新作です / Diary1073
2.9.2022


どピンクにサイケデリックな花、久方ぶりのプレーンスウェットトップスはなんともエッジの効いた個体と相成りました。なんとも絶妙に小さい刺繍の面積にOlmes氏らしさを感じます。

 

 

 


シャツの襟がついたニットポロシャツはアイテムとして好きなのでかねてより弊店でも御提案していますが、プルオーヴァーではなくフロントが全て開くシャツ型のニットシャツは初めて。と言うか、そもそもにおいてこの形状のニットプロダクトって初めて出逢う気がします。これで襟が無ければ女性向けのクラシックなカーディガンになりますし襟が無くVネックになればいわゆる正統的なカーディガンになるのですが、そのどちらでもなくシャツの形状、うぅむ斬新だなぁ。しかもメッシュニットですからね、流石ミウッチャ先生ですよ。そしてコンセプティヴなミニマムフィッティング、慣れていない方には相当に小さく感じられるかもしれませんがミウッチャクリエイションを愛する弊店としてはこれも申し分なく普通です。

 

 

 


 

 

 


 

 

 


6年ぶり2度目の御提案なのですが、その6年前の初代をお買い上げくださった方が後日“買って外に出たら先に退店した外国の方が待っていて、どうしても譲ってほしいと懇願されたよ”と、なかなかどうしてレアなエピソードを明かしてくださって、そうまでして欲しいと思ってもらえたことをとても嬉しく思った想い出のモデルなんです、こちらの1940年代に英国国営バスのドライバーが着用していたワークコート。ようやく逢えたね。

 

 

 


親愛なるARNYS Parisよりレザーレイヤードが斬新なデザイントラウザース。スラックスの帝王と称されたアチラが製作していることで御馴染みですが、ファッショナブルだけど良い意味で気の抜けたリラックス感が相も変わらず最高。レンガカラーで毛足長めのコットンモールスキンという絶妙なチョイス、気兼ねなくタフに履けてドレススラックス系統の綺麗さという痒い所に手が届きまくった一本。

 

以上、ささやかながら今週の新作となります。今日は都内の予想最高気温が28℃だったのでサマージャケットではなくライトアウターを羽織れてテンション上がっています。間違いなくまだまだ猛烈に暑い日があるでしょうが(昨日も結局猛烈に暑かったし)既に気分は猛烈に秋という方も居られることと存じますので、今日のような機会を逃さず少しでも秋アイテムとスタイルを楽しんで頂きたいです。自分のテンションを自分で上げるの、大切ですものねぇ。

 

SURR 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

Jewelry a la carte / Diary1072
26.8.2022

カジュアルに対して前向きになったりサンダルを履くようになったり、短パンが好きになれたりTEEシャツに興味を抱いたりとSURRが始まってから今に至るまで様々静かながら一個人として確かな変化が幾つかありましたが、ことジュエリーに対してはあまり変化がないと言うか変われていないと言うか、基本的にずっと“これでおしまいに出来る一つを”というスタンスなので、お越しくださる方の中に幾人か居られる複数を巧みに組み合わせる方々に触れ合うといつも羨ましい気持ちになります。複数の指輪を組み合わせる,複数のバングルやブレスレットを組み合わせる,複数の指輪やブレスレットを組み合わせるというのは単純明快にセンスだと思いますし、それ以上に複数を組み合わせることそのものを受け入れる懐あってこそですから、そういった方々はたいてい自然体ですし当然ながら御似合いであると私は感じます。十人十色なので正解はありませんが、複数のジュエリーを巧みに組み合わせる御姿も御人柄もやはり素敵。一朝一夕では叶いませんし成れやしません。

 

私はずっと右手首に腕時計で左手首にブレスレット一つだったのですが、それすら引き算してしまっていて右手首に腕時計orブレスレットの二択が結構前からデフォルト。しかもブレスレットも一つしか持っていないし。季節感関係なくそうなってしまっておりまぁ気分的なものなのですが、未だに一度も複数ジュエリーマスターに慣れていないどころか遠ざかっている始末。いつか慣れるのかしら。単純に楽しいだろうなと思うんですよね幾つかのジュエリー選択肢があることは。複数付けなくても組み合わせられる可能性を有していることは豊かでしかありませんよね、テーラードジャケットも複数あればその分楽しいですから。

 

 

 

 

 


New arrival,Jewelry a la carte.

と言うことは選ぶ時にも様々な選択肢が在った方が楽しいですよね当然。まだまだ見識が浅いのでもっと頑張らなくちゃ。取り急ぎ新作にて様々なコンセプトと背景のヴィンテージジュエリーを御披露目しておりまして、10Kイエローゴールドとホワイトゴールドに46粒のダイヤモンドがセットされたブレスレット(こういうエネルギーに出逢うから身に着けるの一つでいいやって思っちゃうんですよね)、フランスのコレクターさんの下で出逢ったTiffanyのヘヴィーカフバングル(手首の細い男性or女性向きのサイジングなのですが一目惚れで連れて帰ってきてしまいました)、90年代田崎真珠のループタイ(こちらも同コレクターさんの下にて。日本の誇りですからこれに関しては“連れ戻し”ですね)、9Kイエローゴールド×黄水晶のピアスにフェイクパール×シルバー925のフレンチイヤリング(少し前から私の中で耳飾りに関して以前とは異なる世界観の御提案が叶うようになっていたので、前回の旅においては必ずや多彩な耳飾りをと息巻いていたのですが結果的に2個のみでした。経験予測的に悔しい結果ですがまぁそう簡単には思った通りにはいかないですよねぇ。次回また。このムードは以前の私であったら女性用と捉えていたはずですが今の私は自然に性別なく捉えております。ダンディに楽しむにせよカジュアルに楽しむにせよ、ここでも“ガチ”の根本的要因が良いスパイスになるかと)
といった内容です。

 

SURR 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 


Dearest, / Diary1071
19.8.2022

“親愛なる老舗ワークウェア各社様及びワークカルチャー様。貴方たちが紡いできたファイヴポケットパンツというヘリテージの糸は無事ピュアロウシルクに繋がっていますよ。安心してくださいね”
私は胸の内で虚空に呟きました。実用性とスタイルに直結したクレイジークリエイションは本当に尊い。変人万歳。

 

 

 



ランドリーバッグやコーヒー豆の保存袋で御馴染みのヘンプ生地。その見事なまでに容赦なくざらついた独特なテクスチャーを時になんとか滑らかにして、時にざらつきですら面白みとしてファッションクロージングに作り変える手法はこれまでにも幾度となく行われてきましたし、その中には時にアップサイクルと呼べるようなクリエイションもあったことと思いますので、こちらと出逢った時には“いわゆるそれらね”と独り言ちたのですが、いざ触れてみて驚天動地。全くもってざらつかないどころか異常なほどに滑らかで美しい光沢感を有していたと思ったらピュアシルクときたものですから、冒頭の呟きに至ります。

揃っているようでやはり揃いきっていないものの充分過ぎるほどに丁寧かつ圧倒的な暖かみが共存する手織り機であろうと想像できる異常なテクスチャー,オーガニックなカラーリング,時代性を感じさせながら独特な洗練性を感じずにはいられない風土の滲む世界観。このファイヴポケットパンツという王道に意外性と異常性をマリアージュさせたクレイジーな一本を製作したのは80年代後期に誕生したフランスのローカルメーカーで、レディースメインのそこが90年代の最初頭に数シーズンのみ製作したHommeのクリエイションピースという、これまた本国ならでは本場ならではの出逢いでした。

T:3と記されているのがサイズ表記と推測できまして、フレンチワークの文化でも0,1,2という表記があることからもLくらいなのかしらと思い足を通してみると普段48サイズの身体で丁度良かったのですが、それ以上にトロンないしトプンという音が聴こえてきそうな(聴こえたかも?)生地のドレープ感とナチュラルなレッグラインイメージからかけ離れた異次元のシルエット表現に驚かされました。それらはこれまでに体感してきたどの素材感にも当てはまりません。ピュアロウシルクで手織り機でヘンプ調にどっしりと織るとこんな感じなるのかと勉強になりましたが、近似値に出逢える気が全くしないので勉強は無駄になりそう。ちなみに全然涼し気でした。きっとシルクの特性上寒くなったら暖かく感じるのでしょうねぇ。

 

 

 

 

 



New arrival,early90s French pure raw silk 5pocket pants.

寿司を食べたらステーキも食べたいようにスラックスと同じく惹かれるカジュアルの代名詞ファイヴポケットパンツをピュアロウシルクにて。希少な構築で実用的で格好良くて王道の要素性もあって快適、“これぞファッションデザイナーの仕事”の中でも最高位だと思います。

 

 

SURR 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

1 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 435
Copyright © SURR All Rights Reserved