突然ですが皆様は、腕時計を身に付けられますでしょうか。
私は父が公私問わず愛用していた事もあって、機能的にも装飾的にも欠かせない日々を過ごして参りましたが、中には馴染みの無い方も少なくないのが薄ぼんやりとした印象です。
作りの特性上、中を触れる環境が整わない限り取扱いが困難な時計は、旧 LAILA 時代にご案内する事が出来なかったアイテムですが、既に LAILA TOKIO、LAILA VINTAGE、7X7 の店頭を彩っている通り、職人による環境が整いました。
そして遂に、弊店でも取扱いを開始致します。これは私にとって非常に非常に喜ばしく、念願が一つ叶った形です。
となると重要なのは、数ある中から “ 何 ” を “ どう ” 編集し、皆様にご提案するか。
近年においては、時に新しいステータスとして、時に資産価値的な目線でも捉えられるヴィンテージ・ウォッチ。年代はもちろんブランドやメーカーによって多彩なバリエーションが存在し、右肩上がりで需要が高まる存在だからこそ、その選別を大切にしたいと思いました。
元々は女性の手元を彩る装飾品として生まれ、男性用の装飾品である懐中時計に派生したアイテム。それが男性用の腕時計に成った経緯は諸説ありますが、機能性UPを目的に軍が依頼して生まれたというのは有力説の一つとされています。
縦の繋がりを如実に楽しめる紳士服の歴史。
『 原点 』 と 『 発展 』 を同列に認識する事で、その魅力を味わって頂く事に重きを置いた SURR ですので、まずは腕時計の原点から始めさせて頂こうと思います。
英国陸軍にて活用されていたリアル・ミリタリーピース。そのストーリーやスタイルは次回じっくりとご紹介させて頂きます。
手の平に収まり手元を彩る小さな小さな機械の集合体には、男性にとって取り入れて然るべき要素が思い切り詰まっています。既にお持ちの方はもちろん、今まで琴線に響かなかった方にも、是非一度耳を傾けて頂きたい逸品達です。
何卒どうぞ宜しくお願い申し上げます。
SURR by LAILA 福留
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旨過ぎるテンションのドレープ
anonymouse = 想像力 なフレンチ・プレタポルテ。
歪みの解れもデザイン
野性的かつ、アンティークらしくないアンティークとして。
この時代のカーフ、素晴らしいクオリティなのです。
コードヴァンばかりではございませんでして
グレート・ディティール
流石のメゾンクオリティ。
これはマルタン・マルジェラではありませんが
きっと彼はこれも見ていたと、私は思うのです。
英国が誇る才能の一つ
オリジナルを見ていると、彼もオンリーワンだった事を再確認します。
身長175cm前後~の方へ。
from England.
and more…
そういえば、新刊の GINZA “ 本とコート(No.210) ” にて弊店アイテムをご掲載頂きました。
P.188、檸檬と手袋 という特集ページです。
雑誌にご掲載頂くにあたって幸運な事に、
アイテムのセレクトをお手伝いさせて頂く機会が少なくありません。
テーマを伺い、それに準じたアイテムをご案内する。
普段ご来店の方々に行わせて頂いている行ないと似ているようで異なる、
なんとも心躍る時間です。
今回は神保町の古書店でじっくり撮影されたそうで
素敵なお写真と世界観でございました。
是非ご覧になられてみてください。
SURR by LAILA 福留
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引っかかりましたね。これは裏です。
表立っては1970年代後期、ファッションシーンに突如現れた手法,
インサイドアウト。
パンクムーヴメントの反骨精神を代弁する “ 裏を表に ” という行為は、
現在のハイファッションにおいて、スタンダードの一つとして定着しました。
そのシンプルかつ強固なメッセージ性を取り入れた 90s ドリスの一着は
類稀なる感性とクオリティの追及によって成り立っているのです。
インサイドがアウトする事によっての効果はてきめん。
通常であれば視界に入る事のない姿は、新鮮鮮度を100%で提供してくれますし、
何より、裏返しても申し分なく通用するほど綿密に縫い建てられたからこその
隙のない芸術性たるや。
ドリスがこの時代から保持し続ける技術力と、彼の稀有な感度が合わさり、
かつ、それぞれを余す事無く注いだからこその成立。
まるで何処かの誰かが裏返して着ていた、インスピレーション・ソースそのもののような、
デザインに忌憚なき、クオリティに逃げ傷なしの逸品。
90s Dries Van Noten, insideout knit
もれなくオーバーサイズ・フィッティング。
ドラマティックなシルエットを存分にどうぞ。
これはまさに Art knitting work 。
あぁ、裏返しだから krow gnittink trA ですね。
SURR by LAILA 福留
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