シャツとジュエリーの関係性 / Diary383
11.4.2017

アーティストやメゾンの名が刻印された、手掛けた元、製造元が把握できる品々と相対するアノニマスジュエリー。
ヨーロッパという国の特性上、様々な国・年代・スタイル・コンセプトのジュエリーが点在しますが、エレガントで普遍的で、何よりジェンツに提案したいと思えるジュエリーは極少数。弊店においてその取捨選択の基準はやはり一言で表すと、“上質なテクスチャーであるか否か”此処に尽きます。現代においても一部受け継がれているアンダーグラウンドな文化ですが、特にアートジュエリーという概念が誕生した60年代頃において、ジュエリーアーティストの間で「あえて自分の名を記さない。刻印を残さない」という行いが一部で流行していたのも事実でして、弊店において厳格な基準の上精選されたアノニマスジュエリーも、そんな創り手の「刻印ではなく物として判断してほしい」という願いが込められた名も無き芸術家による逸品として、また上質かつ確実な存在として、皆様にお披露目致しております。
 
と、熱い想いを冒頭より記しておりますが、ジュエリーといいましてもそう堅く身構えず、其れこそフラットな目線というのを常に御持ち頂き、あくまで日常に昇華させるモノであるということ(そこには特別な思い入れを付加させることができれば最高ですが)という想いは一寸も変わらず、年代、背景、文化、メーカー、職人、国、其れこそ様々とカオスティックな弊店ならではのヴィンテージジュエリーを御愉しみ頂けましたら。
 
早いもので気が付けば4月。日々のニットから日々のシャツに、そして日常にジュエリーを。
 
 
 
 
 
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about 30s French white cotton shirt “pullover style”
         ×
50s French snake bangle
early 90s European crazy PIG design ring
 
 
 
R4286358
R4286370
 
60s British military royal airforce repair shirt
          ×
40s French antique 18k ring “Topaz & Diamond”
80s Yves Saint Laurent design bangle
 
 
 
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R4286391
 
50s US work crush shirt
      ×
60s French silver bracelet “9horse heads”
60s Georg Jensen silver ring “Eagle”
60s Georg Jensen silver design ring
 
 
 
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about 30s French beige cotton shirt “pullover style”
          ×
60s French silver & red stone bracelet
 
 
 
R4286405
 
90s Yves Saint Laurent oxford red shirt
          ×
60s David Andersen silver & cloisonné ware bangle
60s French lion ring
 
 
 
R4286330
R4286344
 
70s US military general shirt
       ×
50s OMEGA self-winding watch “Seamaster” with 50s Metal band
60s French silver bracelet “rope style chain”
30s French antique 18k ring “twist”
 
 
 
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R4286424
 
40s French white cotton antique shirt
         ×
40s French antique silver bangle “art deco”
 
 
 
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30s French antique silk shirt
70s British cufflinks “lion motif”
        ×
90s Cartier tank vermeille coating
40s British antique 22k ring “pure yellow gold”
30s French antique 18k ring “twist”
 
 
 
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R4286457
 
80-90s Best Company sweat shirt layered style “five birds”
            ×
60s French silver short necklace “snake style”
 
 
 
R4286464
R4286479
 
about 30s French beige cotton shirt “washing pullover style”
             ×
50s French silver bracelet “joint plate”

 

 

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Carmine / Diary379
29.3.2017

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弊店におけるDiaryの編集ですが、ディレクター福留より全権を一任されてからというもの、大変に申し訳がない程にその日の“気分”で書かせて頂くことが殆ど。週に4回5回書く日もあれば、週に1日しか書かない日も御座いまして、将又、何を書こう、と少しでも悩むものなら書かない選択を続けてまいりまして、そこに「何故なら」と、意味はないのですがやはり事由を煎じ詰めると“気分次第”に行き着く始末。とはいえ、そんな気分に左右されるDiaryの舵取りに対してディレクターより一喝が御座いませんので、おそらく彼もその日淹れたコーヒーの味が納得するものか否か其れによって「よし、今日は書こう」とキーボードの音を鳴らしていたのだろうと、あくまでポジティブな空想ですが。
 
こうラインナップが充実しておりますと、“何を書こう” いえ、“何から書こう”という思考は当然なまでに生じるものでして、とはいえ私個人の想いとしましては1点1点じっくりとエントリーさせて頂きたい程の熱いハートは胸に秘めておりますもので、詰まるところ“決めかねる”という情けない結末を迎えるわけです。其れが、気分次第で書かない選択を続けてきたという簡単にも言い訳に値するのですが。
 
そんな本日、連日の悪天候から打って変わり日光がよく入ります。現在14:07。気持ち良い天候に恵まれ窓から燦々と注ぐ太陽光から振り返ると1着のカーマインレッド。気持ちのよいままキーボードの音を鳴らすとしましょう。お気付きの通り本日は気分が良いので。
 
 
 
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80s Lacoste cotton cardigan “Carmine Red”
 
 
 
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アイコンでお馴染みのフランス仕立て。季節当然のコットン素材のカーディガンはカーマイン。この辺りはメーカーで選択するというより、美しくも赤いコットンニットを手に取ったら偶々某メーカーだった、くらいが丁度宜しいのでは。
 
 
 
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繊維の隅々まで目を凝らすと、前立ての随所にホワイトコットンの糸がちらほらと。強度を増すべく初代オーナー様が施したのか知る由は御座いませんが、このステッチ群を発見してから2歩引いて日光に当てながら再視。目が覚めるカーマインレッドはホワイトとの相性が最高だと私も目が覚めました。
 
 
 
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70s Pierre Cardin dress shirt
(with 60s British cuff links)
 
 
 
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洗いざらしのホワイトコットンでも宜しいですが、しっかり皺を伸ばしたドレスシャツはフレンチスタイル。昼間のブルージーンズからスラックス。得意満面にダブルカフで最高のウィークエンドナイト。

 

 

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geographic / Diary381
5.4.2017

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標高最大4,792m。アルプス山脈最高峰モンブランを眼前に創業。冒険者を讃えるが故の命名はフィンランド語で“北極圏”を意味する「NAPAPIJRI」
 
 
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ネームタグに記された、geographicとは直訳で“地理”。世界規模の“地形”という解釈がよいでしょうか。注がれるベクトルの意図をgeographicのワードで感じて頂けるかと思いますが、容赦ない大自然に挑む屈強な精神に向けたプロダクトではなく、あくまで民間のメーカー、昇華されるは日常の冒険者のために。
 
 
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90s NAPAPIJRI cotton knit tops
 
 
 
 
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選定は肌馴染みを前提にコットンのみ。ミドルゲージで編まれたハーフジップスタイル。身体に沿うまでいかずも広く保たれたわけではないミドルレンジのフィット感に対する、裾の左右に施された広がりのあるスリットはお茶目な余裕。頭が堅いジェントルマンにナードなスタイルを提供。
 
 
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with 1999A/W Martin Margiela black light wool slacks
 
 
兼ねてより提唱しているスラックススタイル。目元には2サイズ大きいティアドロップで決まり。
 
 
 
 
縦軸も横軸も広いラインナップを構える弊店においては、都度、都度、ラッキングされている一着のプロダクトに対してフラットな目線を保つということを軸として皆様にもお伝えしている次第ですが(例えばネームハイドというアプローチ)、時にネームの裏に秘められたる大小濃さ薄さ深さ浅さ問わず、その内容を理解することにより得られる豊かさも確実に在ると、生意気ながらも心得ております。本品は俄然後者。
 
 
 
 
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確固たるイタリメーカーで在りながらプライドの表現では地球上最北端の国旗。全てのアドベンチャーが集う終着駅がノルウェーというひとつの国である事に敬意を払う姿勢。此れでいてベクトルの昇華口は日常の冒険者。どうぞお近くの図書館へ。リアルでは体験できないアドベンチャーの宝庫でしょう。

 

 

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