
このDiaryの編集ページにて総投稿内の文字検索機能があるのでINTERNATIONALで調べたところヒットした七つのDiaryで、うち一つ(Diary009。2014年なので初年度ですね)は文章内のリンクURL内にあったINTERNATIONALが引っ掛かったので対象外でもう一つ(Diary949。去年の三月でした)はINTERNATIONALにまつわる品に関する記載だったので対象外。よってこのDiaryでINTERNATIONALに関して言及したのはこれまでにDiary204(なぜか画像が表示されず。とても気になる)、Diary329(といってもここので品も猛烈イレギュラーですが)、Diary461、Diary691&Diary692(一着を二度に分けて)の五回ということになります。これはINTERNATIONAL SUITSというのがモデル名だと強く意識しているので、間違いないはず。



ということで三着シリーズはBarbour社の代表作の一つ、INTERNATIONAL SUITS。1894年に英国の小さな田舎町で生まれたBarbour社が創始者ジョン・バブアー氏による様々な試行錯誤を経て二代目マルコム・バブアーに受け継がれ、歴史的な様々な出来事と関わりながら一層の発展を遂げた後に息子であるダンカン・バブアーが主導となって“英国の片田舎のファッションメーカーではなく世界に羽ばたく存在に成ろう”と動き出し、創始者ジョン氏や二代目マルコム氏などの先代達が設計した過去作品群から多大なインスパイアを得て産み出した一つのモデル。名は世界に羽ばたくことを目指したためにINTERNATIONALと名付けられたそれによって、事実Barbour社は世界的メーカーへと発展してゆきました。
この度は僻地のコレクターの下で幸運にも3着のINTERNATIONAL SUITSに出逢うことができましたので、迷うことなく全て連れて帰ってまいりましたよこんな機会無いですから。サイズはブラックカラーのMほどサイズ個体(38表記)とLほどのサイズ個体(同じく38表記ですが大きいです)、セピアカラーのLサイズほどのサイズ個体(こちらは40表記)となりまして、いずれも表面にエイジングが一部あるものの使用感はほとんど感じられません。六度目のDiaryとなって恐縮ですが、私はこの生業において傍らには常にINTERNATIONAL SUITがあり、モードの気持ちで向き合う時もあればギアの気持ちで向き合う時もあればファッションではない気持ちで向き合うこともあればetc.と様々な推移があったものの、その違いは結局のところ自分の感情(環境)の変化だけで実際はいつも抜群に格好良く申し分なく便利という一つの“答え”のような存在感と価値で私を見守っていてくれた存在ですので、既に御存知でいつかはと思われていた方も新たな扉の方も御縁ございましたら是非にと思います。
New arrival,三着のINTERNATIONAL SUITS
私はもうINTERNATIONALをモードなのかギアなのかファッションではないのかなど考えていません。羽織れば心から胸が張れる最高に格好良いといつも思える存在の一つです。そろそろ喋り出すんじゃないかな。
ちなみに上記の40サイズ相当で私の身長172cm48サイズ相当の上半身でベストサイズ感となります。少しでも御参考頂けましたら幸いです。

SURR 福留
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8月の後半頃だったでしょうか、突然に物凄く寒い日が都内であったのでそれを期に勤務スタイルにブーツを解禁しサンダルとショーツを停止しました。それと同時にウール系統のセーターも解禁しようと思ったのですが私の肌感的には湿度との兼ね合いでまだ着用が叶わず(頑なにOn素肌が原因かと)、最近ようやく着れる気候になったので畳んであったニット類を風に当ててリフレッシュし、一部仕舞ってあったニット類を順次ハンドクリーニングを行っている最近です。今日もお気に入りの90s PRADA Uomoのコンセプティヴにタイトなスーパージャージーウールのセーターをサスペンダーパンツにタックインして鼻歌交じりに過ごしていましたら、御客様にフィリピンの警察官みたいでCOOLだねと言われました。ありがとうと答えておきました。
今週の新作は三着シリーズと題して三つの区分を御披露目させて頂きます。まずは三着のセーター。
狂おしいほどにクレイジー(に感じる)なテキスタイルデザインは当時のBrioniにとっては真面目なアートワーク、結果的にスタイルとして惹かれるのはやはりハイエンドな背骨あってこそ、でもやっぱりクレイジークラッシックアヴァンギャルドな一着。“最初期の時点で全ての要素が備わっていた”で御馴染みのミウッチャクリエイションより最筆頭株であるプレーンな一着。そして弊店初の御提案となるBrunello Cucinelliクリエイションの結果論的デザインシルエットな一着。私、かねてからずっとブルネロクチネリ愛用していましてヴィンテージピースを御提案したいなと思っていたのですが御初となったのがこちら。今後も不定期で御提案が叶うかもしれませんし叶わないかもしれませんが私は本音を言えばあまり期待していません。出逢えたらラッキーだな的な存在です私にとって Vintage Brunello Cucinelliは。
New arrival,三着のセーター
SURR 福留
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2004年オランダ陸軍のカモフラージュジャケットはより近年だからこその高性能素材感と高機能プロダクトデザイン感の調和がこれまた良い意味でミリタリーピースとしてではなくモダンクロージングとして向き合いたく成らせてくれます。着ると合点がゆく格好良さ。


ミリタリーの区分におけるレインコート=重ね着要員のためヴィンテージ特有の生地感の“コク”がしっかりと備わっていながら特に軽い生地感というのが魅力的なギア。様々のヒント及び教科書となったオリジナルプロダクトですが、ことフレンチアーミーのこちらは既に充分過ぎるほどにファッショナブルです。



農夫:「仕事で必要なので自分で縫いました。鞄?というよりは単なる袋ですよ」 的な空気とでも言いましょうか、現代の洗練されたファッションアイテム“鞄”ではなく物を入れて運ぶただの道具であった“袋”的な空気とでも言いましょうか。原始の気配とアーティスティックでノスタルジックでメランコリックな職人技術のエレガントなエッセンスが混ざり合う、独特過ぎるプロダクトバランス。やはり自身の名の後ろにわざわざShoemakerと据える氏だからこそ生み出せる逸品ですね。1989年から1998年の期間にスコットランドの工房で製作されたレザーバッグです。



それこそ袋なこちらは1941sイギリス王室直属陸軍のキャリーバッグパック。当時ギア系グッズを製作していたメーカーが手掛けたこちらは需要のバランスゆえ相当数が少なかったらしく目線と切り口を変えればガラスケースの向こう側系の御品ですが、私は独特なコットンクロスの質感になんとも言えないレザームードに惹かれて手に取った結果そういう個体だったまでですので、引き続き現代の鞄(袋?)として御提案させて頂きます。ちなみに滅茶苦茶に独特な一品で超楽しいです。


物として純粋に良いイングランドクリエイション。ド直球、可愛い。



Uomoクリエイションにおいて珍しいフェルテッド・キャメルヘアが多用された2005AWコレクションのこちら。程好く細身なシルエットとモードなブラックカラーに美しい光沢、このミウッチャ女史によるミニマムエレガンスは来期2023SSのクリエイションと勝手ながらリンクを感じています。



何度か文字化したか否かは忘れましたが店頭では折りに触れて言葉にしているように思います。40年代までのアメリカ軍のミリタリーピースは震えるほどに格好良い と。そしてそれらは以前から既に幻的な伝説的なマスターピースになっており、ずっと御提案したいと思っているが未だ叶っていないし、もう正直諦めている と。ティーンエイジャーの時に湘南の古着屋さんから始まってヴィンテージの世界に触れ今では生業にしているもののアメリカンヴィンテージにはほとんど触れてこなかったにも関わらず、買付の旅においても一度もアメリカに行ったことがないにも関わらず、何らかのきっかけで心が震えた幾つかの“40年代までの”アメリカ軍のモデルの一つがこちら、40年代USマリンコープの一着なんです。フランスのコレクターの下で出逢ったこちらは氏がリアルに着用していたものを強奪してきました。曰く“一番格好良いアメリカ軍の服だ”とのこと。分かるよぉ。




弊店は取り扱い区分の一つとしてかねてより不定期でヨーロッパのアンティークテーラードジャケットを御提案してきましたが、こちらは私にとって歴代トップクラスの構築個性、シルエットの美しさ、コンディション、そしてスタイル性となります。初めてのアンティークサルトリアの一着でフィレンツェの工房による一着でフィレンツェのコレクターの下で出逢いました。きっと地元から出るのは初めてなのではないかな思います。どうだい、140年くらい経った日本は。まだ現代のテーラードジャケットが産まれる前、モーニングコートから移行する過程だからこその独特なスタイル性は使用感皆無のコンディションだからこそよりモダンな印象に。1800年代後期で背抜きのジャケットってあったんだってこの一着で思いました。これまで出逢ってきたアンティークテーラードジャケットはガッチリとした総裏だったので。
以上、2004年から1800年代高貴に分布するこの度の新作を簡単ながら御紹介させて頂きました。
SURR 福留
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