しましたよ、買い付けの旅順から。漏れなくコンパクトな日程の一人旅(CHIRICO鈴木と同じ出入国便なのですが現地では完全に別行動)なので漏れなくある程度の肉体を酷使するのはMY旅順あるあるなのですが、今回は乗っけから猛烈に疲れを感じ中盤でこりゃ歴代一位だぞな気分になったものの、帰国して鈴木と雑談している時にそういえば今回は7時間陸路(特急電車2回乗り継ぎ)とかあったことを思い出し考えてみたらそんな長時間移動はなかったので、そりゃ疲れるか と納得。とは言え加齢も関係あると思うのでそろそろジム通いか!?とかも一瞬頭をよぎったのですが、消費した分ビール呑めるとか思っちゃいそうなので再度保留です。でもジムでの運動がルーティーンの一つというのはずっと憧れると言うかきっと豊かなんだろうなぁっていう印象は抱き続けているんですよね、良いですよねやっぱり運動って。私がそうなったら間違い無く仕事(ヴィンテージのセレクション)に大きな大きな影響を与えるだろうなトレーニングギアとか本格的なスポーツウェアとか、それはそれで楽しそうだけど。
と言うことで早速旅順で出逢った品々を御披露目させて頂きます、昨日のお昼に着陸して14時頃会社に戻ってきたので御披露目まで22時間というのがなんか良い感じですねぇ。前回はアイウェアにフォーカスを当てましたが今回はアラカルト、日程が決まった時に最速で御披露目しようと思っていたので今回の旅順ではずっとそれを頭の片隅に置いて行動していたのですが、そのチャンネルってそういえばあんまり使ってこなかったので新鮮でした、と言っても陸路の7時間では考える余地って全然無いんですけどね。動画ダウンロード万歳ってなもんで劇場版Trickを三種類視聴、ドラマ観たこと無いけど。月光って滅茶苦茶素敵な曲なんですね、凄いや鬼束ちひろさん。
タータンチェックのテーラードジャケットなんて素敵過ぎるし、スリーシーズンのヴァージンウールなんて一番最高。
フォレスティエールしかり、好感度なファッションデザイナーが提案するワークの方向性って本当に本当に大好き。
これなんかもまさしくそう、90sヴェロニク・クリエイションのマスターピースの一つ。更にジレ付随のツーピースで未使用品だなんて涙ちょちょ切れちゃいます。
今回の旅順でもこれのようにロマンを感じさせてくれるヴィンテージプロダクトとの出逢いは特出して稀有でした。
私の環境では数年前からほとんど絶滅状態なんですフレンチハンティングプロダクト。手前みそですがここまで古いAdolphe Lafontは初。
今回の旅順で特に意識した存在、ダニエル・リーさんのおかげでここ数年の中でも特に気分なんですヴィンテージ・バーバリー。熾烈な状況は変わらずですが、特に特に胸がときめく非王道個体が逆に我々の諸々にしっかりとマッチしてくれこのように御提案できるのも有り難いことに変わらずで、なんだかんだ私がMYヴィンテージ・バーバリーに出逢えていないのも変わらずです。最後の超絶非王道コートなんて最高、どこかに売っていないかなぁ。
SURR 福留
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だいぶと春めいてきましたね、ヴィンテージシャツの御提案ですよ。
我々の環境でかねてからどっしりと腰を据えているのが“王道ほど出逢えないメソッド“。ファッションを楽しむうえでクローゼットの内容が変化するのはある程度必然かと思いますが、ブレザー然りプレーンセーター然り眼鏡然りキャップトウシューズ然りの一部プロダクトは気分が変わったとて時代を経たとて恋人が変わったとて環境が変わったとて、クローゼットに在って良い手放す必要が無いと判断されるがゆえにヴィンテージの世界において滅多にこれぞな品と出逢えない。 これが“王道なほど出逢えないメソッド“ です。
それはシャツにも、特にプレーンシャツにも的確に当てはまりますので弊店において定番的に御提案が叶っておりませんでして、年間でラックにかかっている時期とかかっていない時期を比較すると後者が圧倒的に長いのは統計を取るまでも無い明らかな実感。どんな気分になっても時代になっても手元にあって良い,あって然るべき,あるべきシャツはさらに肌着というプロダクトならではの着用回数が寿命に直結してしまうという特性もまた出逢えなさに拍車かけまくります。
この度は12着のプレーンシャツを御披露目。弊店(と言うか私)にしては珍しく“ちゃんと“コツコツコツコツ集めることができました。ファッションデザイナーによる王道設計や王道+デザイン構築、老舗メーカーのプレーンや徹底的なドレス構築など。それこそ10年前は定番メンバーであったCharvetなんて久しぶりです。良いものは良いって感覚、改めてイイですよねぇ。
New arrival,12 plain shirt selection.
心身にフィットして気分とマッチする一着がありましたら幸いです。
SURR 福留
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こちらでも何度か書いていますが鞄はできるだけ持ちたくないし考えたくない私で、いわゆる意識下での鞄貯金によって一つを手に入れ“よしこれでおしまいヨカッタヨカッタ“と数年過ごしていたらふとした瞬間に別の鞄の必要性を感じたり、また別の鞄の必要性を感じたり、はたまた別の必要性を感じたり。10年かけてスタイルの振り幅がどんどん簡略化されていき着る服の型がどんどん少なくなっていったのに対して、持ちたくないし考えたくないし何なら苦手くらいに感じていた鞄の振り幅が増えたのは10年前の自分からすると皮肉な話です。でも思うんです私、鞄って純粋に道具だからなんだかんだ色々と必要なんだろうなって。そう、欲望より必要が先立ってじゃあ欲しいな って。
今回ご提案する鞄のタイプが欲しいと思ったのはある買付の旅路、最終日にセーヌ川沿いに座ってホットドッグを食べていた時(私、パリのホットドッグ好きなんです)に突然思ったんです、ある程度ちょっとした物が入って身体に沿わせられる鞄が欲しい と。言ってしまえばサコッシュみたいなやつでしょうか、カーゴパンツのサイドポケットまではいかないものの財布とスマホとプラスアルファくらいは収納できて、なおかつ場合によってはアウターの内側にも忍ばせられるくらいの、街中でも良く見かけるそれこそ旅で言ったらツーリストの必須品と言っても過言ではないような扱いのプロダクトが、セーヌ川沿いに座ってホットドッグ食べてビール呑んで蜜蜂が飛んできてホットドッグに留まったり足元見たら数本の吸い殻と共に使用済みの避妊具があるじゃんな時にふと思ったんです、身体に沿わせるスモールバッグが欲しい と。ちなみにその時(蜜蜂と避妊具)の動画がクラウドに残っていたのでここに貼ろうかと思い見返してみたのですが、第六感的に自粛です。
で、その日は時間があったので自転車でいろんなところ見に行ったんです、とは言えいわゆるサコッシュ的なのって使ったことも無いし探したことも無いしで検討付かなかったんでとりあえず数件の百貨店をハシゴしたんですが釣果はゼロ。こんなん絶対勢いっしょ旅の勢いパリの勢いっしょとなんかしらの身体に沿わせるスモールバッグを買う気満々だったのですがいざ見てみると勢いと言えどピンとこないものは流石に選べず、唯一ちょっとピンときたのが数年前某社グループ傘下となってちょっと前にロゴが一新された(私は前の方が好き)老舗ラゲージメーカーの新作バッグだったのですが、欲望と価格帯の釣り合いが取れないのとやはりロゴが気になったので断念。結局何も選べなかったのですがその日に自分なりの一つの答えが出せたので良しとしました。
“身体に沿わせるスモールバッグもレザーが良い“
なんて思っちゃったら見つかるわけがないですよねぇ、しかもレザーとなったら自ずとクオリティが定まっちゃうし。結局自分のは出逢えず皆様への御提案が先になってしまいました。引き続きある人にとっては丁度良くある人にとっては足りなかったり持て余したり、人ぞれぞれの要望と欲望があって全て肯定されて然るべきなプロダクト、今回は身体に沿わせるスモールバッグをベルギーの至宝Delvaux社から二種と親愛なるHermes社から一種御提案致です。
New arrival,90s Delvaux small leather bag Blue & Dark navy,1988s Hermes small leather bag.
上からW17/H11/D0cm、W18/H17/D4cm、W17/H16/D5cm。いやぁ、小さいですね良いですねぇ。
SURR 福留
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