column001_risk / Diary017
9.7.2014

ここは世田谷、松陰神社前。住宅街を歩くと突如現れる鰻屋
 

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プレーンな Jazz が流れる店内は10人も入れば満席。だし巻き卵等の小料理メニューはなく、あるのは鰻重と鰻重コースのみ。
鰻 “ 専門店 ” として居を構えている事が明らかなこのお店では、誇張無しにとろける鰻を楽しむ事が出来ます。
そして女将さんの心意気も、粋。

 

 

ここは港区、六本木。賑やかな通りを一本入った路地に佇むステーキハウス
 

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広い店内は人で溢れており心地良い喧噪。主役のステーキを注文するとサーロインとヒレが乗ったプレートが運ばれてきます。
これ、お皿の直径が60cmほどあり肉一切れが子供の握りこぶし位のボリュームなのですが、びっくりするほどジューシィで美味しい。
マンハッタンから初上陸したこのお店は、ステーキ “ 専門店 ” として相応しい迫力と味わいで、どうやらなかなか予約が取れないそうな。

 

 

 

私は “ 専門店 ” が好きです。  いずれのジャンルにせよ『いらっしゃいませ』から『ありがとうございました』まで一貫したプライオリティで提供してくれる満足感は “ 専門店 ” ならでは。  なぜそれを好ましく思うかというと、言うまでもなく私が “ 専門店 ” に居るから。様々な分野や文化がある中で、それらをご案内する側として常にプロフェッショナルで在り続けたいです。

それと同時に、 “ 専門店 ” という看板を掲げるリスクも常に考えています。  LAILA VINTAGE 時代から一貫して「ヴィンテージショップです」と明言し続けており、「古着屋さんですか?」と聞かれたら「いえ、ヴィンテージショップです」と訂正する事もあるほど。  LAILA VINTAGE 創業当時と状況はさほど変わらないからこそ、海外に比べて馴染みの浅いヴィンテージという文化の “ 専門店 ” と看板を掲げる事の意味合いは、年々強くなっているように想うのです。  “ 専門店 ” と掲げる事で魅力に感じてもらえるかもしれませんが、掲げた以上は求められる。ある種、出来て当たり前と思われる。それは他 “ 専門店 ” で満足感を得た時はもちろん、得られなかった時にも強く自問自答。

 

伝統的なヴィンテージの魅力の一つとして歴史の繋がりや背景がありますが、私は相対的にそれらを主食ではなく副菜として捉えています。もちろん面白味として極めて重要なのですが、まず先立つのは着て格好良いか可愛いか。  ですが主食ではないからこそ大切に思います。アイテムのみならず、それらも含めてお客様へのご案内が『いらっしゃいませ』から『ありがとうございました』までに私たちが出来る事、果たすべき役割です。

 

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私は “ 専門店 ” が好きです。
音楽だったらタワレコ渋谷の6Fと7F、カメラだったらビックカメラ渋谷東口店の2F、映画だったらとある友人宅、アニメだったらとある友人宅。

何が言いたいかというと、ヴィンテージの楽しさを皆様にご案内すべく、引き続き “ 専門店 ” として研ぎ澄まします。という事と、土用の丑の日は宜しければ「一二三本店」に。& 「ウルフギャング・ステーキハウス」の肉は本当に凄かったなぁ。。。という事。

 

 

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Vintage Denim / Diary016
8.7.2014

 

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時代が移ろいトレンドが移ろう中でも、色味やフォルム,ディティールなど

細かなスタイルチェンジを繰り返しながら常に筆頭に置かれるデニム

ほとんどの男性が何かしらの形で関わった事があるアイテムではないでしょうか。

 

その定番力と説得力は、既に数えられないほど沢山のショップや個人によってひも解かれていますが

やはり、スタンダードが秘めるポテンシャルはいつ何時触れても心地良く

そのつど骨太な安定感に心惹かれます。

 

絶対的なマーケットが存在するため、旧 LAILA VINTAGE 時代を合わせても数える程度しかご紹介の機会がありませんでしたが、

この度SURRでは、じっくりと時間をかける事で納得のゆくヴィンテージ・デニムを数本セレクションする事が出来ました。

只今お披露目に向けて最後の身支度中。

 

12日(土)に販売をスタートさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

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XXを含む1950~1980年代までの品々。

表情,仕上がり,スタイルが全て異なりますが、一貫して注がれているのは愛着心です。

 

常に完成に向かい続け、常に向こう側を予感させてくれるファッションアイテム。

皆様のパーソナリティに寄り添う一本に出会って頂けましたら

ご同慶の至り。

 

 

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Courreges_space / Diary015
5.7.2014

 

昨日のエントリーにお問い合わせくださった皆様、ありがとうございました。

やはり “ 今 ” に食傷気味でマニアック求めている方、沢山いらっしゃいますね。嬉しいです。

私は 『 マニアック 』 が大好きです。最高に楽しい。

もし犬を飼う事があったら、マニアックと名付けて マニ とでも呼ぼうかと思います。

 

という事で本日は、マニアックが到達したゴールの一つをご紹介。

 

 

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モードにおいては勿論、幅広いファッションシーンで定期的にトピックされるシックスティーズ

この時代は特にファッションが盛んで、沢山の名作が生まれており

それらデザインは現在進行形でメゾンの脳内ストックに収納されている事は揺ぎ無い事実です。

 

シックスティーズにおいて欠かせないのはスペース・エイジ,もしくはコスモ・ルックと呼ばれるコレクション。

それに欠かせないメゾン,クレージュが1965年に作り出したアイウェアが本日の主役。

 

 

 

 

 

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常識に囚われるな。概念を覆せ。

スタイルを作り出せ。金太郎飴でどうする。

 

 

 

アンドレ・クレージュが思っていたかどうかは分かりませんが、少なくとも60年代当時、

クチュールにおいて “ 無し ” とされ、時に醜悪な存在とされていた膝頭を解放した立役者ですので

決して遠からずではないかと。

 

その結果、スペース・エイジの一環として生み出されたのはレンズレス・サングラス

あるはずのものが無く、あってはいけないはずのものがある。

アイウェアの理念をいとも簡単に超えてくれたスタイルです。

 

 

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絶妙に上品な樹脂素材、哲学的な理念と造形美。

クチュールに精通し、伝統と格式を学びに学んだクレージュだからこそ辿り着いた極地的マニアック

約半世紀経った今でも脅威の衝撃。

 

 

これは正真正銘、当時の代表作

紙面,ルック,ポートレートなど膨大なビジュアルアーカイヴが存在します。

本当に凄まじい量です。

 

いわゆる “ 販売してはいけない ” ミュージアム・ピースなのですが

それを実際に手に取って頂けるのも、

ファッションの歴史との対話して頂き,楽しんで頂く事を目的とした SURR にとって大切な事ですので

他と同じくお値段付けさせて頂いております。

 

何より SURR の語源であるシュルレアリスムの代名詞、サルバドール・ダリも愛用していた事が

私たちにとって嬉しくて楽しい歴史的事実。

 

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そんな逸品が、長い年月をかけて弊店に辿り着いてくれた事が最高にシュール

物と人との繋がり、人と人との繋がりはいつもご同慶の至り。御縁にかんしゃー。

 

 

 

 

 

 

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1965s Courreges , space age sunglasses

 

 

言うまでもなく実用可です。

おそらくご想像以上に広い視野で驚かれる事と思います。

そして、身に着けた時に分かる小さなサプライズがあるのですが、

それは隠し味的な面白さ。あーなるほど と誰かに体感してもらいたくなります。

 

スタイルに組み込んで頂くリアルピースとしてのご提案でした。

これも言うまでもなく。

 

 

 

 

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