Coming soonその3, ボンバージャケット / Diary1041
18.3.2022

正直に申しあげると若干の白状的な気持ちになりますが、弊店最初期から不定期に御提案してきた Hermes hommeにおける問答無用な名作,リバーシブルボンバーは長らく私にとってリアルな存在ではありませんでした。厳密には2020年末まで。
 
言うまでも無く大好きなプロダクトの一つでしたし御試着くださった方々の御姿や御認めくださった方々の御姿は十人十色にそれはそれは素敵でしたが、カジュアルの経験値が少なく着るスタイルバリエーションが少ない私にとっては惹かれるもののリアルではなかった(そもそもにおいて他にもございます)リバーシブルボンバーですが、遡ること1年半ほど前に御提案したこの一着を機に私にとってのリアルな存在と成りました。厳密にはこの一着と御認めくださった御方の姿が。
 
仮にY様としましょう。本当にありがたいことにかねてから本当に御愛顧くださっており、御自身の感覚器官にて自由気ままに様々御認めくださっていましたが、かねてから視界には入れて頂いていたものの御認めには至らなかったのがリバーシブルボンバーでした。しかしながら気分なのか時流なのか(おそらくはその両方でしょうね)上記を御認めくださったY様。その御姿がこれまでの方々と同じくとっても素敵であった同時に、これまでの方々と異なり私にとってリアルな存在に思わせてくれたのです。背格好が全然違うのですが不思議と“あ、着たい”と“あ、着れる”がほぼ同時に訪れました。
 
そこから半年以上かかってなんとか入手しリアルを過ごしてみましたが、まーーーーーーーー驚きましたね。なんですかあれ、滅っっっっっっっっ茶苦茶着やすいし着こなしやすいし、滅っっっっっっっっ茶苦茶自然体に格好良いじゃないですか。ちょっと早く言ってよって気分。そりゃHermes hommeのヘリテージモデルとして発信し続けますわ(確か去年もリリースされていますよね微調整された同コンセプトモデル)。いやもうアッパレですわ。ポリエステルモールスキンの強固さと風合いの両立。ざっくりとしていそうで実はしっかりとサイジング提案があって、ほんの少し袖先が上がって九分丈くらいのフィッティングが実はジャストな着心地というさりげなさ過ぎるパターンメイク。笑っちゃうくらい軽いし、しっかり閉めれば暖かいし全部開ければびっくりするくらい涼しげで嫌な汗かかないし。ボンバージャケットこれ一つあれば充分だわ とこれまでの歴史上幾度となく思わせてきたことでしょう。
 
あとこれは個人的な見解ですが、リバーシブルのうちシルクテキスタイルデザイン面が特に格好良く感じておりまして、雨の日以外はシルク面で着用しています。私は容赦無いデザインエナジーとカラーリングパワーと秀逸な文様配置による無口な上質さにこてんぱんに魅了されました。でも良い意味で先々裏表の贔屓度合は変わるでしょうね、それも楽しみ。
 
本当早くカジュアルに慣れておけば良かったですよ。まぁ気持ちの問題だから仕方ありませんが。一日でも早くワードローブに加えた方が良い、これもまた真にヘリテージなファッションピースでありライフスタイルピースです。

 

 

 

 

 


Coming soon,1997s Hermes homme

こちらもきたる19日御披露目のうちの一つです。この度の三連続Diary更新以外にも新作はご用意致しておりますので、機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。
 

なお、散散ぱら書き連ねておいて恐れ入りますが、この度の新作ボンバージャケットはこれまでに御提案してきた同コンセプトモデルと大きく異なる点がございますことご了承くださいませ。時代を超えて製作され続けているからこそ近年においてポケットにジッパーが付随したりシルエットが調整されたりとヘリテージ特有の微妙な際とその時その時のリミテッド性がありますが、1997年に製作されたこちらのそれには驚かされました。言い過ぎではなく根底を揺るがすリミテッド性です。御期待くださいませ。

それにしてもThe Hermesなオレンジカラーですね。興奮してきたな。

 

 

SURR 福留

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Coming soonその2, ポコノ / Diary1040
17.3.2022

初代が鮮やかなカラーリングのエキゾチックレザーという素材で人々を魅了したように、私も素材で人々を驚かせたい という“目的性”と“理由”が極めて明確な強い意志によって辿り着いたミリタリー用の特殊なナイロン,ポコノによって、新たな時代をこれ以上はないほどにはっきりと切り開いたミウッチャ・プラダ女史。昨今のうんぬんを抜きにかねてより自発的に取り組んできた環境保全の意識に則って2021年中に用いるポコノを全て再生ナイロンにすると宣言したのも記憶に新しいです。

 

もちろん会ったことも無いですし(会いたいですねぇ)そのような発言も目にしていないので完全無欠な妄想ですが、強い意志によってポコノに出逢い(辿り着き)、実際に様々なクリエイションにて活用することによってミウッチャ女史はポコノを用いたファッションプロダクトを全人類に活用してほしいと,全家庭のクローゼットに一着は収まっていてほしいと思うようになったのではないでしょうか。軽くて肌触りが良くて頑丈で、前をしっかりと閉じれば暖かく開ければ爽やかな着用感で、なんと言っても美しい風合いのポコノ。もちろん最終的には好みですし、万人に認められる・好かれるなんてことはあり得ませんが、かなり高い確率で様々な人々の生活に何かしらの角度でフィットして刺さるポコノ。その様々な方向性における豊かさとスタイルとして格好良さを目の前にし、十人十色の格好良さ美しさを表現するお客様方の姿を目の前にすると、ミウッチャ女史が全人類に向けていた なんて途方もない妄想をしてしまうのですよねぇ、今日も。

 

 

 



Coming soon,1995-1997s PRADA Uomo pocono half coat

きたる19日御披露目のうちの一つです。
 
ランウェイなどを行わないプレゼンテーション時代の一着であり後々にも受け継がれるヘリテージプロダクトの出発地点的な一着。ちなみにこの時代44-46-48…のサイズ表記ではなくS-M-L…表記のプロダクトは自然体の範疇ながらオーヴァーサイズ設計で構築されることが多く、こちらもそのコンセプトサイジングになります。ゆえに良い意味でフィッティングの自由度が高く身体相性のふり幅が広いのもやはり現代のファッション概念に近しいかと。

 

 

SURR 福留

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Coming soonその1, 編み上げブーツ / Diary1039
16.3.2022

きたる三連休の御披露目に向けてDiary1039から三回連続で新作の御報告をさせて頂きますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

突然ですがこれは私のブーツです。更に言えばずっと履いているブーツで更に更に言えば買付の旅に行く時は必ず同行するブーツで、更に更に更に言えば手持ちで一番着脱に時間がかかる厄介なブーツです。
 
本当に本当にずっとずっと履いています。何度直したことか。私は手持ちのレザーシューズは全て猫可愛がりしておりませんで、鏡面磨きなどからだいぶ遠ざかっていまして、もちろん定期的にクリームを入れて補色もしますが、全て必要最低限の範疇です。おかげでこのブーツもだいぶこってりした風合いですが、自然に向き合って辿り着いた姿なのでもちろん気に入っています。スタート当初の一定期間は履く度に泣いていましたが、ある日を境に最も歩きやすく疲れにくい“バディ”となりましたので、前述の通り動き回り歩き回る買付の旅ではこれをメインにしています。と言うかその期間はちょっと出掛けるサンダル以外基本的にはこれしか履きません。ヨーロッパを文字通り踏破してきたブーツです。
 
でもマジで面倒くさいと言えば面倒くさいです編み上げブーツ。でもねでもね、本当に格好良いんですよね。そもそもスタイル面においてチート的である種反則級に格好良いブーツという足元の中でも、編み上げのタイトな足首と絶妙にドレッシーで絶妙にタフなは格別であると履く度に思います。なので(それこそ私的感情MAXに)積極的に御提案したい気持ちがあるにも関わらずなかなかどうして叶ってきませんでしたが(本当に全然出逢えないんですよ)、やっとです。約4年ぶり2度目の御披露目となります。

 

 

 


MYバディはジョンロブで、この度の御披露目も90年代のジョンロブ。言うまでもなく親愛なる敬愛なる最上級のレディーメイドシューズメーカーであり言うまでもなく最上級のドレスシューズでもありますが、そもそもにおいて創始者のジョン・ロブ氏は靴職人になるべく地元からロンドンに赴く際に自分で作ったブーツを履いて400キロもの道のりを歩いたことからも、根っこにこれらのヘヴィーデューティーでタフな世界観があることが分かります。400キロ。東京ー大阪の直線距離です。
あまりにも確かな要素性しかないジョンロブの編み上げブーツ。足型相性とサイズ適合がありますが御縁ございましたら是非この機会に着脱に時間がかかる厄介な存在ながら、それでも履かずにはいられない最良のバディとしていかがでしょうか。ちなみにサイズ表記はUK8。

 

 

 

Coming soon,90s John Lobb.

きたる19日。ヴァンプシューズと共に御披露目です。

 

そういえば前回の編み上げブーツの出逢いの際(2018年。この時はウェストンでした)にも今回と同じくMYバディと比較した写真を撮っていました。

進歩無し!

 

 

SURR 福留

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