GW2022-3 / Diary1049
2.5.2022

いったい何度繰り返せば気が済むのか。いったい何年同じようなことを口しているのか。その度に頭に去来する自問ですが、それと同時に思うのです、きっとこれからもずっと繰り返し同じように口にし続けるのだろうと。第何次か分かりませんが、ジーンズ/デニム素材MYブームが少し前から訪れています、私。だって定期的にステキジーンズの御客様がお越しくださるんですもの、良い意味でその世界にどっぷりと属さずに自由気ままなテンションで抜粋し、良い意味でその世界とは別の世界と組み合わせて“自分”になさっている、良い意味で雑食で混沌とした嗜好と思考の方々が。そういう御姿,スタイルを目の前にするともうだめですね、瞬間あっ明日ジーンズ穿ーこうっとって思っちゃうんですよ。

 

ここ何年かはそうなってしまったら1本のヴィンテージリーバイスをメインで穿いています。タイト,ジャスト,ルーズなど様々なサイジングを愛用してきましたがそれはどちらかと言えばルーズ寄り。フロントポケットにノンストレスで手を突っ込めるサイジングでしっかりとダメージとリペアがあるXXなのでガッツリとどっしりとムンムンのヴィンテージムードですが、雑な気分で捉えて雑なフィッティングの感じがその他のワードローブとマッチする気がして楽しいです。まぁこれは完全に気分なので後々に変化(変遷)する可能性の方が高いですが、それもまた一興。

 

ヴィンテージジーンズ、ことリーバイス社においては年代と予算の論点はとても重要ですし、変な言い方ですが厄介ですね。皆様も御存知な通りXX,BIG E,Small e,Red lineなど幾つか分布する中で先頭のXXエイジにおける予算の厳格さと残酷さと、それに伴う存在感と奥行と重厚感と格好良さとetc.etc.悩ましい存在で厄介な格好良さ、それがヴィンテージリーバイスにおけるXXエイジという存在ではないでしょうか。
“それがどう”かの判断基準は人ぞれぞれ。あくまで市場は市場なうえで判断はその人次第ですから、同じく弊店にも“それがどう”かの判断基準がそれぞれにございます。リーバイスという存在,XXという存在,そもそもにおいてジーンズやデニムアイテムという存在などなど。コレクターの基で出逢えたとて、その人物の判断と弊店の判断がリンクしなければ幾ら魅力的であろうと手に入れることはできませんし、致しません。ということで本当にずっと出逢えていませんでした。厳密に言えば出逢えていても手に入れることが、お客様に御提案することが叶いませんでした。悔しかったし悲しかったけど仕方ありませんね弊店の判断基準がありましたから。ですので嬉しいです、久しぶりのXX(正しくはXXZのジッパーモデル)の御提案。

 

 

 

 

 





ウエストとレングスのバランス,エイジングの仕上がり感,そして当然ながらリペアに惹かれました。弊店なりにモードとマリアージュできるか?同世界観ではない異物と雑食にカオティックにマッチするか?を軸にセレクト致しましたので、どなたか様の判断基準とリンクしましたら幸いに思います。あとは良い意味でヴィンテージリーバイスという巨大な世界観に呑まれずに着用者のスタイル性を引き立たせられるかなのですが、それは実物を目の前にして頂かなければ解りませんので。

 

 

 

 

 

New arrival,50s LEVIS 501XXZ
 

 

SURR 福留

03-5468-5966
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GW2022-2 / Diary1048
29.4.2022

よっしゃ、やったぜ



と、言わずにはいられない。相変わらず素敵を凝縮したかのような一着ですし、相変わらず実物を目の前にするとその特出した“ゆったり構築”に驚かされますし、相変わらず全てが最高に丁度良いと思わせてくれるマスターピースです。これを着たからといって(きっと)文学史に名を刻むこともできませんし(まぁおそらくは)後世の人々の記憶に残る建築物も創れませんが、なんと言うか何かのエネルギーを得ることができると思わずにはいられません。特段オカルト関連が好きというわけではありませんが、ファッションから心身に何かしらの作用が大なり小なりあると思って、かつそれはポジティヴなものであると思って向き合っている次第です。

 

 

 

 

 


New arrival, 90s ARNYS Paris Forestiere.

ピュアコットン。すべっすべ艶っつやです。

 

 

SURR 福留

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GW2022-1 / Diary1047
28.4.2022

待望の御方も多いことと存じます、明日からゴールデンウイークですね。もちろん祝日も営業の生業ですので変わらずな日々ですが、なんでしょう街の気配と申しますか人の空気と申しますか、どこかワクワクしているかのようなムードを勝手に一人楽しんでいます。今年もGW期間中は通常通り終日12:00から19:30まで北青山のマンションの一室にてひっそりと静かに営業しておりますので、機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 





これらは明日御披露目の新作群の一部なのですが、今年はなんとなし期間中になるべくDiaryを更新したい気分になりました。1エントリーで1アイテムもしくは1区分、さてさてGW2022のナンバリングをどれくらい積み重ねられるのでしょうか。現時点では頭の中に今回のエントリー含めてまず7回分は浮かびます。そのうち少なくとも1つはOnlineにて抜粋しようと思いますので6回か。そして日数は平日も含めると10日間。どうでしょう、連続更新はやったことがないのであまり想像つきませんが日々の状況と気分に委ねようと思います。

それでは初回GW2022-1。

 

 

 

 

 

スマートフォンが普及しキャッシュレスが台頭してきた頃だったでしょうか、何かのコメントだったか記事だったか記載だったかで Hermes は今の時代にぴったりな財布を作っている的な意見を目にした時に私は“ それは違う ”とふと思ったことを記憶しています。
正確には“今の時代にぴったりな財布【も】作り続けてきた”ではないでしょうか。つまりは古来より人にはそれぞれの丁度良さや使いやすさがあり、ある程度の傾向はあれど細分化するとバリエーションのふり幅は尋常ではないにも関わらず、Hermesは細分化にも対応できるような様々なプロダクトを積極的に製作し続けてきたので、“そのうちの一側面を切り取ると今の時代にぴったり”という印象になるのではないかと。更に言えばそれは時代が追いついたなどといった仰々しい大風呂敷広げたような捉え方ではなく、真面目に取り組んできたただの現時点での着地なので特段褒められることでも持ち上げられることでもないと会社的には思っているのではないかと、私は勝手に思っています。良い会社ですし尊敬できる会社です本当に。

かねてより市場などでの買い物時にカゴバックなどを持参するフランスは御存知の通りかねてよりスーパーマーケットなどで持ち帰りバッグは有料なのでエコバッグを持参するor手に抱えて持ち帰るのが日常です(考えてみるとその文化はいつ頃から始まったのでしょうか。そういえば私は1910年代の簡易バッグを所有していますが、そんな古くからなのでしょうか)。日本でもプラスチック製買物袋有料化が始まった2020年7月1日以降エコバッグを持ち歩く方も増えられたのではないでしょうか。はい、私も持ち歩いています。こちらなんかもまさに“そのうちの一側面を切り取ると今の時代にぴったり”な一品ですね。というかその極地でしょうか。


素晴らしきプロダクト。1999年の一品です。ストラップは肩掛けがしっくりきますでしょうか。もしくはハンドもしくはメッセンジャーバッグ的なクロススタイルも可能です。くるくると巻き付けてTバーでキュッとすれば一般的なペットボトルよりも細くなるので例えばバックパックなどのボトルホルダーにも収納できますし、なんなら鷲掴みで歩くことも可能となります。どうぞ卒業証書の筒をイメージしてくださいまし。収納本体は長方形に縫製されたのみの不定形ですので様々な品を収納できレザーはしっとりと柔らかかつ丈夫な山羊革となりますので、是非とも日常的に御活用頂きたいです。

 

 

 


1999s Hermes

エコバッグとして向き合うなかったとしても結果的にはそれらと同じくに扱うことになるであろうライフスタイルピース。いやぁ最高ですねぇ。

 

 

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