設立当初より、変わらずラインナップの一角として存在し続けている “H” の冠。60年代〜90年代を中心にエントリーさせて頂いておりますが、“シャツ”というカテゴリーにおいて、気が付けば“Hのホワイトシャツ”はご提案したことがなかった、と。折角の機会、先週末のNewarrivalより、まろやかなストライプ調の1着と共にご紹介させて下さい。
極めて正統的な2着。自然光との相性が大変素晴らしい印象。そう畏まらず、日常的にお召し頂くのが宜しいかと。度々と過去の作品を目にしてまいりましたが、時には風に吹かせ、時にはお客様がお召しになられた後ろ姿を拝見し、時にはディテールを眺め、到達した幾分の見解としましては“最高の普段着”として差し支えないかと。恐縮ながら、引き続き継続して思う次第です。
上質なブロード地である事は自明の域ですが、“柔らかい”という印象はなく、適度なハリと確かなファブリックを感じて頂けるテクスチャー。この類のコットン地は水に晒した後、洗いざらしで袖を通されるほうが最もポテンシャルを発揮できるかと。それこそ1930,40年辺りのフランス地方で確認されるコットンシャツに非常に近しいファブリックでして、“ブロード地の理想型”とご理解頂いても。そして密に接近したトップの2釦と“タブカラー”というディテール。小振りなカラーと相俟って極めてミニマムな仕様。“H”らしいというより、フランスらしいバランス。
同じくコットンファブリックですが、ハリがなく、まろやかなテクスチャー。此方は洗いざらしも宜しいですが皺を伸ばしふんわりとお召し頂くほうが。極めてオーセンティックな各所ディテールですが、小振りながらややスプレットしたカラーと曖昧って非常に上品な印象。ストライプパターンも大変に素晴らしい1着。
with early50s Levis 503XX with leather patch
ジーンズとの相性こそ、贅沢。
with 1984s Belgium military camouflage trousers “light cotton”
ホワイトシャツには、ミニマムなタブカラーを活かすべくミリタリーピースと。
left 80s Hermes white cotton tab collar shirt
right 90s Hermes striped cotton shirt
本文構成も極めてオーセンティックなエントリーで御座いました。他にも多数ヴィンテージシャツを取り揃えて御座いますので(例えば、1930,40年辺りのフランス地方で確認されるコットンシャツ等も)、この機会に新調をご検討されては如何でしょうか。何なりとご相談下さい。
近日暑さが続いておりますので、皆様体調には呉々もお気をつけ下さい。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
[email protected]
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ウールからコットン、ライトウェイトなファブリック、ショートスリーブ。日々、SURRという空間で過ごす中、向かい風、気温、花の色、香り、バージニアクリーパーの成長スピード以外にも、こうして季節を感じ取ることができるのは勝手ながら幸せなものです。鈍く輝く真鍮製の棒に音を鳴らしながら新鮮なる其の1着を掛ける瞬間は、生け花の水を換える幸福度に近しいものを感じますが、こう鮮度を保った作品群を前にすると毎度毎度相も変わらず、浮き足立つ始末。やっぱり。ヴィンテージというカテゴリーにおいては、“鮮度”という表現もいささかおかしなワードですが、その作品自体が鮮度を保持、というより、SURRという空間に入室した際は、今まで見てない,触れていない,着ていない、そういった意味でやはり “鮮度を保った” です。
来るや約20点もの作品群。弐桁でのエントリーはご無沙汰な気さえ致します。じっくりと参りたいので又もや皆様の貴重なお時間を拘束してしまうやもしれませんが、飽きずに、御付き合いの程をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
90s Hermes white cotton tab collar shirt
90s Yves Saint Laurent white cotton dress shirt
60s MILLET french sport coat
1992s Armani Exchange debut collection piece
Left 80s Thomas Pink dress shirt
Right 90s Hermes cotton check shirt
良い天気なので休憩
40s British royal army chino trousers
80s JOY DIVISION T-shirt
80s New Order by Peter Saville “Academy” T-shirt
90s GUCCI by TomFord cotton drivers knit
90s Lieve Van Gorp cotton pullover
left 90s Hermes cotton striped shirt
right 70s Missoni super light wool striped shirt
80s US silk blouson “Reversible”
40s British royal navy short sleeve pullover “over dye”
80s Armani jeans denim jacket
80-90s Best Company by Olmes Carretti 3pieces “Not Sweat Shirt”
5/20(土)12:00〜
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
SURR by LAILA 小林
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501のレッグラインを踏襲しながらも其の“ユースライン”として生を受けたミニマムなウエストゾーン。60年代へ突入した後に瞬く間に姿を消したこのナンバーは、「503」として刻印を捺された。どのようなベクトルを保ってパーソナリティーと合致する個体を探すかは、当然、其々の項目なる主張があるでしょう。
落し所はナンバーか、残色の濃淡か、将又未使用なる怪物か。レングスのフィッティングを敢えて“短く”理解するも良し、その逆も。其れこそ、アーキュレイトステッチを尻に敷くための糸の残存または残痕条件と細かいところまで。そう、福留の理論、いえ、持論、“アーキュレイトステッチを尻に敷く意義” というところを私なりに、“レザーパッチを腰に従える意義”と、改めて。
テーパード概念など皆無に等しい501XXのレッグラインを獲得した種でありながら、スリムフィットであるウエスト周囲のホールド。メゾンピースのような絶妙なるショートレングス。故に、成立する極めてモダンかつ大胆、そして迫力のムード。生い茂るグリーン色が入り交じり、ピーコックブルーのようになめらかで柔らかく、なによりクリーミー。日本特有の表現でいうところ、“蒼” が成り立つ佇まい。
early50s Levis 503XX with leather patch
そして時間と空気成分を吸収しながら成長を続けた縦5cm、横7cnのレザーの固形体は、仰々しくも他に深いプレッシャーを与え続ける攻撃性を放出。独特のアンバー色に輝く際物性は、主のみを許すような異様かつ奇怪なほどの実在感。柔らかい表情をお持ちの方にこそ。
SURR by LAILA 小林
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