当たり前ではない / Diary1183
21.12.2023

弊店にとってこのラベルの存在意義は大変に大きく、それがBurberrysと並ぶとなるとそれはもう稀有と言うかちょっとした事件と言うか、尋常ならざる意味合いを有します。世界に数台しかなAi織り機にて生産効率を度外視してまで高品質な生地を製作し続け、Hermes社すらも虜にした今は無き英国田舎町の生地メーカー,Moorbrook。そのウールカシミアフランネルを用いた80年代Burberryのバルカラーコートでミッドナイトブルーカラーなんて素敵でないはずがありません。しかもこちら、これまた絶妙な個性を有するのです。

 

それはサイズ。表記UK46となるとXXL,いやXXXLほどでしょうか。この系統において特出したBIGサイズな御陰様で相当の生地量を有していまして、御散歩をテーマに設計されたがゆえフンワリが特徴でありゆったりと着て然るべきバルカラーコートではありますが、ここまでドラマティックなドレープを楽しめる個体には出逢えません。言うなればシルクやナイロンと言った軽量素材を連想させるほどの滑らかさですが、実際問題カシミアを10%含んださりげない光沢のウールフランネルですから話が違うというもの、良い意味で眼がバグるテクスチャーなんです。そして素晴らしいのはここまでの生地量でありながら重くないという点、ここにもやはりロストテクノロジー的なMoorbrookフィロソフィーが潜みますね、虜になるわそりゃ。ヴィンテージの世界で時に出逢える“当たり前ではない一品”、こちらは特に です。

 

 

 

 

 

 

New arrival,80s Burbbery wool cashmere bal collar coat by Moorbrook.

 

身長172cmの私が着ると足首近くまで丈がきますがイッセイ先生のコートみたいで逆に格好良い。ヨーロピアンクラシックの王道設計かつ文句の付けようがない上質なテクスチャー(でもわざとらしくない自然な感じなんだ、これぞ本物)で先生のモード感を味わえるなんてお得過ぎるっしょ って感じです。それこそつい先日身長160cm代の女性がお試しくださいましたが超格好良かった…もちろんマキシ丈でしたがとっても素敵でした。

 

 

SURR 福留

 

a la carte / Diary1182
20.12.2023

なんとなく心が落ち着かない日々が続いており独り勝手にバタバタしてどうしたんだろうと訝しく思っていましたが、答えは簡単勝手に師走気分が過多になっているだけでした、いかんいかん。皆様も年の瀬一層お忙しいことと存じますが、引き続き風邪などひかれませんように御仕事根詰め過ぎませんように、美味しい食事やお酒やお菓子などなどで御自愛くださいませ。私は先日フグ鍋を食べましたよ、気付いたら滅茶苦茶久しぶりでしたがうんまいですねぇ、アレ。テンション上がって翌日も鍋でした、アンコウとタラの白子。あれらもうんまいですねぇ。

 

鍋も旨いしちゃんと寒くなってくれて嬉しいので早速今週の新作を御披露目させて頂きました。

 

 

 

この二つのラベルが並ぶこと弊店にとって大変に稀有です。

 

 

ラムレザーでパデッドでチェスターフィールドコート、相変わらずジャン兄さんは凄まじい色気です。

 

 

大好物のタックトラウザー、今回も良い個性なのでワードローヴの重要な一員として是非に。

 

 

躊躇せず正座出来るで御馴染みのコーデュロイのタックトラウザーですが、なんだこのマーブル紋様。こんなの私は見たことありません、どうなっているの?イタリアン・アノニマスですがこれは素晴らしい。

 

 

私ロロ・ピアーナ大好きなんですよねぇ…なぜならラグジュアリーがぶっ飛んでいるから。定期的にONLINEサイトのソートを高い順にして眺めているんですが、逆にテンション上がるというか元気が出ます上質さがぶっ飛んでて。本当に一つのカルチャーにおける世界最高峰だなぁと思います。プロダクトも然り、プレーンなカシミアセーターとスリーヴレスジャケット。

 

 

 

 

 

New arrival,a la carte.

 

年の瀬も機会ございましたら。

 

 

SURR 福留

 

六つのブレスレットと二つのネックレス / Diary1181
14.12.2023

“絶対来年高くなってるんで”

先日とある初めましての御客様が御来店され交流にて最近ヴィンテージカルチャーに興味を抱かれていたことを明かしてくださり、ちょうど某メーカー某名作の大変に立派な非定番個体をお召しだったのでさぞや立派なお買い物だったことでしょうねぇと呟いた時、購入に踏み切った理由として述べられたのが上記の御言葉でした。

 

絶対来年高くなる   以降頭の片隅にてずっと在る言葉で本っっっ当にその通りだと思いました。未曾有(という言葉をあえて使います)なほどに盛り上がりを見せているヴィンテージカルチャー(そもそもにおいて私は興味を抱く人々が増えることは猛烈に嬉しいです、あしからず)、それには様々な理由が複雑に絡み合っているのでしょうがその根幹に在るのは“刺激”ではないかと私は思っています。ヴィンテージカルチャー特有の刺激,クラッシックだからこその刺激,モード史ならではの刺激,歴史に名を残さない何処かの誰かによる刺激。この生業において私は常にそれを感じ続けられているので少しも飽きることなく今も向き合い続けています。ファッションに何を求めるのか,それこそ実用性なのかロマンなのかなどなどありますが刺激がマストな私にとってヴィンテージに対する注目度が高まり続けているという現象=それ以外のカルチャーが物足りなくなっている、です。様々な角度で観察できると思いますが、私はそう思います。

 

絶対来年高くなる   本っっっ当にその通りだと思うと共に胸の真ん中に複雑な感情が渦巻く言葉です。私は世界各国のコレクターからヴィンテージプロダクトをセレクトし皆様に御披露目すると同時に私も買い物するのが未だに大好きなので来年高くなっていたら困っちゃいますもん。ある程度であれば社会情勢等との兼ね合いで納得できますが、分水嶺を越えると話が変わります。あんまり越えないと良いなぁ、怖いなぁ。

 

フランスのとある老練なコレクターが“レザーは終わった”と言い切ったように様々な状況が刻一刻と変化し続けるヴィンテージカルチャー、私も引き続き手に入れるべき存在はなんとか手遅れになる前に着地したい所存です。でもやっぱり人生において社会に属するにおいてショッピングは良きスパイスですから、基本的に必要な存在ないし欲しいと思える存在が在ることそのものを私は幸せに感じます。求める気持ちでヤキモキするところも含めてね。

ということで今年も年の瀬にファインジュエリーを御提案、六つのブレスレットと二つのネックレスです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

New arrival,40-80s Fine jewelry bracelet and necklace.

上からブラックダイヤモンド,トリニティーカラーゴールドとサファイア,喜平チェーン,アメジスト,ダイヤモンド×2,そしてシトリン。今年もまた個人的に猛烈に濃厚な布陣になってくれました。じっくりと御縁結ばせて頂けましたら幸いです。

そういえば2023年内の営業は12/28(木)までで2024年は1/5(金)となります、どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

SURR 福留

 

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