今年も去年と同じくらい10月まで暑いんだろうなぁと早めに覚悟していたのですが御盆が明けて少し経ったらアラなんだか不思議とそんなに暑くないじゃんな日々が続いている都内でございますので、となると喜ばしいことに軽い羽織が着れちゃう着れちゃうと感覚的に丸々一ヶ月早く楽しめているのですが、昨日もそのテンションで御客様と交流していたら腕丸出しの方を引かせてしまいました、反省。まぁなんだかんだでまた猛烈に暑くなるんでしょうけどね、台風一過とか。覚悟はしていますから大丈夫です。でも日々風が変わってきているしトウモロコシも枝豆もシーズンの終わりだったりプリンとしと巨峰がズラリと並んでいる光景を目にするとこれまた移ろいゆく季節が感じられて良いですねぇ。まぁでもどうせまた暑くなるんでしょ?なるんでしょ?

1994s Hermes homme

1997s Hermes homme

90s malo

1999SS PRADA Uomo
軽い羽織本当に好き。感情的にはファッションプロダクトの中で一番好き。テーラードジャケットしかりデザインジャケットしかりスポーツジャケットしかり、アウターだけでなくインナーにもなるしプロダクトバランスによっては室内で着てても自然体だし。たまに軽い羽織に対して季節感がはっきりしないからいつ着れば良いか分からないというような御意見を耳にしますか個人的には真逆な印象でして、春は万能・夏はTEEシャツやアロハの上に・秋冬はカシミアセーターなどの上にと内側と下半身の調整によって一年中活用できる存在という認識です。
私も時間をかけてMY軽い羽織コレクションをコツコツ集めてきまして、って言っても五着くらいか。どれを着ようかなぁと妄想できる時間が溜まりません。今もお気に入りのヴィンテージスパイダーマンTEEシャツ(羽織っている+スカーフを巻いているので全く露出していない。そういえば今年は一度も仕事着でTEEシャツ一枚はなかったなぁ)の上にA2アヴィエイターSTYLEジャケット(形だけで言ったらイタリアに行くと石を蹴ったら必ず当たるレベルで大量に存在する国民服と言っても差し支えない皆に愛されるアレです)を羽織って書いていますがご機嫌です。軽いとはいえ羽織なので、ちゃんと色々な意匠やギミックが注がれているので一着で味がしっかりするから良いんだよねぁ。

New,軽い羽織たち
SURR 福留
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1920年代にHermesが考案した初のジッパー付きレザーバッグであり全HermesバッグプロダクトにおいてTOP3に君臨する名作(私感ではありますが的外れでは無いかと存じます)モデル,BOLIDE、正直言ってご提案できる日が来るとは思っていませんでした。
ジッパーを取り付けるに至った理由はもちろん中身が出ないようにという機能性のみに配慮した理由ゆえの実用性特化型のデザインながら現代においてはボリード(風)デザインという言葉が通じるほどアイコニックな存在となった特有の曲線美とコンパクトな使用感ながら確か過ぎる容量。1985年というこれまた稀有な時代に製作されたマスターピースを現代の実用品として御提案させて頂きます。

New,1985s Hermes BOLIDE
SURR 福留
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意匠性はクラッシック、カラーコントラストもさりげなくクラッシック。機能性は涙が出るほど有難い不変性の塊、素材も不変的に最上質。
しかしながらなんといってもバッグスタイルが最高にモダンと言うか2020年代的と言うか、コンパクトに身体にフィットするメッセンジャーのバランスは近年のHermesにて製作されているプロダクトバランスそのものだからこそ各所に散りばめられたクラッシックのスパイスが良い意味で現代のそれらと一線を画してくれます。
だってこれ1979年のプロダクトですから。冷静に考えてください、単純計算で45年前のフレッシュなコンディションで現代的なバッグスタイルのHermesプロダクトって、これが“当たり前“だなんてこれまでも,そしてこれからどんな時代になろうとも言えるわけがありません。奇跡だと言い過ぎ感がありますそれくらいの心持ちです。

New,1979s Hermes messenger bag
あと5年愛用したら50年モノ、間違いなく余裕ですね。
SURR 福留
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