奥まった弊店に足を御運び頂くお客様は、真新しいドアを開け、一歩中へ踏み入れ、廊下の先にスーツ姿の男を視界に捉えた後、室内中央のジュエリーケースを旋回しながら店内をご覧下さいますが、そのスーツ姿の男がカウンター背後にて威風堂々と起立しているためか、シャツカウンター内の品々はじっくりとご覧下さらない印象をお見受け致します。威風堂々と起立してはおりますが、決して挑戦的ではなく皆様の味方で御座いますのでどうかご安心を。「アンティークならではのバッグを」「特に探しているものはないが、日常が愉しくなる品を」「この予算内でジュエリーを」「雰囲気の良いシャツを」「この辺りで美味しい和食屋さんはありますか」どうぞ気兼ねなく、何なりとお申し付け下さい。其れこそ「本日のお勧めはありますか」でも。
本日ですと日中寒暖差が御座いますので、ミドルゲージのニットなど如何でしょうか。ゲージもあまく、ボディはパイルのように優しくふんわりとしたテクスチャーは、コットンとシルクのみで丁寧に編まれております。肌寒い時には身体を外気から暖め、蒸れを逃がす働きは好適そのもの。カットソーやタンクトップの上からお召し頂けます。ボーダーパターンと各所の切り替え、ネックのネイビーとカラーリングも素晴らしく、フィッティングは身幅に余裕が御座いますのでストレスフリーでご着用頂けます。折角の機会、ご紹介をさせて下さい。
90s Dries Van Noten cotton & silk border knit
スタイリングは如何しましょう?カラーパターンが素敵な逸品ですので、本日お召しのダークカラーのスラックスでも素晴らしい相性かと思いますが、実はつい先日、極上のヴィンテージジーンズが入荷致しましたので、宜しければ。お気に召して頂けると思います。
60s Levis 501 Big E
他にも御探しのイメージが御座いましたら、何なりとお申し付け下さい。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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インディゴブルーとイエローステッチとレッドタブ / 在るべき部分に在る擦れ / 然るべき各所の修繕 / そして何より全体に降り注がれた濃と淡。
本来の存在理由に則って存分に穿きこまれ、それに伴う施しが注がれることにより、清々しいほどの風格を内包することとなった、 “ アーキュレイトステッチを尻に敷く意義 ” を切実かつ一直線に感じさせてくれる、ヴィンテージデニムという言葉の芯を捉えた一本。ここまでの王道を御紹介でき、藍らしい爽やかな愛らしい喜びを感じます。
どっしりとした落ち方が魅力の XX 時代を経て、よりテーパードという文言が相応しい洗練性を獲得し始めた頃のシャープでソリッドなレッグラインは、年々市民権を強める高めのウエストポイント、ないし ON ウエストが設計上相性が良く私個人としてもお薦めですが、投げ出す意味合いではなく素直な気持ちとして、どのように穿いて頂いても宜しいことと存じます。
60s Levis 501 Big E
それは、どのような一本を選ぶか否かという判断そのものが、もう既に一つの『 個 』 でありスタイルであると切に感じるからであり、そして King of Legline と言って差し支えないであろう 501 の “ リアルが潜むヴィンテージ ” は、どのような着こなし・穿きこなしも受け止めてくれる懐を持っているから他なりません。この考えは初めから変わっておらず、おそらくこれからも変わりません。
そして、このパーツがどう, 糸がどう, だからこう。という細部を論点の軸としてご提案するのではなく、それらを判断基準としながらもあくまで一本のデニムとして一つの服として “ 格好良いか否か ” に重きを置いたご提案を続けていきたいと想います。この考えも初めから変わっておらず、この点はおそらくではなく、これからも変わりません。
SURR by LAILA 福留
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弊店のセレクションにおきましては、精選する上で厳格なる基準を設けております。厳格なる基準を一文なり皆様にお伝えする事はいささか困難をきたす程デリケートな一線ですが、仮に厳格なる基準を細分化すると幾つかブロックに分けることが可能です。例えば「コンディション」。ヴィンテージやアンティークの作品ですと当然時間を吸収したポテンシャルが確認できますが、全てデッドストックの状態が好ましいか、というわけでは御座いませんで、時には当時の背景が昇華された生地、初代オーナー様による手解きやカスタム、確固たる意図を保ったリペア群。其れ等含めまして“最高のコンディション”として皆様にご提案させて頂く事もしばしば。其れはプロダクト自体をそのままお伝えする事ではなく、その1着が過ごした時間や空間までも切り取り皆様にお伝えしたい勝手ながらの想い。(勿論、熟練の職人によるクリンアップ、フィニッシングは致しております。)さらに細分化しますとネクストステージとして挙げられる「個体性」。厳格なる基準を通す際に最も重要視する内容であると認識しております。例えば、世界で最も履かれているであろうジーンズという衣類の内、最も多くのシェアを占めると推測する「Levis」というメーカー。生産国や生産時期、年代、タブに書かれたEの文字体のみではなく、“個”として確立されているかというフィルターは弊店におきまして絶対的なる眼目。
例えば其れが、Levis「606」というナンバーであれば。
1967年より僅かな期間のみ生産されていた名ナンバー。シームの独特な巻き縫い、縦長のヒップポケット、リベットではなく潔いバータック、膝下から急激に落ちるテーパード。歴代のナンバーの中でも特質的なステータスを保持。突出して挙げられる名目は謂わずもがな、フィッティングに尽きましょう。股上に余白を残しながらタイトフィッティングなレングスに取り付かれてしまえば他ナンバーを数えることは極めて困難。
そして絶対的眼目として構える“個体性”。606だからこそ叶うミッドナイトブルーとの濃淡や落差はヘビーデューティーというステータスを遥かに通り越し、ラグジュアリーな印象すら獲得。一見は百聞は一見に如かずという事で、確実なる自信の元、是非とも御試し頂きたい個体で御座います。
Late60s Levis 606 BigE
弊店におきましては、度々とご紹介をさせて頂いておりましたが、常日頃とお問い合わせを頂いているのが当ナンバー。皆様の思い立ったその時にご提案できれば最良なのですが、我々の力不足が申し訳ないところ。とはいえ、今回含め、最高のポテンシャルにて皆様にご提案致しますので、ご容赦頂けますと幸いでございます。
さて、大変に御待たせを致しております。
明日、5/13(土)12:00より店頭にて販売を致します。
多数お問い合わせを頂いている事から、今回に限りお電話でのお取り置きは控えさせて頂きます。其れは606BigEだからという事では御座いません。1本のジーンズの個体としまして実際お手に取り、脚を通し、十二分にご満足頂いた上で、お選び頂きたいという勝手ながらの弊店の想い。ご理解を頂けますと幸いです。また、今回エントリー品のみならず、店頭では最高の“別個体”をご用意させて頂いております。其れはまた後日のご紹介。
それでは、皆様のご来店を心より御待ち申し上げております。
SURR by LAILA 小林
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