あれ、渋過ぎる?ていうかおっさん臭過ぎる?と訝しがっていざ着ると悪くない、またはましてや良いと思えるとしたら、それはやはりファッションデザイナーやファッションメーカーの様々な配慮があってこそ。真冬に心と身体を温めてくれるスポーツジャケットを取りまとめました。
上から PRADA/Hermes homme/Giorgio Armani/Kenzo/D&G。ノーマルなデザイン性からウィットなデザイン性まで、千差万別なウィンターセーターの在り方。こういったデイリーピースでありマストピースは少しづつ確実に“集めていく”印象です。
先週の Vintage PRADA 初お披露目以降御覧くださった皆様方、御試着御検討のお時間をくださった皆様方、そして御認めくださった皆様方に改めて御礼を申しあげます。初日は本当にテンションがおかしかったことを自覚しておりますし、エントランスでの検温時に“今日元気ですね”とご指摘頂いた時には本当に本当に恥ずかしかった。でもこういった純粋に恥ずかしいという感情を抱くのがなんだか久しぶりだったので結局のところ悪くなかったです。
初手はミウッチャ女史の愛するPRADAナイロンに焦点を当てましたが、今回は Vintage PRADA におけるアラカルトといったところ。全方位型の努力系才女デザイナー、ミウッチャ・プラダ女史の才覚と本質はここでもしっかりと御体感頂けるかと存じます。私はこの様々なPRADAクリエイションがそもそもにおいて根本的に自分の体格とマッチしたため格好良いとかデザイン性とかではなく単純に着易かったのがPRADAマニアに成るきっかけでした。
ミウッチャ女史、ヘッドピースも巧いんですよねぇ
以上、この度の新作群でした。
SURR 福留
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雑記 1
少し前から金塊を巡る人間ドラマ的な漫画を楽しんでおりまして、あぁ完璧にクライマックスだなぁ、ということはもうすぐ終わるのかなぁ、でも終わってこそだもんなぁ、ダラダラ続いてもなぁ といったのが直近の心持ちなのですが、先日所用で母の実家に現地滞在時間1.5hの弾丸で行った時に鳴々そういえばと電撃的に思い出したんです、その漫画に出てくる中尉殿ゆかりの地が母の実家エリアだ と。本当にふと思い出したのでびっくりしましたがそういえば読書中にも思っていたんですよね、馴染み深い地名が出てきたなぁって。しかしながらよくよく考えてみると中尉殿がロシア潜伏中に用いていた偽名が母の旧姓と同じでした。ハセガワ。
車中一人で興奮した次第です。本当に一人で。正真正銘一人孤独に。
帰りの電車まで時間があったので目についた駅前の食堂に入ったら物凄く混んでてびっくり。シューマイ頼んだら滅茶苦茶でかくてびっくりで美味しくてまたびっくり。ビールと一緒に御馳走様。びっくりしっぱなしの一日でした。
御存知の方ももちろん多いことと存じますが、まだの御方は宜しければ御覧になられてみてください金塊を巡る人間ドラマ的漫画。
雑記 2
存在は知っていたものの機を逃し続けてきましたがやっとこさ入手しました調光レンズ。まだ数日ですが良い、良いですよ紫外線が当たると色が濃くなり当たらなければ色が薄くなる調光機能。クリアレンズの度入り眼鏡と必要に応じて度入りサングラスを持ち歩いていた私のライフスタイルには調光レンズ一つで済むので大変に便利。SURRの日中では無意識的にサングラスになってしまうので油断できませんが、現時点では大変に気に入っております。
ティーンエージャー時代に買ったフレンチヴィンテージフレームがこの度の調光レンズにおいて白羽の矢が立ちまして、相当久しぶりに第一線で活躍する運びとなったのも地味ながら私の中でとっても嬉しい出来事。今となってはなぜこの一本を選んだのか、かけると結構癖のあるバランスなのに。確か購入したのが18歳とかだったので覚えていませんが今の私としては癖があるもののプレーン寄り地味寄りな50sフレンチフレームを選択していてナイスと言ったところ。まぁ多分メイドインフランスってかっけぇじゃんくらいな感覚だったと思いますが。街に繰り出し色々と眺めるよりMYクローゼットを見返していた方が新たな発見や気付きがあるというのもなんだかなぁ話ですが、まぁ楽しいので良しとしましょう。
共感欲求が強いので、店頭のヴィンテージフレームも調光レンズにしてしまおうかと思いましたが、度入りレンズなどにアレンジされるお客様も多いので流石に止めました。現状から度入りレンズにしたい、別のカラーレンズにしたい、それこそ調光レンズにしたいetcございましたら引き続きお申し付けください。弊店にそれを行う技術力はございませんが、適宜プロフェッショナルを御提案させて頂きます。
以上、雑記でした。お読みくださりありがとうございます。
SURR 福留
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SURR事業部には15年以上同じ髭型のスタッフや、長年同じ前髪(長短の変化はあるとのこと)のスタッフがいまして、基本的にそのあたりにこだわりがない私(口髭は一時期生やしてましたが突然飽きて止めました。ちなみに評判爆裂に悪かったです)は貫く何かがある点、そして実際に貫いている点を素直に尊敬します。やはり話してみると解るないし見た目などで解る個性は良いですね。そういったものを秘めていれば同じ一着でも全く異なって見えまして、しかもAの見え方もBの見え方も良いという素敵な世界が仕上がりますので。
私はこの生業において「こんな素敵なものは例えば10着あったら絶対全て連れ帰ってお客様方に御推奨したいですよ。でも一着しかないもので。ガッハッハッ」なんてくだらない与太話をさせて頂くことがあるのですが、それはあくまでif話で実現する機会はありません。また弊店のコレクターコネクションでは複数点をどっさりという方が居らず異なる個性豊かな面々を1点1点セレクションするのが基本なので、“一型を複数”という機会がほとんどございませんでしたが、この度は与太話が現実となりました。9着在ったから全て連れ帰ってお客様方に御推奨致しますよ。ガッハッハッ。
40年代後期の品。フレンチワークウェアにおける不動の存在価値を誇るカバーオールジャケットですがツイード素材となるだけで一気に新鮮で何より具象的モダニズムな印象となりまして、喜ばしいことに完全なる未着用品(デッドストック)となりますので、まるで“ヴィンテージの世界に敬意を払ってヴィンテージを忠実に再現。更に貴重な当時の生地を使用”的プロダクトの雰囲気になっているかもしれませんが、こちらはいわゆる真の存在。過不足の無い無垢で完成した世界観です。
ちなみに一型を複数と申しあげましたが、同コンセプト同ファクトリーにも関わらずなんか微妙に全部違いまして、同じサイズ表記でもサイジングが微妙に異なります。一つはウールライニング付いてたりツイードのネップ感が微妙に違ったり。ちなみに42/44/46の3種なのですが数字サイズと実際のフィット感にも大きな差異がございまして、その点も自由に捉えて頂けるかと。楽しい楽しいリアルワークウェアの世界。髭スタッフが着るのと前髪スタッフで全然違う印象になるんだろうなぁ。
親愛なる中毒性MAXのイタリークリエイション(ついに出ました OFFICIAL SPONSOR の表記。これまで何々風など形容してきましたが、これは真にベースボールゲームを開催した時の記念品的なやつでしょうか、教えてOlmesのおじさん)、ピュアカシミアのダブルブレスト(ハーフコート感覚で是非に)、モード目線で完成された純ミリタリーピース、90s初期の濃いクリエイションなどなど。この度の新作群もまた楽しい楽しい個性と癖が集まりましたので、同じ一着でも着る人によって全く異なって見える豊かなスタイル性を、全部違って全部良い素敵な世界をお楽しみくださいませ。
SURR 福留
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