現代を築いたファッションの歴史では、
男性の分野は縦の繋がりを顕著に魅せてくれ、力強く楽しませてくれますが、
“ソース” と “そこから生まれたメゾン” を共に並べる事で、
それらの対比や個々ポテンシャルを感じて頂く事を SURR by LAILA は好みます。
ベージュが99s Maison Martin Margiela 、カーキが80s Burbbery’s
シーズンを問わず、世界中で愛用され続けるステンカラーコートにも
そんな積み重なりを読み取る事が出来て楽しい。
作られた意図ゆえ、コットン×ポリなどのギャバジンで構成されるトレンチが多いですが
本品は大変珍しい Cotton 100％
それによって生まれる軽やかな風合いや色調、表情などが
絶対的なバーバリー・トレンチを、一層特別な存在に。
なんといってもカラーリングが素晴らしく、
カーキ、ベージュ、ブラウンなどを混ぜ合わせたようなニュートラル・グリーンが
見事な陰影と、色のコントラストを生み出します。
これらを自分自身で噛みくだいた末に、
新しい解釈を思いついたデザイナーは、現在進行形で幾人といることでしょう。
マルタン・マルジェラも、その中の一人。
ハリのあるコットンの芸術的な立体感とはまた違った
柔軟なコットンの表情。
残した要素と無くした要素と足した要素。
全てはリスペクトに基づきます。
きっと彼も、デザイナーになる以前 (もしくはデザイナーになった以降も)
今回のバーバリーのような一着を愛用していたのでしょう。
愛していたからこそ感じる想いを、
自身のデザインに反映させたのではないかと思います。
デザインやディティールに意味があるからこそ、
時に、余計なことをする必要のない MENS スタイルの成り立ち。
尊敬に基づいた繋がりに気付いた時、ファッションの楽しさを再確認します。
ベースがあるからこそメゾンのオリジナルがあり、逆もしかり。
どちらが良いではなく、どちらも良いのは明確です。
良いに決まっている逸品は、いつの季節でもご紹介したい心持ち。
それに昨日も、室内外や昼夜の温度差で
本当に辟易しましたので。。。
SURR by LAILA 福留
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何故エントリーを書く時に不思議な緊張感を抱くのか考えましたところ、
“ 書きたい事が有り過ぎるから ” という結論に一先ず至りました。
緑でも眺めながら、のんびりいこうと思います。
私たちが愛して止まないオプティカル・ブランドに、Oliver の名を冠した二つがありますが
本日は新入荷から、それぞれをご紹介させて頂こうと思います。
Oliver Goldsmith / オリバーゴールドスミス
1926年に設立された英国のオプティカル・ブランドで、
元々は目を守る為のアイテムとして主に利用されていたサングラスを、
現在の認識であるファッションアイテムにステップアップさせたのが
ゴールドスミスと言われています。
こちらは60年代後期頃の一本で、いうなれば The スタンダード。
定番として、“サングラスらしいサングラス” として飽きる事なくご愛用頂けます。
要素がミニマムだからこそ、際立ち引き立つカッティングは
長い歴史を支えた職人の技術力が存分に発揮され、
さりげなくも明確に立ったエッジが
プレーンなスタイルに絶対的な高級感をプラスしています。
この高級感は、視線が集中する『 顔 』において
本当に本当に大切ですので、是非重要に思って頂きたいです。
サイズはミディアム。幅広いお顔立ちにフィットする
大きすぎず小さすぎないボリュームが、一層 Standard としての魅力を高めています。
Oliver Peoples / オリバーピープルズ
1986年に設立された L.A.のオプティカル・ブランド。
海外では現在に至るまで、高く評価され続けていますが
近年の復刻がきっかけで琴線に触れた方も少なくないかと思います。
モデル名は「 雅 」
創業当時から Made in Japan にこだわるほど、日本に思い入れがあった事から
名付けられたモデル名で、ベーシックなボストン・タイプを基調に
抜群のバランス感覚とテクスチャーで仕上げられた秀逸なフォルムが特徴です。
見事な金属装飾も、もちろん健在。
ピープルズ設立のきっかけは、とあるアンティーク・オプティカルとの出会いだったのですが
その時代に行われていた金属装飾を、彼らなりに再現したのがこちらで
ピープルズにおいて欠かす事の出来ない要素です。
雅 はピープルズを代表するモデルの一つですが、
SURR が思う代表モデルのもう一角を担うのは、 「 MP-2 」
こちらも、大変珍しいシャイニーGOLDが入荷しております。
国も時代もデザインも異なる 2つのOliver
どちらも違ってどちらも良く、言うなれば寿司 or ステーキみたいなものですので
お心持ちに沿ってお選び頂ければと思います。
他にも新作アイウェアは多数。
SURR by LAILA 福留
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前回 “初めまして”と記載致しましたが、実は旧LAILA VINTAGE時代に6年間Blogを書いていました。
こういった形でショップエントリーを書いていくのは約1年ぶりで、不思議な緊張感を抱きつつキーボードを弾いております。
そんな今回は、新入荷の品々を。
当Diaryが立ち上がるより先にいくつもお薦めしたいアイテムが旅立ってしまいましたので、ご紹介でき嬉しいです。
世界には沢山の魅惑的なカラーリングが存在しますが、仲でも興味をそそられるのが中立を意味するニュートラルカラー。
今回はそれらを各分野から抜粋し、一つの世界観として編集致しました。
90s Dries Van Noten / linen coat
90s Dries Van Noten / gilet
60s French military / chino
何かの色に属しているようで、それらとは趣きの異なるそれらは、良い意味で形容出来ない絶妙なトーンとコントラストが特徴です。
明確でないながらもはっきりと主張する、言葉でもカラーチャートでも現せない色は
『ファッションは生地の芸術』と捉える側面のあるメゾン・クオリティーの賜物であったり、
時間が作用して生まれた結果だったりと様々。
80s U.S.military / paint T-shirts
50s France / bespoke summer tailored
80s Levi’s / red selvage denim
計算にせよ,非計算にせよ、ヴィンテージだからこそ味わえる贅沢なニュートラルカラーは、コーディネートのキーとして静かに主張してくれます。
柔和で繊細なトーンのコントラストが、パーソナリティをより興味深く仕上げてくれるのではないでしょうか。
80s U.S. / print T-shirts
90s French military / dress trousers
20-30s Antique / batik stole
是非、感覚的に選んで頂きたい品々です。
SURR by LAILA 福留
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