新作レザーグッズ / Diary1065
22.7.2022



プレーンなキャップトゥは流行や時流に関係なく弊店にとって特に貴重なレザーシューズの個体性でした。好き好みに関わりなく人生のどこかで活用するので手元にあって然るべきファッションアイテムだから手放す必要がないという点が出逢えなさの最大要因かなと思っています。キャップトウの中でもパンチングなどのデザイン要素が皆無かつブラックカラーであれば一層に。J.M.Westonの一足、物っっっ凄げぇ王道感ですねぇ。

 

 

 



メイン収納が二箇所で一方にスリットポケットが二箇所、本体背面にもポケットが一箇所、フラップにも蓋部分と本体部分にそれぞれ一箇所とトータルで七箇所の収納を誇り、かつクラシックなデザイン性とムードを兼ね備えた80年代初頭のCelineプロダクト。各所の金具、ハンドル、そしてストラップの意匠性が素晴らしい。特に昨今様々なデザイナー,ブランドがヴィンテージデザインを復刻させる気持ちが改めて分かりました。現代のスタイルにこれで良い,いやこれが良いですもんね。

 

 

 




人知を超えている叡智を超えていると言うか、相変わらず言葉がありません。一枚の生地を畳む巾着様式をそのまま採用していますがサイズ然り素材感然り構築然り、全てが想定の外側。少し前に小さな巾着バッグが推されていたことをふと思い出しましたが、これは異次元過ぎますね。

 

 

 


これは感動したなぁ。色,意匠,形状,仕上げに静かながら確かな“らしさ”と感じられるんですよねぇ。フランスの名匠が製作しているので現代のファッションビジネスであればインソールにby 〇〇等と刻むのでしょうが、こちらにはARNYSの文字と紋章のみ。名声ではなく名誉で仕事をしている感と言いますかブランド名や背景にあぐらをかいていない感と言いますか、その点も含めて“らしさ”だなぁと。靴ですからコンディションも含めて今後出逢える可能性が特に低いので即断即決で連れ帰ってまいりました。サイズ感は26cmから26.5cmほど。

 

 

 

 

 

New arrival,Leather goods.

本日7/22の都内は午前中の雨による湿気も相まってか猛烈に暑いです。予報ですと先々33度前後の最高気温が予想されておりますので、皆様お出かけの際には感染症に留意したうえで今まで以上の熱中症対策を何卒宜しくお願い申しあげます。

 

 

SURR 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

夏も好きになってほしい / Diary1064
14.7.2022

ヨーロッパ各国の各地を歩き回っているとふとそう思うことが度々ありました。

やはり色々と組み合わせたり着こなしのふり幅が広い秋冬ファッションの方が楽しめますでしょうか。楽しめますでしょうね。私もそう思います。でも場所によってはしっかりとライトアウターが着れたり(着ないと肌寒かったり)、場所によっては日差しに照らされて呑んだビールが刹那で汗として出てしまうくらい暑かったりと特急電車や飛行機で移動しただけで様々な夏の顔を目の当たりにすると、“だからこそ”な夏のファッションも楽しんでほしいと、早く着たいから寒くなってほしいと思えるようなカシミアコートのような早く着たいから暑くなってほしいと思えるようなサマーピースと出逢って頂きたいと、折角四季がある国なのでファッションを通して夏も好きになってほしいと、度々ふとね。

 

 

 













ということで新作にて様々な夏の在り方を。自分なりに感じる各国/各所/各文化の夏のリアルを意識の根底に敷いて取捨選択しました。それが貴方のリアルに成ることができ、あまつさえ夏を楽しみ好きになる要因の一つに成れたら嬉しいです。

 

 

夏の楽しみ方は様々。例えば



同国かつさほど遠くないクリエイション背景の中で、片や極めてイージーなパンツながらポケットの内側も同素材で丁寧に構築していて柄が交差するような絶妙に丁寧な心遣いがなされているのに、片やサイズ表記が表に付いていたり(引き千切るの?)ブランドタブが真っ逆さまに付いていたり(実はこれで正解なの?)と、なんと言うかワイルドなんだろう と一人クスっとするのも楽しみ方の一つかと。

 

 

 

 

 

New arrival,様々な夏
 

 

SURR 福留

03-5468-5966
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買付の旅2022 / Diary1063
8.7.2022

先週、先々週と臨時の店舗お休みを頂きまして、もしその日に御来店予定の方おられましたら御迷惑をお掛け致しました。買付の旅より先日帰国です。

 

2020年3月以来、この日付ははっきりと覚えています。同2月末、私はパリにいてイタリアの上に入国して下までグルリと移動する予定だったのですが、フライト2日前にパリでコレクターが”そういえばニュースでベネツィアの街そのものが感染症対策で隔離されたけど、大丈夫?”と教えてくれ、少し早ければベネツィアに閉じ込められていたかもしれない と冷や汗をかきながら急遽スケジュールを変更したこともはっきりと覚えています。そしてパリから日本に帰国する際に現地の知人が“余裕余裕、すぐに収まるっしょ”と言っていたことも覚えています。結局2年と3ヶ月かかったかぁ。弊社は買付の旅に行きたい気持ち,行けないもどかしさとスタッフ全員の健康状態を天秤にかけた結果後者を選び、これまで買付の旅をストップしていたんです。

 

弊店の品々は店頭などでも述べさせて頂いている通り、世界中に点在する各分野のファッションスペシャリスト及びコレクターの善意及び協力によって成立してきたのですが、2年ぶりに会う彼ら彼女らは変わらずにエナジーフルでピースフルで本当に嬉しかった。住まいを都心部から郊外に移して別荘生活をしているあの人、ヒアルロン酸の注入で一層若々しく元気いっぱいなあの人、新たにお店を出してこれまで以上に自身の世界観を濃く発揮しているあの人、これまでのラインナップを精査してコレクション内容はミュージアムそのものとなったあの人、子供たちがちょうど全員出かけるから約20年ぶりに奥さんと二人っきりで何したら良いか分からないと言うあの人などなどに会えた時、頑張って運営を続けて来れて本当に良かったと,御愛顧くださる皆様方のお陰だと改めて強く想いました。あの感情ははっきりと忘れないでしょう。

 

私にとって待望の再開でしたから様々思いを巡らせてから15時間のフライト(今の世界情勢的に飛べない空域があったため従来のプラス3時間。これは効きました)を経て降り立ったのですが、悪い意味合いではなく特段何も無かったです。もう少し想いを馳せたり何かを感じたりするのかなーなんて思っていたのですが、着いて動いて動いて考えて考えて動いて動いて考えての繰り返しで、旅順が運営ルーティーンであった頃のムードに即戻れまして、それはそれでなるほどーってなもんでLIVEでしか味わえない生の感覚の一つとしてエンジョイしました。あと日本にいる時考えていたこと,こういうのに出逢いたいやセレクションしたいなどが完全にリセットされましたね。あれこそLIVEの感情、考えさせられました。

 

そういえばいつもはMYメインカメラを首から下げて道中気の向くまま適当に撮りながら移動するのですが、なんとなくお馴染みになっているその行為を一回リセットしてみたら、それはそれで新鮮でした。もちろんスマホカメラで気が向いたら撮ったりもしたんですが、全然チャンネルが違くてビックリ。端的に言えば極めてドライな感じで、同行したCHIRICOディレクターの鈴木が一度だけ滞在先でスパゲッティーを作ってくれたんですがその時くらいでしょうか、撮ろうとして撮ったのは。とっても美味しかったですよ上のスパゲッティー。1ミクロンでも興味有られる方は是非CHIRICOにてレシピを聞いてくださいね。

 

 

 

 

ということで明日より状況と準備が整った品々を順次御披露目させて頂きます。まず何からにしようか猛烈に悩んだのですが、今回のスケジュールで一番最初にテンションがトップギアになった(旅順では基本的に何度もテンションがトップギアになるんです)アンティークファインジュエリーから封切らせて頂こうと思います。

 

2017年春の初御披露目以降御世話になっているパーソナルコレクターのマダムに譲って頂いた品々。今回は初めて娘さんとお孫さんに合わせてもらったのですが、もう少しで英国在住者になるところでした。そしたらSURRもin Englandですね。

 

New arrival,Antique fine jewelry collection.

年代分布は1790年代から1990年代。どうぞ宜しく御願い致します。

 

 

SURR 福留

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