撮影カメラを変えたので1ショット1ショットが練習。
元々の機能はもちろん、様々な条件で表現力が高まるのところが
個人的に最大の面白味です。
基本 “ 撮り応え抜群 ” の個体ばかりなのですが
それぞれ1点々異なる魅力を可能な限り切り取れるようにならないといけません。
まぁ、以前のエントリーに書きました通り魅力を120%写し出すのは相当に難しいので、
可能な限り実物を目の前にした時と同じ感覚の一枚を撮らなくてはと。
うむ、空気が写ってくれるような流石な機体です。
撮り慣れるにはシャッターを押し続けるしかないと思いますので、昼夜共に過ごそうと思います。
相変わらずカメラは面白いですね。
SURR by LAILA 福留
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私は一度気に入ったものは、おおむね長く楽しみます。
ファッションにおいては、日々色々なスタイルより大好きなワンスタイル派。
言ってしまえば本当に気に入ったら毎日それを身に着けたいタイプです。
(これは、とあるスタイリストさんからの影響が大きいのですが)
このシューズはまさにそれ。
Gucci の代表作、ホースビットローファーの中毒性たるや。
それまでレディースバッグで飾られていた馬のクツワをあしらう特徴的なデザイン。
当時 “ 学生が履く靴 ” とされていたローファーを大人向けにリスタイルさせる事で
その認識を変えただけでなく、グッチの品格自体を一段階引き上げるきっかけとなった逸品です。
元々馬具専門・皮革専門が原点ですので、それらの取扱いに関しては折り紙付き。
インソールを要さずに足を包み込む製法は熟練工だからこそ成し得るもので
アルチザンによるそれは、しなやかでありながら安定した履き心地と
軽やかでありながらエレガントな佇まいといった
相反する要素が入り混じる魔法のような成り立ちを実現しています。
気軽に取り入れられながら軽過ぎない、かといって重過ぎない抜け感もある。
当時の紳士たちに爆発的に受け入れられ、時代を越えて愛されるのも大いに納得。
定番として作られていますが、時代によってディティールが極めて繊細に異なります。
タグはもちろんのこと、ヒールの高さやクツワの質感,サイズ感など
70年代のバランス感で構成されているのも、さりげないスペシャリティ。
この靴が生まれた年に、創始者のグッチオ・グッチが逝去しました。
彼が掲げた物づくりの理念は “ 伝統的な技術や技法を、最高の品質で現代に反映させる ”
昨年でビットローファーは生誕60周年。
この一足はいつの世も男性の足元を彩り、彼の理念を体現し続けました。
そしてクリエイティブ・ディレクターのフリーダ・ジャンニーニによって
「1953コレクション」として大きな注目を浴びたのは記憶に新しいです。
70s Gucci, horsebit loafer
伝統や歴史、技術や職人に敬意を表したグッチオ・グッチ。
その理念が具現化したビットローファー。
それを再び大々的に取り上げたフリーダ・ジャンニーニ。
全てがリスペクトで繋がった、本当に心地良い関係性です。
高級な物には意味があり、定番には意義があり、その価値がある。
引き続き皆様にご案内出来るよう頑張ります。
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3~4年ほど前からでしょうか。一気に眼鏡などのアイウェアをお探しの方が増え、近年では視力が良くない方に限らず皆様お楽しみな印象。 私自身はもう何年も親しんでおり、もはや眼鏡が本体のようなものですので、この状況は非常に嬉しいです。
個人的な印象としましては、視力矯正の目的以上に眼鏡の意義を感じています。一つは印象操作のコンテンツとしてですが、色々な出会いがある中で、まず『眼鏡の人』と記憶の片隅にでも残って頂けるのは非常に有益ではないかと。やはり目線が集中する顔元に “ 何か ” があるというのは、大きいのでしょう。
そしてもう一つが心情操作。眼鏡には様々なスタイルがありますので、それと日々の気分を調和させるだけでも一日は変わります。私は視力が良くないので毎日かけますが、視力が良い方であれば眼鏡有りと無しを使い分けると一層効果的なのでは。
最後に小さな幸せ。眼鏡をかけ続けることで『顔を拭く』という動作がいかに気持ち良いか再確認する事が出来るのです。かけていなければきっと、この気持ち良さを思い返すことはないでしょう。
「眼鏡(orサングラス)を探している」というお客様はコンスタントにいらっしゃり、そのつど私は覚醒します。そして、その中で少なくないのが「どんな眼鏡が似合うか分からない」というお言葉なのですが、それに対して私はかなりの高確率で『似合わない眼鏡の方が少ない』と申し上げるのです。もちろん○○顔には●●フレームが合いやすいといった超概算的テンプレートはあるのですが、型にはまり切るお顔立ちはそうそうありませんし、基本的に眼鏡は均整が取れた設計なので、私の印象ですと “ 大変お似合い or 十分お似合い ” がほとんどな印象です。
アイウェアには、様々なスタイルが存在して飽きません。しかも各年代に分布するため、洋服と同じく濃く多岐に渡ります。以前にご紹介した Oliver Goldsmith や Oliver Peoples といった名の有るものは勿論ですが、それとは別に、当時の職人やメーカーが作った製造元やネームが把握できない名の無きものがあるのですが、それも大変興味深いのです。 こういった場合 SURR ではよく、アノニマスという言葉を使います。
向き合った2本は、共に70年代イギリスで作られたアノニマス。
様々なアイウェアを見てきて、国によってスタイルが異なる事にふと気付きました。主流は、アメリカ、イギリス、フランスの3か国なのですが、それぞれに流派や流儀があり、名前が有るにせよ無いにせよ根本的な軸で繋がっているように感じるのです。 しかしながら何事にも当てはまりきらない逸品が存在する世の常。こちらの2本は英国式でありながらフランスのエッセンスが秘められている。と私は強く感じるのです。
英国的な心地良い威風堂々と、フランス的なコケティッシュ。これらが調和した眼鏡は見たことがありません。色味的にもスタイル的にも非常にオーセンティックな The 眼鏡 なのですが、それらとは一線以上を画す佇まいを顔に合せて頂いた際にじっくり感じて頂けると思います。オーセンティックなものこそ吟味が重要ですし、何より目線が集中するお顔元においてチープなものは(それをあえて狙っていない限り)なかなか宜しくありません。本当に。本当に。
70s British, anonymouse optical
以上の内容は、全て経験に基づく推察と想像になります。国によって流儀など無いかもしれませんし、英国式にフランスのエッセンスなんて一滴も加えられていないかもしれません。全ては妄想のようなものですが、それも編集の一つとしてご容赦頂けましたら幸いです。 いずれにせよ今回のオプティカルは、イギリスにずっと住んでいる熟練のフランス人眼鏡職人が作ったものでありますように。そう願わずにはいられません。
皆様もアイウェアをお探しでしたら、是非一度 SURR にいらしてみてください。各国各年代の品々と眼鏡をかけたスタッフが皆様をお越しをゆっくりお待ちしております。
先日もとあるお客様が紆余曲折の結果、濃度30%のブルーレンズに着地致しました。この鋭さが日々において少しでもお力添え出来ますように。
あー楽しい。
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