







見慣れたはずのメタルボタンが見慣れないプロダクトにチョンと付くだけでこうも印象が変わるのか、お馴染みのロゴが文言がどう乗るかだけでこうも新鮮なのか、お馴染み過ぎて昨今ちょっとした近似にすら著作権侵害が訴えられるようになったヒップのタブがこのように縫い付けられるだけでこうも心躍るのか。
ヨーロッパ“企画“ではなく後々のLevis REDやMADE&CRAFTEDの母体となったヨーロッパ“クリエイション“(今回はイタリア)のプロダクトは滅多に出逢えないながら幸運な折にはいつも私を特別に興奮させてくれます。ここまで馴染み深くありながら撮りたいと心から思えるアイキャッチに満ち溢れたプロダクトとの出逢いは本当に本当に久しぶりだったので、これに辿り着いた当時の自分に褒美として柴田慶信商店の白木曲げわっぱを送りたい気分です。
あとねこれサイズ感が秀逸なんです。Lサイズ表記なのですがデカい、とにかくデカい。明らかにファッションとしてアプローチする作為性を感じさせてくれまして、そのムードなんてまんまあの人のオーヴァーサイズコレクションのそれ、あの人の2000年初頭のMA−1シリーズのそれ。クリエイション年表としてはこちらの方が先なので見てたのかな?刺激を受けたのかな?好きだもんね二人ともLevis。真意は今のところ不明ですが私は彼らの源流であると強く感じます。ちなみに普段48サイズ上半身の私が着ても圧倒的にデカいくらい、よりオーヴァーサイズなフィッティングがモダンに映ることは明白です。絶対超格好良い。
本当これ、傑作。

New,early1993AW Italian Creation Levis aviator-style oversized bomber jacket
Levis好きですが全然知らないのでラベルを見て へー1850年創業なんだー と思って軽く調べたら即ヒット、“Levisは創業1853年“。あれ? ということでちょっと深掘りしたら英語の論文?みたいなやつで“第二次世界大戦頃にカタログなどの表記がSINCE 1853からSINCE 1850に変更された、その理由は謎。 ー中略ー 。90年代初頭にアーカイヴ部門の社員が調査しSINCE 1850ではなくSINCE 1853が判明し、以降全ての情報が書き換えられた“ とのことです。ネット情報が錯綜する以前にもそういうちょっとした誤差が生まれていたんですねぇ、それにしてもずらされた理由が謎ってのがまたなんか微笑ましくて好き。
SURR 福留
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これまでも幾度となくVintage Hermes homme(Hermes bagでもHermes jewerlyでも当然Hermes femmeでもなく)を探求し幾つかのプロダクト御提案してきましたが、ある時にふと気が付きました、オーセンティックな雛形のアウターに全くもって出逢えない と。出逢えないレベルではなく出逢えない、というか全く無い と。定番のテーラードジャケットやコートの類い、はたまた一時期の主戦力であったボンバージャケットはそれには当てはまりませんで、例えばカバーオール系のワークスタイルであったりTHEミリタリースタイルであったりあのリーバイススタイルであったりと、古来から存在し特に男性服飾史で強い存在感を放ち、御手本ないしサンプリングないしコピーしているデザイナーはいないんじゃないか思われる(私は本気で思っています)ほどのオーセンティックな雛形のアウターが、ことVintage Hermes hommeにおいては出逢えない、というか全く無い
なぜこんなにも出逢えないのか無いのか。出逢え無さ過ぎて無さ過ぎて“こりゃヴェロニクさんわざとリリースしないでカスタマーである我々を飢えさせているんだな“と妄想まで膨らむ始末。だって去年(だっけ?)東京で行われたHermes hommeのワンウェイの最後に登場した時に彼女着ていたんですものオモックソにオーセンティックな雛形のアウター、ずるいよずるいよ!




ということでこれなんて弊店にとっては最高で私にとっては最強。これぞメンズのアウターな威風堂々たるワークスタイル,完璧な4フラップポケットの配置,有用性大爆発のダブルジップ+比翼スナップのダブルフロント,親愛なるリモンタ社製の屈強かつエレガントなナイロン,裏地ゼロの軽快な構築,そして内側の各所に配置された美しいレザーパイピング。
ずるいよずるいよ!

New,early90s Hermes homme work-style black naylon jacket
あとね、なんだかんだオーセンティックな雛形のアウターって格好良いパワーが100あるとしたら便利パワーも100あるんです。だから過去に製作されたプロダクトが人々の手元から離れないからこそヴィンテージとして追求する時に全く持って出逢えないんだと思います。これは妄想の粋をとうの昔に超えた実感です。
ということで出逢えない理由はヴェロニクさんの販売戦略とプロダクトが素敵で優秀だから、ということでヴェロニクさんとプロダクトが悪い!
SURR 福留
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でもどうせまた暑くなるんでしょ?なるんでしょ?っと思っていたらというと後出しっぽくなりますが、なりましたねしっかり暑く。とはいえ一度味わった羽織の楽しさは忘れられず、今日もアウターとしてしっかり構築されているにも関わらずシャツ二枚を重ねたくらいのウェイトしかないので軽い軽いだしなんといってもTHEオッサンなスタイルムードが特にお気に入りなA2アヴィエイターSTYLEジャケット(イタリアだと石を蹴ったら必ず当たるレベルで大量に存在するミンナダイスキなアノ形)を羽織っていますが内側が汗びっしょりです。五歳児くらい、場合によっては五歳児も引くぐらい汗びっしょりです。ハロー残暑。





だから好きなんですシャツ、羽織れるし肌着でもあるし個性の振り幅も広いし着脱利便性も高いしなによりシャツSTYLEって格好良いし。永遠にさまざまなベクトルで探史続けるプロダクトではでしょうか老若男女問わず。前回のお披露目はプレーンシャツで編集しましたが今回はデザインシャツの数々、研ぎ澄まされたプレーンも大好きですが良い意味で混沌とした今回の12着も大好きです。なんなら厳密にはシャツじゃなくてトップスも混じってるし。

New,12 design shirt selection
体感にマッチして気分とSTYLEにフィットする一着をMYシャツコレクションに加えて頂けましたら幸いです。
SURR 福留

そういえばこのメンバーも、“たった“三点ではなく弊店にとっては三点“も“です。
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