C.P COMPANYの設立から約8年後、たったひとりの男をメインパーソンとして起動した新レーヴェルは、材質や繊維研究、革新的な素材開発に臨むベクトルを軸に始動されたもので御座いました。
所謂、副次的なセカンドラインに位置するのでしょうが、MissoniといいGiorgio Armaniといい、その国のスポーツレーヴェルは恐ろしく質が高いという客観的事実を備えた “ 特有性 ” と表現しても差し支えない内容と認識致しておりまして、それは本日ご紹介に至る、もうひとつの【New Member】でこそ、証明される内容であると信じております。
シャッターを切りながら、大切に袖を通しながら同時に心に落ちてきた想いは、エポックメイキングなテクスチャー、前衛的だとか、未知の体験だとか、ゆえに感じるはずのファッションとしての愉しさ、それらが脳裏に過ぎるよりも真っ先に実感した、純粋無垢な “ 快適性 ” 。その開発された特殊素材や繊維レヴェルがまっすぐに向けられている単純明快な目的、メインデザイナーの強力な意図、製作チームの総意。
そして無機質かつ無生命な性質に相反する鮮やかなカラーテキスタイル。上質なコットンに乗せられた瑞々しいアズーリブルー。幾重にウォッシュを施されたナイロンには美しいビリジアン。簡潔的なセーターには街によく馴染むシャーベットグリーン。中枢のポジションに君臨したMassimo Osti氏ならではの美しき選定色ですが、其処には純粋な質の高さと同立する、その国ならではの “ 特有性 ” が充満している印象で御座います。検分を続ける過程において明確に浮かび、魅力として枝分かれするいくつもの存在しうる実態のひとつ、「開発力」そして、「色」。無機質な強靭さと、後者が丁寧に表現されることにより迸る、強い生命感。
それはアナーキーかつ混沌とした内容では決してなく、むしろ、完璧なまでの計算式と数列、実験を繰り返し精査され、規則的に統制された種類のものでしょう。
最後に、この機会にエントリーが叶いましたことを心より嬉しく思う次第です。
【Stone Island】
New member for 2018S/S Pre collections 80s〜early00s Stone Island
2018S/S Pre collections
2/10(土)12:00〜 お披露目
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
[email protected]
//
男性服飾史における、とあるひとつの世界。
例えば “ テーラード ” という区分を軸に検討しましても根幹のひとつとして挙げられる英国とは一線横にあるレールでしょうし、それを “ ファッション ” とまで拡大検討しましても、少なからず独自の解釈論とある種のバイブルを添えて文化的発展を密に遂げてきた唯一無二の国でしょう。2期にわたり「原点回帰」を模索した道中、限りなく広いこの実世界において、少量ながら精査を続けた其のひとつの世界/内容は、1点、また1点と検分するたびに我々の心を掴み離さず、確実に日常を侵食していくある種の手応えに近い感動で御座いました。
意識を傾注させ続けた着地点として浮上した2つの【New Member】
2日間に渡りご紹介できればと思いますが、“ 新たな風 ” として我々の中に吹き続けている其の世界においては、方程式として成り立つ「印象」または想起させる「イメージ」が唯一ではない、という自由度の高さと、あるいは検分を続ける過程において明確に浮かび、魅力として枝分かれするいくつもの存在しうる実態。
その内のひとつ「開発力」が全的に表出した素晴らしき世界観。
生地開発ひとつにしましても、開発する目的として捉えられた圧倒的な “ 強さ ” と “ 習慣性 ”
それらは時にファッションとしての其れ等であり、男性としての其れ等でありますが、いずれにしても革新的技術と、技巧的で効果的な全貌は、強烈なリアリティが表出した素晴らしいお洋服で御座います。
身体にどこまでも追随し、形状を更新していく硬質なリネン。水に対する耐水性と純粋な強度を獲得させるため柔軟なコットンに施された技法/加工。しかしながら引き算の可能性を追求した控えめな選定や、質素で簡潔的な具合。約3万点ものバイブルから揺り起こされ、時にレースドライバーを虜にし、時にアーティストを魅了した其れ等の実態は、恐ろしく実用性に富み、限りなく機能的であり、何より強力な実行力を備えた都会的で現実的な衣類であり、同時に此れは紛れもなく “ 道具 ” であると錯覚する純粋無垢な資質。
時に瑞々しく、
恐ろしく恒久的。
“ 前身 ” として事実目の前に実在するプロトタイプ。
ヴェンタイルの塊。
New member for 2018S/S Pre collections 80s〜early00s C.P COMPANY
2018S/S Pre collections
2/10(土)12:00〜 お披露目
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
[email protected]
//
原点回帰という題目で 2 期にわたって我々にとってのヴィンテージを表させて頂きましたが、例によって節目が近づいてまいりましたので題目を改めさせて頂こうと思います。その新たな風は数年前から吹いていたと共に遥か昔から私の中に在ったのですが、原点に立ち返った今だからこそしっかりと向き合えるように想い、発信を決断させて頂きました。
プレタポルテ以前から続く圧倒的な文化的発展とそれに伴う数多の選択肢を有する女性のためのファッションとは相反して限定された男性の世界は、限定されているからこそ濃密かつ研ぎ澄まされた洗練性と不変性が魅力に一つであり、それら縦に太く受け継がれてきた世界をヴィンテージで表現するのが SURR のそもそもの根幹ではありますが、各国を旅する道中で感じた一つの明瞭な可能性が、そういえばそもそも私の寵愛する世界であり私自身の個であったことがこの度の風の吹き始めでして、それをじっくりと精査したうえで来期を迎えられることを心から嬉しく思います。
一つの文化における時に純粋に上質で, 時に独自の発展性で, 時に圧倒的な開発力で, 時に絶対的な才能で、何より特出した色気を有する SURR にとってのこの度の新たな風は、身体を包むうえでの圧倒的な充足感と手元に置いて圧倒的にしかるべきな存在価値を発してくれることと信じております。
まずはプレコレクションにて独自の発展性を編集させて頂きます。近日お披露目。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//