徹頭徹尾にデザイン / Diary424
26.7.2017

以前のエントリーで触れました、とあるアイテムにおいての感覚更新に関して、僭越ながらここに記させて頂きます。御暇つぶしにして頂けましたら幸いです。

 

 

簡潔に申し上げますと私はここ数年 (正しく思い出せないほど長い期間だったように思います) Tシャツを着ておりませんでした。正しく申し上げますと、 Tシャツを着て人様の前に出ておりませんでした。それには様々理由があり意図がありましたものの、大したそれぞれではございませんので割愛致しますが、味わうことを選ばなかったのは自分自身にも関わらず着こなす皆様に羨望の眼差しを向け、その楽しさと意義を理解しつつも結局は自身で味わうことなく何年も過ごしておりましたが、今年に入りましてふと “ Tシャツを着たい ” という、活字にしてみるとなんともまぁ気の抜けた文字面ながら、私にとっては大変に有意義かつ大きな意味合いをもつ感覚更新がまき起こったのです。

皆様と同じく思い立ったら吉日とばかりに、信頼のおける幾人かのコレクターさんにコンタクトをとり、ヴィンテージ Tシャツの “ 今 ” を自分なりに捉えてみたのですが、やはりファッションの流れ、スタイルの流れと同じく芳醇に変化しており、大変に面白く思いました。私にとっては主にハイファッション/モードという存在との兼ね合いがより強まっているように感じられ、その変化もまた、ヴィンテージという要素と存在価値をより豊かにしてくれているように思います。

ということで、例年ささやかながら御提案させて頂いておりますヴィンテージ Tシャツですが、本年は私にとって一層楽しい存在になってくれました。私的な感情を大いに含んだ御紹介になってしまい恐縮ですが、よくよく考えますと私的な感情で誕生し、今や小林店長というもう一人の私的を加えて成り立っているのが SURR ですので、引き続きの皆様方の寛容を祈らずにはいられません。

 

 

 

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New arrival , Vintage Tee shirt

 

感覚更新を伴いながらも、それを選ぶ判断基準はこれまでの御推奨と変わらずでして、一着に秘められた背景はそれぞれ様々ですが、最も重要な要素はやはり、徹頭徹尾にデザイン。フォントにせよグラフィックにせよ、心の琴線が強く揺さぶられるか否かで御判断頂きたいと切に思います。その判断がその人の 『 個 』 そのものであり、Tシャツは『 個 』 を素朴に実直に表現できる楽しい楽しい存在ですので、御興味お有りの暁には一枚一枚ゆっくりと出逢って頂けたら幸いに思います。

そんな皆様方の判断基準を拝見させて頂く時間やお話しをお聞かせ頂く時間は、本当に楽しいです。結果的に特定のバンドのみを選ばれる男性、アルコールカルチャーを追い求める男性、様々なTシャツを見過ぎて基準が格好良いの向こう側に行ってしまった女性、結果的に誰にも理解されないグラフィックを選ぶようになってしまった女性、一切の垣根なく良いと思ったものをカオティックに選ぶ女性、など。
弊社系列のとある店長は、もともと好みであった音楽カルチャーが昨今改めて人気を博していることを受けて、であればそのベースとなるカルチャーTシャツ探す宣言をしており、こいつヤベェなと改めて愛が深まった次第です。ニッチ過ぎるそのカルチャーT、彼女は見つけることができたのだろうか。きっと見つかっていないだろうな。

 

 

SURR by LAILA 福留

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【Tube Package】 / Diary423
25.7.2017

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前回Diaryにおきまして、弊店にとってのヴィンテージジーンズとは、とまで、大それた内容では御座いませんでしたが、近しいセンテンスを少しばかりか綴らせて頂きました。世界で最もポピュラーで、そしてアイコニックな存在。Levisというメーカーの魅力については、改めて私の口からご説明するまでも御座いませんが、穿く,穿かないは別としましても、皆様も十二分ご理解が及んでいる事と思います。
 
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XXか、レザーパッチか、ギャランティの有無、BIGEの赤タブ、66前期か後期か、501か、505か、好きなのは606か。解明されている年代の線引きとそれに伴うディテール。だから〜と起因できるシルエットやスタイル。市場的な目線でモノを申し上げますと、年々その個体数は減少していく一方で、珍しいから、貴重だから、“その上でやっと見つけた” 感動は確実なる感情でしょう。ましてや、其れがマイフィッティングであるならば、その体感は50倍。ジーンズに留まらず、ヴィンテージをお好きな方は一度は味わったことがあるやと存じます。
 
今回、「原点回帰」というテーマと、過去のセンテンスやピクチャー、そして久しく叶いました7本ものヴィンテージジーンズを目の前にした時、その確実なる感情とは別の感動を皆様にご体感頂きたいなと思いまして、誠に勝手ながら、ひとつの “ 形式 ” を取らせて頂きました。
 
 
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「Tube Package for vintage jeans」
 
 
どうぞ、お好きなチューブからご自由にお選び下さい。ご所望のシルエットや色合い、お申し付け下さいましたら、私どもからご紹介をさせて頂きますが、自分で選定したい、という方も勿論いらっしゃるかと存じます。どうぞご遠慮せず、チューブから出してご考察下さいませ。
 
 
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私のリコメンド。
ラインナップの中で最も色の濃淡が少なく、フラットなホリゾンブルー。
 
 
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丁寧に “ 対話 ” 成された形跡。
 
 
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裾は何故かシングルステッチで処理。アタリが生じておりますのでチェーンを抜いた後、“わざわざ”の施しかは扨措き、ボリュームが出ないミニマムな印象を獲得。もはや裾の処理がチェーンステッチである事は、郷に従う、以外、必要性を感じません。どうぞお好きなように、お好きな仕様で。
 
 
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60s Levis 501 “ BIG E ”
 
 
 
 
このジーンズは、名前は忘れたけど北青山のマンションの1室にあるヴィンテージショップで出逢ってね、ジーンズがくるくる丸めてパッケージされていて、可笑しなお店だったよ。
 
 
 
永らく時が経ち、神経質に追加したチューニングの痕を撫でながら、ご記憶の片鱗として残りましたら。是程、光栄な事は御座いません。
 
世界で最もポピュラーで、そしてアイコニックな存在。例えばLevisというメーカーの魅力を少しばかりご体験頂けましたら。

 

 

SURR by LAILA 小林

03-5468-5966
[email protected]

 

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それでは、皆様のご来店をお待ち致しております。

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7本のジーンズ / Diary422
21.7.2017

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しつこいようで恐縮な心持ちですが、今シーズン「原点回帰」というひとつのテーマを設けたから、という事由に起因するのですが、2017年SSでは、テーラード,ミリタリー,紳士のための小物と、テーマに沿う各エレメントをご提案させて頂きまして、ここで「ヴィンテージ ジーンズ」という枠も弊店にとっては重要な要素のひとつだろうと再認識に至ったわけですが、“ 決めたから集めよう ” くらいのベクトルで当然出逢いが叶うものではなく(とはいえ1本の出逢いですらおそらくご提案に至ったと思うのですが)、この度は偶発的な出逢いとタイミングにより、50年代の2本と60〜70年代のスペシャル個体3本、既にエントリーが完了している此方と、此方を合わせた、計7本のボリュームにて皆様へのご提案が叶い、本日のエントリーを綴らせて頂いている次第です。
 
 
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Vintage Denim / Diary016
 
Levi’s 501 / Diary018
 
Levi’s 503 XX / Diary019
 
 
ヴィンテージジーンズのファーストエントリーは2014年7月8日。
勿論、人の感性は常に流動的であると思いますので、現在の構成とは異なるセンテンスやピクチャーですが、これも一興と愉しませて頂いております(やや上からの意見で福留の逆鱗に触れそうですが)。むしろ最初期の方が好きだ、という方も少なくないのでは。私も、がんばらなくては。
 
 
 
 
デニムからの Call に対して着用者の Response 、それに対しての新たな Call。
この対話の繰り返しこそがデニムを楽しむうえでの重要なキーになるのです。
本品はすでに数回の対話が重ねられています。
一つ一つには様々な想い入れがあり、少なくない人数が関わっていることでしょう。
全てに意味があり、意図があるからこそ生まれた偶発的デザインリペアの数々。
通常であればマイナスとされる直しがプラスに反転するなんて、実に実に興味深い。
これからも対話が必要になると思いますので、それを存分に味わって頂きたい。
そのつど生まれ変わり、まるで “ もう一度買った ” かのような感覚を抱いて頂けると思います。

 
 
時に男性的、時に抒情的。
スタイルのみならず、季節や時間帯、はたまた気分によってその印象を変えてくれる 501 のテーパード
腿周りに極めて若干のゆとりを持たされた事で生まれる秀逸なカーブライン。
太くなく細すぎない着地点で、王道デニム・トラウザーズにおいての丁度真ん中な存在感を発揮します。
コーディネートの妙技はもちろんの事、穿くという行為そのものが意味を成す。そんな一本です。

 
 
 
 
過去のセンテンスの引用で御座いますが、3年経過した今この瞬間も変わらずの想い。 “ 男性とジーンズ ” の相互関係、福留流の表現で 対話の繰り返し、年齢に左右されることがないマスターピース的存在、純粋なまでにトラウザーとしての機能、そしてお選び頂けた方の日常に寄り添う衣類となり得ましたら、他に何も申し上げることは御座いません。
 
 
 
 
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Newarrival 50s Levis 501XXZ vintage jeans
 
 
 
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Newarrival 50s Levis 501XXZ vintage jeans “ cut off style ”
 
 
 
 
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50s 〜 early70s Levis vintage jeans
 
 
これ程に、70年代以前のジーンズが揃うのも久しぶりか、将又、仮にでも1本1本の希少性を問うならば、初めての試みやもしれません。様々なスタイルでヴィンテージジーンズをお選び頂ける機会、お好みのシルエット,色合い,風合い,あのジャケットに合わせたい,このシャツに,いや毎日穿きたい,レングスはどのようなスタイルで,フィッティング,etc、どうぞ気兼ねなくシャツカウンター裏にいるスタッフにご相談下さい。誠に勝手ながら、我々としましてはジーンズより先ず、お客様との“対話”を愉しみたいもので。
 
長文にて失礼を致しました。
暑い日が続いておりますので、どうぞご自愛下さい。
 
皆様のご来店をお待ち致しております。
 
 
 
 
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Newarrival late60s〜 early70s Levis 501 66model “ BIG E ”
 
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60s Levis 501 “ Big E ”
 
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Newarrival 60s Levis 501 “ BIG E ”
 
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Newarrival 50s Levis 501XXZ vintage jeans “ cut off style ”
 
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Newarrival 60s Levis 501 “ BIG E ”
 
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early50s Levis 503BXX with leather patch short length style
 
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Newarrival 50s Levis 501XXZ vintage jeans

 

 

SURR by LAILA 小林

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