501のレッグラインを踏襲しながらも其の“ユースライン”として生を受けたミニマムなウエストゾーン。60年代へ突入した後に瞬く間に姿を消したこのナンバーは、「503」として刻印を捺された。どのようなベクトルを保ってパーソナリティーと合致する個体を探すかは、当然、其々の項目なる主張があるでしょう。
落し所はナンバーか、残色の濃淡か、将又未使用なる怪物か。レングスのフィッティングを敢えて“短く”理解するも良し、その逆も。其れこそ、アーキュレイトステッチを尻に敷くための糸の残存または残痕条件と細かいところまで。そう、福留の理論、いえ、持論、“アーキュレイトステッチを尻に敷く意義” というところを私なりに、“レザーパッチを腰に従える意義”と、改めて。
テーパード概念など皆無に等しい501XXのレッグラインを獲得した種でありながら、スリムフィットであるウエスト周囲のホールド。メゾンピースのような絶妙なるショートレングス。故に、成立する極めてモダンかつ大胆、そして迫力のムード。生い茂るグリーン色が入り交じり、ピーコックブルーのようになめらかで柔らかく、なによりクリーミー。日本特有の表現でいうところ、“蒼” が成り立つ佇まい。
early50s Levis 503XX with leather patch
そして時間と空気成分を吸収しながら成長を続けた縦5cm、横7cnのレザーの固形体は、仰々しくも他に深いプレッシャーを与え続ける攻撃性を放出。独特のアンバー色に輝く際物性は、主のみを許すような異様かつ奇怪なほどの実在感。柔らかい表情をお持ちの方にこそ。
SURR by LAILA 小林
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奥まった弊店に足を御運び頂くお客様は、真新しいドアを開け、一歩中へ踏み入れ、廊下の先にスーツ姿の男を視界に捉えた後、室内中央のジュエリーケースを旋回しながら店内をご覧下さいますが、そのスーツ姿の男がカウンター背後にて威風堂々と起立しているためか、シャツカウンター内の品々はじっくりとご覧下さらない印象をお見受け致します。威風堂々と起立してはおりますが、決して挑戦的ではなく皆様の味方で御座いますのでどうかご安心を。「アンティークならではのバッグを」「特に探しているものはないが、日常が愉しくなる品を」「この予算内でジュエリーを」「雰囲気の良いシャツを」「この辺りで美味しい和食屋さんはありますか」どうぞ気兼ねなく、何なりとお申し付け下さい。其れこそ「本日のお勧めはありますか」でも。
本日ですと日中寒暖差が御座いますので、ミドルゲージのニットなど如何でしょうか。ゲージもあまく、ボディはパイルのように優しくふんわりとしたテクスチャーは、コットンとシルクのみで丁寧に編まれております。肌寒い時には身体を外気から暖め、蒸れを逃がす働きは好適そのもの。カットソーやタンクトップの上からお召し頂けます。ボーダーパターンと各所の切り替え、ネックのネイビーとカラーリングも素晴らしく、フィッティングは身幅に余裕が御座いますのでストレスフリーでご着用頂けます。折角の機会、ご紹介をさせて下さい。
90s Dries Van Noten cotton & silk border knit
スタイリングは如何しましょう?カラーパターンが素敵な逸品ですので、本日お召しのダークカラーのスラックスでも素晴らしい相性かと思いますが、実はつい先日、極上のヴィンテージジーンズが入荷致しましたので、宜しければ。お気に召して頂けると思います。
60s Levis 501 Big E
他にも御探しのイメージが御座いましたら、何なりとお申し付け下さい。
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インディゴブルーとイエローステッチとレッドタブ / 在るべき部分に在る擦れ / 然るべき各所の修繕 / そして何より全体に降り注がれた濃と淡。
本来の存在理由に則って存分に穿きこまれ、それに伴う施しが注がれることにより、清々しいほどの風格を内包することとなった、 “ アーキュレイトステッチを尻に敷く意義 ” を切実かつ一直線に感じさせてくれる、ヴィンテージデニムという言葉の芯を捉えた一本。ここまでの王道を御紹介でき、藍らしい爽やかな愛らしい喜びを感じます。
どっしりとした落ち方が魅力の XX 時代を経て、よりテーパードという文言が相応しい洗練性を獲得し始めた頃のシャープでソリッドなレッグラインは、年々市民権を強める高めのウエストポイント、ないし ON ウエストが設計上相性が良く私個人としてもお薦めですが、投げ出す意味合いではなく素直な気持ちとして、どのように穿いて頂いても宜しいことと存じます。
60s Levis 501 Big E
それは、どのような一本を選ぶか否かという判断そのものが、もう既に一つの『 個 』 でありスタイルであると切に感じるからであり、そして King of Legline と言って差し支えないであろう 501 の “ リアルが潜むヴィンテージ ” は、どのような着こなし・穿きこなしも受け止めてくれる懐を持っているから他なりません。この考えは初めから変わっておらず、おそらくこれからも変わりません。
そして、このパーツがどう, 糸がどう, だからこう。という細部を論点の軸としてご提案するのではなく、それらを判断基準としながらもあくまで一本のデニムとして一つの服として “ 格好良いか否か ” に重きを置いたご提案を続けていきたいと想います。この考えも初めから変わっておらず、この点はおそらくではなく、これからも変わりません。
SURR by LAILA 福留
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