あらゆるクリエイターや芸術家、ファッションフリーカー等を魅了してきた主要要素として、いえむしろ全的に「そうである」といえる、圧倒的な色彩センス。アイデンティティ形成という目的を世界に示すように、一切の曇りも、濁りも、迷いもない「色の選択」という単純明快な “ 感覚 ” と幼少期でも成し得る “ 行動 ” によってさえ起こりうる色調の奇跡を、1953年より途絶える事なく提供し続ける一貫された姿勢。息を吐くように赤をつかい、息を吸うように青を混ぜる、まるで呼吸であるかのように構成される色の選択は、あまりにも美しく、あまりにも優雅で、呆れるくらいに凄い。同年エントリーの枠を越えると類似するテキスタイルが存在し得ない事実。絵のように成立する素材本来のフォルム。サイケデリックな温度。着用すると表出する色気。底知れぬ才質を決定的にするべく護られてきた技術,伝統。独自の発展を遂げてきた創造性。今現在、日本から紳士服の撤退という噂も囁かれている同社の、ミラノコレクション栄光期、渾身のスポーツレーベル、イタリの古き良き潤沢なニット、精巧緻密なシャツ、オッタヴィオミッソーニ氏のDNAが注がれた芳醇なお洋服を、今シーズンの勝手ながらにテーマ「イタリアの風」に乗せて。
70s 〜 80s vintage Missoni
明日3/24(土)より。
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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黄金期の Lewis Leathers を一つの世界観としてまとめて編集する。 もうきっと叶わないことなのでしょう。厳密には非常に非常に長い時間をかければ不可能ではないかもしれませんがそれはなかなかどうして現実的ではなく、場合によってはそれでもまとめることは不可能ではないかと想わされるのは、英国の伝統的な文化と世界を継承する幾人の敬愛なる骨太なコレクター達が揃って口にする “ 無い ” という残酷な二文字によるもので、レザーライダースという文化を産み出し当時から現代におけるまで人々の身体を守ると共に魅了してきた求心力は今なお一切衰えず、様々な時代の流れがある中でそれに良い意味で影響を受けず独立した存在であり続けるのはやはり “ 純粋に良い服 ” であるからで、やはり黄金期の ( 文字通り ) 輝きを目の前にするとどうしても心狂わされずにはいられないと共に出逢う確率の圧倒的なまでの低さを納得せざるを得ない問答無用で唯一無二、それが Lewis Leathers という存在。
前回の旅で幸運にも出逢えた一着は、革質という極めて重要な要素が転換期を迎える1970年代中期に生まれたモデルであり、その特異性によって国営警察の装備品に採用された由緒正しきモデルでありながら、私にとって Lewis Leathers の中でもその看板らしくない出で立ちの非王道性がたまらなく魅力的な存在です。いわゆるコンパクトな着丈のレザーライダースではなく同文化が生み出したもう一つのライダーススタイル, フロント4ポケットのジャケットスタイルで、その特有の洗練性によって醸し出されるはいつの時代でも何処かのメゾンが表現する現代性そのものであり、それに Lewis Leathers 黄金期の品と輝きが強過ぎるがゆえ “ えぐさ ” を感じられるほどのレザーテクスチャーが相まみえるその様は、やはり問答無用で唯一無二。
非王道という特異的な存在価値。時代に左右されずいつまでも洗練性を発揮し続ける存在力。ヴィンテージならではのえぐいほどに強く美しい存在感。 mid70s Lewis Leathers, RoadMaster MK2
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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この1着をご紹介させて頂くにあたり、時に自然光を浴びせ、時に暗闇に浮かばせ、実際にあらゆる角度から撮影を試みました。文章というのも的確に、適当に、要を得た構成というのを前頭に挑みました。しかしながら今現在のわたくしの技量やら技巧やら技術力やら表現力やらでは、この洋服の常軌を逸した魅力を、表面的に備わる美しさを、内包されている資質を、真っ直ぐで力強い事実を、1ミクロンも逃さず完璧に証明するには “ 未だ未だ力及ばず ” で御座いまして、それはおそらく、私自身この洋服に対する愛情が異常であるということを私自身が誰よりも理解している事、そしてその理解や愛情は常に飽和点に達し、理性や合理性とは程遠く、動物的で感情的でもはや盲目的な種類の愛情である事、その爆発的な性質が、 “ 未だ未だ力及ばず ” に直結する要因の大部分であり、別の視点から分析しましても、マグマのように湧き上がる熱量を抑制し、自身が納得する写真を撮る,文章を書き上げる,圧倒的で人間的な深さが足りない、という結論にも結びつきました。
いずれにしましても、私事にて誠に勝手な内容の上、まったくもってお恥ずかしい話。いつも足を御運び下さっている皆様に対して失礼に値する結果でもあると、悔恨の念に尽きる想いであります。
しかしながらこの洋服、素晴らしきマックコートをご紹介せずにはいられない想い、そして概念的やら抽象性をもってお伝えする洋服ではなく、実際的に備わる能力を端的にお伝えする必要が御座いますので、この度は【 online 】に同時掲載させていただく形をとらせて頂きました。クレジットより、該当ページに飛んで頂けますので、お時間叶いましたら是非ご覧下さい。ともあれ、人間的な深さとはいささか難しい問題のように思います。福留は酒の席で「もっと狂ったほうがいい」と狂ったように言っておりましたが、同刻、向かいはLAILA VINTAGEのマネージャーを務める宮本からは「自分らしくあればいい」と経験豊かであろう両者から対極の助言を受けまして、なんとも混乱の道中に在ります。と、これ以上本文を、私の毎日日記と化すわけにはまいりませんので、 日々精進 ということで、より誠実さと、「何事も実直に」を引き続きのテーマとし、精一杯努めてまいりますので、今後とも叱咤激励の程を、何卒宜しくお願い申し上げます。
early90s Barbour ventile cotton mac coat model “ The Endurance ” fablic from Thomas Mason
SURR by LAILA 小林
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