様々(カオスめ) / Diary1189
19.1.2024

ツイードテーラードジャケットところによりトレンチコート。古き良き一族時代のクリエイションでありながら近年の同社をしとどに彷彿とさせる混合デザイン性、これだけで当時のGucciがいかに栄華を極めていたかが伺えます。フラップ付きのポケットもまたトレンチらしいタフさを醸し出していて、良いね。

 

 

80年代のValentino Jeans。本当にこの時代のクリエイション(特にアウター系統)はハイセンスかつハイクオリティかつ独善的で最高に痺れます。アメリカンカルチャー特有のタフギア設計の濃い部分を丁寧に再構築したモードらしいベクトルなうえで、44サイズ表記にも関わらずXLは余裕であるという特に大胆なオーヴァーサイズのデザインシルエットを取り入れた特に意欲的な個体。ダック生地の中でも軽めなアーミーダックの採用と襟だけピッグスキン、そして洒落たライニング。もう一度言いますが、最高に痺れます。

 

 

こちらも表面はさっぱりかつタフなコットンですがフェイクファーライニングによりしっかりと防寒性を獲得した猛烈MyブームのダッフルコートSTYLEな一着。ドルチェさんとガッバーナさんによる40sマフィアの世界観を軸としたよりクラッシックかつハイクオリティな90sクリエイションです。

 

 

弊店がこれまでにほとんど御提案してこなかったし私自身も経験値ゼロなフリース、まさか総柄でヴェロアドッキングでファイヤーマンフックに惚れるとは思いませんでした。80年代イタリアのアノニマスクリエイション、感性ビンビン尖り過ぎ鋭過ぎです。素晴らしい。

 

 

テーラードジャケットの設計と構築なのですが私はこれをニットプロダクトと捉えています。一応組成としてはツイードなのでしょうか、しかしながら流石の抜群に柔らかく軽い織りによって綺麗なドレープと落ち感が楽しめ、テーラードジャケット特有の(それが魅力でもあります)かっちりとしたドレス感は良い意味で皆無。ミッソーニ夫妻だからこそ産み出せる芸術的なカラーリングも相まって文句無しに粋な“ファッションジャケット”に仕上がっています。秀逸なバランスと成り立ち、本当に見事です。

 

 

ラベルに刻まれたSAHARA SUNSET、DURHAM(アメリカの地名)、PARIS 1900(パリで万国博覧会が開かれた年号)、CHICAGO 1893(シカゴで万国博覧会が開かれた年号)の文字たち。何、これ?南イタリアの僻地で出逢った大々々好きなLevis-styleかつレザージャケットという個人的なツボ(フェチズム)に刺さりまくる一着は、謎が謎を呼ぶアノニマスクリエイションでした。調べたらDURHAMにChesterfieldというラボがあるのですが、ここに記されたChesterfieldはイギリスではなくそこを指すのでしょうか。何、それ?胸元とヨークに正々堂々刺繍されたChesterfield Legendは通常であればブランドロゴドンなのですが謎が謎を呼び過ぎて逆にアイキャッチにならないのもまた良いし、イエローのスエードレザーなんて堪らないしレザーの質も良いしシルエットバランスも綺麗だし。滅茶苦茶良いですこれ。

 

 

 

 

New arrival,様々

 

 

個人的にカオスな様々新作になってくれて嬉しいです。

 

 

SURR 福留

ニットジャケット / Diary1188
12.1.2024

ウール×シルク×カシミア混紡のニットとヌバックレザーをドッキングというカーディガンという存在枠組みを軽々と越えたプロダクト。実用性と美意識を両立させモード概念と職人技術を融合させるHermes hommeですが、ここまで贅を尽くすとさらに“ロマン”が乗っかってくれますねぇ。設計的にもカラーレスのスクエアジャケット的に捉えることができるユニークな一着です。

 

 

 

皆様、ブルネロ・クチネリは御存知ですか御好きですか?私は大々々好きです。店に行ったら何故か帰り際にチョコくれるところとか〇〇万円のクッションを作るところとか、愛する妻(当時は彼女)の地元が好きになってそこを復興させるために古城を買い取って会社を作るところとか、さらに学校を作って地元の人々に通わせるばかりか給与を支払って学ばせて卒業後には自社に残っても良いし他社に就職しても良いところとか、災害などが起きたら自社にある製品を無償で贈るところとか、初期のクリエイションテーマが“貴族の私服”なところとか。

そんなクチネリさんによるヴィンテージクリエイションは畔編み特有の無機質さインダストリアル感と時代性を感じさせるスポーティーなバランスとクチネリさんらしいラグジュアリーが調和する特に現実的なウールボンバージャケット。様々な着こなしとシーンとスタイルを想像させる間違いない一着です。ポケット付きもうーれしー。

 

 

 

こちらは内モンゴル産のカシミア100%のニットジャケット、私にとってマジで至高で至福で至宝の一着です。時代が00年代初頭のためその時代性を反映させたミニマムでシャープなフィッティングがまた痺れるのですが、なんと言っても色味が独特でして、グレージュ系統の表に対して裏がグリーンという、どうなってんの?な構築ですので着用時もそこはかとなくグリーンを感じるグレージュ系統のカラーリングというなんだそりゃな色調もまた貴族の私服ゆえか。ちなみにこちらはポケット無し、前述のフィッティングコンセプトゆえ我慢してくださいまし。

 

 

 

以上、今週の新作でした。たった三着ですが私にとって三着もまとめて御提案できた至極のニットジャケットたちです。

 

 

SURR 福留

やっと / Diary1187
11.1.2024

真冬っぽく寒くなってくれましたね都内、とか言いながら明日の最高気温は14℃なのですが、なんとなく気分がとっぷりと冬に浸ることができたので、そりゃ寒いのは辛いっちゃ辛いですが獣毛のムードやらフランネルの空気感がより一層楽しく感じられてレイヤードの可能性も広がるのは楽しいですよねぇ、冬。

 

 

 

50s PARIS bespoke/ピュア“Crombie”カシミア

 

 

80s Missoni/ウール

 

 

共に80s Herno/ウール70%×カシミア30%

 

 

1958s PARIS bespoke/ウール

 

 

80s Trussardi Sartorial/ウール40×アルパカ30%×ナイロン15%×モヘア15%

 

 

2001AW Hermes homme/ピュアウール×ポイントラムレザー

 

 

late90s(もっと古いかも) Hermes homme/ウール74%×アルパカ10%×モヘア10%×ナイロン6%

 

 

気候以上に気分的にやっと本格的な旬が来たなって感じですね。私は172cmで普段48サイズ着用ですが、これらは全てもっと細身の方でも良体格の方でも様々な角度と見え方で素敵に映ることと思います。きっと高確率でモダンな印象になるんじゃないかな、私はTHEクラッシックにしか見せられない身体なので。昔はそれが微妙に思う時もありましたがだいぶ前にもう良いかなってなりました、嫌がっててもどうしようも無いし幅広い服が着られない身体つきってことはハマル時はハマルってことだし~ と思うようになったので。

 

 

SURR 福留

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