GW2022-5 / Diary1051
5.5.2022

サマーセーターのすゝめ


New arrival,Vintage summer sweater collection

 

 

セーター及びニットピースを心から愛する弊店は、春,夏場そしてMidsummer,真夏も御推奨させて頂きたく思います。Tシャツでもあっついあっついような時期は手元まで袖があることで肌がジリジリと焼かれずに済みますし、なおかつ適切な吸水によって快適に御過ごし頂けるのですが、その際に素材選択は言わずもがなそれ以上に糸の仕上げ編みの仕上げが大変に大変に重要なのです。
 
例えコットンでもハイゲージ系ですと糸の面が肌の面と多く触れ合いますので清涼感が下がってしまいまして、言うなれば素肌でワイシャツを着た際に汗をかいて身体にぺっとりと張り付くあの感じなのですが、ミドルからローゲージかつ糸のエッジが立ったものであればその逆で肌と触れ合うのが面から点に近付きますので無理なく涼し気な着用感にてサマー及びミッドサマーを御過ごし頂けるというもので、こと冷房の効いた空間内であったり風を感じる場所では編みの間や裾などから冷気や風が通って通ってそれはもう最高の清涼感を味わって頂けますし(私はこういう時ほとんど鳥肌が立つほどです)、かつしっかりとしたコットン素材であればタオル宜しくに汗を思う存分に吸い取って自然に乾燥してくれますので不快指数は極めて低いものですから、この清涼感は本当に病みつきになりますよ。

子供であれば街中で噴水を見つけた時に走って飛び込めますし、なんなら服を脱ぎ去って最高に楽しそうですが、ある程度の年齢からはそうはいきませんので扇子や団扇,ガリガリ君やジェラード,きゅうりやスイカと併せてサマーセーターを大人だから楽しめる涼の選択肢としていかがかと存じます。

 

 

 

 

 

こちらは90年代のAgnona。さりげなくリブを排除した絶妙な設計です。薄ピンクって色白の方の方が相性良いんですっけ?私ゴリゴリに地黒なんですがピンク好きなんですよね。

 

 

SURR 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

GW2022-4 / Diary1050
3.5.2022

さて、これなーんだ?



 

 

 

正解はハンドプロテクターでした。

 

 

 

分かるわけない。分かるわけがない。なんですかこの形状、なんですかハンドプロレクターって。これまでも良い意味で変態的でカオティックでカルトティックなファッションデザイナーであると心から尊敬していましたが、この一品で更に存在価値が極まりました。やっべぇです。コレクターが所有する資料がなければこのアンサーには辿り着けなかったでしょう。辿り着ける気が全くしませんで、相変わらず私はファッションデザイナーには向いていないんだなぁと独り言ちました。
確かに90年代に突入してから新たなモードの在り方として既存の衣類を部分的に抜粋してアクセサリーとする,もしくは既存の衣類やアイテムの解釈を変えてアクセサリーの要素性も含ませる独立装飾の概念及びデザインアプローチが誕生しましたが、それらともまた異なる“異質さ”です。

そう異質。とにかく異質。まるで人間は美しいばかりではなくおどろおどろしく醜い存在なんだよとでも言いたげな、純真無垢なふり(意識的にせよ無意識的にせよ)をしたこの世に放り込まれた在るべき異物のような、静かにも関わらず激しく情熱的な存在感と申しますか。とにかく容赦の無い迫力はやはり Carol Christian Poell という稀有な才能あってこそと改めて切に思います。そもそもにおいては氏は手元の装飾品や片手だけのグローヴなどその部位に対して特に積極的に取り組んでいましたので、ある種のフェチズムと申しますか、こだわりがあったのでしょう。私も手というパーツが昔から好きでして、なんでだろうと思っていたある時に何かの本で“人が一生で最も見る自分の身体のパーツは手だ”という一説を目にした時、手が好きなこれまでがふと腑に落ちた次第です。フェチズムというわけではないのですが、なんか手って格好良くないですか?どんな形状にせよ、スリムであろうとマッチョであろうと。なんか根本的に格好良い部位だと思うんですよね。

 

 

 

 

 

late90-early00s Carol Christian Poell SAFE leather hand protector.

実際に服を作れるキャロル氏ですから、こういった手を守る防具的なものを活用していたのでしょうか。もしくはギブスといった医療関連?など幾らでも妄想できそうですね。いずれにせよ弊店にとってはブレスレットの派生・亜種として,手元を彩るアクセサリーとして,痺れるほどに格好良い“アイテム”として御提案させて頂きます。

 

 

SURR 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

GW2022-3 / Diary1049
2.5.2022

いったい何度繰り返せば気が済むのか。いったい何年同じようなことを口しているのか。その度に頭に去来する自問ですが、それと同時に思うのです、きっとこれからもずっと繰り返し同じように口にし続けるのだろうと。第何次か分かりませんが、ジーンズ/デニム素材MYブームが少し前から訪れています、私。だって定期的にステキジーンズの御客様がお越しくださるんですもの、良い意味でその世界にどっぷりと属さずに自由気ままなテンションで抜粋し、良い意味でその世界とは別の世界と組み合わせて“自分”になさっている、良い意味で雑食で混沌とした嗜好と思考の方々が。そういう御姿,スタイルを目の前にするともうだめですね、瞬間あっ明日ジーンズ穿ーこうっとって思っちゃうんですよ。

 

ここ何年かはそうなってしまったら1本のヴィンテージリーバイスをメインで穿いています。タイト,ジャスト,ルーズなど様々なサイジングを愛用してきましたがそれはどちらかと言えばルーズ寄り。フロントポケットにノンストレスで手を突っ込めるサイジングでしっかりとダメージとリペアがあるXXなのでガッツリとどっしりとムンムンのヴィンテージムードですが、雑な気分で捉えて雑なフィッティングの感じがその他のワードローブとマッチする気がして楽しいです。まぁこれは完全に気分なので後々に変化(変遷)する可能性の方が高いですが、それもまた一興。

 

ヴィンテージジーンズ、ことリーバイス社においては年代と予算の論点はとても重要ですし、変な言い方ですが厄介ですね。皆様も御存知な通りXX,BIG E,Small e,Red lineなど幾つか分布する中で先頭のXXエイジにおける予算の厳格さと残酷さと、それに伴う存在感と奥行と重厚感と格好良さとetc.etc.悩ましい存在で厄介な格好良さ、それがヴィンテージリーバイスにおけるXXエイジという存在ではないでしょうか。
“それがどう”かの判断基準は人ぞれぞれ。あくまで市場は市場なうえで判断はその人次第ですから、同じく弊店にも“それがどう”かの判断基準がそれぞれにございます。リーバイスという存在,XXという存在,そもそもにおいてジーンズやデニムアイテムという存在などなど。コレクターの基で出逢えたとて、その人物の判断と弊店の判断がリンクしなければ幾ら魅力的であろうと手に入れることはできませんし、致しません。ということで本当にずっと出逢えていませんでした。厳密に言えば出逢えていても手に入れることが、お客様に御提案することが叶いませんでした。悔しかったし悲しかったけど仕方ありませんね弊店の判断基準がありましたから。ですので嬉しいです、久しぶりのXX(正しくはXXZのジッパーモデル)の御提案。

 

 

 

 

 





ウエストとレングスのバランス,エイジングの仕上がり感,そして当然ながらリペアに惹かれました。弊店なりにモードとマリアージュできるか?同世界観ではない異物と雑食にカオティックにマッチするか?を軸にセレクト致しましたので、どなたか様の判断基準とリンクしましたら幸いに思います。あとは良い意味でヴィンテージリーバイスという巨大な世界観に呑まれずに着用者のスタイル性を引き立たせられるかなのですが、それは実物を目の前にして頂かなければ解りませんので。

 

 

 

 

 

New arrival,50s LEVIS 501XXZ
 

 

SURR 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

1 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 442
Copyright © SURR All Rights Reserved