旨過ぎるテンションのドレープ
anonymouse = 想像力 なフレンチ・プレタポルテ。
歪みの解れもデザイン
野性的かつ、アンティークらしくないアンティークとして。
この時代のカーフ、素晴らしいクオリティなのです。
コードヴァンばかりではございませんでして
グレート・ディティール
流石のメゾンクオリティ。
これはマルタン・マルジェラではありませんが
きっと彼はこれも見ていたと、私は思うのです。
英国が誇る才能の一つ
オリジナルを見ていると、彼もオンリーワンだった事を再確認します。
身長175cm前後~の方へ。
from England.
and more…
そういえば、新刊の GINZA “ 本とコート(No.210) ” にて弊店アイテムをご掲載頂きました。
P.188、檸檬と手袋 という特集ページです。
雑誌にご掲載頂くにあたって幸運な事に、
アイテムのセレクトをお手伝いさせて頂く機会が少なくありません。
テーマを伺い、それに準じたアイテムをご案内する。
普段ご来店の方々に行わせて頂いている行ないと似ているようで異なる、
なんとも心躍る時間です。
今回は神保町の古書店でじっくり撮影されたそうで
素敵なお写真と世界観でございました。
是非ご覧になられてみてください。
SURR by LAILA 福留
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引っかかりましたね。これは裏です。
表立っては1970年代後期、ファッションシーンに突如現れた手法,
インサイドアウト。
パンクムーヴメントの反骨精神を代弁する “ 裏を表に ” という行為は、
現在のハイファッションにおいて、スタンダードの一つとして定着しました。
そのシンプルかつ強固なメッセージ性を取り入れた 90s ドリスの一着は
類稀なる感性とクオリティの追及によって成り立っているのです。
インサイドがアウトする事によっての効果はてきめん。
通常であれば視界に入る事のない姿は、新鮮鮮度を100%で提供してくれますし、
何より、裏返しても申し分なく通用するほど綿密に縫い建てられたからこその
隙のない芸術性たるや。
ドリスがこの時代から保持し続ける技術力と、彼の稀有な感度が合わさり、
かつ、それぞれを余す事無く注いだからこその成立。
まるで何処かの誰かが裏返して着ていた、インスピレーション・ソースそのもののような、
デザインに忌憚なき、クオリティに逃げ傷なしの逸品。
90s Dries Van Noten, insideout knit
もれなくオーバーサイズ・フィッティング。
ドラマティックなシルエットを存分にどうぞ。
これはまさに Art knitting work 。
あぁ、裏返しだから krow gnittink trA ですね。
SURR by LAILA 福留
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今までにご紹介してきた 90s ドリスの中で、最もタフネスかもしれません。
伝統的なスタイルゆえの豪奢さと現代的な感覚が、彼だからこそ成り立った繊細な一着です。
伝統的な紳士用外套,チェスターフィールドコートをモチーフとした一着は、
その特徴ゆえの明確なカッティングが施されています。
しかしながらもれなくオーバーサイズ・フィッティングに仕立てられているこちら。
チェスターでそれというのはいささか合点がいきませんが、
袖を通すとやはり、ドリスのメッセージに屈服せざるを得ません。
今回もやはり、完敗に乾杯でした。
明確な仕立てでありながら、しっかり落ちてくれるシルエット。
一般的なチェスターのスタイルを一瞬で忘れさせてくれるドリスのフィッティングは
立体的なカッティングを壊す事で、その向こう側に辿り着いてくれました。
これはまさに驚天動地。
さも手品のごとくロジックが崩れ、再構築された瞬間です。
そしてディティール。
スタンダードを拡大するだけで非スタンダードに。
シンプルでありながら大胆なこの手法は、同校出身者も好むところですね。
きっとお互いが刺激し合っていたのでしょう。うん。
伝統的なスタイルの延長上は決して仰々しくなく、
大胆ながら静かという、旨過ぎるコントラスト。
『 紳士的な骨太 』 と 「 モードの繊細 」
両者が仲良く調和する、90s ドリスの新しいチェスターコート。
90s Dries Van Notten, oversized chesterfield coat
ちなみに私が一番舌を巻いたのはこちら。
詳しくは宜しければ店頭にて。
SURR by LAILA 福留
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