



引っかかりましたね。これは裏です。
表立っては1970年代後期、ファッションシーンに突如現れた手法,
インサイドアウト。
パンクムーヴメントの反骨精神を代弁する “ 裏を表に ” という行為は、
現在のハイファッションにおいて、スタンダードの一つとして定着しました。
そのシンプルかつ強固なメッセージ性を取り入れた 90s ドリスの一着は
類稀なる感性とクオリティの追及によって成り立っているのです。



インサイドがアウトする事によっての効果はてきめん。
通常であれば視界に入る事のない姿は、新鮮鮮度を100%で提供してくれますし、
何より、裏返しても申し分なく通用するほど綿密に縫い建てられたからこその
隙のない芸術性たるや。


ドリスがこの時代から保持し続ける技術力と、彼の稀有な感度が合わさり、
かつ、それぞれを余す事無く注いだからこその成立。
まるで何処かの誰かが裏返して着ていた、インスピレーション・ソースそのもののような、
デザインに忌憚なき、クオリティに逃げ傷なしの逸品。

90s Dries Van Noten, insideout knit
もれなくオーバーサイズ・フィッティング。
ドラマティックなシルエットを存分にどうぞ。
これはまさに Art knitting work 。
あぁ、裏返しだから krow gnittink trA ですね。
SURR by LAILA 福留
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今までにご紹介してきた 90s ドリスの中で、最もタフネスかもしれません。
伝統的なスタイルゆえの豪奢さと現代的な感覚が、彼だからこそ成り立った繊細な一着です。
伝統的な紳士用外套,チェスターフィールドコートをモチーフとした一着は、
その特徴ゆえの明確なカッティングが施されています。
しかしながらもれなくオーバーサイズ・フィッティングに仕立てられているこちら。
チェスターでそれというのはいささか合点がいきませんが、
袖を通すとやはり、ドリスのメッセージに屈服せざるを得ません。
今回もやはり、完敗に乾杯でした。



明確な仕立てでありながら、しっかり落ちてくれるシルエット。
一般的なチェスターのスタイルを一瞬で忘れさせてくれるドリスのフィッティングは
立体的なカッティングを壊す事で、その向こう側に辿り着いてくれました。
これはまさに驚天動地。
さも手品のごとくロジックが崩れ、再構築された瞬間です。
そしてディティール。


スタンダードを拡大するだけで非スタンダードに。
シンプルでありながら大胆なこの手法は、同校出身者も好むところですね。
きっとお互いが刺激し合っていたのでしょう。うん。
伝統的なスタイルの延長上は決して仰々しくなく、
大胆ながら静かという、旨過ぎるコントラスト。
『 紳士的な骨太 』 と 「 モードの繊細 」
両者が仲良く調和する、90s ドリスの新しいチェスターコート。

90s Dries Van Notten, oversized chesterfield coat
ちなみに私が一番舌を巻いたのはこちら。

詳しくは宜しければ店頭にて。
SURR by LAILA 福留
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の傑作ですが、綴らせて頂きます。
紛れもない名作、パイロットシューズ。


ドイツ軍で主に70~80年頃採用されていた飛行士のための一足。
ベルクロ、クッションソールなど全て機能性を加味したディティールで
全てがハイエンド。
何より、へヴィーデューティーとは程遠いしなやかなレザーが
ミリタリーという枠、スニーカーという枠、アン・ファッションという枠を
飛び越えさせる結果に。
60年代以降、ハイファッションのマストとなっているミリタリー。
その中でも特に名作を輩出してきたジャーマン・プロダクトにおいて
間違いなくトップクラスのマスターピースです。
事実、部分的な抽出のみならず時に全体図をそのままに
デザイナーによってモード・デザインとして世に送り出されてきました。



この度、こつこつと続けたセレクトが一まとまりになりましたので
ここぞとばかりにご紹介。
皆様ご存じの通りで耳にタコかと思いますが、
既に廃盤となっているアイテムゆえ、希少性の上昇は誰にも止められません。
いつでもある。というのは夢物語です。

70-80s German military, pilot shoes
デザインとボリュームが織り成す素晴らしき着地点。
全ては一度足を通して頂ければ感覚的にご認識頂けるのではないかと。
現在はサイズのみならず、様々な表情をご覧頂けます。
個人的には、その良い意味での温度差が非常に興味深く
なんだかパイロットシューズの新たな可能性に気付けそうな予感が。

SURR by LAILA 福留
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