先日の11/13に第二号店となる DE CHIRICO (キリコ)が無事オープン致しました。御来店くださった皆様方ならびに様々御尽力くださいました関係各所の皆様方に心から御礼を申しあげますと共に、今後の御引き立てならびに御愛顧を心よりお願い申しあげます。
一応ここに記させて頂きますが、ここの筆者である私(福留)は DE CHIRICO の店頭には居りませんので御安心くださいませ。ならびに以前にここの筆者であった DE CHIRICO ディレクター鈴木は今後ここで何かを書かせて頂くことは無くなりました。彼は皆様方への最後の御挨拶が情報解禁日時との兼ね合いで叶わなかったことを(自律神経がぶっ壊れているなぁ、な顔しながら)悔やんでましたが、今後機会ございましたら DE CHIRICO 店頭などにてお時間頂戴できたらと思います。
先日の新作群では勝手ながら DE CHIRICO の設立記念的な4点を御披露目させて頂きましたが(自分で仕掛けておいて自分で祝すのも変ですね)、その中になんとかDiaryに書きたいと思うのが2点あり、イコールそれはこの生業における最大自己矛盾である“旅立ってほしくない”2点だったのですが、そのうちの1点が叶いましたので記させて頂きます。
いつからか感じ始めました、スタイルの自由度がどんどんと高まっている と。そういえばいつからかしらと思ったので記憶を探って、Aちゃんがブランド〇〇を気になると言っていて以外だった⇒その話はあそこのカフェで聞いた(私はクロックマダムをAちゃんはクロックムッシュを食べた)⇒その後Aちゃんが見たいと言うので一緒にウェストン本店に行った⇒その後ロンドンのDSMで実物見たかったランウェイピースを見に行った⇒そのランウェイを特定 の順で“いつ”に辿り着きましたが2016AWでした。思っていたより昔。体感ではここ2・3年だったので。
スタイルが自由に成っている。ファッションの垣根が無くなっている。これには色々な論点がありますが、自分のスタイルやファッションを楽しむという点では本当に良いことであると。ファッションを選ぶ際にもスタイルを構築する際にも楽しんで頂ければ、そしてそれが自由であればあるほどに良いと、品物を世界中から選んで御提案させて頂く我々は切に思います。その御姿を拝見していて、その空間と時間を共有させて頂けて心から光栄です。私は私自身のファッションもスタイルも自発的に狭めていますし自由であるにも関わらず致命的に柔軟性が欠如しているので一層に羨ましい。心の中ではいつも指をくわえている状態なのです。
ですから一昨年よりも去年、去年よりも本年(2020年と2021年でより大きい格差を感じます)でより一層スタンダードで遊べてクラッシックを楽しめて何よりエレガンスを崩せるようになりました。いや、もはや崩すではなくそれが普通ですね。パーカーフードが出てて普通、スウェットパンツやジーンズで普通。前から普通だったかもしれませんが、それ以上に普通。
それが普通に成れば成るほど、自由であればあるほどスタンダードやクラッシックやエレガントをお楽しみ頂ける機会が増えますもの。楽しいし素晴らしいじゃあないですか。
スタンダードながらさりげなく御洒落でスパイシーだった父の背中から影響を受けたのでしょうか、特に強調されたショルダーライン。初めて紳士服の世界と本格的に触れ合い修行したイタリーモードに敬意を払ったのでしょう、まるでガウンのように引き延ばされたフロントバランス。1988年に就任してから現代に至るまでクリエイションの軸を一貫し続けてきた、女史の「私はデビューから今に至るまで同じ小説を章を増やして書き続けている」という言葉が視覚的に理解できる不変の極みでありながら、各所にパーソナリティーをさりげなく品良く匂わせるのは、やはり女史の初期クリエイションだからでしょうか。
New arrival, 1990s Hermes homme pure cashmere chesterfield coat.
チェスターコートがかっちりした印象?ドレッシー過ぎる?着こなしにくい?革靴じゃないと?⇒ノンノンノン。
チェスターコートってベーシック?ミッドナイトブルーカラーって不変的?カシミアって気持ち良い?⇒ウィウィウィ。
SURR 福留
03-5468-5966
[email protected]
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いつも SURR ならびに LAILAグループ各店をご愛顧くださり、本当に本当に本当にありがとうございます。
そんな皆様方のお陰で、きたる11月13日(土)に SURR の2号店となる新たなメンズストア DE CHIRICO をオープンする運びとなりましたこと、ご報告させてくださいませ。
DE CHIRICOと書いてキリコと呼びます。
2014年4月に旧LAILA VINTAGEから派生し設立されたSURRは、より一層お客様にお楽しみ頂くべく、更に言えばファッションに関わる会社としてより一層発展するべく新たな在り方を数年間模索し続けてきましたが、この度2号店目となるDE CHIRICOの設立に至りました。そこではSURRでセールススタッフであった鈴木がディレクターとなります。
空間にLe CorbusierとPierre Jeanneretの共同作品やPierre Guarricheのリアルヴィンテージチェアなどのアートプロダクトを幾つか配置するなどそもそもLAILAグループにおいても初めての要素性がございますし、更に鈴木の感覚器官によるSURRとは異なるファッションやライススタイルの在り方楽しみ方を新旧も国籍も年代も問わない区分から取捨選択する御提案が加わりますので、想像及び予想できる点と想像及び予想しきれない未知な点が混在します。少なくとも現時点(空間は昨晩で一旦仕上がりました)でCHIRICOの様々はSURRと控えめに言ってだいぶ異なりますし、今後その距離はどんどん広がっていくでしょうが、それを目指してSURR事業部のメンバー全員で精一杯精進させて頂けたらと思いますので、今後もSURRを, そして新たにCHIRICOを宜しくお願い申しあげます。
13日(土)以降、機会ございましたら御都合ございましたらお立ち寄り頂けましたら、またお時間ございましたらサイトも御査収頂けましたら幸いです。まだまだ未熟で未完成な存在ですが、少しでも沢山の方々に少しでも多くお楽しみ頂けるよう精進致します。簡単ではございますが SURR2号店 DE CHIRICO オープンのご報告でした。
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DE CHIRICO 2021年11月13日(土)OPEN
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-3-3 青山OビルB1階
Tel 03-6712-5411
Mail [email protected]
Open Everyday12:00-19:30
Web chirico.jp
Instagram de__chirico
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SURR 福留
03-5468-5966
[email protected]
P.S.
オープンを祝してというわけではありませんが、個人的に祝OPEN的な品を今週の新作としてお披露目させて頂きます。明日のSNSにてご報告させて頂きますので、どうぞ宜しくお願い致します。
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New arrival です。
弊店は何故かワンシーズンに一着在るか無いかの御提案頻度なダッフルコート。これもクラシック文化の胸板の逞しさであり超正統派の強みでしょうか、これはとっても良いですねぇ。
カメラで画角切り取って改める向き合うと、この四角に収まったこのコートがとても愛らしく可愛く見えるのは私だけでしょうか。ちなみに実物を目の前にするとそんなことはないのですが、実際に身体を包むと人によっては愛らしく可愛く見える瞬間があるのでしょうね。楽しみ。
アルマーニ氏のクリエイション。いわゆるニットウェアいわゆるトップス類も流石独自のバランス。
上の2点もそうですが私好きなんです、こういったイタリークリエイションにおけるノーマルバランス。個人的には正統的に捉えているのですが、きっと昨今のムードと比較したらタイトに属するだと思っています。とは言え私も作為的なタイトはあまり好みでも得意でもないので、結局のところこれらの設計バランスと私自身の身体つき及び好みがマッチするという完全私的な捉え方です。ちなみにこちらのTHEカウチンは親愛なるC.P.Company。
Diary1013でライダースに触れてから登場回数が圧倒的に多くなったMYレザーウェア(こういった心境変化は自分が描いた漫画で大爆笑しているようで自分でも不気味なのですが、この流れはもう変えられそうにありません。業ですね)。そもそもにおいて自身のスタイル性を意識的に制限していることもあってかねてよりメインワードローブにさほど種類が必要ではなく、例えば冬のアウターはABCDEFの6種類くらい(細かく分けて)(Aから着る頻度が高い)しかないのですが、今年はABCDないし下手したらABCくらいに減るかもしれません。
これまでも愛していたもののDかEの位置付けで楽しんでいたレザージャケットが、堂々Aに躍り出ている現状。永遠のアイコンであり憧れであるレザーウェアという存在が、私の中で心身共により密接に成れるかもしれません。ワクワク。ワクワク。
今年で約80年ほど経過したレザーカーコートと17年経過したレザージャケット。共にカウハイドで偶然かな近しい色調が時を経て北青山の裏路地にあるマンションの一室で隣同士となりました。ちなみに厚みというかテクスチャーも結構近くてなかなかどうして興味深い。時代も目的意識も全くもって異なるのにも関わらず一致性があるのは、着る人を格好良く魅せたいという想いの起点が一緒だからでしょうか。
ちなみに後者がサイズ表記がMYサイズでしたので着てみたらMYクチュールごたるで、着なきゃ良かったとここまで強く思ったのは久しぶりでした。控えめに言って、Magnificentに格好良いです。
ちなみにこのMYクチュールという印象も前述と同じくクリエイションが私自身の身体つき及び好みがマッチするという観点ですので、御人によってはタイトな印象になるかもしれません。私にとってはこれはこれがベストです。本当に、着なければ良かったなぁとTHE後悔。強めの酒かっくらって攻撃的なライム聴いて忘れますわ。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
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