格好良くてラクチン。この求心力にはどうしても抗えません。元々ドレスアップが好きだったしカジュアルスタイルに明るくなかったが故に反動が大きいのかもしれませんが、私が数年前からカジュアルと正面から向き合いたくなるきっかけに成ってくれたこちらのHermes homme,ヴェロニク・ニシャニアンクリエイションの名作の一つリバーシブルボンバーがまさにまさにその極みで、以前も書いた通り数年前に自分が着るファッションアイテムとして認識してなんとか入手して以降、爆裂に手が伸び続けています。それはもう、爆裂に。
本当に格好良くてラクチンなんです。しかも素材構成上着用時に気を遣う必要性が極端に少ないのでジッパーが噛まないように気にかける以外は特段注意点が無いんですよ。寒ければジッパーを全て上げれば良いし、寒く無ければ全て解放してラフに羽織れば良くて、いずれも抜の群。シルクサイドはシーズンごとに異なるカレ・デザインが採用されるので様々なエレガンスと個性が楽しくて堪りませんし、着ていると綿密かつ丁寧なテキスタイルデザインの配置が感じられて感動するしポケットの中までピュアシルクで心地良いし、ポリエステルモールスキンサイドは特有の素材感による存在感とステッチワークなどの設計美をストレートに感じることができるし、全天候対応の素材性によっていかなる時でも自然に羽織ることができるしそもそもミニマムで最高にCOOLだし。ちなみに私はシルクサイドもポリエステルモールスキンサイドも均等に着ます。本当に50:50の比率じゃないかな?今日は軽めのカシミアセーターの上にデニムジャケット羽織ってリバーシブルボンバーのシルクサイドでした。マフラーは巻き付けるほどではなかったので首から下げるだけで寒さ対策はPiece of cake。はいラクチンで格好良い(自分にとって)。
本当にチートだよなぁ。ちょっとズルいくらい。元々これらの暖かいスポーツジャケット系はワードローヴに無かったのですが、もう他にいりませんもん。はい私のスポーツジャケットはこれがスタートかつエンドでオッケーって感じです。まぁ強いて言えば贅沢言えば色違いがあったら嬉しいです。定期的に製作されていたので様々な色があってどれも格好良いんですよ。オリーヴ、ブラック、レッド、ベージュ、ホワイト、オレンジETC.
今回はその中でも希少色のミッドナイトブルー。これがまたズルいほどに格好良いんだ。
New arrival,1991s Hermes homme reversible bomber jacket,Midnight blue.
これまで不定期に御提案してきましたが、私自身で愛用するまでは毎度“リバーシブルですが、やはり無地の面が主役ですよね”的な言葉を口にしてきたように思います。しかしながら実際に愛用してみるとシルクサイドの格好良さったら。もう最高なんですよ。そもそも感性目線で完成されたカレ・デザインを衣服とした暁には格好良いに決まっています。もちろん存在感漲るのは確かかと存じますが、それが野暮か否か。猛烈に否です。滅茶苦茶に粋なメンズスタイルになっていると確信しております。是非ともこちらも両面にてリバーシブルにてお楽しみ頂きたい、、、。御提案はするものの最終判断を全て御客様自身に委ね、基本的に手を引っ張るようなことはしない/したくないと思う私ですが、これに関しては後ろ向きであれば少々手を引っ張りたい所存です。
SURR 福留
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親愛なるジャンニ・ヴェルサーチェ氏。いや、今日はあえてジャン兄と呼ばせて頂こう。自国の古代文明にルーツを持ち母が経営する縫製工場に幼少期の遊び場とし、建築を学んだ後にファッションの勉強をして1978年のデビュー直後から国際的に注目され、情熱的に生きぬいたジャン兄。
その偉大な作品群はデビュー当時シックな風潮だったファッションシーンを一蹴するかのような色使いと挑戦的なスタイルとデザインに満ち溢れたもので、ジャン兄によってモードの切り口が飛躍的に増えたとされるほどですがそれはやはりウィメンズコレクションに関することで、弊店の御提案するメンズコレクション,Gianni Versace Uomoにおいてはまた話が変わります。厳密にはGianni Versace Uomoの最初期に関しては でして、80年代後期以降はウィメンズコレクションのように艶やかで華やかな色調と挑戦的モードデザインに成り、後々のVersace、Gianni VersaceではなくVersaceの世界観に繋がり現代に至るのですが、それ以前の70年代後期から80年代中期のUomoはジャン兄のデザイン哲学にクラッシック文化と紳士服特有の上質目線が見事なまでに融合した唯一無二の世界観でした。“デザインとしての鋭さがありながら、まず純粋に一着の服として上質で美しい” 当たり前のようで当たり前なんかじゃない、そんな贅沢なクリエイションがGianni Versace Uomo最初期の特徴です。もちろん、以降も申し分ないほどに上質で美しいですが、最初期はそれが一層に際立って感じられるのです。
前回の旅順で幸運にもUomo最初期のセットアップに出逢うことができました。前述の通りデザイン哲学×クラッシック文化×上質目線が見事に融合したスーツ、私感動しました。
強い肩,独創的過ぎるダブルブレスト(最下部なんて冗談みたいなボタン距離です),コートのような着丈,圧倒的なハイウエスト,迫力満点のトリプルタック,ヴァージンウールの美しい素材感。テキスタイルデザインはシックなグレンチェックの上に毛細血管のような文様が走るこれまた独創的過ぎるなんだそりゃなデザインなのですが、画像だと実物から得られる衝撃の半分くらいしか表現できていないように思います。この点は是非とも御期待頂きたいです。実物、すんごいですから。マジ、すん ごいですから。
クラッシックに則って正面から正々堂々デザイン要素を注ぎ込んだオリジナリティしかないセットアップ。このバランスはまさしくジャン兄自身が着こなすスタイルそのもので、憧れに憧れたジャン兄の姿はセットアップでこそリプロダクションできることが改めて解りました。今更ですけどジャン兄、滅茶苦茶格好良くないですか。この貫禄で35歳ですよ。滅茶苦茶モテただろうなー鳴々、生き方って風貌に出るよなー。
俺も頑張ろう!!!!!
New arrival,early80s Gianni Versace Uomo double breasted suits.
私感動しました。
SURR 福留
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SPECIALITYの文字が眩しい上位個体。一見ピュアウールに見えないかもしれないほどのスッキリと爽やかなテクスチャーですが、実物を目の前にして触れればしっかりとウールを御認識頂けることと存じます。
何処の誰が手掛けたか分かりませんが絶妙なセンスでレザーがドッキングされたイタリアンアノニマスクリエイション。シルエットも癖の集合体で、それがまたGOOD。
1950年代の超正統派チェスターフィールドコートで私の身体に誂えたかのようにピッタリフィッティングで感動すると同時に着なきゃよかったと後悔。サイズ48の御身体に御推奨したい一着です。
素敵過ぎるので明日のDiaryにて抜粋します。
こちらもフレンチビスポーク。クラッシックベースでありながら各所に注がれる洗練された意匠と構築バランス、そして独特なオーヴァーサイズのフィッティングによって個人的にこの一着は“今の”PRADAクリエイションを強く喚起させます。
以上、この度の新作群を簡単ながら御紹介させて頂きました。最近ばっちり寒くなってくれて冬らしくて良いですねぇ。
SURR 福留
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