45個の成功が収められた連なりは、同一同等の個がきちんと整頓されているようにみえて実のところ奇数箇所のみ天然鉱石が与えられた実相で御座います。しかしながら同一同等の個が整われているようにみえるのは連なる全体を鉱石のみが有する光輝に任せず、抑制された金無垢本来の輝きを丁寧に表出させた職人による技巧的なパフォーマンス。それは表面性に留められた “ 美的留意 ” と呼ぶにも等しく、7倍ルーペで凝望しなければ見逃してしまうほど “ 美的留意 ” なもんですから、練磨された手技で謙虚さを表したようで、あるいは練磨された謙虚精神の表れといいましても飛翔した表現ではないように思います。天然鉱石を副次的なポジションに留めるに至った見事な采配であると、僭越ながら見解を置かせて頂きますが、その副次的に留められた地球上の自然物質の中で最高グレードの硬さを誇る天然鉱石は、23個という数字に実際的にセーヴされ、限られた者にしか許されない工程である研磨が施されたにせよ、絶対的な輝きこそ最大の魅力であるはずが、僅か3mmほどの個の中で4箇所を楔のようにまるで的確な食い込みのように見事に抑えられているわけですから、必要最低限度な規律でも設けたようにやはり抑制された輝きで御座いました。内省的というか保守的というか、そういう種類の “ 防御性 ” が閉じ込められた限りなく控えめな気品で御座います。45個の成功をもって。
このような種類の気品というのを、あるいは同等のフォルムを具有した紳士用ブレスレットというのを視認したのは、数年前、NYネームの古い逸品で御座いました。購入者以外、五番街どころか敷居から外に持ち出してはならない専用ボックスに込められた品位。力強い実際的な品質、そしてデザインの提供者まで公開された透明性、その脳裏に焼き付いた景色に長い間負かされてきましたが、僅か数秒をもって保たれた景色がみるみる内に溶解し、呆気もなくベストワンの地位を譲りわたすことになるとは、わたくし自身思いもよらぬ邂逅でありまして、それも誰々の何処何処という内容ではなく、約80年前のアノニマスで純真無垢なこの個体に。そしてこれも誠に僭越な独り言でありますが、あるいは飛翔した表現でお許し頂けるならば、紳士用ブレスレットとして完成の域に達した、見事な一例のように思います。
30s British 9K gold & diamond bracelet
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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4/7(土)12:00よりお披露目。
少しばかりでも御愉しみを頂けましたら何よりに思います。
皆様のご来店を心より御待ち申し上げております。
Newarrival 50s French, gold plate bracelet
Newarrival 30s British 9K gold & diamond bracelet
Newarrival 50s British 9K gold wave style ring
Newarrival 40s British 9K gold & opal ring
Newarrival 1909s British 9K rose gold & amethyst ring
Newarrival 1900s France 18K pure gold bracelet
Newarrival early1900s France 18K pure gold ring
Newarrival late 1800s Itary 9K rose gold chain
Newarrival 30s British 9K gold & diamond ring
Newarrival 80s Hermes Chaine d\’ancre
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
[email protected]
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私の生業は世界中から心惹かれる品々を探し出し、皆様に御提案することなのですが、現在の SURR におきましてはそれが全て 1 点ものとなりますがゆえ、しいて例えるならば惚れた女性を誰かに嫁がせる, 真に愛する女性とは必ず結ばれないという悲哀なる運命の奴隷でございまして、ゆえに自身の身に着ける品々がおろそかになることが多いです。基本的に自身へのそれは偏屈で厄介な偏愛に満ち溢れておりますが特に装飾品の類は本当に厄介中の厄介でして、なぜか心臓に近づけば近づくほど判断基準が絶望的に厳しくなります。
私は数年前までブレスレットを愛用したことがありませんでした。厳密に言えば気まぐれで幾つか付けていたことがあったかもしれませんがすぐに外してしまったため愛用には至らず、どんなものを付けていたか, そもそも付けていたことがあったか否かも覚えていないほどです。しかし私はブレスレットが欲しかった。寝食を共にし、酸いも甘いも共有できる相棒が欲しかった。だって、やはりブレスレットの出で立ち格好良いじゃあないか。粋じゃあないか。しかし真に愛する女性という名のブレスレットに出逢ったとて結ばれることはなく、かつ現代の様々で良いと想える品はない。ほとほと困り果てた私は、ここでもやはり歴史の裏付けに頼ることにしたのです。 ( 余談ですが、このような流れで同じくに頼ったアイテムは他にも幾つかあります )
4代目社長が港を散歩している際に着想し 1938 年に発表された絆の意を汲むそれは、ブレスレットという存在において極めて正統的であり、かつ “ どこの何か ” という意味合いにおいて高い視認性を有するフォルム。作為的な意図を除いて分かりやすいものを身に着けることがなかった私にとって従来であれば選択肢の外にある存在ですが、長年変わらないデザインという歴史の裏付けと究極的な正統性から現代のそれを選ぶに至りました。
しかし、極めて極めて正直に申し上げますと 120 %惚れ込んでの選択ではありませんでした。上記の他に、もうブレスレット選びの苦悩に終止符を打ちたかったという気持ちが正直に申し上げまして大きかったです。共に過ごしてみるとブレスレットを愛用したことのない私にとっては物理的に重く、書き物をすればキャラキャラと鳴り生活において常にその質量を実感せずにはいられませんでしたが、気が付くとどっしりとした重量が安心感となりキャラキャラというサウンドが心地良くなり、私にとって “ 120 % ” なブレスレットとして寝食を共にし、酸いも甘いも共有できる相棒となって今に至ります。言葉では現わしきれませんがやはり格好良いのです。なんというか、粋なのです。
80年間受け継がれているモデルですが極めて極めて微細に異なる数か所と、なにより銀の表情にはヴィンテージをお選び頂く価値が十分にあることと思います。この度の御紹介は 5 段階のうち上から 2 番目の太さ。偶然にも私のと同じであったことは個人的に喜ばしい限り。
Comming soon 80s Hermes , Chaine d’Ancre , GM
なお、ネックレスは未だ未発見 / 未着用です。先日も敬愛なるとあるジュエリーメーカーで好みな一つを見つけたのですが私が付けると首輪のようになってしまったため断念。100年以上前でローズゴールドで王道的かつ独創的なプレーンチェーンなんてあれば、最高なのですが。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
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