ううむ、参りましたね。こんなの眼の前にしたらなんも考えられなくなると言うか、まるでこの世の理が全てひっくり返ってしまうかのように尊く強く美しさです。
長いこれからの人生における眩しいほどの有用性と月と太陽,隠と陽のごとく相反するそれぞれのフェイス。メゾンの愛するリバーシブルがラムレザーとポリエステルの構築だなんて、尋常ならざる美しさと絶妙な強さを兼ね備えた不思議な色味を感じるグレーカラーのラムレザーとどう考えても便利で楽し過ぎるポリエステルの共に120点満点過ぎる両面だなんて、デイリーユースかつスタイルとしてシンプルに簡潔した泣けるほどに潔いスポーツジャケット設計だなんて。
もうなんて言うか、笑っちゃいますよ。なんなんですかレザーフェイスはポリエステルパイピングでポリエステルフェイスはレザーパイピングって。素敵過ぎるでしょ。こんなにも美しく作れるんですね、服って。もう言葉も何もいらないですよ。スタイルうんぬんも必要無いし街も時代も年齢の制限も無いし、当然ながらロゴもアイキャッチもいりません。
New arrival,late90s Hermes homme lamb leather and polyester reversible sports jacket
さぁ、これで貴方の人生におけるレザージャケットを“あがり”にしてください。
SURR 福留
03-5468-5966
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サマーセーターのすゝめ
New arrival,Vintage summer sweater collection
セーター及びニットピースを心から愛する弊店は、春,夏場そしてMidsummer,真夏も御推奨させて頂きたく思います。Tシャツでもあっついあっついような時期は手元まで袖があることで肌がジリジリと焼かれずに済みますし、なおかつ適切な吸水によって快適に御過ごし頂けるのですが、その際に素材選択は言わずもがなそれ以上に糸の仕上げ編みの仕上げが大変に大変に重要なのです。
例えコットンでもハイゲージ系ですと糸の面が肌の面と多く触れ合いますので清涼感が下がってしまいまして、言うなれば素肌でワイシャツを着た際に汗をかいて身体にぺっとりと張り付くあの感じなのですが、ミドルからローゲージかつ糸のエッジが立ったものであればその逆で肌と触れ合うのが面から点に近付きますので無理なく涼し気な着用感にてサマー及びミッドサマーを御過ごし頂けるというもので、こと冷房の効いた空間内であったり風を感じる場所では編みの間や裾などから冷気や風が通って通ってそれはもう最高の清涼感を味わって頂けますし(私はこういう時ほとんど鳥肌が立つほどです)、かつしっかりとしたコットン素材であればタオル宜しくに汗を思う存分に吸い取って自然に乾燥してくれますので不快指数は極めて低いものですから、この清涼感は本当に病みつきになりますよ。
子供であれば街中で噴水を見つけた時に走って飛び込めますし、なんなら服を脱ぎ去って最高に楽しそうですが、ある程度の年齢からはそうはいきませんので扇子や団扇,ガリガリ君やジェラード,きゅうりやスイカと併せてサマーセーターを大人だから楽しめる涼の選択肢としていかがかと存じます。
こちらは90年代のAgnona。さりげなくリブを排除した絶妙な設計です。薄ピンクって色白の方の方が相性良いんですっけ?私ゴリゴリに地黒なんですがピンク好きなんですよね。
SURR 福留
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さて、これなーんだ?
正解はハンドプロテクターでした。
分かるわけない。分かるわけがない。なんですかこの形状、なんですかハンドプロレクターって。これまでも良い意味で変態的でカオティックでカルトティックなファッションデザイナーであると心から尊敬していましたが、この一品で更に存在価値が極まりました。やっべぇです。コレクターが所有する資料がなければこのアンサーには辿り着けなかったでしょう。辿り着ける気が全くしませんで、相変わらず私はファッションデザイナーには向いていないんだなぁと独り言ちました。
確かに90年代に突入してから新たなモードの在り方として既存の衣類を部分的に抜粋してアクセサリーとする,もしくは既存の衣類やアイテムの解釈を変えてアクセサリーの要素性も含ませる独立装飾の概念及びデザインアプローチが誕生しましたが、それらともまた異なる“異質さ”です。
そう異質。とにかく異質。まるで人間は美しいばかりではなくおどろおどろしく醜い存在なんだよとでも言いたげな、純真無垢なふり(意識的にせよ無意識的にせよ)をしたこの世に放り込まれた在るべき異物のような、静かにも関わらず激しく情熱的な存在感と申しますか。とにかく容赦の無い迫力はやはり Carol Christian Poell という稀有な才能あってこそと改めて切に思います。そもそもにおいては氏は手元の装飾品や片手だけのグローヴなどその部位に対して特に積極的に取り組んでいましたので、ある種のフェチズムと申しますか、こだわりがあったのでしょう。私も手というパーツが昔から好きでして、なんでだろうと思っていたある時に何かの本で“人が一生で最も見る自分の身体のパーツは手だ”という一説を目にした時、手が好きなこれまでがふと腑に落ちた次第です。フェチズムというわけではないのですが、なんか手って格好良くないですか?どんな形状にせよ、スリムであろうとマッチョであろうと。なんか根本的に格好良い部位だと思うんですよね。
late90-early00s Carol Christian Poell SAFE leather hand protector.
実際に服を作れるキャロル氏ですから、こういった手を守る防具的なものを活用していたのでしょうか。もしくはギブスといった医療関連?など幾らでも妄想できそうですね。いずれにせよ弊店にとってはブレスレットの派生・亜種として,手元を彩るアクセサリーとして,痺れるほどに格好良い“アイテム”として御提案させて頂きます。
SURR 福留
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