いかんいかんシリーズ第三弾 / Diary1045
15.4.2022

勝手にシリーズ化してここぞとばかりに嗜好を出しまくってしまいましたが、第三弾となる今回の御披露目でおしまいにしますので御容赦ください。テーラードジャケット,トラウザーと御査収くださりありがとうございました。探していたんだよという御方が一人でもいらして頂けた次点で弊店と致しましては充分過ぎるほどに充分。至極光栄に思います。はてさて第三弾であり最後の(必要不可欠であると自覚しながら定期的にふと気が付くと不足していて)いかんいかん(と自省する)シリーズはヴィンテージアイウェアです。

New arrival, Vintage eyewear collection

 

 

私にとってはおそらく身に着けるもので最も必要不可欠な“道具”です。これが無くてはヒトとして成立しないほどに視力が悪いんですよねぇ。思い返せば小学生のある時にふと母親の本棚にあったさくらももこのエッセイを手に取ってから読書が楽しくなり、その年の夏休みに図書館に通いつめて三毛の子ホームズシリーズを読破したあたりから視力が悪くなっていった気がします。一時期はコンタクトレンズも併用していましたが面倒になるのと同時に視力矯正の“道具”であったアイウェアがファッションとして楽しくなってゆき、いつからか眼鏡顔を自称するようになりました。言霊というわけではありませんがえらいもんで、自称し続けることで自己暗示がかかったのか今ではある程度のサイズが合えばどんな形状のアイウェアでも自分は似合うと自惚れながら心の中で思ってかけることができます。
 
弊店にとってはアイウェアもかねてより欠かせない存在でしたので、店頭において“どんなのが似合うか”と御質問頂く機会も少なくありませんでした。当然ながらヴィンテージ年代の品であり、時にヴィンテージを越えてアンティークと呼んだ方が正しい品もチラホラとある状況のため純メーカーのクリエイションでベーシックな素材感と設計であってもそこはかとない存在感と迫力を当然のごたる発揮してくれるのがヴィンテージ/アンティークアイウェアであり、だからこそ現代の品が沢山あるにも関わらず“わざわざ選ぶ”存在でしたので、いついかなる時も個性的な品しかない状況でそのように御質問頂くと、その都度思っていました。そこまで似合う似合わないの大差がない と。眼鏡 似合う などで検索すると以前より“この顔はこの眼鏡の形”といったチャートのようなものが出てきますが、私は一度も参考にした記憶がありません。そんなに極端な顔形状もいませんので極端に似合う似合わないの差は感じれませんでしたから、いつからか“その眼鏡が好きかどうか”が最も重要と考えるようになりました。なので冒頭の質問に対する答えは“好きならなんでもかけれる”です。
 
それほどまでにヴィンテージ/アンティークアイウェアは個性豊かで楽しい世界でしたが、月日が経つことでどんどん御提案の機会が減ってしまいました。今回も僅か八本ですが、弊店にとっては久しぶりにしっかりとした数の御提案が叶った喜ばしい状況です。

 

 





テーラードジャケットと同じくトラウザーと同じく、私にとってはアタリしかないラインナップとなります。道具であったアイウェアをファッションアイテムに昇華させたメーカーにおける現実的に流通する最初期時代の眼鏡向きモデル、怪物メーカーのプラチナ個体、あの巨匠と御揃いのモデルなどいずれも猛烈に久方ぶりもしくは初めての御提案となりますので、そろそろ眼鏡新調したい,最近眩しいからサングラス欲しい,ファッションとしてアイウェア取り入れないなど御思いの御方は機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。今は全く興味も関心も無い御方は気になられた際に機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 



道具も何もいらない物理設計のみのレンズオフ・システム。これ天才過ぎません?

 

 

SURR 福留

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いかんいかんシリーズ第二弾 / Diary1044
7.4.2022

(必要不可欠であると自覚しながら定期的にふと気が付くと不足していて)いかんいかん(と自省する)シリーズ、第一弾として先週にテーラードジャケットを御披露目させて頂きましたが、明日は第二弾としてトラウザーを御披露目させて頂きます。

New arrival, Trousers collection

 

 

ジーパンでもチノパンでも軍パンでもなくパンツでもズボンでもボトムスでもなくトラウザーと呼びたい、スラックスとも言うけどトラウザーと称したい。そんな存在ですが、皆様お楽しみになられておりますでしょうか。勝手ながらテーラードジャケットよりは境界線の溝の深くないし壁の高くないと思っているのですが、いかがでしょう。これらもまたしっかりと揃えておきたい, しっかりと御用意しておかなくてはいけないと思いつつ、気付いたら純トラウザーと言えるのは一点のみ、次点でコーデュロイトラウザーが二点のみとなってしまいましたので、いかんいかんとまとめて御披露目です。

 

 




先のテーラードジャケットもそうでしたが今回も非常に上がっています。だっていっつも穿いてるんですもの、デザインや素材感のふり幅と伸びしろの可能性が豊かで様々楽しいんですもの、私にとって生活感覚的にも着用感覚的にも心地良いんですもの、格好良い、色々と格好良いんですもの。あと何着るか考える時に高確率で穿きものから決めるもっぱらの下半身衣類好きなんですもの。
ウエストポイントをどこに置くか、腰回りのフィット感をどうするか、レッグラインをどうするか、エンドをどうするか。それら構築に装飾性と素材感が加わりますのでそりゃあ可能性は様々ですよね、仕立ての世界にトラウザーだけを製作する専門職人が居るのも納得。この度はクラシックが軸となったプリーツの腰回りからベクトルやミニマムフィットが軸となったミニマムな腰回り、たっぷりとしたレッグラインからワイドなレッグライン、素朴な素材感からエレガントな素材感からフューチャリスティックな素材感、ベーシックな装飾性からアヴァンギャルドな装飾性まで、様々なベクトルを御用意させて頂きました。それこそ前述のトラウザー専門職人メーカー,いわゆるパンタローネの御品もご用意致しておりますので、機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 


ところでシルクコットンだとこんな雰囲気醸し出すんですね…畝の反射のコントラスト、い      やぁ…

 

 

SURR 福留

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新年度 / Diary1043
1.4.2022

ですね。少し前にも晴れ着姿の方々を沢山ベランダから拝見し、勝手に健やかな心持ちになっていました。気分一新の節目ですし暖かさと肌寒さがマリアージュするこれまた粋な季節ですので、テーラードジャケットの新作群をひとまとめに御披露目させて頂くことにしました。

New arrival, Tailored jacket collection

 

 

 

ヴィンテージを介してファッションヒストリーを御提案したいと(勝手ながら)願う時、私の中で“テーラードジャケット”というファッションアイテムは必要不可欠なのと並行して、ヴィンテージの世界ならではの縦横様々な広がりがそれはもう面白くてなりませんしそもそもにおいて雑食気味なので自分なりに精一杯の様々なバリエーションでの御提案を模索すると、ふとした瞬間に店内においてテーラードジャケットの御用意が不十分な機会が度々訪れ、いかんいかんと自省します。少し前からその状態でした。このテーラードジャケットのバリエーションでは自分の中にあるSURRとして相応しくない と。というかなんだかんだで毎年どこかのタイミングで定期的にそうなってしまうので進歩のない自分にまたも辟易。

 

かねてより着る人と着ない人がはっきりと別れた存在であると同時に、なんだかんだどこかの機会になんだかんだで着ることになる存在、テーラードジャケット。なんだかんだで着るなら経験値を積めば積むほどに心身にフィットするので着ておきましょうよと思うと同時に、着る着ないの溝の深さを再確認すると同時に、近年一層に自由化が進み良い意味でカオティックで良い意味で皆様方が様々な選択肢に囲まれて楽しまれているからこそふとした瞬間にクラッシックなテーラードジャケットも悪くないのではと思って頂ける可能性が高まっているのではないかと、テーラードジャケット贔屓目線の私は思っています。本当に自由度が高まり続けている近年、トレンドやムードが混在する近年。皆様方が本当に楽しそうで素敵です。

 

ということで弊店は相も変わらず御推奨させて頂きます。御人によってはハードルを感じる存在であり御人によっては慣れ親しんだ存在で、御人によっては興味が無く御人によってはちょっと気になるテーラードジャケット。私はいわゆるガッチリ体型でかねてより売り子のためにテーラードジャケットは真に心身共に親しんできた存在です。いわゆるワークの目線であっても現実的な動きやすさであったり着丈と身幅のバランス感であったり何よりもポケットの位置感であったりが完璧に感じておりまして、純粋に一番着易い上着の形状。ナンバーワンの座は未だ揺らぎません。“なんかあった時に(例えば突然長澤まさみさんが御来店)一番自分らしく胸を張れる服装はなんだろう?”と何を着るか迷った時(私服のふり幅が狭いので滅多に迷いませんが)に考えるようにしています。そうするとほぼ百パーセント数種類のテーラードジャケットに着地します。素直に自分らしくいられる存在があること,それによって心身共に活力が漲る存在があることは私の矮小な人生における数少ない輝かしい経験と結果です。

 

 

 

 

 








緑豊かな光り輝く新年度ですもの。テーラードジャケットをサラッと羽織って春風感じながらのお散歩はいかがでしょうか。

 

 

SURR 福留

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