弊店においては珍しいRe-stockですが、こちらのプロダクトに関しましては私の中で幾つか存在する“常に店頭に御用意して常に御提案し続けたい“シリーズのうちの一つ、最高で最強のMYマスターピースです。





壊そうと思っても壊れない屈強な持ち手、実用性に全振りした構築の数々、そしてなんと言っても愛好家を除けば良い意味で誰も気付かない匿名性MAXな意匠と佇まい。Hermesバッグの中でも特に代表的なプロダクトのRe-stockが叶いました、もう一度言いますがずっと店頭に置いときたいです。しかも今回はアクセサリーが全て揃っているだけでなく使用感がほぼゼロという最良の個体です。やったね。
僭越ながら私も同プロダクトを使っておりまして、ここ最近はずっとメインバッグ。かなりの容量なので特にはだいぶとスカスカな日もあるのですがふとした瞬間に荷物が増えても問題ないし帰りしなにスーパー立ち寄ることが多いので大活躍。しっかりとジッパーを閉じて荷物を守れるし開けっぱなしにしてガンガン突っ込んでも問題無しと、私の性分に相応しいバランス感なんです。壊そうと思っても壊れないところも本当に最高、理想のボストンバッグです。

向かって左が私ので右がRe-stock、使用感1000%と使用感ほぼ0%の対比となります。ちなみに素材はどちらも特に柔らかくしなやかで耐久性の高い牛革,Taurillon Clemence、最高。私は“え、大切にしてないの?“レベルで酷使し続けており(大切に思っていますよ)更には補色であったり栄養補給の気遣いを全くしないまま真に“道具“として捉えているのでこのような風体に仕上がっていますが、実用性には一切支障がありません。本当に素晴らしいバッグプロダクトです。


なお向き合い方は皆様自身で御判断頂けたらと思いますが、私は本気でHermesバッグは実用に伴ってボロボロになっている方が角が擦れている方が格好良いと思っているので、多分今後も補色したりはしないと思います。引き続き 実用に伴う自然の流れでどんどんボロボロになっていくが良いさ。

New arrivl 1999s Hermes
皆様はどう向き合いますか?
SURR 福留
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パリのコレクターの下で出逢えたこのジャケットには本当に痺れました。親愛なる敬愛なるジャン兄(にい)の1978-early80sクリエイション、それら最初期作品はこれまでも幸いにも何度か御提案させて頂いておりどれもが本当に鋭く美しく“ファッションデザイナーのクリエイション“の本質を濃密に具現化したものばかりでしたが、今回も心の中で拍手喝采。現時点でSURRの空間にある中で圧倒的に最も変態的なプロダクトであることは火を見るより明らかです。





オリエンタリズムの中でも特に着物から着想を得た超絶怒涛の個性。立体感が如実に現れた大胆過ぎるにも程があるボリュームは良い意味で和装にはないヨーロピアンカルチャーならではの構築概念で、ジャン兄が愛した一つにボンバージャケットの設計があるのでこのバランスは“らしい“と言って差し支えないのですが、ここまでのボリューム感は歴代のそれらを遥かに凌駕。着たことがないので想像の域を超えませんが近年のモードカルチャーにおける特に大胆なオーヴァーサイズはきっとこれくらいの大胆さなのではないかと思います。それにしてもなぜエッジの内側にリブを配置してレイヤード仕様にしたのでしょうか、様々な大胆さに目が眩んでしまいますが、そもそもにおいてシャドーテキスタイルも相当に有意義です。

New arrivl 1978-early80s Gianni Versace kimono-style oversized bomber jacket
ちなみにライトなコットン素材でお色味は若干グリーンがかったグレージュといった蠱惑的なカラーリングです。今回も緑味をカメラに収めることができませんでした、大好きな緑なのにクソゥ。私のバディ(カメラ)ないし弊店の環境的に微妙な緑味は表現できないのでしょうか。本当すんごいサマージャケットですよ、こちら。ちなみに私はどう着こなすべきか着崩せる(遊べる)かまだ思いついていませんので、その辺はご興味くださったお客様ご試着くださったお客様のお姿を拝見して構築できたらと思っています。
今回もありがとうジャン兄。
SURR 福留
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3点を。



きっと彼女にとっての偏愛の一つなんじゃないかなって思うんです、オープンカラーシャツ。いつからか毎シーズンアロハシャツ作っては象徴的なテキスタイルを採用しているし、そもそもにおいてUomo発足直後に衣装提供した映画「ロミオ&ジュリエット」でディカプリオにアロハシャツ着せているし。2002SSのこちらではオープンカラーをパジャマSTYLEのシャツジャケットで表現、特徴的なまでに脱力したこのプロダクトをランウェイではテーラードジャケットのINに潜ませて抜群のコントラストを演出していました。ファッションアイテムとしては単純にシャツとして向き合える特に軽いトップスでもあり羽織りでもありながらカバーオールのバランスでポケットが配置されているという特出してありがたい実用的な存在価値。ちなみにPURE SILKです、フゥー。



7月になりましたので私も仕事時ショーツを解禁しました。今年は4月頃からショーツ姿の男性を街中で見かけたりしていましたが私は旬を旬らしく味わうためにグッと我慢。いやー夏ですねぇ気持ち良いや。サンダルにタウンユースの洒落個体とレジャーユースの機能個体があるようにショーツにもそれらが存在しますが、後者となると基本的にかなりアクティヴなギアなアウトドアなプロダクトになるのでしょうか。私そのカルチャーに全く明るくないまま今に至るので全然知らなくてですね、先日もお客様と“山ほどある⚪︎⚪︎のショーツだけどそもそもにおいてどこのブランド?“という会話になりましたが全然知りませんでしたし触手が向かないので調べることもせず結局今も分かっていません。でもアクティヴもギアもアウトドアも嫌いなわけではなくて、時にデザイナーズカルチャーやラグキュアリーカルチャーで出逢えた時の独特な混合感と言うか個性は逆にとっても好きです。結局デザイナー自身もバカンスやレジャーLOVERなのは言うまでもないですからねぇ、機能性とファッション感性が調和する姿は見てて気持ち良いですよ。これ穿いてグリーン車でビール飲みながら鎌倉行ってそのまま海にズドンでキャラウェイの持ち帰りハヤシライスルーとくるみっこをお土産に、次の休日はこれで決まりっしょ。



これに関してはいついかなる時でも言葉がいらないというか、狂ったほどのラグジュアリー目線によるとあるベクトルにおいての王者のサマープロダクトですから、言い過ぎかもしれませんが世界中で需要があり続けるような存在価値でして探そうと思って探せる物ではありません、出逢った時出逢えた時がその時です。いかがですか、この問答無用の出で立ち。蕩けるようなプルップルのピュアリネンのシアーな空気感,良い意味でファッションデザイナーではなく(ラグジュアリー)メーカーの立ち位置だからこその創意性を廃したスタンダードなシルエットバランスとスタイルの説得力,お淑やかなようで夏の風にくっきりと冴え渡る鮮やかな発色ながら落ち着いたカラーリング。全てにおいて寡黙であると同時に雄弁に語り圧倒的な存在感を発揮する威風堂々たる佇まい。もう一度言います、王者のサマープロダクトです。
さぁ夏を楽しみましょう夏を。
SURR 福留
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