先日とある御客様とのやりとりにおいてトリコロールカラーの開襟半袖シャツを御提案する際に“フレンチアロハです“とお伝えしたところ“これってアロハなんだね!“と返答がきた時にふと思いました、アロハの定義ってなんだろう と、半袖、開襟、柄ありというのもマストなのでしょうか。なんと言ってもあたしゃアロハにはめっぽう弱くってですね、サマープロダクトにおける一つのアイコンのように捉えて羨望すら抱いているのですが、そこまでの存在に昇華したきっかけはこのビジュアルでした。

はい出ました1996年の映画「ロミオ&ジュリエット」、ミウッチャ・プラダによるアロハを着た若き日のレオナルド・ディカプリオです。このビジュアルに一目惚れしたのですが格好良いと思う感情は今だに一切衰えませんしこれからも衰えないでしょう。こういう格好良いと感じる温度が下がらない自分だけのシンボルって皆様もいくつかあると思いますが本当に尊いですよね。いつまでも自分にとっての指標になってくれるというか人生で迷った時の灯台になってくれるような存在というか。どうぞこれからも大切にしてくださいまし。







と言うことで私にとっても偏愛の一つとなったアロハ、偏愛宜しくでコツコツと収集しました。ちなみに私は定義を知らないのを良いことに開襟じゃなくても半袖であり柄があれば一律でアロハとして御提案させて頂きますので御了承くださいませ。“これってアロハなの?“、はいこれもアロハあれもアロハです。
きっとアメリカンカルチャーの印象が強いかと思いますし実際にそうなのだとは思いますが、ミウッチャさんが毎年リリースしていたようにモードカルチャーにおいてもある程度存在するアロハ(私が勝手に定義を広げているからだと思いますが)、そのオリジンではないからこそのデザインの哲学が注入され,スタイルも精査され,当たり前のように上質な素材感を用い,良い意味で古過ぎないからこそよりリアルクローズとして向き合える“デザイナーズアロハ“は私にとって特級に重要な存在です。

New,Designers Aloha Selection
アロハ最高、モードカルチャーの色柄最強。
SURR 福留
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私はこれまで意識的に自分の店を褒めることや自画自賛をしないように過ごしてきました。ヴィンテージピースやカルチャーは素晴らしいし美しいけどSURRが素晴らしいという表現は違うし、そもそもにおいて沢山の御来店うんぬんや満員御礼みたいな発信もしてきませんでした、なんか粋じゃないなって。
でも今回のDiaryでは自画自賛ではなく自社自賛の表現になってしまうかもしれません、きっとなってしまうんだろうな。それでは7月より始動しました弊社の新しい服飾表現 LA MUSEUM(ラ・ミュージアム)に関して。
弊社はまずLAILA VINTAGEという屋号の小さなヴィンテージショップ(今はその屋号がWOMENS専門の路面店になり、その場所がSURRになっています)から極めてひっそりと始まり、幾つかの取り組みを経てLAILA TOKIO(6月初旬を持ちまして予定通り店舗運営を終了しました、11年間にも及ぶ御愛顧を改めて心より感謝申しあげます)が誕生しCHIRICOが誕生しましたが、会社設立から一貫して店舗運営によるいわゆる小売業とは異なる目線での服飾に対する考え方がありまして、それは主に“ヴィンテージカルチャー,アンティークカルチャー,服飾史が尊敬される存在である“という確固たるワールドワイドな一つの事実と“それが日本国内では定着しておらず知り得る機会もほとんどない“という一つの現実に基づいていたのです。最初から現在と同じ考え方になっていたわけではありませんが設立当初から店頭には並べない会社のコレクションが複数存在していたのは事実ですし、時代を経ることでそれらの一部をLAILA TOKIOで表現したりリミテッドの編集エキシビションを同店やLAILA VINTAGEで不定期に行うことで前述の事実と現実を皆様方にご提案してきましたが、その過程で著名な服飾財団や美術館や博物館と協賛や協業する際にそこでの催し(@アントワープ)に足を運ぶと10数人の未就学児がきっと引率の先生であろう大人と共に服飾史を見学してたりで、もうそんなん見たら溜まりません言葉では表せられない気持ちが一層と燃え上がります。幼少期から素晴らしく美しい服飾史と向き合う機会があるだなんて、そしてそれが決して珍しいことではなく食指を伸ばせばあちらこちらで様々な服飾に関わる催しがあるだなんて、そりゃヴィンテージカルチャー,アンティークカルチャー,服飾史が尊敬される存在という事実が定着するなって。
ファッションは見て着て楽しむものであると同時に、その歴史は尊敬されるべき・尊敬されるに足る存在である。しかしながら日本国内では時々催しがあるものの年間では服飾史に触れられる機会が圧倒的に少なく、美術文化のように定着していないし今後も定着するかどうか分からないし難しい可能性の方が高いのではないか。こんなにも素晴らしく美しいヴィンテージカルチャー,アンティークカルチャー,服飾史を可能な限り後世に残すにはどうしたら良いか、株式会社LAILAとして何ができるか。長期構想を経て生まれたのがオンライン上に洋服を展示しデジタルデバイスと通信環境によって鑑賞を可能とする服飾史のデジタルデータベース LA MUSEUM(ラ・ミュージアム)です。





私はMYMデバイスのiPadで鑑賞したのですがもちろんスマートフォンでも可能、端的に言って凄いというか凄過ぎます。ささやかかもしれませんがまずアプリのデベロッパLAILA CO,.LTD.になっているところから猛烈に感動しましたし、いざ入場するやいなや目の前に広がる服飾博物館としての膨大な情報量とそれを自身のデジタルデバイスで鑑賞できるという新世界、 LA MUSEUMディレクターを筆頭とした部門スタッフ全員の情熱を感じずにはいられませんでした。きっと今年の暑さはLA MUSEUMのせいです。
現在開催中のエキシビションは1950s-2010s Part 1
History of Modern Fashion Design、チケットは24時間鑑賞可能の1DAY TICKETと168時間鑑賞可能の7DAY TICKETの2種を御用意しておりますので皆様も是非御体感のうえ今後の LA MUSEUM(ラ・ミュージアム)の発信を表現を何卒御期待くださいますようお願い申しあげます。
SURR 福留
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買収が発表された2019年に芽生え買収が完了した2021年に確固となり、年々強まっているのが“弊店が扱っているのはTiffanyではなくVintage Tiffanyなんだ“という意識。去年末なんかもそりゃあもう猛烈に強まりましたね、そして同時に思うんですTiffanyではないVintage Tiffanyを大切にしなくてはいけない と。
私にとってアンティークファインジュエリーとVintage Tiffanyを筆頭とするデザインジュエリーには大きな隔たりがあります。前者がより内面(アイデンティティ)的なパーソナルを現すのに対して後者は外面(ファッション)的なパーソナルを現すといった感じで、一言でジュエリーといっても完全に棲み分けが確立された全く別の存在価値として捉えています。当然どちらが偉いなどの優劣は一欠片もございませんで単純明快に異なる二つの味わいを楽しめると思っていますし、人によっては前者のみ/後者のみ、人によっては両方を日替わりで/MIXでと様々な向き合い方が有るし有って然るべき。ジュエリーにもコーディネートの概念がありセンスと度胸が如実に必要とされますが、御愛顧くださるジュエリー愛好家の皆様方はいずれも自由にカオティックに楽しまれているようにお見受けでき心が癒されます。ちなみに私は洋服だけでなくジュエリーでもコーディネート感性が著しく欠如しているという残念極まりない販売員ですので、特に自由にMIXされている猛者を目の間にすると尊敬と畏怖の念が止まりません。

New arrivl Vintage Tiffany Selection
これでまた一層夏を楽しみましょう とかなんとか取って付けたようなこと言ってますけどいずれのジュエリーも春夏だけでなく秋冬も猛烈に楽しいんですよね、温かみに溢れる洋服の素材感に冷たい金属がチラリと覗く感じなんて最高にエレガントでセクシー。結局のところ一年中際立ってくれるのがジュエリーなんで、有意義。
SURR 福留
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