



本日お披露目しました新作群では幾つかの種別をご用意しておりますのでどうぞ宜しくお願い致します。先日も都内は最高気温28℃だか29℃だか観測されましたが、日差しが厳しかろうと汗ばもうとやはり風と空気のムードはしっかりと夏から秋冬に移行しているなぁと所用で外回りをしている際に外苑前付近で独り言ちました。いやはや良いです良いです。
弊店は引き続き系列全店分の太陽光をまとめているかの如く日差しですので時間帯によってはまだ暑いですが。やはり太陽も風も生き物にはある程度は良いですからね、なんだかんだ気持ち良いです。そういえばこの空間が出来てから丸っと二十年くらい経つので日差しによる諸々の影響はどのように蓄積されているのだろうか。今書いててふと思いました。

さて、幾つかの種別の中でもとりわけささやかながら多めにご用意が叶ったのはテーラードジャケットなのですが、昨今のファッションムードによる影響や心身の変化によってスウェットパンツを嗜めるようになったりスニーカーを横目で気にしつつ未だ靴見知りしていたりと、ドレッシーなかっちり感から自然体なカジュアルに興味を抱ける心の余白が見つかったとて、私にとって“最も着易い(生き易い)服の形状”はテーラードジャケットですので、ここ最近(結構長い期間。感覚的には数か月?)なかなかテーラードジャケットが揃わないなぁという気分が続きましたので、今回の新作にてささやかながら揃った気分に成れて嬉しいです。
年々一層テーラードジャケットを着る・着ないの境界線が太くなっているのでしょうか。そうかもしれませんしそうじゃないかもしれませんが弊店は引き続きご興味頂ける方々,それこそ横目で気にしつつ仕立て見知りしている方々含めて御提案させて頂きます。

New arrival, Vintage tailored jacket and more.
ある程度の丈感ながら程好く活動的なバランス。身体を覆うフィット感。ボタン開け閉めによる有用性。胸元, 腰両サイド, そして内側に配置されたポケットの位置と使用感(私はしっかりと活用する派です)。スタイルの演出性。そしてムッシュの, アルマーニ氏の, アルニスの, ジャンニ氏の, ドリス氏のetc.誰がいつ創ったかによって様々異なる味付けの具合などなど。単純に便利で結構楽しいんですよテーラードジャケットって。
上記は70年代後期の Yves Saint Laurent。NYの潰れかけのバーレスククラブのオーナーが重度の二日酔いの酩酊状態で着ていそうな不良でセクシーなミッドナイトブルー・コットンヴェルヴェットジャケットです。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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アパレルの接客において恐らく三本の指に入るであろうフレーズ。しかしながら、弊店は主に一点物を扱うヴィンテージショップですので、私が使う場合、その魔法の言葉?であろうフレーズとの相性は非常に悪い。一点物なんですよ~と言いつつ私がそれを着ていたら、もしくは隣にそれが並んでいたら恐らく失笑が起きるであろうと考える。。まぁ無いとは思いますが(笑)。あと、人が持ってる物程、体質的に欲が薄れてしますので、よりこのフレーズの難易度の高さが気になってしまいます。 私もこれ持ってます を使うとなると基本的に現行の品を扱うお店になるとは思いますが、単純に 私もこれ持ってます を言われた際に なんで持ってるのに今着て無いんですか?お揃い着ましょうと言うメッセージですか? と性格の悪い私はその魔法の言葉にカウンターを発動してしまいそうで。それにその言葉を使うのであれば、具体的なイメージや使い勝手の良さ~のなので私もこれ持ってます が正解であるべきだ。となんの話だこれは。脱線してしまいましたが、新作のご紹介です。


New arrival, 50s British royal air force observer corps trench coat
RAF ならではのグレーブルーのカラーリングにウールギャバジンの柔軟性、味のある両肩のパッチも素敵な個体です。珍しくスモールサイズでのご案内となりますので、お探しの方は是非。



New arrival, 90s Emporio Armani military-style wax coated jacket
ワックスコーティングが施されたダブルフェイスの一枚生地(まるで Stone Island の TELLA STELLA )。肩や身幅の可動域は残し、ウエスト回りは絞る様な構築に両胸には大きなポケットを配置。生地の経年の過程も楽しめそうなユニーク且つ男性的な色気を感じます。


New arrival, 80s Best Company red collar cotton coverall
まず、配色が最高です。エイジングされたグレーベースに襟やボタンホール、かんぬき、胸元の刺繍はレッドカラーで統一された気の利いたカラーバランス。米国のカバーオールを元にデザイナーの Olmes 氏のフィルターを通して作られた丸みのあるフォルムにナチュラルなオーバーサイズが魅力的なお品です。着たら欲しくなるお洋服。


New arrival, late90s Dries Van Noten military-style cotton jacket
形状的に 99 年辺りかな?と思ったのですが、すみませんコレクションルックは見つからず。情報から 90 年後期と捉えています。この年代は非対称な前立ての仕様が好きですね、 Dries 氏は。フロントボタンを開けるとややセミダブルの様な構築、リブとの配色が絶妙です。ちなみにエポーレットは取り外しが可能ですよ。(苦手な方へ)



New arrival, 1998SS Dries Van Noten tielocken cotton jacket
私この 98 年春夏のこのジャケットのコレクションルックが堪らなく、約 3 年探してやっと思いで色違い持ってるんですよ~。これもなんか違いますね。。このシーズンは同型で 2 種類の素材がありまして、私のはコットンポプリンのシャツの様なマテリアルで本品はハリのあるコットンツイルです。こっちの方がいいです。。
明日、10 月 2 日(土)12:00 お披露目致します。
SURR by LAILA 鈴木
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皆様には意図的にせよ結果的にせよ “ まだ経験していない存在 ” はございますでしょうか。年をとったら盆栽 や いつかはバーキン ではありませんが、興味がかなり有るor少し有るものorなんか気になるもののまだ経験していない存在、いわゆる“とっといてある”存在。私にとってパッ思いつく現時点のそれはTシャツ1枚での外着とスニーカーでして、未だにとっといてある長期宿題なのですが、何年か前にサンダルを克服したり今年ショートパンツデビュー無事に果たしたりと、地味に順調に経験していない存在が経験した存在に成っていっているのですが、もう本当に楽しくてですね、そんな一つが,一要素があるだけでファッションを自覚的に楽しみ始めたあの頃のような高揚感が得られるのですから、もう最高ですよ。
今後肩線が上腕二頭筋ほどまで落ちるオーヴァーサイズパーカを着るようなスタイル変化は、おそらく圧倒的説得力の外的要因が現れない限り,例えばギャルと付き合わない限りあり得ないであろうと思っているので、まぁもし自発的な自然の成り行きでそういう志向に成ったらそれはそれで人生として楽しそうな気がしますが、絶対はないにせよ限りなくゼロに近いのでこれから経験していない存在が経験した存在に成る瞬間を何度味わえるかは分かりませんが、例えばTシャツ1枚スタイルにせよスニーカーにせよ心からエンジョイしたい所存です。
そもそもにおいて以前まではサンダルも興味がありませんでしたしハーフパンツなんて自分には考えられなかったのですが、時間を経たり様々な物事に触れることで変化しますので、やはり面白い。パリで知人とビジネスミーティングを行う際にその人がギリシャ在住とあってか極めて爽やかな出で立ちでして、その時のサンダル姿のスタイルムードがあまりにも気持ち良く感じられ帰国してすぐに同じものを購入したように、気持ち悪いほどに頑固であると同時に不気味なほど影響される時は一瞬で影響されてしまう私が、昨年から今年にかけて経験することが出来たとある存在がスウェットパンツ,トレーニングパンツの類でした。
興味を抱くきっかけは買付の旅で出逢ったとあるメゾンの白いスウェットスーツでして、そういえばと思い出して過去撮影のライブラリーを掘り返してみたのですが、映っているのはこの究極に判別不可な一枚しかありませんでした。赤い矢印がそのメゾン白スウェットスーツです。

しっかりと御提案するための写真も撮れず、店頭にてじっくりと御覧くださった初めての方=お買い上げくださった方だった点も含めて強く記憶しているのですが、さぁていざ興味を抱いて探してみると無いったら無い、良い感じのスウェットパンツないしトレーニングパンツ。なんか当時に検索などしてみた時にジョガーパンツという品名が付いておりいつの間にやら気取った名前貰ってやがんなぁと独り言ちた気がします。
スウェットパンツにせよトレーニングパンツにせよジョガーパンツにせよある程度のふり幅が現存しますが、腰回りの構築やレッグラインによって印象が大きく変わるんですね、そもそもにおいてそれらは興味が無いというより嫌煙していた類なこともあって例えば変に細身であったり股上が浅かったりとするだけで私は好み的にダメで、これまでにほとんど気にしたことがなかったためにとても難しく感じた次第です。今となっては幸い出逢えて主に内勤時と休日に全力で楽しんでいるのですが、とはいえ経験値的には1年生なのでまだまだ解からないことが多く、なんとなくこれ以上自分自身で経験値を上げる機会がないように感じてもいるのですが、先のメゾン白スウェットスーツしかり少し前に御提案させて頂きましたこちらしかり、惹かれる点は共通してスウェットパンツとしてトレーニングパンツとしてジョガーパンツとしてクラシックな構築であり、何より“ガチ”であるという点。そう、ガチな個体だったのです。
ガチを極めるとスポーツメーカーの純正となりますが、やはり弊店的には個人的にはデザイナーズ的な息吹が注がれた自然な品と色気をムードを求めてしまいます。ガチでありクラシックでありデザイナーのスタイルとしての配慮と品質に対するこだわりを注がれたムーディーなそれらは本当に出逢えず、更に更に欲を言えばきっかけを与えてくれた一着であるスウェットスーツとなるのですが、いわゆるテーラードジャケットとトラウザーのスーツですら経験則としては揃って出逢える機会が極端に少なかったものですから、各国のコレクターに相談を持ち掛けるまでもなく探すまでもなく構えておりましたので、この度の新作との出逢いは嬉しかったですね。




ヴィンテージ特有の奥行き、デザイナーズ感性だからこその構築及び色調にイタリークリエイションだからこその自然な品の良さ、そしてスウェットプロダクトだからこその極端で特異なスタイル性。もう最高にムーディー。
ちなみに性別も年齢もないクリエイション区分で数字が大きくなるほど大きいサイズとなる設定の 6 表記ですので、XLもしくはXXLサイズと想定されます。このオーヴァーサイズ感及びボリュームをどのように捉えられるかは人ぞれぞれですし、経験値の極端に少ないスウェット新一年生の私なんかはこの身体ならこんな感じといった想像すら叶いませんが、それでもまず言えるのはBIGサイズの設計によってガチ(今回においてはガチのルームプロダクトです)でありながら絶妙なモダンプロダクト感を獲得しているということ。ちなみにポケットは胸元に一つのみ。御覚悟を!

New arrival, 80s Valentino Garavani sweat suits.
そういえば先日の内勤時にスウェットパンツを穿いていたので鈴木くんとのふとした思い出話で先のメゾン白スウェットスーツを挙げたのですが、彼が“実は当時こんなの誰が買うんだろうって思っていました(のですぐに旅立って驚きました)”と言いやがったので、てめぇこのやろうとなりました。
SURR by LAILA 福留
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