じんわりと明らかに好きなんですよね、コーデュロイという素材。もといコーデュロイパンツ。
なんででしょう?はっきりと理由が分かりません。例えばお客様が素敵にジーンズ履かれてきたらその瞬間にジーンズ履きたくなるくらい影響を受ける時は分かりやすく影響を受けてしまうのでこのような“好き”には往々にしてきっかけがあるタイプなのですが、全く思いつきません。かねてよりバイイングの旅順で出逢えたらテンションが露骨に上がり積極的な御提案を模索しつつも、コーデュロイに限らず“探すと出逢えない”メソッドでなかなかどうして思うようには叶わないながら、変わらないじんわりと明らかに好きという感情。なぜに好きなのかは当然ながら誰も知らないので自分の心に問いかけてみても、コーデュロイパンツを連想させるのはドックタウンカルチャーしか思い出せずとはいえスケートボードをやったことも無いし特段好みでもないのでそれではないでしょう。あれはファッションスタイルではなく文化そのものですから。ラッパーに憧れようとライムを刻まなければどんなに似通った衣を身に着けてもラッパーには一歩も近づけないのと一緒。
なんかありますか?なぜだか好きな品やイメージとか。私こういうの解明というか自分の中で合点がいかないとモヤモヤしてしまうのですが、いた仕方ありません。多分映画にせよストリートスナップにせよアーティストやデザイナーのパーソナルスタイルにせよで、定期的に目にしてきたのが無意識的に積み重なって好きになったのでしょう。そういうことにしておきます。あぁそういえば好きな映画の主要キャラの少年の一人が劇中で履いていましたコーデュロイパンツ。しかもその人2018年にPRADA Uomoのキャンペンーンビジュアルに採用されています。この記憶も要因の一つですね。うん、きっと無意識の積み重なりだ。そうですよね、そもそもにおいていろんなところで採用されている素材ですし、変な意味合いではなくどこでもつくっている素材ですもんね。
なんか本当にじんわり好きで意識してしまうんですよねぇコーデュロイ。もといコーデュロイパンツ。でも私一本しか持っていなくて、それもモヤモヤするんですよ。去年くらいからようやくカジュアルを取り入れられるようになったので、今後一層好きになる気がしてソワソワしてしまいます。
良いなぁ。ナチュラルだけど本当にほんっっっの少しだけエロいんだよなぁ。
SURR 福留
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正直に申しあげると若干の白状的な気持ちになりますが、弊店最初期から不定期に御提案してきた Hermes hommeにおける問答無用な名作,リバーシブルボンバーは長らく私にとってリアルな存在ではありませんでした。厳密には2020年末まで。
言うまでも無く大好きなプロダクトの一つでしたし御試着くださった方々の御姿や御認めくださった方々の御姿は十人十色にそれはそれは素敵でしたが、カジュアルの経験値が少なく着るスタイルバリエーションが少ない私にとっては惹かれるもののリアルではなかった(そもそもにおいて他にもございます)リバーシブルボンバーですが、遡ること1年半ほど前に御提案したこの一着を機に私にとってのリアルな存在と成りました。厳密にはこの一着と御認めくださった御方の姿が。
仮にY様としましょう。本当にありがたいことにかねてから本当に御愛顧くださっており、御自身の感覚器官にて自由気ままに様々御認めくださっていましたが、かねてから視界には入れて頂いていたものの御認めには至らなかったのがリバーシブルボンバーでした。しかしながら気分なのか時流なのか(おそらくはその両方でしょうね)上記を御認めくださったY様。その御姿がこれまでの方々と同じくとっても素敵であった同時に、これまでの方々と異なり私にとってリアルな存在に思わせてくれたのです。背格好が全然違うのですが不思議と“あ、着たい”と“あ、着れる”がほぼ同時に訪れました。
そこから半年以上かかってなんとか入手しリアルを過ごしてみましたが、まーーーーーーーー驚きましたね。なんですかあれ、滅っっっっっっっっ茶苦茶着やすいし着こなしやすいし、滅っっっっっっっっ茶苦茶自然体に格好良いじゃないですか。ちょっと早く言ってよって気分。そりゃHermes hommeのヘリテージモデルとして発信し続けますわ(確か去年もリリースされていますよね微調整された同コンセプトモデル)。いやもうアッパレですわ。ポリエステルモールスキンの強固さと風合いの両立。ざっくりとしていそうで実はしっかりとサイジング提案があって、ほんの少し袖先が上がって九分丈くらいのフィッティングが実はジャストな着心地というさりげなさ過ぎるパターンメイク。笑っちゃうくらい軽いし、しっかり閉めれば暖かいし全部開ければびっくりするくらい涼しげで嫌な汗かかないし。ボンバージャケットこれ一つあれば充分だわ とこれまでの歴史上幾度となく思わせてきたことでしょう。
あとこれは個人的な見解ですが、リバーシブルのうちシルクテキスタイルデザイン面が特に格好良く感じておりまして、雨の日以外はシルク面で着用しています。私は容赦無いデザインエナジーとカラーリングパワーと秀逸な文様配置による無口な上質さにこてんぱんに魅了されました。でも良い意味で先々裏表の贔屓度合は変わるでしょうね、それも楽しみ。
本当早くカジュアルに慣れておけば良かったですよ。まぁ気持ちの問題だから仕方ありませんが。一日でも早くワードローブに加えた方が良い、これもまた真にヘリテージなファッションピースでありライフスタイルピースです。
Coming soon,1997s Hermes homme
こちらもきたる19日御披露目のうちの一つです。この度の三連続Diary更新以外にも新作はご用意致しておりますので、機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。
なお、散散ぱら書き連ねておいて恐れ入りますが、この度の新作ボンバージャケットはこれまでに御提案してきた同コンセプトモデルと大きく異なる点がございますことご了承くださいませ。時代を超えて製作され続けているからこそ近年においてポケットにジッパーが付随したりシルエットが調整されたりとヘリテージ特有の微妙な際とその時その時のリミテッド性がありますが、1997年に製作されたこちらのそれには驚かされました。言い過ぎではなく根底を揺るがすリミテッド性です。御期待くださいませ。
それにしてもThe Hermesなオレンジカラーですね。興奮してきたな。
SURR 福留
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初代が鮮やかなカラーリングのエキゾチックレザーという素材で人々を魅了したように、私も素材で人々を驚かせたい という“目的性”と“理由”が極めて明確な強い意志によって辿り着いたミリタリー用の特殊なナイロン,ポコノによって、新たな時代をこれ以上はないほどにはっきりと切り開いたミウッチャ・プラダ女史。昨今のうんぬんを抜きにかねてより自発的に取り組んできた環境保全の意識に則って2021年中に用いるポコノを全て再生ナイロンにすると宣言したのも記憶に新しいです。
もちろん会ったことも無いですし(会いたいですねぇ)そのような発言も目にしていないので完全無欠な妄想ですが、強い意志によってポコノに出逢い(辿り着き)、実際に様々なクリエイションにて活用することによってミウッチャ女史はポコノを用いたファッションプロダクトを全人類に活用してほしいと,全家庭のクローゼットに一着は収まっていてほしいと思うようになったのではないでしょうか。軽くて肌触りが良くて頑丈で、前をしっかりと閉じれば暖かく開ければ爽やかな着用感で、なんと言っても美しい風合いのポコノ。もちろん最終的には好みですし、万人に認められる・好かれるなんてことはあり得ませんが、かなり高い確率で様々な人々の生活に何かしらの角度でフィットして刺さるポコノ。その様々な方向性における豊かさとスタイルとして格好良さを目の前にし、十人十色の格好良さ美しさを表現するお客様方の姿を目の前にすると、ミウッチャ女史が全人類に向けていた なんて途方もない妄想をしてしまうのですよねぇ、今日も。
Coming soon,1995-1997s PRADA Uomo pocono half coat
きたる19日御披露目のうちの一つです。
ランウェイなどを行わないプレゼンテーション時代の一着であり後々にも受け継がれるヘリテージプロダクトの出発地点的な一着。ちなみにこの時代44-46-48…のサイズ表記ではなくS-M-L…表記のプロダクトは自然体の範疇ながらオーヴァーサイズ設計で構築されることが多く、こちらもそのコンセプトサイジングになります。ゆえに良い意味でフィッティングの自由度が高く身体相性のふり幅が広いのもやはり現代のファッション概念に近しいかと。
SURR 福留
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