Music T-shirt / Diary032
13.8.2014

 

先日のエントリーでは芸術分野のTシャツをご紹介させて頂きましたが、

今回は音楽

 

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主にロックTと呼ばれる品々は、さかのぼること半世紀。

どこかの誰かが勝手に作り、ライブ会場の近くで許可なく販売した土産品がきっかけで誕生しました。

今の世の中で同じ事をするのはおそらく難しいでしょう。時代が産んだ朗らかなバックボーンと言えますが

その “ どこかの誰か ” は利益目的だけでなく、

アーティストの格好良さを皆に知ってもらいたいという共鳴欲求が主立っての行動ではないかと思います。

 

その根幹、非常に共感。

 

という事で今回は、数あるラインナップの中から

純粋にデザイン性に重きを置いてセレクトした数枚をご紹介させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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1992s Television

 

NYのバンド、テレヴィジョンの3rdアルバム「 Television 」のプロモーションTシャツ。

サウンドのみならず立ち居振る舞いのブランディングに至るまで追求を怠らなかった彼ら

ロックTは基本、商業目的で作られるのですが、それらもさほど積極的に行っていなかったようで

テレヴィジョンのヴィンテージTシャツは滅多に出会う事ができません。

 

そんな状況で極稀に出会える品々のデザインはただ単純に秀逸

ハッとするようなミニマムなグラフィックはロックTの枠を超えた

“ 純粋に格好良いデザイン ” として楽しむ事ができます

 

ここに至るまでの過程が産みだした奇跡的な着丈&身幅のバランス。

今の気分にフィットするオーバーサイズフィッティングです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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90s Beck

 

実直な Cool の後は、確信犯的 Nerd

近年においてはメゾンの広告に出演したりと、一層ファッションへの造詣を見せるベック。

テレヴィジョンに負けず劣らず、ヴィンテージ・ロックT の現存数が少ないアーティストの代表作

「 ODELAY 」のプロモーションTシャツです。

 

シングルカットされた『 Jack Ass 』のジャケットデザインが採用されたこちらは

スラングにもあたるタイトルと朗らかなロバのコントラストはなんとも言えない心地良さで

この按配を選ぶところがベックというアーティストの根幹なように思います。

Cool の逆をゆく事で醸し出される、洗練された Cool。

 

こちらも同じく現代的なオーバーサイズフィッティング

何度でも言いますが、朗らかなロバがたまりません

 

 

 

 

 

 

 

 

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1992s Madonna

 

シングル「 This Used To Be My Playground 」のプロモーションTシャツ。

年代によって差異がありながらも、やはりグラマラスな人間像が主立つ彼女において

特に現代的なテイストのフォトプリント。

 

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やはり今の感覚と合致する90sスタイルに身を包んでいるのがポイント。

時代の変遷はこれからも楽しみつつ見守りたいところです。

 

サイズは一般的なMサイズ

どのように着るかは貴方次第。

 

 

 

 

 

 

 

 

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70s Eric Clapton

 

1974年に行われたツアーのTシャツ。

当時によく活用されていたデザインフォントを主役としたミニマムな一枚で

“ これぞロックT ” な実直さは、だからこそ新鮮ではないでしょうか。

 

気取らず飾らず。

極端なことを言えばクラプトンを知らない人がサラッと着ているくらい

一番気持ち良く、ちょうど良い気がします。

 

サイズはMENSのS~小さめのMサイズです。

 

 

 

 

 

 

 

私は旧 LAILA VINTAGE 時代からの定番として数多くのロックTを目にしてきましたが

ふと思い返すと、一つの重要な要素に気が付きました。

 

 

 

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それはフォント

 

グラフィックや写真と肩を並べて、

時にそれら以上にネックとなる文字要素。

この存在は、スタイルを可視化するにおいて重要なコンテンツになってくれます。

 

 

アイキャッチの一つとして、そこにご注目頂きながらのセレクトをご推奨。

 

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シーズンを問わずお楽しみ頂けるアイテムですので、

お気に入りの一枚に出会って頂けましたら、幸いです。

 

 

 

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Antique optical / Diary030
8.8.2014

 

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先日、英国式のオプティカルをご紹介させて頂きましたが

今回のエントリーはアメリカから。

デザイナーが矢面に立たないアノニマスでありながら、一つのブランドとして成立するアンティーク・オプティカルをご紹介。

 

やはり需要と供給のバランスあってか、本当に豊富なバリエーションが存在し

それは、ほとんどを網羅していると言っても過言ではないほどですが、

1900年代初頭のものとなると、ある程度スタイルは絞られてきます。

 

 

 

 

 

今回ご紹介するのはボストンと呼ばれるタイプ。

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縦横の均整が秀逸に取られており、

個人的な見識になりますが、アンティークのバランスがそのまま現代で通用している

オプティカルの主軸的な印象を抱きます。

 

その為、スタイルに及ぼす影響も優しく繊細で

良い意味で柔和な万能型、それがボストンなのではないでしょうか。

 

 

 

そしてアンティーク・オプティカルにおいて欠かす事の出来ない要素、

一つ目は金属装飾です。

 

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各部に施される芸術的な彫りの文様。

現代においては最高峰と言って差し支えない贅沢ですが、当時はこれがスタンダード。

個体差があるものの、往々にして美しく繊細に仕上げられたそれは

見事としか言いようのない仕上がりで目元をさりげなく彩ってくれます。

 

Oliver Peoples が、この金属装飾からインスパイアされデザインを作っているのは有名な逸話です。

 

 

 

そしてもう一つの要素が金張り

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12kをゴールドフィルドという製法 ( =12KGF ) でコーティングしたこちら。

ゴールドフィルドとは、ベースに金を圧着させる手法で

一般的なメッキ ( Gold Plate ) の百倍以上の厚みを持つコーティングとなります。

そのため、色味や輝きが圧倒的に奥深く、着用を重ねても劣化がほとんど発生しません。

 

私も同年代の12KGF眼鏡を10年弱愛用していますが、その輝きと装いは出会った当初から一切変わりません。

変わったのは私の視力の方です。まったくもう。

 

 

 

 

 

こちらはボシュロム ( B&L ) というメーカーが作りました。

1849年設立で現在も存在する、アメリカの多国籍光学機器メーカーで

世界で初めてソフト・コンタクトレンズを製品化した事でも有名な企業です。

また、レイバンを設立したのも同社というアイウェア,レンズ業界のパイオニアが

1900年代の初頭に作ったオプティカル。それが本品となります。

 

 

 

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1920s B&L, Antique optical.

 

 

先に申し上げました通り、需要と供給のバランスからか

少ないながらもある程度選別できる数量が存在するのですが、

そこから現代人の顔にフィットするもの( ブリッジの幅、レンズのサイズ感、テンプルの長さetc. )

フォルムデザインそしてコンディションを加味すると

出会いの機会は、本当に稀です。

 

 

 

只今、( 毎度少量で本当に恐縮ですが ) 数点アンティーク・オプティカルのご用意がございますので

ご興味お有りの方は、宜しければ是非に。

 

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ちなみに私は、知性や穏やかさを自己演出したい時に金縁眼鏡を選びます。

道を聞かれる時などは、たいてい金縁眼鏡をかけているような。

 

先日も出勤前に道端で、欧米から来たという老夫婦に 『 ○○というステーキ屋さんが近くにあると思うのだが 』 と話しかけられたので

コンビニの店員さんに確認し案内したのですが、残念ながら午前中は営業時間外。

“ そうだよな。。。” と思いましたが、それまであんなに楽しそうだったおじいちゃんが

『 なんで Japanese の Steakhouse は午前中やっていないんだよ。。。』と心底悲しそうな顔をしていたので

近くのファミリーレストランを紹介し、なんとか事無きを得ました。

 

そんな危機的状況もアンティーク・オプティカルの品と奥深さあってこそ回避できた

と言う事にしておこう。うん。

 

 

 

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Edward Green, Malvern / Diary031
9.8.2014

 

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英国式革靴の聖地,ノーサンプトンに生まれ、品質にこだわり続けるエドワード・グリーン

そのクオリティはメゾンをも魅了し、近年もハイファッションにおいて活躍する同ブランドは

“ 正統的な革靴 ” として、世界中の紳士に支持されています。

 

そんな男気と仁義に満ち溢れるエドワード・グリーンから本日は、

とある傾奇者をご紹介

 

 

 

 

 

重厚な存在感、ある種の重々しさが革靴の魅力ですが、

中でも、より洗練性を追求したデザインで親しまれるフルブローグ

 

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各所を彩る大小のパンチングデザイン ( =ブローグ ) は、重厚なレザーの中に華やかさをプラスし

時にビジネスシーン、時にデイリーシーンと

幅広いシチュエーションで楽しめるフレキシブルさが魅力。

 

今回ご紹介する「 Malvern 」エドワードグリーンを代表するフルブローグモデルなのですが、

その固有名詞よりも強くお伝えしたいのは、ヴィンテージ・ドレスシューズでしか味わえない “ 仕上がり ” です。

 

 

 

 

 

以前にも書かせて頂きましたが、シューズに限らずレザーを用いたアイテムの旨味は

手を掛けた事に対する反応、愛着心の Call & Response ではないかと思います。

それを続けた結果、自分だけの表情に仕上がった時の充足感は何にも代えることができません。

 

約40年前に生まれた本品は、何度もそのやり取りを行った形跡が見て取れるのですが

その仕上がりが尋常ではありません。

 

 

 

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革への栄養はもちろんの事、色調も継ぎ足したであろう現在の顔立ちは

まるで彫刻

制限無く愛着を注ぎ、長い時間をかけたからこそ成し得た熟成の中の熟成は

それだけで人を引き付ける求心力を秘めています。

 

木目調を作っても本物の木目には敵わないように

ヴィンテージ調は本物のヴィンテージに敵いません。おそらく絶対に。

だからこそ、ヴィンテージがモードのお手本とされ続けるのです。

 

 

 

 

 

この奇跡的な仕上がりには、エドワード・グリーンの理念が大きく関わります。

 

同社では1足を仕上げるにあたって、それぞれの工程を各スペシャリストが手掛けるのですが

箇所によって厚みや風合いが異なる一枚革を、それぞれ適したパーツに切り分ける職人が存在します。

各特性を活かし適材適所に配する事で、比類なき履き心地の良さはもちろん

耐久性を高め、豊潤な表情を楽しむ事が可能となります。

 

本品では、その繊細な配慮が最大限功を奏しているのです。

 

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動く箇所はしなやか、寄り添う箇所はさりげなく、抑える箇所は屈強に。

 

全てを実現した結果、革の表情が各部絶妙に異なり

まるでワントーン・レザーパッチワークのように芸術的なコントラストを発揮しているのです。

 

 

 

 

 

全ては伝統と格式のために

心地良いシューズライフのために

そして、『 伝説の靴 』と称する人々の期待に応えるために。

 

品質に対して正面から向き合って生まれた一足が、

どこかの誰かの手に渡り、愛着を注がれた結果が本品。

 

 

 

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60-70s Edward Green, Malvern

 

 

レディトゥメイドの最高峰による理想的な着地点

 

革靴の本質を捉えた粋過ぎる逸品を受け継ぐ次世代の傾奇者、

お待ちしております。

 

 

 

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