Vintage AGNONA / Diary999
13.8.2021

Cerruti, Loro Piana, Zegnaなどなどの生地専門から始まった世界的なファッションメーカー達。ブランドではなく Maker と敬意を胸に口にしたくなるようなそれら特化型専門家という素敵な存在は、分野を限定しているからこそ我々には見えない景色を見ることができ、例えば王族や貴族との実質的なコミュニケーションであったり探求する際の層の深さであったり、会社にするから城買っちゃったりふとウェブサイトを見たらオンラインストアに1200万円のコートが並んでいたりと、端的に申しあげてクレイジーというかぶっ飛んでいるというか、そのベクトルも強さも最高に心が躍ります。だって1200万円のコートをネットで注文する人をお客様にしているということですからね。何で届くんでしょうか?佐川急便でしょうか、ヤマト運輸でしょうか。
 

よし、1200万円のコートをオンラインに載せておこう。よし、プレーンニット作ろう。ビキューナ使っちゃう?
この境地に至るにはそれだけの過程と経験が必要ですが、それもやはり特化型専門家であるからこそで、真剣に製作しているはずですし心から推奨しているからこそ、その品質至上に振り切ったピュアネスが本当にたまらなく、当然着心地が最高だからこそ私はそれらの専門メーカーピースを愛して止みません。
 

そしてもう一つ強く惹かれるのは、それらメーカーの提案するスタイルがファッショナブルではあるのですがモードの視点ではないという点。服飾史には関わるのですがモード史には関わらないと申しますか、世界最高峰の上質視点と感覚にて素材を練り上げたうえで提案されるスタイルがベーシックというかプレーンというか良い意味でノーマルで、例えば装いに大胆な変革を求めるでもなく挑戦や破壊を試みるのではなく、その時の時流に則ってスタイルを提案する点を私はとても興味深く、かつ魅力に感じます。彼らはスタイルに対して独自の味付けやスパイスを注ぎ込み試行錯誤してモードの歴史を積み重ねるファッションデザイナーではなく、最高峰の素材と技術を用いた時代時代のスタイルを提案するファッションメーカーなのです。
※Cerrutiの攻めの姿勢はファッションデザイナーに属すように思います。
 

しかしながらベーシックでプレーンでノーマルなのですが、そこに時流を注ぎ込んでいるところがなんとも面白くてですね、ことヴィンテージとして捉えた時の有意義さは尋常ならざるものがあります。この度新たなラインナップとして御提案させて頂きます AGNONA の時流を注ぎ込んだからこその結果論的な今のムードは尋常ではありません。AGNONA、これもまたぶっ飛んだ景色を見ることができるクレイジーファッションメーカーです。

 

 

 

 

1953年に設立して高級獣毛をメインとした生地専門メーカーとして数多の名だたるビッグメゾンを支え続け、70年代にはいるとアパレル部門を発足するという特化型専門メーカーらしい経歴を積み重ねたアニオナ。WOMENSから始まってMENSという経緯もあってか特に女性に向けての提案を得意していたため2001年には業績を理由にMENSを廃止してしまうのですが、近年になってから“今のファッションムードと我々が過去に行ってきたMENSクリエイションがそのままフィットする”ことに気づいたため、昨年晴れてMESが復活しました。

 

その通りその通り。近年のファッションムードと極めて高い精度でリンクする 1970-90s AGNONA のムード。リラックスしてラグジュアリーなスタイル性, テンション。軽くて上質な素材, 縫製。自然そのままを活かした落ち着いたカラーリング, テクスチャー。どれを粒立てても時代を問わない最上質な不変性なのですが、更に 70-90s という時代のムードを取り込んだ“当時におけるノーマルなスタイル提案”が、今まさにたまりません。

見てくださいよ、この創始者のポートレート。

最高にグルーヴィー。

 

 

 

 


SUMMER SWEATER
 


PURE LINEN BIG POLO
 


UNCONSTRUCTED

 

 

 

 

 

New arrival/New propose, Vintage AGNONA

 

 

SURR by LAILA 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

Color lens eyewear / Diary998
6.8.2021

昨年が長梅雨だったこともあって、おおむね例年通り梅雨が明けた今年は一層ストレートに心地良く“The 夏”を受け入れられ、一番強い日差しやサラリとした汗が素直に気持ち良いので(体感としてはここ十数年で一番)、ふと所用を済ませていた時スタッフにいやぁ気持ち良いですねぇと話しかけたら、長袖のカーディガンを着ている姿に引かれてしまったよう。くそぅ、リネンなのに。

暑いですがもう一段階ギアが上がる(もう上がりかけているかな?)ことを考えるとまだまだ若干朝夜が涼しい最近を出来るだけ楽しみたいというもの。それに相応しいギアは例えばTEEシャツであったりジュエリーであったり、そしてアイウェアであったり。

 

皆様、アイウェアは楽しまれておりますでしょうか。
1950年代にアメリカンモードデザイナーの HALSTON 氏が英国のオプティカルブランド Oliver Goldsmith にランウェイ用のサングラス製作を依頼したことで、それまでは視覚矯正や日除けの道具でしかなかったアイウェアにファッションという存在価値が加わって今に至りますが、ファッションピースとして楽しむ方、視覚矯正として要される方、日除けの道具とされる方、そしてそれぞれを組み合わせて心から楽しまれる方など様々いらっしゃいますし、邪魔だから要らないよという方もいらっしゃって全て正解でございます。
余談ですが昨年に医療に携わるお客様から“感染症対策にはアイウェアも重要なんだよ。粘膜から感染するからマスクと一緒です”と教えて頂き驚きました。もっとニュースとかでアナウンスしなきゃだめなんじゃないか と。これは余談ではないですね。私はこの点近しい友人には伝えるようにしています。友人めっちゃ少ないですが。どうぞ皆様相手に失礼にならなければ御伝え差し上げてくださいませ。

 

 

 






この度の新作では英国より Algha works と Oliver Goldsmith 、そしてフランスより Cartier。オリーヴ、ブルー、マンゴー、ウィスタリア、グレー、そしてローズのカラーレンズにて御提案させて頂きます。薄い色のレンズ、何周かしてまた心躍るグルーヴです。

 

 

 

 

 

New arrival, Color lens eyewear collection.

 

 

SURR by LAILA 福留

03-5468-5966
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Vintage Oliver Goldsmith / Diary997
3.8.2021

正直言いまして、あまり顔は出したくは無かったのですが(笑)

 

洋服も着用姿を見ないとどの様なシルエットか、バランスか、太いのか、細いのか。と身体つきにもよりますが、やっぱり掛けないとわかりづらいよなぁ、と思いまして。それに装いによってアイウエアを変える。なんてズボラな私には出来無いにしても、お好きな方にはいらっしゃるかと思い、トップスに比重を置かせて頂きましたが、スタイリングとしてのイメージをご案内していきたいと綴らせて頂きました。

 

 

late70s Oliver Goldsmith “Rex” big flame sunglasses

 

 

The 70s なレトロ・ビッグスクエアフレーム。個人的な感想ですが、ここまで迫力のあるアイウエアは初めて掛けましたが、非常に顔馴染みが良いですね。鼈甲のフレームにブラウンレンズのまとまりも雰囲気の良いクラシカルな一品。こちらの筆記体のロゴは70年代中期から休止する1986年までに生産された証。2005年からジャパン・メイドで復刻ラインとして現代も存在するOG by Oliver Goldsmith クリエイションでもこちらのモデルは復興されていません。といいますか、今回はご紹介する全てのモデルは復刻されていませんでした。なんか嬉しい。

 

 

late60s – early70s Oliver Goldsmith Clear flame sunglasses

 

 

非常に古い個体です。英国の美術館でもこちらに近い年代のものは既に収集されているそうな。ナードなフレームの形状ですが、クリアフレームとライトグリーンベースのレンズカラーがスポーティ&モダンの特殊なバランス感。刻印されたロゴは~70年代初めに生産されたモデルとなっており、丁番の枚数(こちらは5枚)が当時のプロダクトの特徴とも言えます。モデル名は記載はありませんが、復刻品にもあるNEDDYモデルに酷似している為、原型なのかな。なんて思ってたり、思わなかったり。こちらは特に今時期楽しめそうですね。

 

 

early70s Oliver Goldsmith ” Yarm ” round flame glasses, Deadstock

 

 

Oliver Goldsmith の愛用者とも知られるジョン・レノン・モデル。では無いですが、テンプルのデザインを除いては殆ど同じに私には見えてしまいます(笑)。こちらに関しましては未使用品となっておりますので、レンズもオリジナルのまま。ご自身でレンズの変更をお願いします。カラーレンズでも普段使いでも、貴重なデッドストックを御自身色に染めて、お楽しみ下さいませ。スタイリングに関しましては、ヴィンテージのテクスチャがマッチしますね。チェックシャツなどでカジュアルな知的さを。

 

 

late70s Oliver Goldsmith ” Hampsted ” Wellington flame glasses , Deadstock.

 

 

こちらもモデルも未使用品。ウェリントン型のクラシックなフレームにブリッジ&テンプルに彫刻模様を施した一品。ベーシックな形状の為、お顔に合わせやすく挑戦しやすいお品ですので、こちらもカラーレンズや度を入れて日常使いに宜しいかと思います。上記 Yarm モデルと共にフラッシャーも付属します。

 

 

今年夏こそはと言うお客様もいらっしゃるかと思います。サングラスを新調するにはとても良いタイミング。通信販売も承りますので、ご希望のモデルが御座いましたら、寸法や金額などお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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