新年度 / Diary1043
1.4.2022

ですね。少し前にも晴れ着姿の方々を沢山ベランダから拝見し、勝手に健やかな心持ちになっていました。気分一新の節目ですし暖かさと肌寒さがマリアージュするこれまた粋な季節ですので、テーラードジャケットの新作群をひとまとめに御披露目させて頂くことにしました。

New arrival, Tailored jacket collection

 

 

 

ヴィンテージを介してファッションヒストリーを御提案したいと(勝手ながら)願う時、私の中で“テーラードジャケット”というファッションアイテムは必要不可欠なのと並行して、ヴィンテージの世界ならではの縦横様々な広がりがそれはもう面白くてなりませんしそもそもにおいて雑食気味なので自分なりに精一杯の様々なバリエーションでの御提案を模索すると、ふとした瞬間に店内においてテーラードジャケットの御用意が不十分な機会が度々訪れ、いかんいかんと自省します。少し前からその状態でした。このテーラードジャケットのバリエーションでは自分の中にあるSURRとして相応しくない と。というかなんだかんだで毎年どこかのタイミングで定期的にそうなってしまうので進歩のない自分にまたも辟易。

 

かねてより着る人と着ない人がはっきりと別れた存在であると同時に、なんだかんだどこかの機会になんだかんだで着ることになる存在、テーラードジャケット。なんだかんだで着るなら経験値を積めば積むほどに心身にフィットするので着ておきましょうよと思うと同時に、着る着ないの溝の深さを再確認すると同時に、近年一層に自由化が進み良い意味でカオティックで良い意味で皆様方が様々な選択肢に囲まれて楽しまれているからこそふとした瞬間にクラッシックなテーラードジャケットも悪くないのではと思って頂ける可能性が高まっているのではないかと、テーラードジャケット贔屓目線の私は思っています。本当に自由度が高まり続けている近年、トレンドやムードが混在する近年。皆様方が本当に楽しそうで素敵です。

 

ということで弊店は相も変わらず御推奨させて頂きます。御人によってはハードルを感じる存在であり御人によっては慣れ親しんだ存在で、御人によっては興味が無く御人によってはちょっと気になるテーラードジャケット。私はいわゆるガッチリ体型でかねてより売り子のためにテーラードジャケットは真に心身共に親しんできた存在です。いわゆるワークの目線であっても現実的な動きやすさであったり着丈と身幅のバランス感であったり何よりもポケットの位置感であったりが完璧に感じておりまして、純粋に一番着易い上着の形状。ナンバーワンの座は未だ揺らぎません。“なんかあった時に(例えば突然長澤まさみさんが御来店)一番自分らしく胸を張れる服装はなんだろう?”と何を着るか迷った時(私服のふり幅が狭いので滅多に迷いませんが)に考えるようにしています。そうするとほぼ百パーセント数種類のテーラードジャケットに着地します。素直に自分らしくいられる存在があること,それによって心身共に活力が漲る存在があることは私の矮小な人生における数少ない輝かしい経験と結果です。

 

 

 

 

 








緑豊かな光り輝く新年度ですもの。テーラードジャケットをサラッと羽織って春風感じながらのお散歩はいかがでしょうか。

 

 

SURR 福留

03-5468-5966
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なぜだか / Diary1042
22.3.2022

じんわりと明らかに好きなんですよね、コーデュロイという素材。もといコーデュロイパンツ。

 

 

 

なんででしょう?はっきりと理由が分かりません。例えばお客様が素敵にジーンズ履かれてきたらその瞬間にジーンズ履きたくなるくらい影響を受ける時は分かりやすく影響を受けてしまうのでこのような“好き”には往々にしてきっかけがあるタイプなのですが、全く思いつきません。かねてよりバイイングの旅順で出逢えたらテンションが露骨に上がり積極的な御提案を模索しつつも、コーデュロイに限らず“探すと出逢えない”メソッドでなかなかどうして思うようには叶わないながら、変わらないじんわりと明らかに好きという感情。なぜに好きなのかは当然ながら誰も知らないので自分の心に問いかけてみても、コーデュロイパンツを連想させるのはドックタウンカルチャーしか思い出せずとはいえスケートボードをやったことも無いし特段好みでもないのでそれではないでしょう。あれはファッションスタイルではなく文化そのものですから。ラッパーに憧れようとライムを刻まなければどんなに似通った衣を身に着けてもラッパーには一歩も近づけないのと一緒。

 

なんかありますか?なぜだか好きな品やイメージとか。私こういうの解明というか自分の中で合点がいかないとモヤモヤしてしまうのですが、いた仕方ありません。多分映画にせよストリートスナップにせよアーティストやデザイナーのパーソナルスタイルにせよで、定期的に目にしてきたのが無意識的に積み重なって好きになったのでしょう。そういうことにしておきます。あぁそういえば好きな映画の主要キャラの少年の一人が劇中で履いていましたコーデュロイパンツ。しかもその人2018年にPRADA Uomoのキャンペンーンビジュアルに採用されています。この記憶も要因の一つですね。うん、きっと無意識の積み重なりだ。そうですよね、そもそもにおいていろんなところで採用されている素材ですし、変な意味合いではなくどこでもつくっている素材ですもんね。

 

 

 




なんか本当にじんわり好きで意識してしまうんですよねぇコーデュロイ。もといコーデュロイパンツ。でも私一本しか持っていなくて、それもモヤモヤするんですよ。去年くらいからようやくカジュアルを取り入れられるようになったので、今後一層好きになる気がしてソワソワしてしまいます。

 

良いなぁ。ナチュラルだけど本当にほんっっっの少しだけエロいんだよなぁ。

 

 

SURR 福留

03-5468-5966
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Coming soonその3, ボンバージャケット / Diary1041
18.3.2022

正直に申しあげると若干の白状的な気持ちになりますが、弊店最初期から不定期に御提案してきた Hermes hommeにおける問答無用な名作,リバーシブルボンバーは長らく私にとってリアルな存在ではありませんでした。厳密には2020年末まで。
 
言うまでも無く大好きなプロダクトの一つでしたし御試着くださった方々の御姿や御認めくださった方々の御姿は十人十色にそれはそれは素敵でしたが、カジュアルの経験値が少なく着るスタイルバリエーションが少ない私にとっては惹かれるもののリアルではなかった(そもそもにおいて他にもございます)リバーシブルボンバーですが、遡ること1年半ほど前に御提案したこの一着を機に私にとってのリアルな存在と成りました。厳密にはこの一着と御認めくださった御方の姿が。
 
仮にY様としましょう。本当にありがたいことにかねてから本当に御愛顧くださっており、御自身の感覚器官にて自由気ままに様々御認めくださっていましたが、かねてから視界には入れて頂いていたものの御認めには至らなかったのがリバーシブルボンバーでした。しかしながら気分なのか時流なのか(おそらくはその両方でしょうね)上記を御認めくださったY様。その御姿がこれまでの方々と同じくとっても素敵であった同時に、これまでの方々と異なり私にとってリアルな存在に思わせてくれたのです。背格好が全然違うのですが不思議と“あ、着たい”と“あ、着れる”がほぼ同時に訪れました。
 
そこから半年以上かかってなんとか入手しリアルを過ごしてみましたが、まーーーーーーーー驚きましたね。なんですかあれ、滅っっっっっっっっ茶苦茶着やすいし着こなしやすいし、滅っっっっっっっっ茶苦茶自然体に格好良いじゃないですか。ちょっと早く言ってよって気分。そりゃHermes hommeのヘリテージモデルとして発信し続けますわ(確か去年もリリースされていますよね微調整された同コンセプトモデル)。いやもうアッパレですわ。ポリエステルモールスキンの強固さと風合いの両立。ざっくりとしていそうで実はしっかりとサイジング提案があって、ほんの少し袖先が上がって九分丈くらいのフィッティングが実はジャストな着心地というさりげなさ過ぎるパターンメイク。笑っちゃうくらい軽いし、しっかり閉めれば暖かいし全部開ければびっくりするくらい涼しげで嫌な汗かかないし。ボンバージャケットこれ一つあれば充分だわ とこれまでの歴史上幾度となく思わせてきたことでしょう。
 
あとこれは個人的な見解ですが、リバーシブルのうちシルクテキスタイルデザイン面が特に格好良く感じておりまして、雨の日以外はシルク面で着用しています。私は容赦無いデザインエナジーとカラーリングパワーと秀逸な文様配置による無口な上質さにこてんぱんに魅了されました。でも良い意味で先々裏表の贔屓度合は変わるでしょうね、それも楽しみ。
 
本当早くカジュアルに慣れておけば良かったですよ。まぁ気持ちの問題だから仕方ありませんが。一日でも早くワードローブに加えた方が良い、これもまた真にヘリテージなファッションピースでありライフスタイルピースです。

 

 

 

 

 


Coming soon,1997s Hermes homme

こちらもきたる19日御披露目のうちの一つです。この度の三連続Diary更新以外にも新作はご用意致しておりますので、機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。
 

なお、散散ぱら書き連ねておいて恐れ入りますが、この度の新作ボンバージャケットはこれまでに御提案してきた同コンセプトモデルと大きく異なる点がございますことご了承くださいませ。時代を超えて製作され続けているからこそ近年においてポケットにジッパーが付随したりシルエットが調整されたりとヘリテージ特有の微妙な際とその時その時のリミテッド性がありますが、1997年に製作されたこちらのそれには驚かされました。言い過ぎではなく根底を揺るがすリミテッド性です。御期待くださいませ。

それにしてもThe Hermesなオレンジカラーですね。興奮してきたな。

 

 

SURR 福留

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