Newarrival 80s Yves Saint Laurent light weight trench coat
Newarrival 90s Levis number505 deep indigo blue & center crease
Newarrival 50s Swedish military art painted oversized pullover
Newarrival 80s C.P company by Massimo Osti military approach cotton T-shirt
Newarrival 80s Issey Miyake “ Plantation ” double breasted coat & lapel less tailored jacket
兼ねてよりエントリーを続けている同社の作品中、幸運にも最古の年代を更新することが叶いました。決して穏やかではなかった時代、富裕層の紳士によって丁重に誂えられた事実と相反するように保存された濃密な静謐、顔立ち、圧倒性。合計5つのコンパートメント。3つ折りという特異点。仏的美色と歴史深いボルドーブラウン。驚異的な革質。2度と出土はしない個体。しかしながら、しかしながらも歴史的産物という極稀有性が内包されながら強烈なリアリティと簡潔力と完結力を備えた素晴らしき個体であるという事実もまたお伝えをしなければならない情報であると同時に、これもまた弊店におけるひとつのモットー、あるいは暗黙の規律、もしくは冴えない店長の独り言でありますが、肌馴染みが良く、使い勝手が宜しい無垢な “ 道具 ” であるかどうか、御賢察と御潜考の程を頂けましたら何よりに思います。
Newarrival 30s Hermes multi way clutch bag
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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わたくし自身、この素材がどのような特性を持ち、どのような働きを魅せ、どのように時間と共存していくか、いささか勉強不足なものでざっくりとした輪郭や未来の実相を描けぬまま、あるいは到達点というものがあるならば、そこまでの直線ルートは愚か、アウトラインさえ引くこともできない、まるで留意の散在であります。勉強不足というより、経験不足という表現がおおかた正しいのかもしれません。どのような性質を保ち、どのような種類の皺を刻み、どのように呼吸をするものか、着用し、生活を共にしなければ存在そのものの本質は決して視えてこないという種類の経験不足。圧倒的に足りないのです。ピッグスキンという極上特異点。
それがピッグスキンの防具を纏った3rd typeの正統的実体だとしましたら尚更。歴史的所産の再解釈というひとつの行いは「素材」ひとつでここまで変則的に深化するものかと感興を抱くと同時に、茫然自失な心境もまた正直でありまして、ピッグスキンで3rdを構築するなんて一体どこの変質者が試みたのかと思うわけであります。仏の80年代後期、革を極専門的に操るひとつのマニアックネームが仕掛けたという事実を知るまでは。
そしてミラノコレクション某社の絶大な色気を保存させる方式とはまるで異なるように、ファッショナブルかつ美的感覚を淀みなく与え、固有の空気を保存させた見事なまでの空間演出、求心力のある大きさこそ極めて特異的であると認めるに充分な要素であり、同社の作品であれなかれ、次はないと完結的な姿勢すら感じる、やはり猛烈に特異的な存在であるように思います。鉛筆で線を引いたように荒々しくも的確な縫製、行き過ぎてしまった運針やら構築的要素やら、もしくは創業初期頃の年代であることから同社が発信する名作(を生むための)プロトタイプであろう印象も拭えず。
というわけで、可愛くてたまらないのです。
late80s France Chevignon pigskin leather jacket 3rd style
SURR by LAILA 小林
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かねてより弊店で御提案致しておりますレーベル “ KARIM HADJAB ” ならびに、今期より LAILA TOKIO での御提案が始まりました新レーベル “ APRÉS ” を手掛けるアーティスト, カリーム・アジャブ氏のインタビューが Them MAGAZINE 様にて公開されましたこと、ご報告させて頂きます。
【インタビュー】Karim Hadjab as《APRÉS》
先日 LAILA TOKIO 1F にて開催された新レーベル “ APRÉS ” の御披露目インスタレーションにて実現しましたこちらのページを拝見しまして私は、出来るだけ沢山の方々に御一読頂きたいという想いが素直に強く溢れました。氏から発される特殊な言葉と表現をこうも素敵な形で綴ってくださったライターの Ko Ueoka 様、氏のそれらを日本語に変換するにあたって大変に御尽力くださった通訳の Shoko Yamashita 様、当企画に携わってくださった全ての皆様に心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
今回の来日において氏と沢山の時間を共有し様々な貴重な感情を抱いたことによって、KARIM HADJAB という存在は一層難解になりました。しかしながらそれは私にとって極めて良い感情です。なぜなら、彼から得た感情を皆様に伝えきれない, どれほど尽くしても言葉で表現できないというこれまでに感じていた “ もどかしさ ” は、KARIM HADJAB という存在を手掛けるカリーム・アジャブという人間が、これまでの約半世紀を真摯に生きてきた軌跡あってこそ ということに気付けたからです。引き続き弊店にとって、小林にとって、私にとって KARIM HADJAB という存在は, カリーム・アジャブという人物は難解であり続けると想いますが、引き続き氏をより沢山の人々に知って頂きたいという初期衝動と共に御提案を続けさせて頂けましたら幸いです。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]