レザーサックコート / Diary1216
24.4.2024

テーラードジャケット好きなので集める意識がないまま結果的に集まっていたにも関わらずなんだかんだで縁が無かったレザーテーラードジャケットなものですから地味にずっと欲しかったのですが、去年の10月に御披露目した90s SERAPHINの一着(リンクの一番下の画像の真ん中)が欲望を大爆発させてくれました。

Hermesのレザーウェアを手掛けるという甘美な謳い文句でお馴染みの同社のオリジナルプロダクトには主にチーフディレクターによるデザイン性を押し出したクリエイションラインとメーカー力を押し出したクリエイションラインがあるのですが、そのレザーテーラードジャケットは完全なる後者でHermesと共作するクリエイションとは異なり特にノーマルとも言える普通とも言える,誤解を恐れずに言うと地味とも言える世界観とスタイル性でしたが、そこには言わずもがなハイファッションカルチャーやラグジュアリーカルチャーを納得させまくる感性が秘められているしフランスという土壌とDNAを隅から隅まで感じさせてくれる絶妙なバランス感が秘められていますのでショルダーの自然体な強さやしっかりと身体を包み込む体積感やクラッシックでありながら紛れも無く洗練されたシルエットバランスがもう個人的に最適解と思えるほどに好みでして、それにSERAPHINクオリティの墨黒のラムレザーですからもう欲望大爆発、大々々爆発。

ま、SURRにいてくれた時間は極端に少なかったんですけどね。ありがたい限りです。販売員あるあるですよね愛が強いがゆえに結ばれないし別れが早い。

 

 

お陰でお陰でお陰様でこれにも猛烈に惹かれています、フレンチMENSラグジュアリーカルチャー専門家(彼は弊店にとって特に欠かせない存在の一人です…)の下で出逢えたこちらは墨黒では無くグレージュカラーですし表面を起毛させたヌバックですがそれがまた堪らない、個人的に明るいカラーリングのヌバックに愛着を注いで生じるエイジングのカラーコントラスト最高に好きなんです。って言うかグレージュのレザーなんて格好良過ぎでしょ。

こちらもまたメーカークリエイションなのですが、テーラードジャケットでは無くサックコートというこれまた絶妙なプロダクトバランスでして、身体に沿わせる傾向が強いテーラードジャケットではなくフワリと身体に乗せるハーフコート寄りというのが抜群の個性。最上質のレザークオリティを特に現代のムードに寄り添ったスタイル表現が叶うと言うのはとても贅沢で稀有なことだと思います。

 

 

 

 

 

New arrival 90s SERAPHIN nubuck leather sack coat.

 

本っ 当出逢えないんですよプレーンテーラード系統のヴィンテージSERAPHIN、本当に。よりアウターっぽいデザインコートやボンバージャケットも当然最高なんですけど、よりミニマムでノーマルで良い意味で地味なテーラードジャケット系統を知ってしまうともう駄目ですね。私は自分用に出逢えるまでまだまだ長旅をする気満々です、ある意味覚悟が決まっています。

フワフワトロトロ、宙に浮けそうなレザーサックコートです。

 

SURR 福留

愛と情熱 / Diary1215
19.4.2024

コーティングコットンは知っていたしミリタリープロダクトで持ち運びを目的としたパッカブルも知っていたしラグジュアリーカルチャーならではのトラベル概念も敬愛していたけど、それら全てを兼ね備えた上質な目線の良質なコンセプトプロダクトはまだ出逢ったことがなかったうえに同素材のハットというおまけ付きだなんて。“こんなんあるんだ“シリーズは大々々好きなのでその度に心が泡立つというかテンションが上がるというか興奮することが多いのですが、今回のそれは興奮の前に猛烈に関心し感動しました。

 

 

が、ここまでの特出した実用性への探究心も実現する職人技術力と感性も、そもそもにおいて湖と川に取り囲まれ多湿で雨が多い環境で育ち前職ではレインコートメーカーに勤務し、戦後に廃棄された飛行機の油を染み込ませたコットンから着想を得てコートやジャケットなどのレインプロダクト専門メーカーを設立した創始者のジュゼッペ・マレンツィさんの防水プロダクトに対する愛と情熱を鑑みれば、このような圧倒的に実用的で抜群の有用性を誇りながらそれだけに甘んじずファッションとしてスタイルとして上質で良質な一着を生み出した上でそれを旅先や出先でも着られるような持ち運び型にしようと思いつき、そのために裏地を完全に除去するという困難に立ち向かったうえでせっかくだから帽子もあったら便利なんじゃない?という類稀なる着地点に至ったのは必然だったのでしょう。

 

 

 

 

 

New arrival 80s Herno coating cotton travel rain coat & hat.

 

持ち運び可能でコンパクトにまとめられるレインコートやジャケットはきっと,いや絶対に現代のプロダクトとして存在しているでしょうし大好きな渋谷ハンズに行けばきっと何かしら見つかるだろうし、この板を使って検索すれば一瞬で答えが出るのでしょうしそもそもにおいて全盛感が日に日に高まるTECHカルチャーですからそれらにも近しいレインプロダクトはあるのだろうと思いますが、王道でクラッシックで十分過ぎるほどに美しいパターンと畳むのが勿体無いほどの立体感でボタンの色味とムードを本体生地と調和させたりベルトバックルを綺麗なレザーで包み込んだと思ったら表にロゴやネーム一切無い,一切無くて当たり前な美意識と概念を集約させた上質で良質なトラベルレインコートは滅多に出逢えないのでは。重ねて言いますが帽子付き、しかも眼鏡着用者にも配慮したひさし付きのハンチングハット型。素晴らし過ぎますって。

 

 

SURR 福留

服の形 / Diary1214
18.4.2024

大々々好きな“こんなんあるんだ“シリーズでありそもそもにおいて考えてみると“こんな服の形あるんだ“シリーズなこちらの新作は80年代バーバリーの本国クリエイション。いつの時代も特別な存在感を発揮してくれる同社のレザープロダクトで今回はディアスキンでしょうか、特出して柔らかく軽いテクスチャーにまた惚れ惚れしてしまいシャッターを切るのが楽しかったです。

ボンバージャケットというより今回はスポーツジャケット、まぁドライヴィングジャケットと言っても差し支えないけどやっぱりスポーツと称したいサッパリ感スッキリ感なのですが、

 

 

ジャージみたいなネックのリブがそのまま前立てに直結するのも独特だしベストを重ね着しているような構築も不可思議だしレイヤードがそのままポケット口になるのも癖だし、じゃあそのノリで上にマフポケットもあるのかと思ったらそれは無いし。スポーツジャケットと呼びたいシンプルでコンパクトな形状で前立てが細いリブになってベストレイヤードしてるみたいな構築のこのジャケットの形って、何?っていうシンプルかつ結構気になるのが今回の一着です。どっかの文化にある形なのでしょうか、なんかすごく独特なんですよねぇ。なんとなく和を感じるのは私だけでしょうか。

 

 

 

 

 

New arrival,80s Burberry leather design sports jacket.

 

でもね、ここでもやはり上質なクリエイションであることが効いてくれます。いや、独特さによって特に効果的に作用しているかもしれません。明らかなるレザーの美しさにクラシックだけどちょっと個性を感じる明るいカラーリング、王道感が際立つスタイルバランスとボリューム感、まず“良い服“であることが真っ直ぐ伝わるからこそ独特さが毒ではなくデザインという味として無理なく馴染みます。表記がありませんがフィッティングは48の身体でナチュラルフィット、今回もやはりゆったり感を高めることがプラスになるプロダクトバランスなので、様々なフィッティングとスタイル性への適合が叶うと思います。特に軽くて上質なレザー、こちらも超優秀超優良です。

 

 

SURR 福留

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