Winter coat / Diary1169
16.11.2023

10/26に御披露目した一着のウィンターコートは御陰様で今パリに。イギリスから日本を経由、長旅だったね御疲れ様。あれで封切られた今年のウィンターコート、続けまして七着を御披露目させて頂きます。以下抜粋にて。

 

 

 

なんとかセレクトが叶いましたバーバリーウールバルカラー今年はかなりのBIGサイズで1989年プロダクトで嬉しい嬉しいベルテッド。別に無くても嬉しいバーバリーウールコートだけれども有ると単純に着こなしの幅と防寒の幅が広がりますもんねぇ。

 

 

紳士服老舗メゾンの60sビスポーク。はっきりと大きなラペルにモード本国の品格が香り立つ妖艶なダンディズムプロダクト。

 

 

90年代にイタリアのローカルメーカーが製作したこちら、ウールアルパカかつハーフライニングという軽量構築かつクラッシックでありながらスポーティーなポケット構築など各所に個性と有用性と美意識が光る一着、これは秀逸です。母国語で未来を意味するメーカー名も最高にそそられます。

 

 

ロロピアーナ社による内モンゴル産のカシミアで題して“Top China”、なおかつブラックカラー。北イタリアにてとんでもない化け物に出逢ってしまいました。いったいぜんたいどんな存在価値を有するのか天井の高さが想像できません。当時のアノニマスメーカーによる一着なのですがクリストバル・バレンシアガが設計したって言われた方が腑に落ちるくらい紳士服の世界観にそぐわない極端な曲線が採用されていますし、意匠のアレンジ感性が女性的に感じられる絶妙なバランスが詰め込まれています。きっとビスポークだろうなぁ。

 

 

こちらも前回の旅順のハイライトの一つ、90年代にValentino Garavaniさんが製作した一着なのですが触れて袖を通して目がハートになってしまいました。正々堂々クラッシックでありながらモード過ぎる最高過ぎるロングコート、最近特に評価が高まったLAのあの姉妹さんの一着と言われた方がしっくりくるほどにモダン、ヴィンテージでこのスタイルムードは出逢えません。詳しくは明日のDiaryにて粒立てさせて頂きます。プロダクト名は“トラベルコート”です。

 

 

そういえば最近店頭にて御要望頂く機会が多いバランスのプロダクトなのでウィンターコートではありませんが併せてこちらのバーバリークロスによるスリーシーズンコートを御披露目させて頂きます。これは本当に本当に綺麗なバルカラーコートで濃紺&ベルテッドという個人的に数年に一着の極上個体、もしかしたら今までで一番綺麗な肩の落ち方かもしれません。

 

 

 

 

 

 

New arrival,7 winter coat & 1 three season coat.

 

 

SURR 福留

 

あくまで私の好み / Diary1168
14.11.2023

今年も健康診断が終わりました、皆様お疲れ様でした。バリウムの発泡剤ダブルできつかったですが担当医のテンションが好みだったので楽しく過ごせました、いつもありがとうございます。あと今年は空いてて有難かったぁ…

健康診断が無事に終わったしスウェットシャツが(自己判断的に)別に似合っていないわけではなかったので、今日は特段に良い日ということにしようと思います。

 

前回のDiaryにも書きましたが今までほとんど着てこなかったスウェットシャツ、心がだいぶと遠いかなと思っていたのですが着てみたら(自己判断的に)そんなに悪くなく、これも数年前に始まったカジュアル勉強のおかげか時代のおかげか加齢のおかげかバリウムのおかげか、それら全てかそれら以外は、そもそもにおいて似合っていないか。いずれにせよスウェットシャツがあくまで自己判断といえど有りだったのは大きな収穫でした。と言ってもブティックに行ったからってこれぞ!と思える一着なんて滅多に出逢えないんですけどね。

今回はCHIRICO鈴木に則ってサイズ感をしっかりと考えてみたのですが、私はやはりこれらのトップスはスタンダードからミニマム寄りが最も心身にフィットすることが改めて解りました。とは言えどちらも人によって異なりますからスタンダードって何?と言われたら言い得て妙だねぇと笑うしかありません。取り急ぎ私は“レイヤードストレスがなく生活に支障が可能な限り少ないボリュームで、着丈も腰にちょうど乗るくらいに収まって袖もちょっと短いくらい”がマスト条件なのですが、きっとその感覚で他人に“はい、貴方のサイズ”と言って渡したら、いや小さいよと怒られてしまってもおかしくないなぁと、私にとっての48サイズフィットはもしかしたら44寄りの46なんだろうなぁと思っています。

 

この三着はバッチシ、

 

この二着はボリューミーもしくは単純に大きいです。 とは言え基本の私であれば問題無い範疇だし私がイメージする現代感覚では逆に丁度良いと思えるフィッティングではないかと思います。このように御客様方と触れ合っていて人それぞれの好みや嗜好やフェチズムがまた面白いし単純に勉強になるんですよねぇ。私は基本コンパクトで余白が少ないフィッティングが好きですがこれはあくまで私の好み。

 

今回のスウェットシリーズではネックの開き具合,生地の軽さ,シルエットバランス,フィッティングバランス,そしてカラーコントラストのエグさからアヒルさんが一番好き。しっかりと感情表現した顔してる、今日の発泡剤二回目飲んだ時の私みたい。

 

 

 

 

 

 

ちなみに今だとサイズ違いで共通項のあるスウェットがございます、いわゆるメンズ向けサイズとレディース向けサイズです。

1936 年にジョルジュ・ダルゴー設立のパリ老舗出版社DARGAUD社が1982年に製作したプロモーションプロダクトでベルギーの漫画家GREGの絵がプリントされたスウェットでリンクコーデしたいってずっと思っていたのーというそこの貴方、お待たせ致しました。

 

 

SURR 福留

 

Knit & Sweat / Diary1167
10.11.2023

 

遅くなりましたが先週の4日(土)とある事情により一定時間大変にカオティックな店内になってしまいまして、御滞在頂いた皆様方,御来店くださった皆様方には大変に御迷惑をおかけしたことを御詫びすると共に暖かい御配慮を頂いたことを御礼申しあげます。普段は時が止まっているかのような平行世界的閉鎖空間ですが、あの時はまるでカーニバルでしたね、店舗運営という意味合いにおいてはなんら普通の出来事ではあり変わらず心から有難いことではあるのですが、普段とは異なる世界観の慌ただしさとなってしまいました。皆様方、引き続き機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

 

先月に旅から帰ってきて一挙にニットプロダクトを御披露目させて頂きましたが、今日に至るまで大変に有難く喜ばしいことに沢山の旅立ちを見守ることができました。一挙御披露目の場合は往々にしてしっかりと確かな御縁を特にじっくりと時間をかけて結んでいきたい心持ちなので、現状はまだそれらからの御提案も可能ではあるものの妄想していたよりも駆け足で旅立ってくれ(皆様が御嫁にもらってくれ)ニットプロダクト愛用者であり“棺桶はカシミアで”を座右の銘とする私は本当に嬉しかったです。身体を暖め心を励まし、ホッコリとしたテクスチャーが人柄をグンと自然体に引き上げてくれ、ごく一部においては例え道端で偶然友人知人に逢った時“そういえば産まれたんだよ抱っこしてあげてくれよ”と新生児を託されても躊躇無いどころか積極的に触れ合わせたくなってしまうほどに上質な毛質を有するニットプロダクトの数々、引き続き一人でも多くに味わって頂きそれを日常品として実用品として向き合って自然体に楽しんで頂きたい限り、ということで若干数ではありますがニットプロダクトを改めて御披露目させて頂きます。

 

白カシミアにと特出した存在価値を感じてしまうのは私だけでしょうか。90年代maloの白、スタイルもプレーンと言うこと無しです。仕事頑張った自分への御褒美に。

 

こちらは特級のスコットランド産カシミアしか用いなかったBallantyne Cashmere社の最終期ピュアカシミアプロダクト。こういうブラウンは本当に綺麗です。

 

ケーブルニット憧れの強さと特に緑好きとあって思わずセレクションせずにはいられませんでしたが弊店は未だ新鮮ですヴィンテージラコステ。ファッションというよりもカルチャークロージングだと思っているので、それをファッションとして捉えた時良い意味で“それを選ぶ人”というムードが醸し出されるんだろうなぁ。

 

今回もやってくれましたジャン兄、しかもUomo最初期で特に特に濃くエグいです。前後一枚パネルのショールカラーデザインセーターって。

 

フレンチ・アノニマス・ハンドメイドの一品であり野性味の中にモード本国の息吹を存分に感じさせてくれる逸品です。

 

ダブルフェイスでピュアカシミアでリバーシブルのmaloクリエイション。本来であれば否定であったりネガティヴな言葉である矛盾ですがこれに関しては逆、と言うかこの生業において一番贅沢な言葉の表現ではないかと思います、“重いカシミア”。これ今どこが作れるんだろうか、こんな挑戦する会社あるのだろうかと、狂気を感じるほどに上質で贅沢なクリエイションでこれが当たり前になったら世の中の理(ことわり)が崩壊して太陽が西から上がるようになってしまうのではないかと思います。歴代最高峰。

 

 

 

そして今回はヴィンテージスウェットシャツも併せて御披露目させて頂きます。スウェットシャツ、私はほとんど着たことがありませんのでこれまでのDiaryでその旨書いてないか検索したのですがヒットしませんでした。あれ書いてなかったっけなぁ、スウェットパンツ(ジョガーパンツ)に関してはDiary1009で触れたし、初めてSURRでスウェットシャツをしっかりと編集したことはDiary356で書いていました。この頃はまだシーズンコンセプトを掲げて立ち上がり毎に一新していた時代、懐かしいなぁ。そう、私はスウェットシャツをほとんど経験しないまま今に至っているのです。Diary1009最後にある写真はその時のイメージカット的な位置付けで撮ったものなので印象深かったし好きな一枚なのですが、当時スウェットシャツのことはよく分らんなぁ…と思いながらシャッターを切ったことを覚えています。でも好きなスタイルでありプロダクトです言ってしまえばセーターと同じ存在価値だし実用性だし、でもこれまでBest Company以外で皆無に近いほど御提案してこなかったのは避けていたわけではなく単純に良いと思える出逢いがなかったからで私がこれまでに着てこなかった理由は同じくそれでした。ちなみにヴィンテージではなくハイファッションでは2002AWと2015SSで一目惚れしたスウェットシャツがあり後者は今でも私の最も大切な洋服ゾーンに収められています、ほとんど着てきませんでしたがそれが沢山着る気分になる日をずっと心待ちにしている大切な一着です。

 

そして前回の旅順にていつもお世話になっているパリのコレクターがそういえばこんなのもあるけどと提案してくれたのが今回御披露目のフレンチスウェット、慣れ親しんでいない私ですが僭越ながら文句無しと一目惚れしましたのでセレクションが叶いました。先日スタッフにエグくてSURRらしいとコメント貰えてガッツポーズした次第。

 

“プレッシャーを感じるのは好きではない”的な。

 

スヌーピーinフランス

 

デザイン性高過ぎなフランス警察トレーニングウェア。

 

デザイン性高過ぎなフランス陸軍士官学校トレーニングウェア。

 

ロジャーラビットinフランス。 etc.

 

 

 

 

 

 

New arrival,Knit&Sweat

 

Soft & Wetみたいで、いいね!

 

 

P.S. “重いカシミア”着てしまいました、もう凄過ぎて引いています。サイズ表記50ですが当時のカルチャーにおけるボンバージャケットの設計なのでだいぶとデカくて丸いのでほぼFREEサイズ提案が叶いそうです。しいて言えば身長170cm以上あればモアベターかな?と言ったところですが所詮は予想なので余裕で裏切ってくれそう。

SURR 福留

 

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