圧倒的なユーモアも伝統的なモティーフも大胆なジオメトリックも全て、長い歴史とそれに伴う品位の中で培われ、凝縮された世界観。
言わずもがな創り手は大真面目、編集する我々も然り。皆様には、直観に則って素直にお楽しみ頂けましたら至極幸いに思います。
70-90s Vintage Hermes , シルクによる装飾のご提案
詳しくは明日。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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新入荷より、同じく “ 紳士の小物 ” としての編集にて2点御紹介させて頂きます。
通常であれば有り得るはずのないヒールを貫通したドリルホールの仕様。そればかりかネガティブな要素になるそれこそ、本品が “ 正式 ” である事を示すギャランティ。
ミリタリーという区分において限られた地位の人々のみが愛用していたそれは、通称 “ ジョージ・ブーツ ” の名で親しまれたノーサンプトンの職人による正真正銘エレガントな一足。厳密なフィッティングに精緻なフォルム、そして高めのソールから醸し出される出で立ちは、数多のハイメゾンと思って頂いて然るべきミニマリズム。
食の分野において、 “ 口に入れる前から美味しい ” もしくは “ 口に入れた瞬間すぐ美味しい ” というご経験はお有りでしょうか。本品もある種のそれでございます。
80s British military , officers George boots
“ 革靴の至宝 ” と言って概ね差し支えの無い存在において、レディーメイドラインが開始された最初期から存在する名作, FOULD 。修道士の靴を原点とする紐を要さないフィッティングのモンクストラップが特徴の本品は、デザインと言える要素がその象徴性のみでありながら、圧倒的な存在感を誇ります。
その要因はやはり職人による高貴な手仕事。純真無垢かつ高い水準によってのみ成立する “ 美意識の具現 ” は、見ていて心が締め付けられるほどに惹かれるのですが、そういえば恋とはこんな感覚だったでしょうか。どうだったかな、福留少年よ。
90s John Lobb , FOULD
“ 人を見る時は足元から ” という印象基準がございますが、ある一線を越えたらそれすら野暮になる。
のかもしれませんね。乾杯。
SURR by LAILA 福留
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仮に、ワイドブリムが時流に乗って今のファッションとコミットしたとするならば、ナローブリムは今なおトラディショナルと認識され続ける存在でしょうか。例えトレンド的には半歩後ろに下がった有り体に言えばクラシカルであったとしても、美しいものは美しく上質なものはその通り。 “ 紳士の小物 ” から最初の御紹介は何にするか迷いましたが、まずは抗いがたき美意識から始めさせて頂きます。
今回の撮影は、特に穏やかで心地良い感覚に包まれた有意義な時間でした。フォルム, テクスチャー, カラーリングといった全要素が単純かつ明快に繋がりあっているようで、どこをどう切り取っても完璧な美意識を感じさせてくれ、シャッターを切るのが楽しかったです。
私が現物を手にしてきた中で最古のボルサリーノ。伝統と格式が芳醇に詰まったハット・ブランドですので、その魅力は良い意味で古くから変わらないのですが、微細に反映される時代特有の美学が今回のスペシャリティを一層後押ししているように思います。最大の個性はクラウンのボリュームで、頭を大胆に包み込む四角形の威風堂々さは伝統的なアプローチとは言え、ここまでの力強さはやはりアンティークとも言える年代ならでは。
それがフォーマルカラーのミッドナイトブルーであり、最上級の “ Qualità Superiore ” ラインであれば、もう。
ストリートで活躍している通り、ワイドブリムがより現代的なスタイルと MIX されるのであれば、ナローブリムはよりクラシカルでトラディショナルなスタイルに調和してくれます。しかしながら私としては、気負わずに様々なスタイルでお楽しみ頂きたいと節に願います。合う合わないは趣味嗜好ですのでご判断頂ければと思いますが、いずれにせよ極上なクオリティランクですのでマイナスに成る事はございません。これも持論ですが、愛して頂けるのであれば、お手持ちのどのようなワードローブにも溶け込んでくれるのは、と。
30-40s Borsalino , Qualità Superiore
全方位、力強し。
しかし男に生まれたからには、これら力強さも容易に手懐けるべきという考え方も一興です。
SURR by LAILA 福留
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