋服が作られていた時代のものから20年弱前までの MENS ファッションを一同に介しているからであり、それらが肩を並べている事が SURR にとっての日常なのです。

 

そしてモードという、いわゆる “ ファッションシーン ” で絶えず繰り返されているのがファッションではない要素、アンファッション・デザインの抽出です。 仕事をするための『 ワーク 』 や、国を守るための 『 ミリタリー 』 を筆頭に、機能性・利便性に基づいて設計されたディティール等をハイファッションとして新たにパッケージングし、人々に提案するのがデザイナーと呼ばれる人々にとっての重要な役割の一つではないかと思います。

 

光栄なことに、メゾン・デザイナーの方々をご対応させて頂く機会があるのですが、その時に彼ら(彼女ら)が手に取り、時に物凄く興奮してもらえるのは確実にアンファッション・デザインが在る洋服たちです。これは私たちにとっての明確な事実。

 

そして彼ら(彼女ら)が手に取るアイテムたちは、もれなく私の心拍数も上げてくれるのも明確な事実。

 

北青山のマンションの一室で静かにのんびりとヴィンテージ “ 専門 ” を貫いてきた結果、年間数点のみですが 『 アンファッション・デザインの怪物 』 に出会える環境に成りました。例え何千何万の洋服に触れても、『 怪物 』との出会いで受ける衝撃と喜びは変わりません。

 

 

 

前置きを書いていたら予想以上に長くなってしまいました。大切に思っていることなのでご容赦くださいね。
それでは本題。今シーズンの新作からアンファッション・デザインの怪物をご紹介させて頂きます。

 

 

 

 

 

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この写真を見てとあるメゾンを連想された方は、首後ろに4箇所ステッチが覗く洋服を着られているかもしれません。

生地のほぼ全体を覆う不規則な紋様は、何を隠そう “ カビ ” でございます。

 

温度や湿度,そして時間との兼ね合いで発生するカビ。表面を覆うその独特な紋様は一般生活においてポジティブな意味合いを含みませんが、あるところにそれをコンセプトデザインに結び付けた、破壊的なまでに奇異なデザイナーが居ました。
彼は、洋服という “ 静なるもの ” が微生物という “ 動なるもの ” によって変化させられ完成する様を、(ある種)刹那的なファッションのサイクルに向けてのメッセージとして活用しました。マイナスとされる要素をプラスに変換し、さらにファッションに落とし込むという行為は正直かなりの衝撃ですが、それと同時に彼によって計算し尽されたカビの 『 デザイン 』 は、一つのファッションとして見事に成立していたのです

 

もはや伝説と言って差し支えないデザイナーの、アイデンティティを表すエピソード。

 

それと同じ事をされているのが本品です
彼のように計算して行われたのか、自然に生じたものを私が勝手に解釈しているのか。

恐らくは後者だと思いますが、紋様が不思議なまでにテキスタイル・デザインである事と、ファッションとして成立した一着である事は事実。そして、彼がこういった品から影響を受けていた可能性は否定できません。

 

 

 

 

 

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50s French work , moldy jacket

 

時間と自然が生み出したアンファッション・デザイン。
こういった物は無限の価値と可能性を内包します。

言うまでもありませんがもちろん滅菌済みですので、リアルクローズとしてのご提案。
特に嫁ぎ先が楽しみな一着です。

 

明日もアンファッション・デザインをご案内させて頂こうかと。

 

 

SURR by LAILA 福留

[email protected]

 

 

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