しかも英語が通じなくて建物の中に入ったら電波が無いような私の大好きな田舎町でバッグに一目惚れしたんです。
ロゴがどこにも無いものの、バックルやベルトループの裏側の小さな小さな留め具にまでしっかりと刻印を刻んだクラシック年代らしい“姿勢”が際立つなんとも可愛らしいバックパックは70年代のGucciクリエイション。いかんせん私はバックパックに明るくないのでしっくり加減が分かりませんし弊店でも数年御提案していない鞄スタイルなのですが、これは問答無用に完全に一目惚れ。巾着型の小動物的フォルム、背嚢だからこそのフラップないしバンドないしの独自設計、不可思議なピスタチオカラー、しっかりとエイジングが効いた上質なレザーテクスチャー、大型犬宜しくガンガンがつがつ日常を過ごしたくてたまらない、類似の無い存在感。これもまたGucci一族の美意識あってこそでしょうか。彼ら/彼女らなりの鞄におけるカジュアルとデイリーの在り方を静かかつ確かな贅沢で具現化すると、こうなると。
New arrival,70s Gucci leather backpack.
私はだいぶ以前に意識的に時間をかけて鞄を探してとある一つに着地しまして、その時にあぁこれで私の人生における鞄探しは終わった(と言うか終わらせることができた)と一安心したんです。そもそも鞄あまり好きじゃなくて持たなくて済むなら手ぶらと方が良いし、でも仕事する時はやはり手ぶらというわけにはいかなくて、でもいざ向き合ってみると価格面において天井が高いアイテムなので探すのも大変だし必要予算もシビアだしで面倒な存在だったので、ガツンと手に入れて終わらせようと思っていたんです。でも終わらせたと思って過ごしていたら他のバッグスタイルが欲しくなり、人間は欲深い生き物であり自分は愚か者であること、そしてそう簡単に終わらせることなどできないことを再確認しました。道具として必要ですしねぇ鞄。ことヴィンテージで出逢える品々は見事に格好良いですしねぇ。
モノグラムでもシェリーラインでもないフルレザーバッグ、こんなのがあるとは。フルレザーのバックパックって滅茶苦茶格好良いですよね。憧れです。しかしながらタフ&エレガントの調和はヴィンテージならではハイエンドの老舗ならではで、似たものや近しいムードと出逢えることはなさそうに思った一目惚れでした。
やっぱり現地及び本場はいつまでも強いし面白いなぁ。
SURR 福留
03-5468-5966
[email protected]
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New arrival,30-50s French eyewear,deadstock each.
数年前から私たちの叶う範疇で叶う限り御提案を続けよう区分となった(なってしまった)ヴィンテージアイウェア。中でもまず弊店にとって過酷な存在となったフランスのヴィンテージ眼鏡より6本の新作を御提案させて頂きます。年代は30-50年代に分布しておりまして全て弊店にとっては良い意味でベタであり,だからこそ永遠に惹かれるマニファクチュアな個体、そして未使用品です。
旅に行けない期間丸々御提案が叶わなかったので久方ぶりにコレクターさんの部屋に入った時は嬉しかったです。御仁は生粋のフレンチアイウェアカルチャー専門家で、なおかつかねてよりヴィンテージのみではなく現代の作家にも積極的なコレクターなので、改めて丁寧に製作されたリプロダクトなどじっくりと拝見したのですが、素敵でした。しかしながらまだまだ御仁の下にはヴィンテージアイウェアがしっかりとございますので弊店はヴィンテージのみとさせて頂きますね。
生粋の目が悪い属なので、呼吸するかのごとくヴィンテージアイウェアを楽しんできたのですが、前述より数年前から公私共に触れ合う機会が激減したので本当に刺激的でした。ベタな形状,ベタなヴィンテージアイウェア感に特に惹かれたのは久方ぶりの刺激あるあるでしょうか、いやぁ楽しかった。現地ではとある一本に特に私的に惹かれたのですが、帰国したら別の一本に変わりまして、これにまぁもろに異国あるあるですね。
そういえば自分用に新たな眼鏡を全く購入していないことに気付きました。大人数のスタメンではなく意識的に少数精鋭をじっくりと楽しんできたのですが、流石に増やしたくなりますねぇ。
SURR 福留
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サイズ表記48にしては大きいつくりなのですが実際に着ると48サイズバランスに“良い感じ”で、でもしっかりと余白があってゆったりとしている不可解なほどに美しいシルエット。昨今のオーヴァーサイズムードとは異なるもののこれはこれでちゃんとオーヴァーサイズと感じられるので、正々堂々なテーラードジャケットのクラッシック感がとても良いスパイス。漆黒のプロダクトダイが施された00年代初頭のアルマーニ・クリエイション。成熟した佇まいながら重々しくない、ましてや軽やかなリネンジャケット。素晴らしい。
ジャケットの形状ですが何かと問われればニットと答えられる極端に柔らかな構築。透け感があるほどに軽やかなロウシルク60%×ウール40%のブレンドマテリアル、私は真夏もインナーにプレーンTEE一枚で無理なく羽織れます。フレンチワークの王道カバーオールジャケットを正々堂々サンプリングした最高にデイリーでシックな成熟したプロダクト。コットンVer、しっかりとしたウールもしくはカシミアVer、そしてスリーシーズン対応のこれと、各季節用を揃えて一年中着たい。
以前に出逢った40s個体を思い起こさせる、身幅が広く着丈が短い不思議なバランス。後年とは明らかに異なるムードを味わえる60年代の一着です。弊店は袖のパネル数は気にしませんが、エイジングも含めてこの仕上がりは流石に格好良い。
以上、新作でした。
SURR 福留
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